美術館

2017.06.20 (Tue)
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前回の流れで、このまま『インド紀行』の記事に突入しようかと思ってたのですが彗星絵具箱さんのブログでシュールレアリズムの話があったので「そういえばシュールな写真、最近撮ったな」と思い出して予定変更して書いてみようかなと。
薄荷グリーンさんは私の好きな写真家さんで、写真も好きなのですが書き添えられたその文章もまた読んで楽しい。流れるように書き連ねられた言葉は私の探り探り、時によどみながら書いているそれなど足下にも及ばず、まるで流暢という様子をそのまま書き起こしたようで、あんな文章書けたらいいなといつも感心してしまう。今でこそ達者なおしゃべりの部類に入る私ですが、聞くところによると幼いときは多少の吃音があったとのこと。そういえば子供のころは絞り出すようにしゃべっていたような記憶がうっすらと残っています。
ところで、そのシュールな写真なんですが、確かに写したはずなのにどこをどう探しても見当たりません。



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で、どんな写真かというと、山梨の長坂にある『アフリカン アート ミュージアム』というところで撮った写真なんですけど、その建物の入り口に大きな3メートルはあろうかという鳥の巨大な木像がどんと控えてございまして、その真っ黒なシルエットがシュルレアリズムの画家、マックス・エルンストの描く『怪鳥ロプロプ』を連想させる素晴らしいものだったんですね。写真自体がシュールってわけではなかったんですが、皆さんに見てもらおうと思って写したあるはずの写真がどうあっても見つからない。
これってある意味、シュールな展開なのでしょうけれど。





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みたびの登場
仕方ないですね、写真撮れってうるさいものだから、貴重な二枚を使ってしまった。
この美術館、写真二枚までなら自由に撮影できるんです。

入場料は700円、こじんまりしててたまたま通りすがりに見つけて。時間つぶしにはいいかな程度で入ったんですけど、これがなかなかどうして、舞踏や儀式に使った木製のマスクを中心にアフリカの西海岸の美術品を展示してあるのですがその造形のユニークで自由なこと、その辺の西洋美術館など軽く凌駕する迫力です。私はアフリカの芸術に触れるのは全くの初めて。きっとアフリカの芸術を初めて目にした先人の芸術家達も、ピカソだったりエルンストだったり、当時のシュールレアリストだったり、彼らがその造形に魅了され大きな影響を受けた理由を身をもって理解することができました。
エルンストさん? きっとあなたは、アフリカの怪鳥の像、見たことあるんじゃないですか?かれの作った彫刻はここにあるものにまるでそっくりです。




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で、なんで山梨の北杜市でアジェイと一緒かというと彼はついこの前まで長坂の『長坂自動車教習所』で免許合宿してたんですね。本当は諏訪の教習所が近くてよかったのですが「外国人は受け付けてません」なんてケチなことを言うからこちらで見つけて入学させたわけ。仮免の学科も英語の問題用紙を用意してくれたから何とか卒業できました。でも、その間二回も落ちたもんだからそのたびに教えろだの助けてだの泣きが入って、行ってみれば温泉つれてけ、観光がしたい、肝心の試験どーすんだよって怒ってもどこ吹く風、ま、何とかなったので良しとしますがね。



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男根と女陰石。これ、長野の富士見町、信州だとこういうオブジェ?がよくあるです。古からの信仰の対象、芸術作品ですね。
実は私は芸大受験を目指してました。長く油絵を描いていたのですがデッサンで利き手を伸ばしてカンバスに臨むでしょう?長時間右手を挙げていると反対の左肩が痛くなるんです。結果、腱鞘炎みたいになって手が上がらなくなって、そんなんで気力も続かず断念してしまいました。
学生当時、美術館は行きまくりましたね。大きな展覧会は欠かさずに。休みの日は毎週銀座の画廊巡り。刺激的だったな。シュルレアリズムの画家が来れば必ず見に行きました。ダダイズム、シュルレアリズム、ぞくぞくしましたね。自分にとっては芸術に目覚める登竜門みたいなものだったです。





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縄文式の竪穴住居
諏訪郡富士見町の『井戸尻遺跡 遺跡公園』にあります。敷地内には井戸尻考古館富士見町歴史民俗資料館があって通券で大人300円、この手の資料館って入ってみると大概がっかりする内容だったりするのですが、こちらの二館は今まで訪れた小規模資料館の中では断トツ、あまりの楽しさに写真を撮るのを忘れてしまいました。敷地内には縄文時代の作物を栽培してる畑なんかあったりして秋には収穫祭で雑穀がゆもふるまわれるそうです。近くに寄ったら是非一度行ってみてください。






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ところでシュルレアリズムとは作品を作り上げるうえでの制作手法ですから、それぞれの作品を横に並べて眺めてみれば同時代を共有する共通の雰囲気というものはそこに多少感じることはできますけど、個々の絵画、彫刻、映像、音楽はバラエティーに富んだ多彩なものです。意識の開放、無意識の探求という意味ではその多彩さはある意味、シュルレアリズムの芸術史における成功、必然だったのでしょう。
ただ、彼らの作品をどん欲にむさぼりくらいついていた当時から感じていたことなのですが、美術館に並べられた目の前にある作品からは多少の古臭さというものを感じていたのも事実。ダリやキリコやマグリットの絵を見るたびに感じていた一種の黴臭さ、過ぎ去ってしまった祭りのおしまい、ノスタルジックな過去の芸術、コンセプトが先行した全てのものが抱えるある種の宿命なのでしょうか。夢を解説する為の作られた夢、無意識を理解しようとする意識、狂気を模倣する理性、時間を語るのに私たちは時間の中でのみしか語り得ない、そんなアンビバレンツが彼らが手法を探求すればするほど逆に浮き彫りになってしまう。






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実験映画の上映会にもよく顔を出しました。ルイス・ブニュエルの映画を見てシュルレアリズムを表現するには映像が一番かななどと思ったりしました。
シュルレアリズムの作家からちょっと時代が下がって、ムーブメントの本流からは少し外れますが、フランシス・ベーコンが好きです。シュルレアリズムとは全く関係はないですが作家の内田百閒が好きです。
夢とうつつのはざまで語られる百閒の語り口は何らかのヒントを私に教えてくれているようです。

上の写真は有名な水煙渦巻文深鉢、教科書なんかにも載ってましたね。切手の絵柄で有名です。全く自由な造形、こんなところで見れると思ってもいませんでした。





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井戸尻考古館、本日の目玉
日本で初めて絵画というものをあしらった土器、日本初のイラスト、デザインですね。ガラスの反射で見ずらいですが下の部分に分娩する女性の姿が描かれています。






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再び北杜市は長坂町に戻って、アフリカンアートミュージアムのすぐ近く、こちらは清治芸術村、清春白樺美術館にあるラ・リューシュ / La Ruche と呼ばれる変わった建物です。
オリジナルはパリのモンパルナスにあるアトリエ兼住居、若き日のモジリアニ、シャガールが住んでいました。La Rucheは「ハチの巣」という意味、エッフェル塔を設計したギュスターブ・エッフェルの建築だそうです。老朽化が進み取り壊しが決定してるところを買い取ってこの場所に移築しようとしたところ、そんなことならばとフランス政府が保存に動いたとのこと。結果、移築を断念して全く同じものをこの敷地に再現したのがこの建物。
まるでブリューゲルのバベルの塔のよう。キリコの絵にもこんな赤い塔が出てきましたっけ。






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とても不思議な場所です
広い敷地に美術品を収蔵する建物が点在しています。
美術に全く興味のない人でもきっと楽しめる癒しの空間






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シュルレアリストの残してくれたもの、それは創作に対する自由な発想、芸術の原点。
考えてみれば現代の生活というものも、日々とてもシュールな時間なのかもしれません。

 「解剖台の上での、ミシンと雨傘との偶発的な出会い」

今まで出会ったことのないものが普通に出会う時代、そんな時代を毎日のように体験しているのが私たちの現代なのかもしれません。






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久しぶりの美術館
薄暗い教会に掲げられた大好きなルオーの銅版画、敷地に点在する不思議なオブジェ、静かな館内に展示された難解な現代絵画。
芸術に没頭していたあの頃を思い出します。芸術とは何なのか?創作とは何なのか?日々問いかけて街をさまよっていたあの日。そして今日は、
解らないものはわからないなりに、理解できないものは理解できない通りに、自分というプリズムをあるようにして、理解できないこと自体をそのままに楽しんでいる。
こんな贅沢な時間の感じ方は久しぶりかもしれない。






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閉館15分前にもかかわらず対応していただいた館長さん
閉館時間を優にオーバーしての滞在、その上案内までしていただいて本当にありがとうございました。
そして、清治芸術村を教えてくださった峠のギャラリー ぶらりのオーナー様、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました!





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Robert Wyatt - Amber And The Amberines



Robert Wyatt - At Last I Am Free



Robert wyatt - memories of you





今夜も前の記事に引き続きロバート・ワイアットで










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第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト グランプリアローズ

2017.06.12 (Mon)
みなのもの、私の留守中元気でやっていたかな。
常世神少彦名じゃ。

去年の暮れに開催させていただいた大根お料理コンテスト、いよいよ!というか、やっとやっとの大発表なのだ。
いやいや、大変遅くなって誠、すまなかった。特にご参加いただいたお二方には大変申し訳なく思うておるぞ。本来ならひじょーに気まずい状況なのだろうが、しかしそこは神様、こうやってふてぶてしく尊大に登場するのがいかにもわしらしいであろう?
とにもかくにも、第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト 待望のグランプリ発表じゃ!





まずはご参加いただいたお二人とブログ記事のご紹介

ベジタリアンインド料理教室 大阪 さま

上野大根お料理コンテスト、栄えある第一回大賞に輝いた関西の実力者、今回もアイデアに満ちたユニークなお料理で楽しませてもらいましたわ。送られてきたお手製大根クッキーは香ばしい中に大人の苦みがあってあっという間に平らげてしまいました。




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諏訪湖姫大根ずぼら料理(1)
諏訪湖姫大根ずぼら料理(2)
諏訪湖姫大根ずぼら料理(3)
諏訪湖姫大根ずぼら料理(4)
諏訪湖姫大根ずぼら料理まとめ

自慢の上野大根で焼き上げたクッキーをあんなかわいらしく仕立てていただいて、なおかつ皆に配っていただいたとは主催者冥利に尽きることこの上なし!感謝感激、感涙にむせぶばかりでございます。



薫さんちのビーフシチュー さん

第一回大会に引き続き、今回もご参加いただいた風流の人、料理に、絵画、DIYにガーデニング、その手にかかればその出来栄えは一流そのもの、本物を知る風雅な御仁でござる。



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第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト参加作品 その1/5
第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト参加作品 その2/5
第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト参加作品 その3/5
第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト参加作品 その4/5
第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト参加作品 その5/5

いやはや、感服いたしました。最後にレトルトカレーを持ってくるあたりは大家の余裕と申せましょう。『鶴の巣ごもり』日々粗食に耐える吾輩にとっては未だ目にせぬ未知のお料理、一度ご相伴にあずかりたいものです。






去年は上野大根始まって以来の大凶作、その上拙者の準備不足もあってご参加いただいたのは以上のお二方のみということに相成った。が、いやなに、そんなことは全く感じさせない見事な作品の数々、上野大根の生産者、現世すくなひこなも涙を流して喜んでおりますぞ。
ご参加いただいたお二人、本当にありがとう。これで収穫の苦労も報われるというものじゃ。

さて、上野大根お料理コンテスト、いよいよ大賞の発表です!



第二回、栄えある対象の栄光に輝いたのは!!!

『薫さんちのビーフシチュー』 さん





おめでとう!そしてありがとう!!
カレーリーフ・久美子さんのお料理もなかなかすてがたいものであったが、今回は気品さえ感じられる一品一品の輝きが大賞の栄冠にふさわしい。第二回の大賞は『薫さんちのビーフシチュー』さん!この私も『やっぱりやってよかた~』てなったぞ。

ご参加いただいたお二人には追って何かしらの粗品をお送らせていただくぞ。ちょっといろいろ考えているので仕事の遅い拙者の事だから首を長くして待っていておくれ。


では、今年も頑張って大根作るから他の者も期待して待って居れよ。
お料理コンテストについては、そーだなー。5名以上の参加希望者が集った時点で開催を宣言するとしよう。参加希望者の方はコメント欄にドンドン書き込んでおくれ♪

それでは、わしは、東京のお友達のお誕生会に行ってくるでな。しばらくお休みするからそれまで元気でいるのだよ。
では、年半ばではあるが今年もよい年を!

さらばじゃ、アディオス!チャオ♪


 ☆第一回大会はこちらから
第一回諏訪湖姫大根お料理コンテスト








かもしか

2017.06.05 (Mon)
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写真は『動物園へ写真の旅』さんからお借りしました。



生れてはじめてカモシカを見ました
炎天下、畑でモロッコの支柱をえっちらおっちら、おっ立てている脇をわき目も振らずトットと歩いておりました。
初めはイノシシかと身構えましたら、足も短く、体はぼってとして、急ぎ足で歩くその姿はとっても滑稽、つぶらな瞳が愛らしかったですよ。
鹿よけの柵に先日飾った風鈴がそよ風に揺れて私の畑が、一瞬ちょっとしたファンタジーでした。




YELLE - Safari Disco Club




イエール/YELLE
フランスの女性歌手、ソングライター
こんな軽い曲でもフランス人がやるとなんか知的。前の記事、パンクつながりで『ザ・ストゥージズ』のカバーやってるフランスのお嬢さんの曲とも思ったんだけどカモシカでファンタジーときたらこの曲しかないなと。
フランスの女性アーティスト、アイドルを見るたびに思うのだけれどヨーロッパで美人、魅力的って言われる女性って、日本の男性じゃ未だ受け入れ態勢皆無のような気がするんだな。日本の男が一般的に『かわいい』ていってる白人の女の子って彼らに言わせると“ナニ?”ってなるみたいだし、彼ら、彼女らが『美人』って教えてくれる女性ってきっと日本受けしないよなって人ばっかり。ワタシャいろいろと長年鍛えられましたので、がぜん『可愛い♪』より『魅力的!』なほうがグッとくる体なんですけどね。

ということであと3曲、彼女の曲でお楽しみください♪




YELLE - Ce Jeu



Yelle - Ba$$in



Yelle - Complètement fou





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Yelle イェール / Completement Fou 輸入盤 【CD】







Punkな夜

2017.05.31 (Wed)
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常世神少彦名神はいまだインドから帰ってござらぬ。
ビシュヌとの語らいに浮世を忘れ、アイヤッパとの酒盛りに月日を忘れ、サラスバティとの道行きに我を忘れ・・・

そろそろお戻りになるころ合いですのでその時は、薫さん、カレーリーフ久美子さん、上野大根特集しますからお待ちくださいね!





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カールが製造中止ということで、ビール片手にカールチーズ味を頬張りながら裏山に行ったわけさ。
空には猫の目のような三日月が青く光っていて、何の音もしない、風すら吹いてない時間の止まったような森の中で、「なぜカールが発売中止なんだ!」と一声叫んでみたわけさ。
そしたら、僕の左の斜面の森の中から「ヒュー」と鹿の鳴き声が答えるの。
こちらも負けじに、雄たけびすると
間髪入れづに牡鹿が叫ぶ

この、作物荒らしがー!
「ふぉー!」
お前なんか汁にして食っちまうぞ!
「ふぉー!」

ということで、今夜は眠れぬ夜、ならぬ『眠らない夜』
パンクな夕べの開幕です






The Sex Pistols - Anarchy In The U.K





今の子はこんなの知らない人も多いんだろうな。
初めて見たときはなんて汚ったないいお兄さんだと思ったよ。私はビートルズ一番、ビートルズ最高少年だったから彼らが暴れるのを見ながら「こんなの音楽じゃない!」てそのたびに叫んでた。でも、彼らのビデオがテレビに映るのを、そもそも彼らの映像が流れそうな番組を新聞のテレビ欄で探し出しては密かに心待ちにしていた。彼らの曲が流れるたびに彼らを拒絶するそんないたいけな気持ちとは裏腹に僕の目は画面に釘付けになっていた。少年の既成概念を粉々に打ち砕く、そんな瞬間を体験できたあの時、それは本当に幸せな時間だった。あの時の心の震えは今も忘れない。



Sex Pistols - Holidays In The Sun




自分の国の女王さんをネタにしちゃうんだから、日本じゃ大変なことになるね。イギリスの王様はおう様の中で一番強くて偉い人ってくらいで昔の日本でいえば家康みたいなものだから天皇とは比べられないけど、イギリスは身分制度が今でもきっちり残ってる古い社会だからロックスターになるかサッカー選手で有名にならない限りいい女は抱けないわけで、ブルーハーツなんかの日本のロッカーとはイギリスの連中は気合が違うわけね。「りんだりんだ」なんか、カラオケで騒ぐにはちょうどいいって。でも、彼らが売り出す前に下北沢で初めて見たときにはとても新鮮だったな。





Discharge-Hear Nothing See Nothing Say Nothing





ディスチャージ
パンクって役立たずとか青二才とかチンピラって意味なんだってね。とり方いろいろだからどこからどこまでがパンクだかよくわからない。
この人たちはハードコアパンクってジャンルの人たち。『蒙古タンメン中本』ってラーメン屋あるじゃない?ほら、カレーでもラーメンでも辛い物を追及してゆくと歯止めが利かなくなるでしょ?きっとそれと一緒。でも、これ以上いっちゃうとパンクではないようになるです。メロコアとかパンクにもいろいろカテゴリーあるみたいですけどもうそうなってくるとヘビメタとどこが違うのかよくわからん。パンクがならず者ならヘビメタはきっと青二才でもろくでなしでもないとっても社会性のあるいい子ってことなのかな。




Crass - Bata Motel





クラス
80年代のUKパンク正当後継者。社会から離脱して共同生活していたアナーキスト集団。“Do It Yourself” 何でも自分でやりましょうの『D.I.Y』をスローガンに掲げていたバンド。ならず者といいながらとってもまじめな人たちです。真面目といえば日本にも町田町蔵というパンクミュージシャンがいました。目がとてもギラギラしていて、すごく背が小さいのにびっくりしたけど、きっと誠実で真面目な人なんだろうなとライブハウスで見かけたときにそう思いました。



Christian Death - Spiritual Cramp




クリスチャン・デス
この人たちはポジティブ・パンクって呼ばれる人たち。パンクなのに『ポジティブ』って何事?てとこだけど、このままポストパンク、ニュー・ウェーヴって流れになってくわけです。いまの、ビジュアル系、ゴチック系の元祖です。それでも女装して歌ってる薄い奴らとは違ってまだまだ骨はあります。
独り言で紹介したキリング・ジョークなんかもこの辺にカテゴライズされてます。このころのアンダーグラウンド・ミュージックは百花繚乱でした。






Malaria! - Geld/Money








マラリア!
ドイツにもパンクはありました。それも女性でご紹介
ちょっと、インダストリアルっぽい味付けですけど。1982年のリリース。なぜか日本盤持ってるんだよね。なんか恥ずかしいw
女性パンクバンドといえば以前『諏訪姫』で紹介したスリッツも初めて見た少年は何だこりゃ!と拒絶反応起こしたんだよね。本当に好きになったのはかなり後の事。
ドイツにはニナ・ハーゲンってすっごい女性もいましたけど彼女はまた機会があったら。なんてったって彼女、強烈すぎるんだもの。
そうそう、マラリアってなぜかびっくりマークつくんですよね!


今あるポップミュージックのあらゆる形がパンクムーブメントの中で出来上がったのですね。それも当然、パンクって規制のものをこわすのがかっこよかった時代だから。壊せば新しいものが生れてくるしそれをまた壊せばまた新しいのが生まれるの繰り返し。壊し続けて気がついたらあたり一面色とりどりの花であふれかえっていた。
壊すことをやめちゃったら創造の世界は途端に退屈なものになってしまう。予定調和で終わる世の中のヒット曲は一年後には当然のように忘れられてゆく。私も一曲でいいから骨のある世界に傷を残せる曲を作ってみたいものだ。








Television - Friction







テレビジョン
パンク・ロックのルーツってアメリカなんだって。ニューヨーク・ドールズとかラモーンズとかね。『暗夜行路』で紹介したイギー・ポップなんかはパンク界のカリスマです。
テレビジョンもUSパンクの代表的なバンド。この曲ライブでカバーしたな。とても盛り上りました。このガレージな感じ、また気の合う奴がいたら一緒にやりたいな。





Tom Robinson Band - Glad To Be Gay





トム・ロビンソン
自身が同性愛者であることを前面に出してあらゆる差別と闘ったイギリスのミュージシャン。
音的には全くパンクではないけどきっとこれこそ正真正銘のパンク。
僕はゲイではないし、この曲を初めて聞いたときは英語なんかからっきしだったけど心をかきむしられるなにかがあった。パンクって音がでかけりゃいいてもんじゃないんだよね。
歌心と言ってしまえばそれまでだけど、まだまだ音楽には僕の知らない魔法が隠れている。








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勝手にしやがれ!!<35周年記念デラックス・エディション>


Hear Nothing,See Nothing,Say..


Penis Envy


Deathwish


Compiled 1981-1984


Marquee Moon


Anthology 1977-1979






音楽中心のブログを書くとコメントが少ないんです。レアな曲ばっかり紹介するし、そもそも、音楽ブログって自己満足的でみんなにわかる共通語で語ってないものが多いからね。
今回はマニアックな中でも超メジャー、ピストルズを中心にご紹介。『セックス・ピストルズ』聞いたことない、知らなかった、って若い人がいたらどんどんコメントください!もちろん若くない方もよろしくお願いします♪






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眠れぬ夜

2017.05.27 (Sat)
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すごい雨の音で起きてしまった。
時計を見たらまだ夜中の一時、明日もこの雨じゃ畑には入れないな。ぬかるんだ畑に入ると土が締まって固くなる。

「雨が降っても風が吹いても百姓はびくびくするより能がねえ」

『七人の侍』の老人の台詞
一人で起きているのが悔しいので、この時間に遊びに来てくれた人にちょっとした嫌がらせ

人を不安にさせる暗ーい曲でお楽しみください。








Lady & Bird - La Ballade of Lady and Bird






La Ballade of Lady and Bird

[Bird] Lady?
[Lady] Yes, bird?
[Bird] It's cold
[Lady] I know
[Lady] Bird...I cannot see a thing
[Bird] It's all in your mind
[Lady] I'm worried
[Bird] No one will come to see us
[Lady] Maybe they come but we just don't see them What do you see?
[Bird] I see what's outside
[Lady] And what exactly is outside?
[Bird] It's grown-ups
[Lady] Well maybe if we scream they can hear us
[Bird] Yeah, maybe we should try to scream
[Lady] Ok, Bird
[Lady] & [Bird] Heeeelp, Heeeelp!! Can you hear us now? Hello! Help! Hello, it's me...hey, can you see? Can you see me? I'm here... Nana, come and take us! Hello? Are you there? Hello?
[Lady] I don't think they can hear us
[Bird] I can hear you, lady
[Bird] Do you want to come with me, lady?
[Lady] Will you be nice to me Bird?
[Lady] You're always nice to me because you're my friend
[Bird] I try, but sometimes I make mistakes
[Lady] Nana says we all make mistakes
[Bird] Maybe we should scream more
[Lady] Yes bird, let's scream more
[Lady] & [Bird] Help! Help us! Come on! Help! Hello? Help! Hello? We're lost!
[Lady] I don't think they can see us
[Bird] Nobody likes us
[Lady] But they all seem so big
[Bird] Maybe we should just jump
[Lady] What if we fall from the bridge and then nobody can catch us?
[Bird] I don't know... let's just see what happens
[Lady] Okay
[Bird] Come with me
[Lady] Shall we do it together?
[Bird] Yeah
[Lady] & [Bird] 1, 2, 3...AAAH!!
[Bird] Lady?
[Lady] Yes, bird?
[Bird] It's cold
[Lady] I know
[Lady] Bird...I cannot see a thing
[Bird] It's all in your mind



シンガーソングライターのケレン・アン/Keren Annとアイルランドのバンド、バン・ギャング/Bang Gangのリードボーカル、バルディ・ヨハンソン/Barði Jóhannsonのユニット。Lady & Bird [2006]とLa Ballade of Lady Bird [2009]の二枚のアルバムをリリースしています。
アコースティックで端々しい小品をちりばめた陰鬱な輝きを放つ作品、徹底した暗さは半ばシャレで作っているようにも思えますがシンプルで軽めな楽曲の割には通しで聞くとどっと疲れる、人の生気を吸い取ってしまう危険な作品集です。
それぞれの活動も一聴に値するもので、特にケレン・アンさんの歌声は私の好み。この暗さの演出はどちらかというとヨハンソンの趣味でしょうか。
さて、この二人、『SUICIDE IS PAINLESS』なんかも当然のようにカバーしています。過去記事、「ノーベル文学賞」(そちらには和訳も掲載しています)で、以前紹介した曲ですが、ハーモニーが美しい分、元曲よりもシャレにならないことになってます。オリジナルは悲しみなんか笑い飛ばしちまえ見たいな乗りがどこかにあって、気持ちの余裕があってこそ成立するブラックジョークのようなものだと思うのですが、こちらのほうは動画をアップした人がいたずらでつけたピーナッツブックのアニメーションも相まって聞いた人にとっては“やっちまったなー”的な限りなくほろ苦い味付けになっております。




Lady & Bird: SUICIDE IS PAINLESS









ついでですが、こちらも眠れぬ夜に夢で見そうな震える映像、これも過去記事「女子スキージャンプ」で紹介していました。
なかなかに乙な後味でございます。



Young Dreams - Young Dreams







雪村いずみさんの曲で恐ろしいほどに暗い、救いようのない気持ちになる一曲があるのですが、夜中にひきつけでも起こされると困るので今夜はこの辺で。
皆さんのリクエストがあればいつかまた紹介いたしましょう。

それでは、皆様、よい夢を。アディオス、チャオ♪










Lady & Bird









独り言

2017.05.18 (Thu)
 ちょっとお休みしてました。
お休みが長いと不登校とおんなじであいさつするのにかなりの勇気がいります。
「薫さんちのビーフシチュー」さん、「ベジタリアンインド料理教室 マクロビオティック 大阪 」さん
ごめんなさい。上野大根、お料理大会、せっかく申し込んでいただいて、そのあとほったらかしですみません。
今夜はかなり酔っぱらって書いてます。そうでないと書き込みができないものですから。

 さて、独り言です。
インド旅行は素晴らしいものでした。インド人でさえめったにいけないところをまわってきました。

焼酎をもう一口

 帰ってきて、しばらく東京でいろいろと用事を済ませて丸々二か月、終の棲家に舞い戻って、再び全くの独りになって、冬の枯野を眺めてみれば、突然自分というものが全くの意味のないものに見えてしまって、そんなことにはお構いなく、私の感情をわざと無視するように、無感情に、愛想なく、正確に時を刻む時計の秒針のように少しずつ自分の身を切り刻んでゆく。何をどう説明していいものやら、空虚の真空に吸い込まれて堕ちてゆく自分をもう、どうにもできない。
 他人の目に触れる書き込みですから、面白おかしく書いてみますけれど、夜が来るたびに(本当につらいのは夜が白々と明ける頃なのですが)自分の死を考えたときに全く悲しい感情が沸いてこないというのはかなりの重症のようです。原因のわからない感情の起伏ほど手におえないモノはありません。あんなに楽しかった1か月前の日々がまるでスクリーンで見た古い映画のようです。

 物心ついた最初の映像は、鼻血を出して泣いて帰るじぶんの姿。
私の初めての友達は近所でも有名な札付きのいじめっ子。
毎日殴られては鼻血を出して泣いて帰ってきます。
おかげで、ちょっとしたことで今でも鼻血が水道のように流れます。
高校の時だったかな、たまたま、そのいじめっ子に再会することがあって、「お前は俺の本当の友達だ!」なんて告白されたことがあります。あっそ、と思いましたが「そうだね」って優しく言っておきました。伝え聞いていたのは、その後も彼は手の付けられない乱暴の限りを尽くし、同級生からは嫌われ、生徒からの告発で学内で大問題となり、その結果、彼は追われるように転校を余儀なくされ、転校先でもうまくいかずついには中学を中退したのだと。
そんなけた外れの暴れ者と一緒に過ごした幼少期はさぞや地獄だったことでしょう。もしかしたら、その時死んでいてもおかしくなかったのかもしれない。しかしまあ、義務教育なのに中退って、すごいこと。
「俺の心の許せるのはお前しかいないいんだ、仲良くしてくれよな!」
別れ際に悲しそうに声をかけられる。いやいや、もう遅いんだって。気がつけば俺だって、誰も信じられない、今じゃ挨拶すらできない透明人間のような自閉症・・・

 あ、これ、治しましたよ。大学はいるときに。
「大学は執行猶予だ」
親戚のお兄さんが大学だけは入れと、それで3か月猛勉強して入りましたさ、友達100人作ろうと思ってね。そしたら入学式当日、すっごい美人に逆ナンされまたw

 話がそれた
何しろ自分でも自分が整理できないので、「鬱」といえばそれまでですが、孤独というものは切り替えポイントのないプラレールのようで毎日同じところをグルグルまわっている。そんな自分の姿を客観的に眺めているのはある意味恐怖です。

 それで、みんな来てくれました。電話に出ない自分を心配してインド人やら日本人やら、友達や肉親が。
桜の咲く様子がとても恐ろしく、春の日差しが日に日に輝きを増すのが心の底から疎ましい毎日が、みんなの愛情ですっかり消え去ればいいでしょう。

 百姓をやめようと思っていました。ずっと書き込みできなかった原因の一つです。このブログも、百姓をやるにあたり書き始めたもの。つぎに書くときはやるかきっぱりやめてしまうかはっきりしてからと思っていました。そんなこと、傍で見ていればたいしたことではないのにだいたいが深刻に考えてしまう、自分の悪い癖のようです。
それが、今では、何もかもが輝いて見えます。なんであんなに落ち込んでいたのか?死ぬことも意識したのに、ここ、1か月は畑に出るのが待ち遠しく、日が昇ってから落ちるまで喜々として土にまみれている。楽しいとか充実とか、そんなことはもうよくわからないけれど、本当に、じぶんで自分がわからないのですけれど。

 ちょっと遅いキノコの種を打って、トウモロコシを日にちを置いて少しずつ蒔いて、余っている地べたに好き勝手にいろいろと植えてます。3日がかりで蒔いたジャガイモが次々に芽を吹きます。
ここの春はとても遅いです。種をまく私の背中に谷を渡る春の風が山の桜をはらはらと運んできます。



   百姓の 背に散る姿なき桜
             
             少彦名




 薫さん、久美子さん、ぽっけに猫さん、応援してくれている皆さん、ちょっとお休みしてごめんなさい。書きたいことが山ほどありますからまた明日です。




お前の言うことはあまりにもばかげていて笑い死にそうだ!ということで・・・

Killing Joke - The Hum



Killing Joke - Chop-Chop



当アルバム「Revelations /神よりの啓示」のプロデューサーはコニー・プランク ( Konrad 'Conny' Plank)
このアルバムの成功は彼の力によるところが大きいです。




Revelations








クリスマス・プレゼント

2016.12.24 (Sat)
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二人のサンタさんが届けてくれた上野大根のクッキーと甘いミカンを食べながら久しぶりにゆっくりしています



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霜解けでぬかるんだダイコン畑で一人、マルチシートと格闘していた時、『お届け物ですよ』の電話が
玄関開けてあるから中に入れといて、と、またのんきないつもの対応。
さて誰からだろうと戻ってみれば箱一杯のミカンと手作り食品の詰まった大きな箱が届いておりました。


薫さんカレーリーフ・久美子さんからの贈り物が同時に届いておりました。
ほんとうにありがとう!!



上野大根お料理コンテストにご参加いただいたお二人、いろいろとお世話になっているうえにこんなものまでいただいてしまって本当になんて言ったらいいものか。あのお馬のスポンジはとてもじゃないけど皿洗いなんかにはもったいなくて使えません。




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28日にインドに行くことが決まりました。前々から話はあったのですがすったもんだでずれにずれて、その上ここにきて出発の一週間前に急きょ決まった次第。仕事もかねてなので日程が決まらない中、準備しなくちゃいけないのとこちらはこちらで畑の片づけとか冬じまいだとかなんとか、時間だけが過ぎてゆくよくわからない一か月を過ごしていたところ、東京と長野を行ったり来たりで日程が決まればそれなりにまたやることが増えてしまってブログも気が付けば一か月お休み。
今回は旅費も旅先の生活費も全てがあちらもち、VIP待遇の中で年も押し迫った忙しいこの師走にあわただしくチェンナイまで行ってまいります。



今夜は薫さんからもらった大きなミカンを六つ、ちょっとほろ苦い久美子さんの姫大根クッキーと一緒に。箱一杯のミカンは持て余しちゃうんじゃないかと思ったけどこのペースだとあっという間になくなっちゃう。カレーリーフ久美子さんの手作りギーと、前から気になってた手作りシュトレンも楽しみです!



☆上野大根最終募集
二回目となった今回の上野大根お料理コンテストは薫さんのビーフシチューさんとカレーリーフ久美子さんのお二人に参加いただきました。去年、七名の参加があったのと比べるとちょっと寂しいけれどそれもこれも私の至らないことが原因です。
ということで大根最終便、クリスマスの25日をコンテスト参加希望最終締め切りとさせていただきました。あと三名分くらいは上野大根残ってます。
ご興味のある方は農家のお米は何でおいしいの?の☆ 諏訪湖姫大根お料理コンテストの応募 ☆をお読みください。
されど戯言、本気で遊びを楽しめる方、おかしなことが好きな方、真剣にあの辛いばっかりの上野大根をやっつけてやろうと思っている方、待ってます!



Hindi Zahra - Beautiful tango


インディ・ザラ
ポルトガル出身のシンガーソングライター、モロッコのベルベル人の末裔だそうだ。実のところヒンディ・ザラなのかインディ・ザラと呼ぶのかはわからない。ただ、13歳の時にパリに移住しているのでインディさんでいいのだろう。フランスでは文字の頭の『H』は発音しない。だから、ハンバーガーは『アンバーガ』なのだ。マックでハンバーガーくださいといっても「Quoi?」と首を傾げられる。
ベルベル人といえばイベリア半島を一時領土としていたイスラム帝国の子孫、その影響を強く受けたスペインやポルトガル、とくにポルトガルのファドなんかはヨーロッパにあってひときわエキゾチックな輝きを放つ。どこか土のにおいがする彼女の歌声が風の音を紡ぎしづかに心にしみこんでくる。毎年のことだがこの季節になるとこういった曲が無性に聞きたくなる。それでいて落ち着くのかというとそういうものでもない。彼女の紡ぐ静かな歌声を耳にすれば妙に胸騒ぎがする。一年のすべてが終わり作物も雑草も冬の寒風の中消えさって、あたり一面茶色い枯野が冷たい風の中で静まり返っている。静かに優しく、それでいて心の奥に秘めた情熱を吐き出し絞り出す彼女の声が眠りにつこうとする私の心をかきむしる。


Hindi Zahra - To The Forces


Hindi Zahra - Silence











養護学校

2016.07.29 (Fri)
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東京の自宅
すぐ近くに養護学校がありました。
毎日の駅までの道のり、他の地域からもたくさんの生徒たちが登校してきますから、朝、夕、毎日のように大勢の障害のある子供たちとすれ違います。
大声で話しながら連れ立って登校する子、途中で座り込んでしまってしばらく動かない子、恋人同士で仲睦まじく手をつないで歩いてゆく子、大きなカバンを背に一人とぼとぼと寂しそうに帰っていく子。急ぎ足で走り抜けてゆくサラリーマンとはまるっきり対照的な風景です。

そんな中、ひときわ目立つある男の子がいました。顔の感じからきっとダウン症の男の子、彼は周りの子よりも活発で、いつも何人かの友達を引き連れて、みんなの先頭に立って引っ張ってゆく、立ち止まって道草する子を叱ったり、しょんぼりしてる子を励ましたり、とにかく集団の中心でほかの子よりも目立つリーダー的存在でした。

 私の卒業した小学校は全国でもかなり早い時期に特別学級を設置した学校、地域的に福祉の行き届いたエリアだったようです。その当時、5、6年の上級生が当番制で彼らの教室を一緒に掃除したり、課外授業で引率のお手伝いをしたり、時には脱走した生徒をみんなで探し回ったり、子供の時から身近にみていたのでそんな彼らを特別に気にもかけず、私にはとても当たり前のいたって日常的な風景でした。

 新入学の春が過ぎて、セミの鳴きしぐれる夏になり、枯れ葉が舞い、雪が落ちる。駅からあふれ出す人々の流れに合わせるように季節は廻り、彼らと毎日顔を合わせる私はもうすっかりみんなの顔を覚えてしまいました。そんなある日、この子たちが入学して何年目かの夏、長い夏休みが終わって二学期が始まる新学期のある暑い朝、いつもと変わらない街の日常にちょっとした変化が現われたんです。

 二学期が始まったある朝、以前から気になっていたあの元気なダウン症の男の子に、いつものように登校してくる学生服のあの姿が何やら今朝は普段と違う。
通りの向こうからこちらにやってくる見慣れているであろうあの子の姿、しかし今朝はどうも様子がおかしいんです。そう、夏休み明けの新学期に毎年繰り返されてきた学生生活のあの現象、俗にいう中学生デビュー。
そこにいたのは、風にたなびくだぶだぶなズボンをはいて油でびしっと固めたそりこみよろしくトサカの突き出たリーゼント、ピカピカの靴の爪先は刺すようにとんがっていて、教科書一冊入らないぺったんこに潰れたカバンを片手に蟹股でこちらにやってくる、私の眼は釘付けになりました。今まで品行方正だったあの少年が、立派な不良ルックで登校してくるではありませんか。その年の夏がいかに暑かったとしても、夏休みのこの一か月半、いったい彼の身に何があったというのでしょうか?それからは以前にもまして彼から目をそらすことが出来なくなりました。



ダウン症
通常の人より染色体の数が一つ多い。普通の人よりも体が弱い傾向にあり、繊細で時に感情の起伏が大きくなる。一般的に知的障害を伴うと認識されているようだが主には会話能力や聴覚などの機能障害、日常のコミュニケーションをとることの困難さからしばしば自閉症になりその結果、二次的に知的障害を伴うようになるらしい。時にダウン症の子供の中にはとびぬけた才能を示すものもあり、パソコンやピアノ、絵画や習字など、機能障害からくるコミュニケーションの困難さを補完する『ツール/手段』を手に入れることで元来備わっている内的能力を開花させることがしばしばある。彼らは総じて私たちよりも平和的で優しい。もしかすると人間の新しい形、進化の過程にある存在かもしれません。



 今までみんなで連れ立って帰っていたのに、一人で肩を怒らせて帰ってゆく彼。時には学校で習った歌をみんなして歌いながら歩いていたのにその口は、今ではいつも一文字にきっと結ばれたまま。粗暴なふるまいをするほどではなかったけれど、入学当時から彼を見ている私にとってはとてもじゃないが気が気でなりません。それからというもの、その子の姿を今日も目にしては人知れず心配したり、変わらず登校していることにほっと胸をなでおろしたり。しばらくの間、そんな月日が過ぎてゆきました。

 その日から半年、寒い冬が明け、街に桜が花開く春爛漫の朝、私は彼のことをしばらく忘れていました。学校も長期のおやすみ、彼の姿を見ない日が続いていたので。
そんな晴れ渡った春のある日曜日、あたたかな日差しがさんさんと降り注ぐ休日、いつものように通いなれた道を歩いていると、かつてから見慣れていたあの姿が遠く私の目に飛び込んできました。私が歩いている広い歩道のそのさきのほうからこちらに向かってくるあの子の顔は以前見ていたような満面の笑顔をたたえています。隣には同じく笑顔のスーツ姿のお母さんが連れ添って、時折彼女の顔を見上げては嬉しそうに話しかけながら、大きく腕を振ってこちらに歩いてきます。彼の学生服のホックは首の一番上までピシッと絞められ、折り目の利いてすっきりした学生ズボンはもう風に膨らむことはありません。片手はお母さんの手をしっかり握りしめ、片方の手でその日もらった卒業証書をぎゅっと胸に抱えて、同じく笑顔のお母さんを見上げながら、あふれる喜びで間断なく話しかけている、二人の笑顔は今まで見たどんな笑顔よりも輝いていました。母親の手をぎゅっと握りしめたまま、まるで道の上を弾むようにして歩いてゆく彼の嬉しそうな後ろ姿、僕はしばし立ち止まり、二人が駅の中に消えてゆくまで、きっと私も満面の笑顔で、二人が並んで歩いてゆくのを眺めていました。





  
  相模原障害者施設殺傷事件を受けて




Pokémon GO

2016.07.25 (Mon)
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京葉道路
片側三車線の中央分離帯の植え込みの中
母親を必死で呼ぶ子猫の鳴き声が聞こえる

側道に車を止めて信号を渡り
ヘッドライトが行きかう幹線道路の真ん中で
植え込みの切り取られてとがった枝の中に顔を突っ込んだ

ミルクと猫缶を乗せたお皿が二つ
隣にタオルが広げてある
同じく鳴き声を聞きつけてやってきた人がいるみたい

大型トラックがクラクションを鳴らしながら地面を揺らし
信号待ちの車の窓からは、まるで気違いを見るようにこちらをのぞき込む

騒音にかき消された小さな声は私の足元から逃げてゆく
日は落ちて、植え込みの中は真っ暗で、もうすでに何も見えません

国道14号線、錦糸町の近く、江東橋交差点の植え込みの中
みんな、携帯片手に血の通わないつまらないものを追いかけている場合じゃないよ




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ポケモン

キャバクラ

2016.07.13 (Wed)
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信州に引っ越す直前
浦安である女の子にあったのね
たまたま帰り道が一緒だったから話しながら帰ったの

「どこまで帰るの?」

「これから仕事なの」

「どんな仕事なの?」

「駅前のキャバクラ」


まずいこと聞いちゃったな・・・・





しかたなく同伴だよ、ま、東京最後の思い出ということで




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どこの帰りだったかというとモルモン教の無料英会話教室
え?信者かって?
いいえ。
引っ越しとかの直前で普段は暇だったので興味本位
行ってみるかって



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ある日、ぜひとも聞いてもらいたいお話があるって電話かかってきて
外人宣教師、三人に囲まれてモルモン教のあれやこれや聞かされたよ
古代アメリカにいた伝説のキリスト教預言者の話とかヘブライ語で書かれた金の板が土の中から出てきたとか。

要は勧誘ね
モルモンのお偉方のアルバムも見せられてね
で、それ見終わって気づいたこと言ったのさ

「黒人の宣教師の方はいないんですね」

モルモン教って、アメリカ大陸に白人がたどり着く前からその土地はキリスト教徒の、いわゆる『アメリカ人』に約束された神の土地だったってことを正当化するための宗教なの

でも、彼ら一人一人はいいやつだったよ、
『ディープパープル』なんてバンドは知らない、聞いたこともないって言ってたけど。



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で、そこで一緒になったキャバ嬢について行って浦安のネオン街へ。
東京最後の夜ってことだね
ソファーに腰かけて、お酒何にする?フリードリンクでいいよ。私ももらっていい?カラオケ謳おうよ。ね♪

いやに、カラオケ勧めるなぁ

「今月、カラオケ大会やってるの、点数が一番の人が優勝ね、賞金も出るのよ♪」

あ、最初に言っておくけどこれって賭博じゃないからね
賞金は全額お店が負担するものだから
それから、浦安って千葉だったね。




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で、歌ったわさ
俺歌上手いよ、それでもいいの?
で、ワンコーラス歌い終わって間奏の時に振り返ったら彼女両手で頭抱えてる
あれだけ勧めていたのにどうしたの?勘がいい人はもうわかったよね

要は彼女が今夜までのトップ、暫定チャンピオンだったってわけ。

で、俺の点数、なんてんだったかって?
そりゃもうダントツの“98点”だわさ。





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結局、優勝者はこの私
僕を誘ったばかりに彼女は賞金を逃しちゃった

で、その時歌ったのが『上を向いて歩こう』




永六輔さんが亡くなりました。
理屈っぽい人でなんか煙たい人だなと思ってたけど、
いろいろ考えたらきっと日本のジョン・ライドンみたいな人だった。





上を向いて歩こう



ザ、ピーナッツのお一人もいってしまったね
一緒に連れてっちゃったのかな
日本で最高の女性歌手、女性デュオと言ったらザ、ピーナッツで決まり。この件についての異論は一切受け付けません。


ザ・ピーナッツ 恋のフーガ


恋のバカンス














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