春蝉忘備録 2017/5/19

2017.05.19 (Fri)
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復帰のお祝いでしょうか、今朝、ハルゼミが鳴きました。

春蝉は松林で鳴く小さなセミ、
2014年が5月25日、15年が17日、去年が12日、そして今年は今日、19日に鳴きました。
私の記憶ではハルゼミが鳴きだす日はいつも季節はずれに暑い日、そういえば、去年のカマキリお母さんの降雪予報も当たっていたようです。冬の終わりに何度か降った雪は日が照ればあっという間に消えてしまいました。 
→ 『冬は雪が少ないよ』



さて、苦手な方はご注意を、ちょっと閲覧注意です
林を抜けるとこんな子に出くわしました。危なく軽トラで踏んづけるところでした




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青大将でしょうか
2メートルはあろうかという堂々とした体躯を道路の真ん中にでんと横たわらせて、それはまさに大蛇、寝床から起きだしたばかりなのでしょうか、私が近づいてもうんともすんとも言いません

 ちょっと不思議なんですけどね、森の中の一つ下の斜面からガサガサと何人かの藪を横切る音や何やら話し声に似た不思議な気配がしてまして、その山道を降りて一つ折れたところにこの子がいたんですね。あの時、峠で感じた胸騒ぎみたいなものはいったい何だったんでしょうか。





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農協へ峠を降りていろいろと買い物、レジの女性は眼鏡をかけたぶっきらぼうな新人さん、季節を外れた長ネギの苗が半額になっていたのでレジまでもっていくと、
「もし植える気があるのならもっと持って行ってください。」
相変わらずのぶっきらぼうでもう一束の無料サービス
気が付けば併せて200本のネギの苗の束を抱えて、さてどうするか?
ぶっきらぼうな彼女の親切には、いいネギに仕立てて答えなければいけません。








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さて、明日はお田植えです





The Cure - The Caterpillar




1978年結成のとっても息の長いバンド、まだやってるのかな?イギリスじゃカリスマ的なニュー・ウェーブの大御所。熱狂的なファンがいるみたいだけど僕にはどこがいいのかさっぱりわからない。ヘタウマを地でいくマンネリを超越したぶれない姿勢はある意味とっても偉大かも。

でも、この曲は大好き、
起き出してきた森の仲間たちと奇妙な春のダンスです。














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農家のお米は何でおいしいの?

2016.11.26 (Sat)
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こんなに降るとは思いませんでした
もともと諏訪は雪が少ないところ、このまま溶けてくれないと何もできません





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『冬は雪が少ないよ』で登場したカマキリお母さん。
長年農家をやってる人に聞いても大根葉に卵産んでるのはまず見たことがないとおっしゃる
カマキリもこの異常気象に惑わされたのか、それとも異常な大雪にもうあきらめてしまったのか




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なんで農家が自分で食べるお米はおいしいのでしょう?
農家さんは売るお米と自分で食べるお米は別々に作ってます。自家用と販売用で作り方が違うのです。そして自家用で作っているお米、これが今まで食べたことないほどにおいしい、東京生まれの私にも一口食べればわかる味の違い、こうして農業やってなかったら一生気が付きませんでした。
で、なんでそんなに味が違うかというと、答えは簡単、それだけお金と手間をかけるからです。
それならスーパーで売ってるおコメも手間とお金をいっぱいかけてもっと高く売ってもいいはずなのに。
農家を始めるまではぼんやりですがそんな風に思っていたきがします。
でも実際はそうはなりません。



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内城菌を敷き詰めた田植え前の田んぼ
水槽をやってるので、細菌の効果で~、バイオの力で~など、怪しいオカルト商品には懐疑的な私でしたがこの土壌改良材は試してみるとやっぱりいいです。病気も防げるしうまくやれば連作もできる。トマトなんかとても甘くなります。



普通にスーパーで流通しているお米は通常、農協を通して販売されています。さて、稲刈りが終わりました。次は精米しなければなりません。
さあ、長野の皆さん、今度の月曜日にコシヒカリの精米をやりますよ。持ってきてくださいね。そこで地域のコメ農家さんは脱穀したコシヒカリの玄米を一斉に農協さんに持ち込むわけです。ハイ。田中さんは今年10俵ですね、鈴木さんは20俵、皆さん頑張ったね、お疲れさまでした。

で、この玄米を一斉に白米にするのですが、10俵収めた田中さん、手元に戻ってきた10俵分のお米はいったい自分の作ったお米なんでしょうか?大きなプラントで一斉に精米されるお米、そうなんです。出来上がった白米はいったいどこのだれが作ったものなのか、自分が一年かけて作ったお米はどこに行ってしまったのか、袋詰めされたときには誰のお米だかわからなくなってしまっているのです。
みなさん、もうお分かりだと思います。結果的に全部混ざって売られてゆくお米、最終的に誰が作ったものかわからなくなってしまうようならわざわざ美味しく手間をかけて作っても仕方がない、量さえ採れればお金にはなるって普通誰だって考えますね。農薬バンバンまいて、肥料をドンドン漉き込んで、そうやってスーパーに並んでいるお米は作られてます。
だから、どこそこ産のブランド米とか、生産者のはっきりしたお米なんかはその限りではありません。それはそれは心を込めて手間暇かけて作っています。しっかり品質管理され、その地域の名前を背負って頑張る農家さんたちも稲作に対してはそれだけ意識も高いことでしょう。でも、その苦労が報われないシステムのなかで作られたものであればそこはひとの子、人情というもの。こんな風なことが起こってしまうのは当然なんです。


私はコメ農家さんではないですからそこはお気楽に好きなようにやってます。ちょっと自分では食べきれないので皆さんにもお分けする次第。


第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト&お米販売
☆ お米販売 (先着5名様限り) ☆
精米30㎏と野菜10キロ程度(大根、かぼちゃ、ジャガイモ)
送料込み 12,000円
で、販売させていただきます。
お送りする袋に関しては二次使用品を使わせていただきますので千葉や新潟などの他地域のブランド名が書いてございます。ご了承ください。
玄米希望のお客様があればご注文の際にお伝えください。
お米ご購入と併せてコンテストご参加いただける方に関しては上野大根を同梱させていただきます。



☆ 諏訪湖姫大根お料理コンテストの応募 ☆
上野大根コンテストご参加に関しては送料はご参加者負担になりますのでご了承ください。
前記事にも書きましたが今回は異常な不作で去年のものより小さなもの、傷の多いものになりますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。併せて、今年はなぜか味もそれほど辛くなく、辛めのおろし大根にも使えるものとなっております。これもお天道様のいたずらということでご理解ください。


ご連絡に関しましては下記メールアドレスに連絡可能なメール等ご記入のうえご連絡ください


tokyoryu@gmail.com







上野大根コンテスト、すでに二名様参加です。今年はとても寒いのでこのままいくと大根が凍ってしまう。もしかすると早々に締め切りする可能性があるので我こそはという方はぜひとも早目のご参加をお願いいたします。





Cake-Commissioning a Symphony in C




そう、君はオーストリアの貴族になって
ハ長調の交響曲を依頼するだろう
この世の言葉ではとても表現できないような曲を
君はハ長調の交響曲を依頼するのだろう

農民から搾り取った金で
甥へのプレゼントとして
壮大なハ長調の交響曲を
君はハ長調の交響曲を依頼するのだろう


和訳 /  vabooshca




ケイク(CAKE)
1991年結成のバンド。ブリティッシュものかなと思いきやカルフォルニアはサクラメントのバンドです。
シンプルで、スタイリッシュで、それでいて泥臭さもしっかり残している。最近ではまれにみるグルーブのあるバンドです。メンバーにトランペット吹きが入っていたりするところがメローな曲にもパンチを与えていてイントロ聞いただけで「あ、ケイクかな」ってわかるくらい。大好きなバンドで一時期、起き抜けの時とか元気ないとか掃除するときとか、とにかくはっちゃきになる場面では必ず聞いてました。掃除機の騒音なんかには決して負けないパワフルなエネルギッシュロックです。


和訳はThe Other Side of the Sleeping Heartさんからお借りしました。ありがとうございました。


Cake-I Will Survive






第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト&お米販売

2016.11.21 (Mon)
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写真は去年参加いただいた♪Rosy Precious Time Blog♪さんのお料理。一片の詩を残してアイスランドの地へ去ってしまわれた・・・





『世界は一家、人類はみな兄弟!』
こんな言葉を聞かなくなってから幾年月、寂しい世の中になったものよのう・・・・常世神少彦名じゃ

 皆の者、この一年元気にしておったかな?「野菜が高くて困っちゃうわ」買い物かごをぶら下げて嘆いているそこのご婦人、ここ、上野の里も、顔には出さぬが今年はまれにみる大変な年じゃったわ。一年通しての天候不順、百姓にとっても寂しい一年と相成ったわけだ。が、諸君!いつまでもメソメソなんぞはしておられぬぞ。一年ぶりのご無沙汰じゃった、今年も元気に上野大根大祭を開催したいと思うぞ!!
とは言ったものの、初見の諸兄諸姉には何のことやらさっぱりということだろうから皆こちらの記事に目を通していただきつつ話を続けたいと思います。



第一回諏訪湖姫大根お料理コンテスト 2015
第一回諏訪湖姫大根お料理コンテスト グランプリアローズ



 さあ!、今年も残すところあとわずか、あの、硬くて辛い伝説の上野大根に立ち向かい、初代王者に輝いた『ベジタリアンインド料理教室マクロビオティック殿』を超える猛者が果たして今回は現れるのでしょうか?去年は私の想像をはるかに超えた料理で読者の方々を楽しませてくれた皆さま、そんな勇者のご参加を今年も胸を高鳴らせて待っておりますぞ!そして例のごとく一等賞になってもグランプリに輝いても何の商品もメリットもなし。え?そもそも味見もしないのにどれが一番おいしいかわかるわけないって?あなた何をおっしゃる、こう見えても私は神様ですぞ。なんにでも姿を変えそなたの台所に忍び込むことなぞいとも簡単。夕食のつまみ食いなんてお茶の子さいさいなのだ。だが決して見つけたからってキンチョールや新聞丸めてはたくなど恐ろしいことはしてくださらんな。「世界は一家!人類みな兄弟!」なのだ。
さて、あとは皆様からの応募を待つばかりなのだが、最後に、ここで諸君には重大発表なのだ。前回は送料はお客様負担ということでお願いしてあったのだが今回は若干違うぞ大チャンス!!
なな、なんと

『少彦名が手塩にかけて作った有機栽培のお米30㎏と季節のお野菜10㎏相当』

をお買い上げいただいた方には、なんと送料無料の大盤振る舞いと相成った!!!
どうだ、深夜のテレビショッピングの出血サービスのようでびっくりしたじゃろう。え、またなんだって?米売りたいだけじゃないかって。?ハイ大当たり!季節の野菜は、普通の大根とジャガイモ、かぼちゃ等を考えておるぞ。見てくれの悪いもの、曲がったものにはなってしまうがその辺はご容赦くだされ。
さて、とにもかくにも、私が普段食べているお米を皆さんにも食べていただきたいというのが今回の私の願い。そのために今年一年頑張って作ってきたというものじゃ。もちろん上野大根コンテストのみのご参加も受け付けますぞ。皆様のご連絡を心よりお待ち申し上げております。
それでは細かいことは後述の専属秘書、現世すくなひこなに任せることとして、わしはこの辺でお暇することにしよう。
皆の者、明日から寒くなるこということなので体にはいつにもましてご自愛を、常世の国に栄光あれ!!



 ご清聴ありがとうございます。現世少彦名です。
話が長くなりましたが改めて私のほうから今回の大根コンテスト並びにお米販売の詳細をご説明させていただきます


☆ 諏訪湖姫大根お料理コンテストの応募 ☆
上野大根コンテストご参加に関しては送料はご参加者負担になりますのでご了承ください。
前記事にも書きましたが今回は異常な不作で去年のものより小さなもの、傷の多いものになりますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。併せて、今年はなぜか味もそれほど辛くなく、辛めのおろし大根にも使えるものとなっております。これもお天道様のいたずらということでご理解ください。


☆ お米販売 (先着5名様限り) ☆
精米30㎏と野菜10キロ程度(大根、かぼちゃ、ジャガイモ)
送料込み 12,000円
で、販売させていただきます。
お送りする袋に関しては二次使用品を使わせていただきますので千葉や新潟などの他地域のブランド名が書いてございます。ご了承ください。
玄米希望のお客様があればご注文の際にお伝えください。
お米ご購入と併せてコンテストご参加いただける方に関しては上野大根を同梱させていただきます。

ご連絡に関しましては下記メールアドレスに連絡可能なメール等ご記入のうえご連絡ください


tokyoryu@gmail.com

内城菌100パーセント使用の完全有機栽培、無農薬栽培のお米です
今年の秋口の大雨等で私の理想としているものからは若干味が劣りますがそのこともかんがみてこのお値段にさせていただきました。それでも、市販のお米よりはおいしい、ご満足いただけるものとなっております。市販のお米と農家の食べるお米、味の違いには必然的な理由があるのですが今回は割愛させていただき、次回記事で、『農家のお米は何でおいしいの?』で、農家さんの食べるお米がなぜ市販のお米よりおいしいのかを簡単に解説させていただきます。


それでは、ご連絡お待ちしております。




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上野大根 凶作

2016.11.15 (Tue)
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今年は上野大根始まって以来の大凶作
9月の大雨と日照不足で全く大きくなりません
中には全滅という畑もあるくらい
うちの畑も十分の一の収量、それでもまだ採れただけいいほうです
そんな畑でも誰かが片付けなきゃいけないので皆が来ないうちから一人黙々と大根を抜き取っていきます








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友達が三人
インド人と女性一人
半日も大根抜きすればあっちが痛いのこっちが痛いの
今朝も9時にやっと起きだしてきた始末
それでも来てくれるのはとても嬉しいもの
一人で百姓する身にとってはいてもらえるだけで心底嬉しいもの





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今年は何をやっても全部だめ
それでもどんなにしたって助け合って生きていかなければなりません
情けないことですが一人ではたった一年乗り越えることもできない
それはきっとどこの世界でも同じなんでしょう
都会だって会社だって国だって
いろんな人が見えないところで助け合って生きている

そんなにしても今年は何もかもがダメだった一年
まあ、それもこれもあのトランプのせいだな
あいつ、死んじゃえばいいのに






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なので、漬物の注文もすでにいっぱい
多くのお客さんは断らなければいけない状態です
待ってくれていたお客様には本当にごめんなさい。
また来年よろしくお願いいたします



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夜は珍しく鍋にしました
でもなんだか辛くてスパイシーなんです




The Beatles
With A Little Help From My Friends







友達のちょっとの手助けで
きっとうまくやって行ける
ちょっとだけ僕の友達が助けてくれれば
きっとうまくいくよ
みんなのちょっとした助けさえあれば









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『冬は雪が少ないよ』

2016.10.10 (Mon)
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雨が降っても風が吹いても
来る日も来る日も大根の「おろぬき」

東京に行ったりしてる間にずいぶん大きくなってしまった大根の若い株を間引いて一本にしてあげます

大雨でぬかるんだ畑の上をはいつくばって泥だらけになって、山から水が湧き出して斜面にある村の畑はどこも底なし沼のよう
場所によっては膝まで泥の中に沈んでしまいます
 





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雨の晴れ間にしなびた大根の葉っぱ
知ってますか?
大根は雨が止んだ晴れの日はそのまま枯れてしまうかのように見ての通りしなびて倒れてしまうんです

毎日泥の中ではいつくばって
やっと大根の済んだ今は
またまた雨の泥の中に手を突っ込んで
にんにくを植え込んでいます
これまたちょっと遅いけど
まだまだ暖かい変な陽気で
一日一日ゆっくりと







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おかげさまで朝昼晩、青物ばかりです





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『今年の冬は雪が少ないわよ』

蟷螂のお母さんがそういってます

大根を始めて三年目ですが大根の葉っぱに蟷螂が卵を産み付けているのは初めて
こんな低いところに産むのですから今度の冬は雪が降らないのかな
そういえば初めての秋に見たのはずいぶんと高いところに産み付けられていた蟷螂の卵
その年は大変な豪雪になりました




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うちは農薬撒かないものだから他人の畑から虫という虫が逃げてきて
蟷螂だけならいいんだけど
芋虫たちで大根の葉っぱは穴だらけ
見つけては指でぷっちっと
たまに傍らでたたずむ蟷螂さんにおやつとして分けてあげたりして

そんなことやりながらだからなかなか仕事があはかどらないけどいやいややるよりはよっぽどましかなぁ

ところで、黒いマントのテントウムシ
お星さまの赤と色が逆のような気がするんだけど








Bert Jansch and John Renbourn - First Light
 


Bert Jansch & John Renbourn - Tic-Tocative




Bert And John - 1966年
スコットランド生まれのバート・ヤンシュとロンドンっ子のジョン・レンボーン共作
アメリカの荒野に吹き荒れる乾いた砂塵と違って、雨上がりのしっとりと湿った土のにおいが優しく包み込む、フォークソングの意味するところの、まさに『民謡』を体現したような一枚。
政治や差別や主義主張なんてものには全く無縁な、純粋に音楽を楽しむ二人の姿がこの一枚の中に詰まっている。そこにはいつまでも色あせない二人の息づかいがあり、それはまるでジャケットの写真に描かれた囲碁に興じる二人のように、窓から差し込む午後の光がゆったりとした時間とともに流れてゆく
このアルバムがきっかけで、のちに二人を中心にしたバンド『ペンタングル』が生まれるのだが、実はしばらくこのアルバムとペンタングルの音楽は私の頭の中で結びついていなかった。ペンタングルのアルバムは以前から何枚か持っていてたまに引っ張り出してはこれまたまったりと聞いてはいたのだが、今回紹介したこのアルバムはまったくもっていわゆるジャケ買い、もともとアルバムの来歴だとか、メンバーがどうしたとか、そういったものには至って無頓着なので、結構な長い間これが同じ二人の作品だったとは全く気が付かづに、ただただその演奏を楽しんでいた。しかしながら、こうして最終的にたどり着くところを見ると、意識する、しないにかかわらず「三つ子の魂百まで」自然と自分の好きなほうに引き寄せられていくようなのである。


Pentangle - House Carpenter



おまけ 
Bert Jansch & Paul Wassif - Black Cat Blues



動画探してたらちょっとカッコよかったので自分のメモがてらに









暗夜行路

2016.09.16 (Fri)
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9月3日
100均で買ったランタンと懐中電灯を片手に畑に出る
みんなより5日遅れて漆黒の暗闇の中
独り上野大根の種をまく

この1か月
つらいことばかりで本当に百姓をやめようと思った
辛いのはいつものことだ
しかし辛いなりにもそれなりに希望はあるもの

絶望の横顔を真正面に見据える恐怖は何より耐え難い


みんなの前では嫌なことはなるべく書きたくない
辛いときはなるべくこのページにはいきたくない
『学校の窓ガラスを割ってまわった』なんて
女々しい愚痴を人前で叫ぶようなみっともないことはしたくない

しかし今回だけは聞いてください
つまらない独り言として



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夜の山は意外と騒々しい

聞いたこともないような獣のうなり声が森の闇にうずくまっている
畑に灯る小さな燈明に向け四方から鹿の甲高い声が響き渡る
姿の見えない大きな鳥が不気味にさけびながら頭上を飛んでゆく
暗闇を埋め尽くすように虫たちの小さな声がさざ波のように折り重なる

でも、怖いなんて一つも感じない
今まいているこの種が一つも実らないことのほうが百倍恐ろしい


大根もやめてしまおうかと思っていた
すっかりやめてしまえばどんなに清清することだろう
でも、こうして、それもよりによってこんな夜中に
畑に一人、種をまいている
そのうちにばかばかしくなってなんだか笑えてくる
今、種を蒔かなければ泣くことさえもできない





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半分もいかないうちに夜が白みかけてきた
夜露で土が湿って土を突く指にまとわりつく
それでも一粒一粒祈るように土に埋め込んでゆく


『悩みに重さはない』
大学の時の友達の言葉だ
他人が見ればどんな些細な悩み事でもその本人にとっては一大事ということ
思春期の諸君にとっては悩むことは一つの仕事のようなものだった

京野君は色白のどこか陰りのある妖艶な美男子
ちょっとその辺ではめったにお目にかかれない美しい男だった
彼は俺のことを『反社会的モラリスト』と評していた
一見した冷たいイメージとは違って話してみるとなかなか面白い奴だった
見てくれの美しさと中身の天然さが面白いコントラスト
二人はすぐにうちとけた
そんな私も若いころはそこそこ人目を惹く好男子
自分で言うのもなんだが洒落モノの二人がさっそうと街を歩いている姿はなかなか壮観なものだった




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サッカーワールドカップの最終予選を見た
テレビの音を消して代わりにジャズをかけながら見た
前半はルー・ドナルドソンの "Alligator Bogaloo"
ハーフ後半はチャーリー・ミンガスの“Mingus Ah Um”
なかなかおもしろかった。ピッチを駆け抜ける選手たちが音符のように躍動した
全力で敵にぶつかる彼らの悲壮感が妙に浮き立った
それが余計に滑稽にも見えた
試合は負けてしまった
あの審判はオイルマネーの大富豪からいくらせしめたのだろう?まあ、アラブの金持ちのやることはいつだってこんなものだ
それでも肩を怒らせて観戦していた私はジャズと真剣勝負のはざまで少し気が楽になった





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夜がすっかり明けたころ
終わったのはやっと半分
あと残り8000粒の小さな種
畑の畔にはおにぎりとビール
今日は終わるまで家には帰れない








Iggy Pop  / The Passenger





俺はただの乗客
何度も何度も乗り継いで
町の裏通りを通り過ぎるだけ
窓にはまばゆいばかりの星たち
輝く星々とあんぐり口を開けた黒い空
そうさ、今夜の眺めは最高さ















ひぐらし ためしなき

2016.07.01 (Fri)
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ひぐらしが鳴き始めました

夏が始まります







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田圃の水をのぞいてみるとたくさんの小さな生き物たちが右往左往泳いでいます
ミジンコ、カゲロウ、みずすまし、ドジョウ、ゲンゴロウ、オタマジャクシに水カマキリ
農薬は極力使わないのでみんな元気に泳ぎ回っています







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青田も順調なようです
10年近く使っていなかった場所なので稗がすごいかなと思っていたのですが水の調整がうまくいっているのか今のところ炎天下の草かきで苦労することはなさそうです。何せ今までの四倍、三反歩以上の田んぼを一人で管理するのですから雑草は文字通り私にとって『命取り』になる可能性があります

膝まで泥に埋まって這いずり回る
夏場の稗取りは其れほどに辛いもの
今年こそはあらゆる生命が氾濫するこの夏を全身で受け止めてこの体に焼き付けてやろうと思うのですが
気づけば、冷たい畳の上で死んだようになっています






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田圃でボーとしていて気付いたのですが、片方の田んぼ、水が赤いんですね。まるでバスクリンのお湯みたい。長い間、やっていなかったせいで枯れた草が幾重にも堆積してたい肥になった色がにじみだしているのかと
アクアリストが聞いたらよだれを垂らして喜ぶ光景
あのアマゾン川のブラックウォーターのようです

この田んぼ、きっとおいしいお米がとれるはずです




ということで、今夜は、常世の国、少彦名農園のご紹介





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まずは、モロッコインゲン
こちらに引っ越した当初、村の衆が口々に『モロッコ』を連呼するのを聞いて恐れおののいておりました
信州で『モロッコ』といえばインゲンのこと、大振りで食べごたえのある優良品種、私の主力商品です
ただ、なりだすとすごい勢いで豆ができてくるので毎日炎天下の重労働、体の休まる暇がありません









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スイカ、自分用ですね
お客さんが来た時に出せるものがないと困りますから





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かぼちゃ
肌の白くて、なんて品種だったかな
ここのかぼちゃは周辺でも特に評判がいいです。右にならえで皆さんとおんなじのやってます

一つウン百円だから、えーと全部で何十個・・・ガンバロ






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自家用
ピーマンだとかキュウリだとかゴーヤだとか
独り暮らしだから一、二本づつあれば十分






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これはナスね
白いのも作ったよ
やっぱり一本ずつ
ナスの木ってなんだか不思議な色をしてて好きです






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大豆
青い時に採ればエダマメですね
村の長老から今年は味噌を作れとの指令を受けまして百本ほど作ってみました
さてさてどうなることやら






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こちらは枝豆用、茶豆と黒豆の二種類。
計、二百本近くになるんだけど全部一人で食べるの?
出来てから考えます






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トウモロコシ、大好きなんですよ
でも、手が回らなくてちょっと出来が遅いかな、平地のほうだともう花が咲いてますもんね
今はいいけど実が付きだしたら獣除けやカラスよけ作らなきゃならないし・・・自分で書いていてだんだん恐ろしくなってきました
因みにポップコーン用もあります






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空芯菜
エスニックの定番ね
初めて作るんだけど売れるのかな?
きっと毎晩、油いためのアジアン料理






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ベトナム産の唐辛子
一時は芽が出なくてひやひやしました
唐辛子の種はかなりの高温でないと芽が出ません
来年は苗起こしにちょっと手間をかけたいです
すごく辛いけど深みがあってエスニックのレストランではとても評判がよかった本格派
日本で作ってるの、たぶん私だけですよ






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三本柱の一つ
この土地にあっているのか、他ではまねできないとっても甘いミニトマト
出荷している小学校では取り合いで喧嘩になるそうです
糖度10、でもただ甘いだけじゃない、しっかりしたトマトの味が凝縮した逸品
東京の某百貨店にも出荷してます







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そばの花
上野の特産品、上野大根諏訪湖姫の緑肥にします
いいもの作ろうと思うといろいろ手間がかかりますがその辺がまた楽しみでもあります







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荏胡麻の苗
去年出来た種を再度蒔いてみました
手が空いたらこれを一つ一つ定植していかないといけないのですが
どこかで荏胡麻味噌って瓶詰めで売ってたな
こっそりパクってみるか






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最後はジャガイモ
この青い花はピルカという品種です
東京のインドレストラン『シリバラジ』のカレーになります






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こちらの白い花は『とうや』
味が濃いので主にサモサになります
ジャガイモのメッカ、北海道の農家の人が、ここのジャガイモはもしかしたら北海道よりおいしいかも、と言って帰ったとか
上野は標高の高い寒冷地、収穫時期はあっという間の限られた期間ですが採れた野菜は地元の人が食べてもうまいと褒める一級品
規模は小さくても寒暖差と有機農法が生んだ自慢の野菜たちです






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さてと、今日もおしまい
明日も暑くなりそうです







影をうつ 鍬のねはやしひぐらしの 

いつともなしや ためしなきかな
 

                  少彦名








梅雨

2016.06.22 (Wed)
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梅雨の季節がやってきました
東京にいたときは梅雨はうっとうしい季節
ここに引っ越してから楽しい季節になりました






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雨が降れば畑の作物が目に見えてぐんぐん育っていきます
雑草だってぐんぐん育っていきます
野菜と、雑草と、私と、よーいどんで競争です






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雨が降ればお休みする理由もできます
もちろん雨の日も濡れながら仕事をするときもあります
でも、濡れた土を踏みつけると固く締まってしまいます
ですから雨の日は畑には入りません
もちろん、雨に濡れても山の中では気持のいいものです






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田圃の水だけ見に行って
あとは雨を眺めながらぼーっとしてます






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稲もすくすくと伸びています
今年は去年の4倍、何年も使っていない新しい田んぼでお米を作ります
今度、『なんで農家のお米はおいしいの?』を書いてみます
聞いてびっくり、なるほどなーですよ





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明日からしばらくは雨
雨降りはゆっくりできると言ってもほんのつかの間
夏が来るまでにたまっていることを全部かたずけないと
この一週間が勝負です







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Sketch For Summer で水連池を見る









Bobby Womack
I left my heart in San Francisco





ボビー・ウーマック / 想い出のサンフランシスコ
もし、梅雨の曇り空にうつうつしている人はこの曲を聴いて元気出してね
今気が付いたんだけど、黒人のファンキーな曲って紹介するの初めてかな。これでも結構、この手のアーティストは大好きで、大音量で聞きながらよく一人で踊ってます。
ソウル&ファンク好きの人って往々にしてその道の通だったりして、情報豊富なしっかりしたレビューを書く方が多いでしょ。なのであえて僕が紹介することもないかなって避けてたのかもしれません。
でも、なんか落ち込んで何もしたくない日にファンキーな曲をターンテーブルに乗せれば・・・
それは何よりの薬だね。





オリジナルも載せてみます
全然違う曲だからびっくりだよ


Tony Bennett
I left My Heart in San Francisco



















トマトの苗を無料でゲットする方法

2016.06.15 (Wed)
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まずは農家さんとお友達になります






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やおら、トマトの脇芽取りのお手伝いを申し出ます







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これが脇芽
茎と葉っぱの間やトマトの根元からどんどん出てきます
油断しているとあっという間に大きくなってしまいます








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ほんの三十分やっただけでこんなに取れました
下の列は去年落ちたトマトの実から発芽した新芽
農家さんに頼んでお持ち帰りしましょう







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持って帰ってきた芽や苗はすぐに土に挿してみましょう
水につけて少し水揚げさせてもいいかもしれません
最初は驚くほどしんなりとしてしまうでしょう
でも、たいがい大丈夫
トマトは案外とっても丈夫な植物です
何本かは水槽の外掛濾過機に差し込んで発根させてみました






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すぐに根っこが出てきます





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挿し芽をしてから一週間
もうここまで来れば安心です
あとは実が付くまでたっぷり水を与えて大きな木にしてあげましょう
もちろんどんどん出てくる脇芽は欠いてしまいます
最初の収穫ができる頃から水は控えめに
木の頂上がしんなりお辞儀してきたらたっぷり水やり
水を控えたトマトはどんどん甘くなりますよ



脇芽で採れたトマトは若干味が落ちるという人もいます
それはそれ、物は試しに収穫してみて糖度検査してみようと思います







Les Négresses Vertes - Voilà l'été






Les Négresses Vertes  / レ・ネグレス・ベルト

Voilà l'été! Voilà l'été!・・・ほれ!夏だ!!そら!夏だ!!

今夜は梅雨をすっ飛ばしてちょっと早い夏をご紹介いたしましょう
一時期、フランスでラジオをつければ MANO NEGRA か,この Les Négresses Vertes の曲ばかりがかかっていた時がありました。人種のるつぼ、パリのロックシーンはそれだけ切り取ってもまさにワールドオブミュージック。ブルースあり、ユーロあり、パンク、ラテン、ジプシー、アフリカン、果てはコーランまで、世界のありとあらゆる音楽がこの国に集結している感があります。
 1987年結成、『Voilà l'été』は1989年のヒット曲です。残念ながらその四年後、バンドとしてもこれからというときの1993年、ボーカルのHelnoがコカインの過剰摂取で亡くなってしまいました。
 もうすぐトマトが真っ赤に実るあの暑い夏の日々がやってきます。心の準備はいかがですか?彼らの熱い地中海の息吹をビシビシ感じながら、準備運動もかねて、軽快なリズムに激しく腰を動かしてみましょう。
ところで、フランスで Voilà l'été が町中に流れていたあの暑い夏、東京の街にはどんな曲が流れていたかというと
・・・・・『おどるポンポコリン』だって。



バンド、Mano Negra の記事はこちら
大根を干す



Les Négresses Vertes - Zobi La Mouche



Les Négresses Vertes - IL









トラクター

2016.06.09 (Thu)
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真っ赤なトラクターを買った



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長年使っていない田圃を耕してみた






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咲き誇った野の花をどんどこふん潰していたら一匹の野ネズミが飛び出してきた


捕まえて連れて帰った






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ガネーシャと名付けた
ガネーシャは象の頭をした学問の神様
ネズミの背中に乗っている








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手に乗せても逃げなかった
ご飯は猫の餌をあげた

大きくなったのでイタズラできない場所、山の中の使っていない畑に放した








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元気ですか?






Felt - Sunlight Bathed The Golden Glow




フェルト
チェリーレッドレーベルを代表する80年代のネオアコースティックバンド。バンド名『Felt』は同じくイギリスのバンド、Televisionの『Venus』の歌詞からとったそうな。演奏も曲調も取り立ててこれといって語るところはないが、なんとなくの『あんな気分』にはさせてくれる。当時のこの手のバンドをヘタウマ・ギターバンドとひとくくりにしている私だが実はこの手のものが一番好きかもしれない。歌詞の暗さに特徴があると聞いてはいるが歌詞カードも評論家のライナーノーツも一回も読んだことのない少彦名であった。







Felt- Mexican Bandits



Felt - The Stagnant Pool











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美の崩壊 [ フェルト ]

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毛氈(もうせん) [ フェルト ]

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彩霞(さいか) [ フェルト ]




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