アイヤッパへの道 vol.10

2017.08.03 (Thu)
第10話 インド人の日常

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連日のパーティは乾いた朝の光の中に溶けてゆき、遠方からやってきた親類、友人たちはまたの再開を誓い三々五々ホテルを去ってゆく。

写真は笑うブッタ / Laughing Buddha 日本でいう七福神の布袋さんです。流行しているのか、いろいろなところで目にします。
私たちも誰もいなくなったホテルを後に、チェンナイ市街の友人の家に移動します。




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リビングで就寝中の友人
アイヤッパ巡礼が終わるまではベットの上で寝てはいけません。
でも、巡礼云々に限らずインドを旅行していると普通に雑魚寝している姿を目にします。というか、ちゃんとベットで寝ているほうが珍しい気がします。

ということで、今夜はインドでよく見るインド人の日常、少彦名が見たインドのあるあるをご紹介いたしましょう。






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“朝起きると知らない人がたくさんいる”

家族なのか親戚なのか、はたまた友人なのか。入れ代わり立ち代わりたくさんの人が何食わぬ顔で普通に出入りしてます。そのうえ見ての通りに我が家のごとくにリラックス。どこからどこまでが家族でどの人が友人で、あ、この人はドライバーさん?主人も奥さんも特に気に留めるでもなく一緒に食事をして一緒にテレビを見てくつろいでおります。
赤いギターは私の旅の道ずれ、私が旅してきた国々を一緒にめぐって見分してきた気心の知れた相棒です。








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お手伝いさんの娘さん。
特に遠慮する様子もなく、家族のように接していました。
朝、一緒に朝食をとってこれから学校です。










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“テレビのチャンネルが500以上ある”

インドは 29 の州と、7つの連邦直轄領に分かれています。当然テレビ局もそれぞれがそれなりに放送していますから、全部まとめたらととんでもない数になるわけです。子供たちが楽しみにしているアニメはほとんどが日本製、ハットリくんもボタン一つで、タミル語からマラティ、ヒンディー語とバイリンガルで放送されています。
でも、どの地方の放送でもやっぱり決め台詞は『ニンニン』でした。

家で退屈しているときは大概 NHK を見てました。日本で見る番組よりも外国人向けにより日本色を前面に出した番組ばかりで、私も知らない日本があったりしてなかなか楽しめました。それにえらくおしゃれな構成で、美しい映像ばかり。おかたい日本の番組とは大違いです。日本食のクッキング番組には早見優さんがレギュラーで活躍してました。
番組と番組の間にちょっとしたコンサートのコーナーがあるのですが、それがまた出色のプログラム。海外のヒット曲を日本の楽器で演奏するのですがそれがまた誇らしいやら美しいやら、涙が出るほど素晴らしいのでちょっと一つだけご紹介しましょう。





Stairway to Heaven-Led Zeppelin
Japanese Cover-Nijugen-Koto



天国への階段  レッド・ツェッペリン 


それでは
お琴の美しい音色を楽しみながらお話の続きを










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“インド人は日本が大好き”

『一般参賀で集まった国民に手を振る天皇陛下御夫妻』
他国の元首のニュースが普通に新聞の記事になっています。取り立てて何があったわけでもないのに天皇陛下の写真が頻繁に新聞に掲載されます。もしかしたら日本の新聞より登場頻度が高いかもしれません。ちなみに、「私は日本から来ました」と答えると間髪入れずに「スーパーカントリー!!」と笑顔で叫びます。





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“笑顔が素敵”

もう、これは皆さんもよくご存知ですね。





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“南インドのほうが食事がおいしい”

これ、バックパッカーの常識。日本で普段目にするインド料理というといわゆるドロッとした北インドスタイルがほとんど。油が多めのこってりしたものを想像すると思いますが南インドのカレーは油控えめ。さらっとさっぱりした味付けが特徴。ハーブ系のフレッシュスパイスも多用して疲れた胃袋にも優しいさわやかでヘルシーな料理です。
南インドで定食を頼むと基本食べ放題です。お皿が空になるとつかつかっと小僧がやってきて無言で無造作にカレーをお皿に放り込んできます。もういりませんといわない限りこの無間地獄は続きますのでインド旅行の際はどうかご注意を。
スパイスは北に比べると辛い傾向にあって中には私でも食べられないのがあったりします。もし辛いの苦手という方はイドゥリやドーサなどを頼んでみてください。全くスパイスを使っていない食事もたくさんあるのでインドにつかれたときは南インドで胃袋を休めます。



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“インドのお菓子は甘い!”

甘すぎます!!砂糖の塊を食べているようです。手も口もすべてのものがベタベタになります。でも、慣れてくると無性にそれがたまらなくなります。乾燥した気候のせいでしょうか、熱風に吹かれて当てもなくさまよう体には即効果のあるカンフル剤です。





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“太ってます”

特に南インドの人は。お金持ちになればなるほどおなかが出てきます。そして太ってる人は、もてます。映画でもタミルの女優さんはふっくらしてます。ヒロインとしてはたぶん日本だとアウトのレベルです。でも、私は好きです。ふっくらしてる女性のほうが落ち着きます。
先ほど南インドの料理は油控えめでヘルシーとお話しさせていただきました。でも、あれだけ食べたら太るのは当たり前です。そのうえ夕食は就寝する直前に食べることが多いです。深夜、おなか一杯のまま布団に入ります。




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“非常に信仰深い”

誰もが知ってるインドのイメージですね。写真は友人のマンションにあるガネーシャの祠、インド人の生活はすべて宗教を中心に動いています。インドという国は地方で言葉も文化も人種も違う様々な国の寄せ集め、でもそれを一つにまとめているのが宗教。生活習慣からものの考え方から倫理観まで、すべては宗教を基本にしています。ヒンドゥ教=インドといってもいいかもしれません。インド人ならばイスラム教徒でもキリスト教徒でも、根底に流れるのはヒンドゥの教理のようです。
だからと言って日本人の私たちが彼らに引け目を感じることなどありませんよ。インドに行くたびに彼らと接触するたびに、私は日本人の持つ宗教性を深く感じることができます。私たちが普段意識することのない日本の日常にいきわたった良き日本の神々、「日本人は無宗教だから」などと脅しを使って近寄ってくるカルト信者にはくれぐれもご注意を。





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カーリーが憑依した人、みんなからお賽銭貰ってました。



“幽霊を異常に怖がる”

これは日本とインドの環境の違いからじゃないかと考えてます。
だって、インドで闇夜に山の中歩いてたらトラに食われるか蛇にかまれるか象に踏んづけられるかして死んでしまいますから。






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“カメラを向けるとポーズをとる”

別にあなたをとってるわけじゃないんだけど・・・








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“カラスが小さい”

というか日本のカラスがでかい。








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“ポトスがでかい”

おなじみの観葉植物、人の顔ぐらいあります。でも、これはまだ小さいほう。雨期になるともっとでかくなって子供一人乗れそうです。



ほかにも、シャワーは朝浴びるとか、朝起きたら忙しくてもチャイは必ず飲むとか、う〇こは左手で拭くとか、お金は右手で渡すとか。
インドのことがなんとなくわかったところで、最後に、インドの食事風景をご覧ください。お皿はバナナの葉っぱ、右手でひたすらにぎにぎしています。食べ終わった後はまるで舐めたかのようにお皿の上はピッカピカ。よくも指だけであんなにきれいに食べられるものかといつも感心します。
インド人の食べる様子を見ていると日本でよく話題に上る『カレーとご飯は混ぜるべきか』という議論がいかに不毛なものかよく理解できる事でしょう。そう、カレーの食べ方にはルールはないのです。けっこう、左手も使ってるし。





カレーを食べる人







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コメント
こんにちは 
はじめまして
興味ぶかく拝見しております。
アメリカが入る前の内線アフガンには数度入っておりましたが
インドは興味を持ちながらまだ行けておりません。
一度は自分の目で見るべき国だとわかっているのですが。
危険なところばかり専門にしておりましたので・・・。

人々を見つめる貴兄の視線にうなずきながら拝見しております。
ではまた。
ちい公 | 2017.08.04 12:30 | 編集
ちい公 様

初めまして!
危ないところばかりって!あんまりびっくりして吹き出してしまいましたwそれもアフガンて、あれって映画の中の空想の国じゃなかったのですか?
インドはそれに比べたらいたって安全、カシミールあたりに行けば別ですがその手前のひまーちゃるなんかはほんとに田舎で信州にいるみたいです。
ブログ拝見しました。画像は載せないのですか?どんなところにいらっしゃるのかぜひ見てみたいです。
雨のコブクロって何でしょう?一滴で洪水とは、Hなこと考えた私は心が汚れているのでしょうか
sukunahikona | 2017.08.04 13:27 | 編集
おはようございます。
コブクロって、笑ってしまいました。
ではなくて小袋ね、あっおなじか。
このネタは近日中にまた使います(笑)

現在はタイの首都バンコクを拠点にしております。
したがって大都会はおもしろくもなんともありません。
タイのカシミール地方へでも出かけた折には
写真を撮りましょう。
(もちろんそんな名前の地域はありません)
ただ南部マレーシア国境界隈にはきな臭い情報も続いており
近いうちに出掛けようと考えております。
ちい公 | 2017.08.05 09:28 | 編集
いつも興味深く読ませてもらっています。
本当に記事内容がいつも濃くて、魅力たっぷりですね。
今回のインドの日常も、興味深かったです。
南インドの方が料理が美味しいのですねぇ。
インドのイメージそのままというような事もありますが、へぇ~~って思うような事もあり、色々と感心しました。
Hide | 2017.08.05 13:03 | 編集
憑依した女性、表情が恐いですね。
日本でいうキツネ憑きというような感じ。

キツネ憑きとはやや異なりますが、日本のそう遠くない昔、村の神社の神聖な儀式のとき、神からの託宣を受ける人に神を乗り移らせることをしていました。
つまり憑依するんですけど。

神が乗り移ると、やがて興奮状態が最高潮に達し、信じられないくらい高く飛び上がったり奇妙な言動をして神からの託宣をみんなに伝えるわけです。
乗り移りやすいように、事前に薬草(麻薬のようなもの。多くは大麻草)を口にしていたと本で読みました。写真もありましたが、興奮状態から覚めるとごく普通の村人に戻り、さっきまでの出来事は全く覚えていないということでした。

大麻草は口にするものとは別に、神社では今も欠かせないものですし。インドのこの女性も何か口にしているんでしょうか。
雨宮清子(ちから姫) | 2017.08.07 19:31 | 編集
どこの子供も可愛いですね。
なにかすごく興奮をしてみていますが
コメントが書けなくて
自分に怒っています
くんざん | 2017.08.07 20:41 | 編集
ちい公 さん

国境付近ですか。期待していますといいたいところですが期待してはいけないですね。
インドではテロはしばらく収まっていますが今本当に安全なのは日本だけかもしれないですね。でも、どこぞの国がミサイル撃つぞーって騒いでますけど。
あまり危ないところにはいかないように、写真はバンコクだけでも十分ですよ
sukunahikona | 2017.08.07 22:07 | 編集
Hide さん

ありがとうございます。
楽しんでもらえるように頑張って書いてます。でも、あまりにもインド人との付き合いが長いもので普通に気が付くことを忘れてたりしてます。もう、すでに自分の中では普通のことになってしまったものがいっぱいあるみたいです。
飽きられないように次も頑張ります。
sukunahikona | 2017.08.07 22:09 | 編集
雨宮清子さん
この写真は北インド、ヒマーチャルに行った時の写真です。お化けっぽい写真で載せてみました。
お寺の中のカーリーの祠でやってましたから寺院公認の人だと思います。同行のインド人は『ビジネス』と言ってました。確かにカメラ意識した彼女を感じましたよw
北のほうにはマリファナがいっぱい生えてました。それこそハイウエーのみちっぱたに人の背より高く生い茂ってました。つまんで噛むとお酒に酔ったみたいで標高の高いところだと肺が膨らんで楽になるんです(なるそうです♪)。インドでもなぜか吸うのは違法です。でも、あれだけ生えていても吸うのは下品だからだれも見向きもしませんけど。

日本も合法にすればいいですね。ちから姫さんの言うように日本の伝統文化ですから。みんなタバコやめて肺がんも減るし、やくざの資金源も断つことができるし。ちなみに外国で合法的に吸引しても厳密にいえば帰国後逮捕されます。

sukunahikona | 2017.08.07 22:33 | 編集
くんざん さん

コメントありがとうございます!
そんな、何を書いてもらってもうれしいですよ。
ほんとに子供たちはなつっこくってそれでいて恥ずかしがり屋でこれだけでもインド来てよかったなって思えます。
sukunahikona | 2017.08.07 22:37 | 編集
おはようございます。
インドの旅行ですかあ(^_^)
私もいつか行ってみたいですね。
笑顔が素敵、いいことです♪
ジャム | 2017.08.10 08:28 | 編集
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