スリランカ同時多発テロ

2019.04.21 (Sun)
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スリランカで爆弾テロが発生しました。
スリランカはインドのタミルナードとは深い因縁のある国。タミルの友人が多い私にとっては決して他人事ではない事件です。
取り急ぎざっと、簡単に書いてみます。




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スリランカは10年前までタミル人とシンハラ人の民族紛争による内戦が続いていた国。一説によると犠牲者の数は10万人とも20万人ともいわれています。

今回のテロで私が一番危惧するところ。
再び民族紛争に発展すること。タミル人の何らかの団体が今回の事件に関与していないことを祈っています。

そこで、私なりに今回の事件の実行犯を推理してみます。





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タミル・タイガー。
可能性は低いと思われます。
タミル・イーラム解放のトラ。スリランカ内戦時、スリランカ政府と敵対したテロリスト集団。私見ですが、タミル・タイガーはスリランカ政府のタミル人に対する民族浄化、弾圧に対抗するためのタミル人自警団と私個人は考えています。日本、欧米諸国がタミル・イーラム解放のトラをテロ集団と認定しタミル人に対する虐殺、弾圧の事実を無視して報道し続けていたのはスリランカ政府との親密な関係から。(民族紛争の直接の原因を作ったのも今は紳士面をしているイギリス、現代に残る紛争の全てはこの国が作り上げたものです)スリランカ政府の悪行が明るみに出たことでやっと動いた国際社会の仲裁により26年ぶりに停戦協定が結ばれました。
結論としては彼らが事件を起こす可能性は非常に低いと思われます。理由としてキリスト教会を攻撃する理由がないこと。結果として国際世論を味方につけることはできないこと。タミル人のキリスト教徒が多数いること。

タミル人イスラム団体。
こちらも可能性は低いと思われます。
今までイスラム教徒によるテロがスリランカでは行われたことがないこと。
おなじタミル人がいるであろう教会を爆破することになること。
タミル人の故郷、インドのタミルナード州ではヒンドゥ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒はともに助け合いながら仲良く共存しています。洪水などの大きな天災が多い中、彼らは宗教の区別なくともに助け合って生活しています。なお、パキスタン系テロリストが起こしてきたテロは主にムンバイやデリーなどの北インドです。

結論
外国のイスラム過激派による犯行。国内情勢を不安定にして活動拠点の拡大を図る。
シンハラ人の謀略。タミルの分裂を図りタミル人社会を弱体化する。
今回高級ホテルも標的にされたということですが対外的に衝撃を与えるという意味では国際テロ集団の可能性が高いと思われます。




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しかし、どうしても釈然としなのでお見舞いもかねてスリランカの友人に電話で聞いてみました。ちなみに彼はイスラム教徒です。

回答
スリランカでは近々に大きな国政選挙を控えている。投票日を前に政府転覆を狙う野党のブラックキャンペーンの可能性がある。
10年前の停戦以来、スリランカでは長い安定した政権運営が行われている。安定した世の中にあって与党政府を攻撃する口実が野党には皆無である。
インドやスリランカでは選挙前にこういった過激な事件を起こして国内を混乱させる手法は珍しいことではない。
国内情勢を不安定にし政権与党に今回の事件の責任をとらせる。
タミルタイガーにキリスト教徒を攻撃する理由が見当たらない。タミル解放のトラのメンバーには多数のキリスト教徒が存在する。
タミル系イスラム教徒による過激なグループはスリランカには存在しない。スリランカ国内では未だかつてムスリムテロが発生したことがない。

結論
あくまで彼個人の見解としてですが、この事件は選挙を控えて野党グループが仕掛けた世論操作のためのテロの可能性が高いとのこと。もし、このまま犯行声明なり犯人逮捕が無いようであれば政治的な偽装テロの可能性が高いでしょう。
政治グループ、政党の構成メンバーはシンハラ人、タミル人が混在しています。人種的な差は政治勢力の中には存在しないとのことです。





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もしこれが事実だとすれば、ただの権力抗争で100人以上の人命を奪うなどとは日本では全く想像できない暴挙です。にわかに信じられることではないですが、テロ直後のスリランカ国内では国民の多くがこのことを噂しているとのことです。
もし今後、外国人テロ組織の関与が浮上したとしても彼らを国内に手引きした黒幕が国内の政治の世界にいないとも限らない。そんなことまで疑ってしまうような彼の発言でした。
世界有数の観光地、スリランカでこのような事件が起きてしまったのは本当に残念なことです。スリランカの少数派であり私の大事な友人であるタミルの名前がテロリストの中から見いだされないことを切に願います。やっと手に入れた平和をこんな事件で手放すことのないよう、今こそ国内が一致団結し、人種や宗教の垣根を越えて平和で強固な社会を作り上げてゆくことを切に願います。





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『続・フィリピン・南国の光』 名古屋の夜

2019.04.19 (Fri)
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ついこの間、やっとフィリピン旅行の記事を書き終えたと思ったら再び再渡航です。
今回は名古屋で一泊、前日まで東京で祖母を見送って、そのまま長野の自宅へは戻らずに高速バスで名古屋入り。
名古屋の街はナナちゃんのメイド姿でお出迎え。田舎暮らしの長い私は久しぶりの華やいだ夜の街に、葬式帰りというのも忘れてのお上りさん気分丸出しです。






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大きなバックを抱えて街を歩き倒し、一通り名古屋の街を散策した後、東京の母親に電話をした。

「戒名変えることにしたから」

100歳のばあちゃんが死んだ。ばあちゃんが死んで葬式の準備という時に母親が電話をかけてきた。「おばあちゃん、西だっけ東だっけ?」と唐突に素っ頓狂な電話をかけてきた。
西か東か?西本願寺か東本願寺かってことらしい。しかし、そんな相談は今まで受けたこともないし、当然ながら今までそんなことは考えたこともない。身内の葬式は爺さん以来、もう何十年ぶりのことだ。

「いろいろ周りに聞いてみる」

そのまま電話を切ったものの、こちらの親戚に聞いても、そりゃ、長野にはつれあいの爺さんの縁故はいないからわかるはずもなし。それでも心当たりを方々あったてみたが、また母親から「大丈夫だから」と電話がかかってきた。

急ぎ帰郷して、当日葬式始まったら、うちは親せきが少なくって家族葬ということにはしたものの集まったのは東京にいる10人と長野の私だけ。そんな少人数ということもあって葬式の段取りなど相談できる人も少ない。みんな顔をそろえたところでお通夜が始まってみると、あれ?なんだかいつもと様子がちょっと違う。おや?聞いたことないお経だな?坊さんの説教もなんだか変な感じ。大体お経が平明な口語体で聞いててあらかた意味が解るような。

で、どういうことかというと、そもそもの宗派、浄土宗と浄土真宗を間違ってたわけ。

「西だっけ東だっけ?」

いやいや、浄土宗?真宗?て聞かれてたら、「そりゃ、浄土宗だろ」って答えてたのだろうけど。いきなり電話口で東西を問われたら、それはどっちだっけ?ってなってしまいました。

爺さんも、ばあちゃんの親類もみんなみんな浄土宗なのに、違う宗派の戒名つけられて、違う船に載せられて、せっかく100歳まで生きたのに、今じゃ、みんなと違うところに独りで送られてきっとばあちゃん、今頃此処は何処?って迷ってるよ。








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「お経あげなおしてもらって戒名も浄土宗に変えてもらったから。」

何ともあっけらかんとしたものだ。うちの家族はいつもこんな感じ。そそっかしいし、一番肝心なところが抜けている。

ばあちゃんは痴ほう症を患って10年近く施設に入っていた。入所した当初は体も弱っていて一年持たないんじゃないかと思っていたが、都会のマンションで一人で暮らしているより施設の生活のほうがあっていたのか、あれよあれよと見る見る元気になってとうとう100歳の天寿を全うした。そもそもうちの母方の家系は長生きが多いようで、中にはお通夜の晩に生き返った人もいる。お経を読んでいる最中に棺桶からむっくり起きだして「腹減った。なんか食わせろ」と言ったそうだ。葬式用に並んでいたおにぎりを三つ、ぺろりと平らげて、そのばあさまはまた三日後に棺桶に逆戻りした。






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もう、フィリピンへの飛行機の予約はしてあったし、父親も旧友たちと沖縄旅行を予定しており、二人の姪っ子、ばあちゃんにとってはひ孫の二人はともに受験で追い込みの日程は超過密だし、母親は実の母の宗派も間違えるで、そんな家族が右往左往する中でとうのボケてしまっていたはずのばあさんが一番しっかりしていたようで、みんなが一人も欠けずに集まれるように家族の多忙な日程を縫ってピンポイントにその日と選で100歳の長い人生に幕を下ろした。


二日前にばあさんの葬式を済ませた私は、長距離バスに揺られて西も東も分からない名古屋の街についたばかり。まばゆいばかりの大都会のネオンを眺めながら夢なのかうつつなのか、なんだかふわふわしたようで、そのうえ、明日には飛行機でフィリピンへ。久しぶりの都会で羽を伸ばそうと夜の街の客引きの声に耳を傾けてはみたものの、なんと、名古屋のキャバクラの相場がそれはそれは高いこと。東京なんかよりも二割は高い。

「今夜はおとなしく、やめておくか。」

母親の電話を切った後、冷たいベンチに腰を下ろしながらコンビニで買いこんだ飲みかけの缶ビールを片手に街のネオンを眺めていた。
暮れの賑わいに雑踏の行きかう夜の街。ばあちゃんのお見舞いに行ったとき、老人ホームの近くの公園で、車いすを押しながらばあちゃんと一緒に大声で歌った『木曽節』を今夜は独りで口ずさむ。

「心置きなく楽しんでおいで。」

そう、ばあちゃんが言ってくれているような気がした。






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Vashti Bunyan - Just Another Diamond Day






覚書;18日に稲の苗起こし、今日はインド野菜の畑準備、マルチ敷設。明日はモロッコインゲンの畑の石灰処理。ジャガイモ準備。
以前『アクアテラリウム』で紹介した『ヴァシュティ・バニヤン』の名作。
いろいろ考えるのがめんどくさい時、畑仕事で疲れた時はいつもこの曲。












ノートルダム炎上

2019.04.16 (Tue)
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パリ ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 ノートルダム寺院  黙示録 パリ ノートルダム寺院  黙示録 パリ ノートルダム寺院  黙示録 パリ ノートルダム寺院  黙示録 パリ ノートルダム寺院  黙示録 パリ ノートルダム寺院  黙示録 パリ ノートルダム寺院  黙示録
悪夢
深夜2時、眠れないのでテレビをつけた。

イギリスのEU離脱。
富裕層の横暴。
押し寄せるグローバリズム。
近代西洋の硬直。
イエローベストの反乱。
ヨーロッパの終焉。







夜中、眠れずに起きだしてテレビをつけたらCNNの第一報。あまりの衝撃にそのまま眠ることができなかった。
次の朝、相当な騒ぎになるだろうと思っていたが日本のニュースはいたって淡白なものだった。
ヨーロッパ・キリスト教世界の中心が燃えおちてしまった。今後の西欧社会に及ぼす影響は計り知れない。ただ単に文化財の一つが火事になった程度の認識と、まさしく対岸の火事的な鈍感さに、この事件の与えた衝撃と同時に鳥肌の立つような不吉な感覚を覚えずにはいられない。
(ナチスのドイツ国会議事堂放火事件と重ねてしまうのは飛躍しすぎでしょうか。この事件が悪いことが起きる暗示ではなく世界がより良い方向に向かう象徴になってくれればと願います。)




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Sopor Aeternus & the Ensemble of Shadows
"In der Palästra"





- Sombre Dimanche -

『Sopor Aeternus & the Ensemble of Shadows』 を知りたい方はこちらへ。


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