Vision 1960’s VEG-120 / テスコのギター Vol.1

2020.07.05 (Sun)
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長らくご無沙汰しています。
コロナ禍の中皆さんご無事でお過ごしでしょうか。私は毎日朝から晩まで、それこそ暗くなっても電灯を持ち歩いての農作業でございます。何分一人でやっているものですので毎日が仕事に追われるばかり。一通りすべての準備が終わってやっと最近時間的な余裕もできてきた。移植し終わった一万株を優に超える様々な野菜の苗も、ここへきての梅雨の恵みで無事にすくすくと育ち、予定より若干遅れはしたが、やっと一つ悩みの種が解消したというところでございます。家のことから仕事からすべてが一人でやってのける一大事なのでして、手が回らなくなるのは当たり前。泥のように疲れて畑から戻ってくれば飯も食わずにそのまま寝てしまうのもたびたび。そこまで手を広げなくてもいいのだけれど金にするにはそれなりの規模は必要だし何しろ後悔だけはしたくないし、そんなこんなでブログからは遠く離れておりました。





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ついこの間、中古で購入した50年以上も前のエレキギター。世界のミュージシャンが怪しくも美しく輝くそのシルエットの前にことごとくひれ伏すジャパン・ヴィンテージの傑作でございます。そんな素晴らしい逸品を幸運にも私、すくなひこなは破格の1万円で購入させていただいた。憧れのビンテージ・ギターを目の前にして、ピック片手にこの至福の時間を満喫する毎日なのでございます。

販売していただいた方の言によれば『Vision製 VEG-120』ということでしたが、ネットで色々調べてみたところ、本機との間には細かなディティールにちょっとばかりの差異があるよう。というのもVisionブランドといわれているギターの写真ではヘッドがフェンダーストラトのいわゆるスモールヘッドに近いシェイプで、一、二弦のストリングガイドの取り付け位置も本機とは若干違う。そこからしばらく調べていくと『Audition』というブランドに行きつきました。そちらの映像を見るとヘッドはいわゆるストラトタイプのラージヘッド、ストリングガイドも本機と同じ位置で、今回手に入れたこのギターと全く同じ仕様のようです。説明書きにはオーディション・ブランドとはテスコの海外輸出向けの名称だそう。ということは、前出の『Vision』も同じくテスコの海外ブランドの一つだということなので、型番もブランディングも違いますが製品としてはほぼ同一ということになります。

で、伝説のギターメーカー、『TEISCO』のギターを初めて手にした感想ですが、これがとんでもなく軽い。20本を越えるギターを所有している私ですがその中でも格段に軽いのです。ダンエレクトロの2.75キロよりさらに軽い2.45キログラム。ボディーの厚さも空手チョップしたら割れてしまいそうな薄さです。弾いた感じは若干ネックが太い程度、弦高もちょい高めですが想像していたような弾きにくさというものを全く感じさせません。何しろ50年を超える骨董品と呼べるものですから、このように楽器としての状態もよくネックもまっすぐなのには非常に驚きました。さすがモノづくり大国、メイド・イン・ジャパンの面目躍如といったところです。そして肝心なその音ですが、簡単に要約すると、子供が遊ぶようなブリキのギターのおもちゃがあるじゃない?あれがもしも音が出たならこんな音だったんじゃないかなって感じ。へ、全然わからない?自分としてはいい得て妙だと思うんですが、では具体的に。


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Danelectro JAID'57


先ほど言ったように、この『Audition』byテスコのギターはものすごく軽い。そのボディーの軽さと相まってか、一聴して高音域に傾いた軽快なサウンド。とはいっても薄っぺらな安っぽい音という訳では決してなく、しっかりと芯のある図太さを兼ね備えた、4弦、5絃のローフレットでうねらせた時のシングルコイル特有のブリブリ感はしっかりあります。軽く歪ませてカッティングなんかすればそれはそれはジャッキジャッキのカッターナイフ・マシンガン。所有のロジャー・メイヤー・ファズをかませればもはやガレージ・サウンドそのままです。
で、弾いていてちょっとおもしろいなと思ったのがクリーントーンで鳴らしたときに1弦、2弦、3弦あたりの開放音が何かしらに共鳴しているよう。ストラトのビンテージものにあるような倍音のふくらみとはちょっと違う、ギターのどこかのパーツがいっしょに鳴っているような、例えていうならシタールのビヨーンっていう音が弦の音と一緒になっている感じがするんです。これって、弦のテンションがあまりに低いためにブリッジあたりの接点がビビってるのか、ボディー直付けに近いピックアップがブリッジより下、もしくはヘッド部分の本来、声音とは関係ない弦の音をボディーの振動からダイレクトに拾っているものなのか、スリーフィンガーなんか弾いているとそんな面白い音が流れ出るとっても楽しくなっちゃう可愛いギターなのです。







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久々のブログもあり、少々興奮気味でもあり、ずいぶんと長くだらだらと書いてしまいましたが、さて、読者の方々には、特にギターなどには全く興味のない方々にも私の心のときめきは伝わったでありましょうか?
最後に、これから長い付き合いになるであろうこのギター。写真で見るように何故かピックアップが斜めに設置されているのは、初代の所有者が『モズライト』をまねて付け替えたものと思われます。きっと加山の若大将のようにリバーブ目いっぱいかけて『テケテケ』していたんじゃなかろうか。斜めになったピックアップはそのうち元に戻すとして、実際のサウンドのほうは後日このギター用に曲でも書いて近々にアップしようと思ってますので皆様こうご期待、それまで待っていてくださいね。









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Ramones - Beat On The Brat




ラモーンズ
UKパンクに多大な影響を与えたニューヨークの本家オリジナル・パンクス。私ごときが語るのもおこがましいロック史に残る伝説的バンドです。











DANELECTRO STOCK '59 BLK(BLACK)


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夜明け前

2020.06.07 (Sun)
変な時間に寝てしまって夜中の二時に起きた。
夜明け前の酒盛り。
シーザーサラダに馬刺し。メバルにイサキ、ハマチにトビウオ。
最近ケーブルを変えたステレオで音楽聞きまくり。






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雨が降らないなぁ。
ものが育たない。植えたものが黄色くなってきた。




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明るくなってきた。
このまま畑に行こう。昨日決めたことだけはやっつけよう・・・・・・








ところで、バンクシーて絵が下手だよね。



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Throbbing Gristle - 20 Jazz Funk Greats











お田植え

2020.05.17 (Sun)
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仕事が終わって軽く夕食を食べている30分の間に開け放った軽トラの窓枠を鬼蜘蛛の赤ちゃんに占領されてしまった。







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なので、鬼蜘蛛の赤ちゃんと軽トラで一緒に畑の最終見回り、今日の仕事の締めくくり。






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本日お田植え完了。
『あと』の高さを調節して、水の加減を管理して。
田植えが終わって一つ仕事をやり終えたというより、前からの仕事が終わらないうちにまた一つ仕事が増えちゃったってところ。








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夕闇の蜘蛛といえば思い出すことがあります。

まだほんの幼いころ、親戚のお姉ちゃんと一緒に入った田舎の離れのお風呂。
離れ屋になっている風呂の小屋まで、蛙の声の鳴り響く真っ暗な広い庭を、裸で、手ぬぐい一つ、夕闇落ちた薄暗い中を素足の木のつっかけがコツコツと敷石伝いに横切って、たどり着いたお風呂の入り口には飴色に輝く裸電球。その電球のシルエットに今まさにお互いが飛び掛からんとする鎌を振りかざした大きな蟷螂と、それを待ち構える握りこぶしのような大きな鬼蜘蛛。真っ裸の二人はそんな鬼気迫る頭上の光景を見上げながらしばし磨りガラスの開きの前でたたずんでいました。
それまではしゃいでいた幼い私は裸の彼女と二人っきりになったとたん一言もしゃべらない。静かに波打つお湯の音に、古い木の香りと、むせかえるような湯気と、檸檬色に照らされた彼女の乳房が美しかった。










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植え付けを待つ野菜苗に銀色のアルミシートを布団のようにかけてやる。保温というよりも地下から湧き上がってくる土壌の水分保持。
一時でも早く畑に植えてやらないと。







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23 SKIDOO - LANGUAGE








twenty-three Skidoo
忘れかけていたちょっと古めの音盤を引っ張り出してきました。1979年結成のイギリスのポストパンクバンド、インダストリアルミュージック集団。現在も解散せずに活動中とのことです。80年代当時、この辺のアンダーグラウンドな音楽グループは好んでファンク的要素を取り入れていました。音楽雑誌等ではアヴァント・ファンク、前衛ファンクなどと呼ばれていたようです。とかく頭でっかちになりがちなこの手の実験的ムーブメント、ファンク的リズムの肉体的要素を前面に押し出して理性を凌駕する衝動としての音楽を表現した。そんな風に解釈すると何となく腑に落ちる気がします。サビのリフレインは『LANGUAGE』をさかさまに組変えて読んでるのかな?シングル盤にもライナーノーツが載ってないので何もわかりません。
1984年発表、『Urban Gamelan』の中の一曲。途中日本語で女の子がなんか言ってます。メンバーの中に武術をやってる人がいて『アチョー』とかブルース・リーのオマージュもあったりして。紹介したPV版は動画として面白いのですが音質がちょいと悪いので音源のいいものも同時に引っ張ってきました。
たまにこうやって古いものを引っ張り出して久々聴いていると、当時の鬱屈した少年期の、もやもやした気持ちも相まって、ちょっと不安にさせる思春期の水面に自分自身を改めて浮かべてみることができます。















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