横谷峡 氷瀑群  

2018.02.20 (Tue)
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前にも一度訪れました。冬の横谷渓谷にやって参りました。



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諏訪インターから車で30分。とっても気軽に来れる隠れた秘境です。
写真は乙女の滝、公共の駐車場に車を停めたら歩いて5分。こんなに手軽に見れる絶景もなかなかないと思います。



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さて、なんで再訪しているかといえば職場で仲良くなったインドの友人が車もなく休みの日は何もすることがないと嘆いていたのでそれではと軽トラの助手席に押し込んで連れてきた次第であります。




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ささ、皆様も私たち二人についてほんの少しだけ氷の世界を散策と参りましょう。



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友人のビノートクマール君。私もよく知っているチェンナイ市から来たタミル人のエンジニア。氷の滝、氷柱の大きさと比較してもらうために登場していただきましょう。



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この日はとっても暖かな日で時折差し込む光で氷の柱がまぶしく輝いたりします。インドの友人も驚くやら感激するやら、あれだけ喜ぶんだから本当に連れてきてよかったな。



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途中ホテルの敷地が道を遮る形になるのですがそこであきらめずに再び沢に降りて進んでゆくと予想もしない風景にぶち当たります。ここまで駐車場からほんの20分、足元さえしっかり整えてくれば誰でも歩けるなだらかな氷の道です。



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以前紹介したのはこちらの記事
氷瀑群 横谷渓谷
もう二年も前になるんだ。



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夏は新緑、秋は紅葉。
長野県茅野市蓼科温泉郷、帰りは日帰り温泉にでも浸かって、近くには御射鹿池なんてこれまた隠れた名所がありますからなかなか楽しめるエリアではあります。

御射鹿池


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この日はお弁当やらお菓子屋らたくさん買い込んで雪の上でちょっとしたパーティー。
女っ気がないのが玉に瑕です。


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そうそう、写真のどれかにかわいい隠れキャラがいるからみんなで探してみてね。




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Little Girl - Hanne Hukkelberg



ハンネ・ヒュッケルバーグ
ノルウェーのシンガーソングライター、プロデューサー。
今夜紹介した彼女のデビューアルバム、「 Little Things」ではワイングラスをこすったり自転車の車輪を回したり、身の回りにあるもので音を出したりしています。彼女の曲を聴いていて何故か全然イメージは違うんだけどニューヨークのミュージシャン、ローリー・アンダーソンを思い出します。女性の実験的な音楽っていつも思うのですがどこかいたずらの延長線にあるようでとてもリラックスした気負っていない自然体な姿勢なものが多いです。これって男じゃ絶対できない、子宮で考えるんだろうなって感じます。そこ行くと男どもが作り出す実験ていつでも狂気に満ちていて・・・・ただ単に狂気を演じているというのが正しい・・・・・音楽でいうとキングクリムゾンとかピンクフロイドとか、あのての肉体から離れちゃった乱痴気騒ぎって離れてみてるといとも滑稽でなんだか大学の教授が黒板に向かって講義してるけどねてる学生には何にも届かないみたいな。聞けよ!って言ってもだれも聞かないんだよな。あんまりいうとプログレファンに怒られますがケイトブッシュが彼ら実験的ミュージシャンをバックバンドに引き連れて行った数々のパフォーマンスを見れば一目瞭然、彼女のボーカルのおかげでとたんに肉体のある音楽になりました。
とにかく、彼女たちの『実験』にこの身をゆだねるのは子宮のゆりかごに揺られているようにちょっと懐かしくちょっと不安で甘酸っぱい、ほんとの意味での不思議な気持ちになれるのです。






Hanne Hukkelberg - searching




Hanne Hukkelberg - A Cheater's Armoury





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御神渡り 復活 2018年2月17日

2018.02.17 (Sat)
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先週の温かさで溶けかけていた御神渡り、
休みの朝は御神渡り参りが日課になりつつあります。




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同じような写真ばかりになりますが今度はいつみられるかわかりませんのでなるべく記録にとどめておきたい。




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まづは穴場のファミリーマート岡谷濱湖畔店前。
正式な御神渡りではないですがここは人がいないのでゆっくりできます。

地図はこちら




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御神渡りの向こうにワカサギ釣りのドームに向かうお客を乗せた釣り船。ここだけ一本氷を割った小道ができています。





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諏訪湖畔には何故か二両のデゴイチが二か所に離れて展示してあります。一つは諏訪市に。もう一両は岡谷市に。





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こちらは岡谷市のD-51
近くに足湯もあります。







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寒暖を繰り返して見事に折り重なった御神渡り。
大きい時は2メートルもある隆起が見られるそうです。






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デゴイチの前の河口では早朝、白鳥の餌付けも見られます。







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そこから西に向かった赤砂崎公園が一番の観光スポットでしょうか。






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湖で冷やされた冷たい風に凍えながら観光客がこぞってシャッターを切っています。


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それにしても今日は寒い。
風が強くてそのうえ雪まで舞ってきました。



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涙は出るは鼻水は垂れるは。
でも、これだけの美しい景色はそれに耐えるだけの価値はあるでしょう。






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車で通り過ぎたセブン‐イレブン 下諏訪湖岸通り店前の御神渡りは溶けてなくなっていました。傷跡のような切れ目が氷の上に残るくらい。
写真は八重垣姫、浄瑠璃、歌舞伎の演目『本朝廿四孝』の登場人物だそうです。足元の溶けだした亀裂がわずかに変化しているのでしばらく眺めていると音を立てて隆起してくるのがわかります。今夜再び気温が下がればこの場所も御神渡りができているかもしれません。





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昔は湖の上でスケートができたくらい。
母親も子供のころ滑ったそうです。








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Antony and the Johnsons
- Her Eyes Are Underneath The Ground






アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ / Antony & the Johnsons
なんだか洗剤メーカーの社名みたいなバンド名、イギリスのボーカリスト、アントニー・ヘガティ / Antony Hegarty率いる音楽ユニットからの一曲。ルーリードに「天使の歌声」と絶賛され一時期ツアーやアルバム制作にも参加していた。天使の歌声かどうかはさておき、かなり癖のある好き嫌いがはっきりする印象的な声の持ち主。実際私も波長が合わない日は耳にしたくもない。ただ、今日のような雪の舞う湖畔を見渡す山の中で酒を酌み交わすには結構粋な雰囲気ではある。






Antony and the Johnsons - Hope There's Someone




Antony and the Johnsons - The Spirit Was Gone



踊るのは世界的な日本の舞踏家、大野一雄氏、アントニーが敬愛してやまない芸術家の一人だそうだ。私もほんの物心ついた幼い時、銀座の路上で音楽に合わせもだえ苦しむ彼の姿を目の前で見て心底ショックを受けた記憶がある。











御神渡り 再び 2018年2月10日

2018.02.10 (Sat)
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2018年2月10日

全面凍結した諏訪湖に先週現れた御神渡り。今朝も早起きして再度訪問してきました。



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今年の御神渡り位置図、観光促進の一環として下諏訪観光協会さんのホームページからお借りしました。今回紹介する場所を赤く囲ってみました。
下諏訪観光協会HPはこちら

御神渡り出現で紹介したのは地図でいうと南側湖畔のちょうど真ん中、下諏訪の赤砂崎公園付近と地図の右上、コンビニと印がついているあたり、セブン‐イレブン 下諏訪湖岸通り店がある大きな駐車場付近からの眺めです。ちなみに、白鳥の餌やりは、赤砂崎公園の横河川河口より東側、御神渡りポイントから歩いて5分くらい離れた水の流れ込む氷の切れたところ。機関車のD-51『デゴイチ』が展示してあるのですぐわかります。


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今日は諏訪湖の南東側、一之御神渡りが大きく折れ曲がってる辺りに向かいたいと思います。



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湖畔道路を横切って湖畔に降りる前から、すでに諏訪湖全体が「ギシギシ」「バリバリ」と氷のきしむ音で満たされています。
遠目で見ても先週訪れた時よりはるかに大きく盛り上がって、美しいというよりすさまじいといったほうが的を得ているような風景です。


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ファミリーマート岡谷濱湖畔店前、ここ穴場です。
地図でいうと下の南のほう、小さく小坂と書いてある信号の近くにコンビニのマークが見えますね。御神渡り本道からは離れた湖畔沿いに走る大きな亀裂、本筋とはつながっていないので正式な御神渡りではありませんが観光客もまばらで今日のような早朝の訪問であればちょうど日の出の方向に御神渡りを眺めることができます。



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コンビニの駐車場に車を停めさせてもらいました。
当然、無断駐車はだめですよ。諏訪湖の風はとっても冷たいので駐車場をお借りするお礼に必ずコンビニで暖かい飲み物を買って出かけましょう。



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目の前の氷がミシミシと音を立ててこちらに迫ってくるようです。
寒いし凄いし美しいし。目の前でとんでもないことが起きているというのを五感を通して感じることができます。


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ミシミシ、バリバリという音に交じって湖の奥のほうで時折「ドスン」という音が聞こえます。
しばらく眺めていると目の前で氷の破片がバリバリと音を立てて砕け散ったりします。



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母親に小さいころから聞かされていましたが、暗い湖畔に、氷が盛り上がり唸りをあげて砕け散る風景は子供心にそれは恐ろしい印象でした。ただ、この類の幼少の心象風景って大きくなって実物を見てみると『なんだ、こんな程度か』って気抜けすることが皆さんとも一緒でそれがいつものことなのですが、今朝の御神渡りに関しては想像していたものと全く同じ、昔の人が『神が歩いた道』と呼んだのも素直にうなずける光景です。


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さて、コンビニからほんの少し北へ上って新たなビューポイントへ。



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左側に臨時駐車場があるのでそちらに車を停めて再び湖畔に向かいます。


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九時前ですが結構観光客でにぎわっています。



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実際に見ることができない人のために今日は写真多めで行きましょうね。




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所々、氷が大きく丸く、薄くなって見える場所があります。
きっとそこには温泉が湧いているんでしょう。



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観光地に来ても美しい風景を見ても心ここにあらずというのが普段の私ですが、今日に限っては時間のたつのも、寒いのも、すっかり忘れてしまう。近くの氷がビシッとはじけて初めて我に返るような、本当に美しい、楽しい時間を過ごすことができました。



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来ている人たちもみんな笑顔で、それもこれも諏訪の神様に守られているおかげです。



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今日明日は比較的暖かいようなのでまた明後日以降の寒さで大きく盛り上がることでしょう。
寒暖差で湖の氷が膨張するんだって。



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カイツブリかな?でも真っ黒なんだよな。
こうして近寄っても逃げないのは諏訪様のご加護のおかげ。

誰か、鳥に詳しい人、この子の名前を教えてください。



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さて、今日はこれから何するかな。
まだ朝の十時前だし。



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とりあえず温泉にでも浸かってゆっくり考えよ。




The Durutti Column - Sketch For Winter









度々、当ブログで名前の挙がるヴィニ・ライリー /Vini Reilly 率いるドゥルッティ・コラムからの一曲。いかにもかよわそうな彼、パンクバンドのギタリストとしてキャリアをスタートさせたんだけどそのバンドがさんざんで、なおかつ彼自身は曲を聴いてもらった通りジャズフレーバーあふれるなかなかのテクニシャン。思い通りにいかない音楽活動に嫌気がさしてついには精神までやんでしまった。引きこもってばかりいる彼を心配して友人達がある日スタジオに無理やり引っ張りだした。ギターを抱えてただただうなだれて座り込んでいる彼を励ますためにいろいろ試したんだけど何をやっても無理。そんな中、気晴らしにシンセサイザーで小鳥のさえずりを流してみたらそれを聞いたヴィニ・ライリーはやおら立ち上がってギターを鳴らし始めた。その時出来上がったのがあの名曲。『スケッチ・フォー・サマー』、そして、その場で結成されたのがこのドゥルッティ・コラム。永い間、食べることができなくなった時間が一年以上あって電車にも乗れなくなった時期がありました。ふとしたきっかけで今ではすっかり元気になったけど、だからかそうだか知らないけど、ことあるごとに彼のギターはよく聴いています。今回は、『スケッチ・フォー・ウインター』、『 Sketch For Summer』はこちらSketch For Summerにありますので興味のある方はぜひ聞いてみてください。





The Durutti Column - Messidor












派遣社員

2018.02.09 (Fri)
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農閑期のこの季節。
毎年、冬は派遣社員として働いている。
今年の職場は大手工業製品製造業。



時間ピッタリに一斉に始動する。
巨大な工作機械の動く地響き。
窓から差し込む真白な冬の光。
金属はこすれあい、蒸気が噴き出し、鋼がきしんでゆく。

一日のノルマに向けて。
一心不乱にねじを巻く。
いつもはうまくいかない三番目の手順が。
一発でパッチっとはまれば。
自然と鼻歌まで出てしまう。

心地よい手にしたスパナが打ち付けあう音色。
トルク調節の目安が手元で小さく『カチッ』となる。
初めての工場。
派遣社員のくせに一部門を独りで任されて意外と楽しくやっている。






Einstürzende Neubauten - Kollaps





アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン
80年代、西ドイツ、ベルリンの重工業インダストリアル・ミュージックの最右翼。鋼鉄を切ったり削ったり叩いたりするバンドです。当時の西ドイツにはこんなバンドがいっぱいあって新譜が出るのがとても楽しかった。
この時代、世界は資本主義と社会主義で真っ二つに分断されて、ベルリンの壁に象徴されるように二つの世界は文字通り巨大な壁で隔てられていた。彼らはお互いがお互いを威嚇し合い、けん制し、その上それぞれの真の姿は壁に遮られ相手の様子さえ垣間見ることは不可能でした。世界が巨大化し社会が熟しきった20世紀後半、アンチテーゼとして巻き起こったパンクムーブメントから始まる一連の音楽革命。それは日々変容し、増殖し、混沌を極め、時には今夜の曲のように非常に攻撃的で暴力的でした。
しかし、それら表現された『暴力』、発露される『狂気』が、実は危ういバランスながらも二つの巨大国家によって管理され抑制されていたというのを私たちは気付いている。どんなに目の前のショーが暴力的に見えたとしてもそれは所詮舞台の上でのこと。観客と演者、敵と味方、悪と正義。世界は強大な力をもってにらみ合ってはいたが、それは非常に均整のとれたとてもシンプルでわかりやすい世界だった。
しかし、東西冷戦が終結した今、それまで、画面の中でおとなしくしていた『暴力』や『狂気』がブラウン管の外、日常の世界に堰を切ってあふれ出してきている。もうすでにあなたのすぐわきに赤い歯茎を見せながら彼らが佇んでいる。そんな日常、そんな現代に『表現』というオママゴトの持つ影響力はどれほどのものなのか。芸術という名のリアリティの郷愁、そこに希望はあるのでしょうか。






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