春蝉忘備録 2019

2019.05.23 (Thu)
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2019年5月22日

午前中の日が差して、肌がひりひりと熱くなった一時、少しの時間だけいつもの松林からハルゼミの合唱が聞こえた。
去年より一日遅く、一番早かった2016年から10日遅れでハルゼミが鳴いた。
今年は寒い春で5月になって遅霜が降った。おかげで唐辛子の第一陣は半分以上が枯れてしまい、去年よりも大幅に生育は遅れている。方々で苗が枯れる被害が出ているようで野菜苗も品切れ状態。セミたちも昨日の豪雨でうっかり寝坊するところを起こされたような恰好。

20日にお田植、映画の話が延び延びになってアジェイが各方面に頭を下げている。






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Der Plan - Hey Baby Hop in 日本





前回の記事でドイツのレコードレーベル (当時は西ドイツ)『Ata Tak』に触れたので、今回はAta Takに所属していたバンドを三つばかり紹介。


DAF
Ata Tak レコードの前身、『Warning』レコードがリリースした二枚目、DAFのファーストアルバム『Produkt der Deutsch-Amerikanischen Freundschaft』。DAFはアルバムの表題にもなっている『Deutsch Amerikanische Freundschaft』の略、ドイツとアメリカの友情という意味。当時は クルト・ダールケ / Kurt Dahlke (keyboards),、ロベルト・ゴール / Robert Görl (drums)、ミヒャエル・ケムナー / Michael Kemner (bass) 、 ヴォルフガング・シュペルマンス / Wolfgang Spelman (guitar)ガビ・デルガド / Gabi Delgado(vocals) の5人編成。アルバム制作にの際に作業に対する不満からガビ・デルガドが一時的にグループを離脱して作品自体はヴォーカル抜きのインストールメンタルになった。のちに、DAFはガビとロベルトの二人組となりジャーマン・エレクトリック・ビートの急先鋒として世界に鳴り響くのだが、このデビューアルバムではインダストリアル・ノイズ・ミュージックの色合いが濃い実験的でアバンギャルドな仕上がりになっている。バンドの中核であった クルト・ダールケはこの作品でDAFから離れアタ・タクの立ち上げと、同じくアタ・タクレーベルの中心的バンド、デア・プランを結成してノイエ・ドイチェ・ヴェレ / ドイツの新しい波 運動の中心人物として多くのミュージシャンを世に排出した。

それでは二人組になったDAFの曲も併せてどうぞ。踊ってるのがガビ、黙ってたたずんでいるのがロベルト君です。ちなみにロベルト君は仏教徒だそうです。




Produkt der Deutsch-Amerikanischen Freundschaft



DAF - Liebe auf den Ersten Blick








Der Plan
デア・プラン。モリッツ・ライヒェルト / Moritz Reichelt (AKA "Moritz R")、フランク・フェンスターマ / Frank Fenstermacher、前出のクルト・ダールケ / Kurt Dahlkeの三人組。アタ・タク・レーベルは彼らのプライベートレーベルとして出発したもの。ユーモアと諧謔にとんだ明るい曲調が特徴。ライブでのパフォーマンスは単なるコンサートではなく演劇的要素を取り入れた気合の入った素晴らしいものだった。紹介する二曲は日本公演の『着ぐるみパフォーマンス』で披露されたもの。日本公演のサントラ盤に収録されているドイツ・ニューウエーブの名曲。





Der Plan - Space Bob




Der Plan - Gummitwist









Holger Hiller
ホルガー・ヒラー、ドイツのミュージシャン、プロデューサー。現在では至極当たり前になったサンプリングの手法をヨーロッパで初めて手掛けたシーケンス音楽の先駆者。実験的な音楽の中にもポップで軽快なわかりやすい作風が特徴。映像も含めて当時の音楽シーンを意欲的に牽引したミュージシャンの一人。現在は英語教師をしているそうです。



Holger Hiller - Johnny du Lump






いかがだったでしょうか?ちょっと古い映像が続きましたが今聞いてもなかなか斬新で新鮮な作品なのではないでしょうか。
当時、メジャー、マイナー問わず、多種多様な音楽が無秩序と言えるくらいに日々世に送り出されていました。まるで、生物の進化が劇的に発展したカンブリア爆発のように、音楽シーンの有様は日々変化していました。そんな中にあって『Ata・Tak』 レーベルは他に見ないそのポップで親しみやすい音楽性で確固とした地位を築きました。そんな彼らの音楽性の雰囲気を感じていただくために、ダメ押しのディア・プランからもう一曲。映像の中には原宿での日本公演の模様も盛り込まれています。ベルリンの壁が崩壊してドイツが再統一される6年前の雰囲気も併せて、どうぞ。






Der Plan - Alte Pizza










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腐敗のルツボ [ ホルガー・ヒラー ]


ATA TAK ザ・コレクション・ボックス2 [ (V.A.) ]




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『フィリピン・南国の光』 共同墓地

2019.02.28 (Thu)
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タガイタイから帰って身を持て余した私はビール片手に再び夜の街にふらりと。





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街の空気銃屋さん。鳥でも撃つのでしょうか?





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ネットカフェ。近所に二三軒ありました。子供たちのたまり場になっています。




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レストランの食事より、こういった暮らしに根差した食べ物のほうがいい。軟骨やレバーを甘辛く油で揚げた焼き鳥。なんですかと聞いたら『ペップ』と言っていた。食事というより子供のおやつといったところ。かばんを背負った子供たちが群がるように買っては頬張っていた。2,5ペソ、一本5円。





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家からすぐ近くの小さな大衆食堂。
友達の奥さんから、『おなか壊すから、ダメ!』と強く言われ続けていた街での買い食いですが、ジョリビーやデパートのレストランじゃフィリピンに来た気が全くしないので、禁を破ってお忍び夜食。

イワシでしょうか、魚の酸っぱいスープ。昼に食べたタガイタイのレストランより数倍おいしいです。




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食堂のお姉さん。
禁を破って良かったというか、もっと早くに来ていればよかったというか。





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おなか一杯になったし、疲れたから帰ろうと思ったっら滞在先の親戚のおじさんに捕まってしまいました。彼にはこの旅の間にもう三回も街を歩いてるときに捕縛されています。
二日前にたった一人の兄弟、お兄さんが無くなられて、その後、彼とは初めて会いました。そのまま家に招かれて何を話すでもなく二人でビールを酌み交わします。





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次の朝、何故か私を迎えに来たおじさん。別に用事もないので彼の車で一緒に出掛けることに。
Immaculate Conception Parish Church of Dasmariñas (なんて訳していいかわからないダスマリニャスの教会)のお祭りのシンボルは確かチョウチョだとか。




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市内の共同墓地。
私は車の中で留守番です。





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その後、ダスマリニャスの警察署へ。
正面から見た様子。シティーホールですから日本でいえば『合同庁舎』といったところでしょうか。裏側は警察署、正面は市役所になってるようです。




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クリスマス直前なので署内はプレゼントの山でごった返しています。




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死亡届の提出か?埋葬許可証か?おじさんは何か所も部屋を渡り、淡々と手続きを済ませています。なぜ私を連れてきたかはわかりませんが、一人だと心細かったのでしょうか。一人廊下に取り残された私はクリスマスの飾りつけを眺めたり、窓の外の街の様子を眺めてみたり。





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Michael Rother - Silberstreif




ミヒャエル・ローテルの4枚目のアルバム『熱地帯/ Fernwärme 』から、冒頭の一曲目。この曲は一時期就寝時に毎晩のように聞いていました。ミヒャエル・ローテルはドイツのギタリスト。ノイ! / NEU、ハルモニア / Harmonia の二つのバンドを結成、ドイツ音楽史の中心的存在として現在もソロ活動を続けるドイツ音楽界の重鎮です。随分前に『いよいよ野良が始まる』でも紹介しました。でも、今日の主役は彼ではありません。彼のソロアルバムでは必ずバックを固めていた伝説のドラマー、私の大好きなミュージシャン、ヤキ・リーベツァイト /JAKI LIEBEZEIT です。実は、昨日まで彼がこの世を去っていたことを全く知りませんでした。この記事を書くのとは全く別個に、中学生の時からミヒャエル・ローテルの大ファンでしたから彼のFacebookってあるのかしらとフォローしたり、そうだ、大好きだったヤキ・リーベツァイトもフォローしてみようと探していたら、2017年、1月の22日に亡くなっているじゃないですか。死因は肺炎、正直ショックです。78歳といいますから、何かあってもおかしくないのでしょうが、そもそも年齢すらも知りませんでしたから。自分のあこがれのスーパースターはいつまでたっても年老いづに若いままなわけで、それよりも亡くなっていたことに今まで全く気が付かなかったのが何ともさみしいです。CANやその後のシューカイの作品、ミヒャエル・ローテルやその他、先鋭的なミュージシャンとの数々のセッションはどれもこれも素晴らしい輝きを放っていて、まるでマシーンのようにジャストで刻み続ける彼の正確無比なリズムは決して機械のように無味無臭では決してなく、彼が正確にリズムを刻めば刻むほど彼のパーカッションは雄弁に音楽の何たるかを我々に語り掛けてくれる。彼の参加したすべての楽曲は決して彼以外の人間には再現できない豊かな表情を私たちに見せてくれます。
そして、今日重ねてショックなのが、ヤキの盟友、ホルガー・シューカイも彼の後を追うようにその年の9月5日、彼の遺体が彼のアパートでかつてヤキとレコーディングしたであろうスタジオ内で発見されたと、死因は不明、これもたった今、この記事を書いていて初めて知りました。不覚といおうか、本当に無念です。ヤキの代わりを務めることのできるドラマーは彼にとってはほかにはいなかったのでしょう。
では聞いてみましょう。彼らの作品をあと一曲でも二曲でも、一つでも多く聞いてみたかった。



Holger Czukay / Cool In The Pool




Phew / Closed




Phew / P - Adic





Can / Vitamin C





JAH WOBBLE / JAKI LIEBEZEIT / HOLGER CZUKAY
How Much Are They?




Friedman & Liebezeit "182-11" LIve



Holger Czukay / Persian Love






















平成最後に思うこと

2018.12.28 (Fri)


辺野古埋め立て






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辺野古埋め立て始まったね。沖縄の美しい海が埋め立てられるね。あの海に行ったことあります?普通の人はあそこのビーチでは泳げないんだよね、米軍の管理下だから。兵隊さんと家族のプライベートビーチ。昔、知り合いに米軍基地で働いてるアメリカ人がいてね。いわゆる軍属って人。彼らと一緒に辺野古のプライベートビーチで泳いだことがあるんだ。すっごくきれいだったよ、自分たち以外誰も泳いでいないんだ。あそこにはキャンプ・シュワブと呼ばれる海兵隊の基地があって一般の人は立ち入り禁止、在日米軍が駐留して以来全く人の手の入っていない美しい砂浜なんだ。私は在日米軍の沖縄駐留には反対しない立場だけど、日本の財産である沖縄の海を無残に埋め立てられるのを見るのはあまりにも忍びない。ローラさん、よく声を上げてくれたよ。普通の人の感覚だったら、あの海を知っていたら、政治のことなんか全然関係なしで、日本の財産が一つ失われるんだ、常識ある人間として普通に誰でも反対するよ。彼女の行動を知ったかぶりで非難している馬鹿な大人が大勢いるけど、彼らのほうがよっぽど思慮に欠ける間抜けな人間だね。ホリエモン、お前一発殴らせろよ。
で、代替え案だろ。俺が総理だったら尖閣諸島に堂々と基地建設するね。







水道民営化


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なんだこの法律?ろくに審議もしないで。だまし討ちだろ、国民を馬鹿にしてるのか?これって国民の生命を守ることを政府は放棄しますって宣言だろ。効率化だとか水道事業の構造改革だとかメリットをどれだけ並べても政府が国民の命を顧みないことへの言い訳には絶対にならない。諏訪の水道局の課長と話したけど諏訪市では水道事業を取り巻く現状を考えると民営化にはメリットが少なく現在のところ民営化は考えていない、と断言はしていた。が、いったん決まってしまった法律、動き出した悪法に対して我々国民はどう対処していけばいいんだい?人間の命を国家の義務から民間の良心にゆだねてしまう。これ、原発問題よりよっぽど深刻だよ。









Idiot


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 親愛なるトランプ大統領へ
あなたは歴史上まれに見る素晴らしい大統領です。過去の偉大な二人の大統領、リンカーン、ケネディと肩を並べるほどの偉大な人です。私はあなたが後世の歴史に名を遺すであろう人物の一人だと確信しております。過去の偉大な二人に続いてきっと最後は人々の記憶に残る偉業を達成すると確信しています。ですから、リンカーンやケネディが突然の不幸に見舞われてしまったことに鑑みて、外遊中、演説中はどうか最新の注意を払って行動してください。しかし、万が一にも自由主義者の凶弾によってその命が危機に瀕することがあったときは、その日があなたが本当の意味で過去の偉人たちと共に教科書で肩を並べる栄光の時なのです。そしてその時日本の全国民があなたに対して多くの賛辞を贈ることでしょう。「馬鹿は死ななきゃ治らない」と。





さて、一年の毒を吐き切ったところで毎年恒例の年末アルバイト、年賀状の仕分けに行ってこようっと。




The Work - I Hate America





1982年、ザ・ワークのEP版シングルから。日本でもフールズメイトという音楽雑誌の付録で『ソノシート』がついてきてそちらで聞くことができた。今の若い人は知らないだろうな、ソノシート。ぺらっぺらなプラスチックのレコード盤、大概赤くて半透明だった。
元ヘンリーカウのティム・ホジキンソン / Tim Hodgkinsonとギターのビル・ギロニス / Bill Gilonis、ベース、マイク・ホッブス / Mick Hobbs、ドラム、リック・ウィルソン / Rick Wilson の四人組。イギリスのアバンギャルド、インダストリアル、ポスト・パンク・バンド。
ソノシートとこのEP版とはバージョンが違う(多分思い過ごし、ソノシートの音質のせいかも)。こうやってあらためて聴いてみるとソノシートのほうが荒っぽくて生々しかったな。このころは何かに怒ってる人がたくさんいました。



彼らと関係す人たちを記録した過去の記事

アートベアーズ
スラップハッピー




馬鹿 トランプ大統領 idot  暗殺 Stupid idiot · Trump president assassination

少彦名のきのこ図鑑6 シロキクラゲ

2018.10.20 (Sat)
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10月1日撮影
折れて朽ちた地面の枯れ枝に生えていました。広葉樹の森のなかではよく見かけるキノコ。名前の通り真っ白に透き通った木耳です。
それほど珍しくはないにしても一度に取れる量はほんのひとつまみ。それでも癖がなくおいしいキノコなので見つけたら必ず持ち帰っています。





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さっと湯がいて酢の物に。
ほんとにちょびっとですね。飲み屋のお通しにもなりません。
味はつるつるとして癖のない歯ごたえ。キノコが嫌いな人でも抵抗なく食べられるんじゃないかな。
最近は栽培物も流通しているようで、世界三大美女の一人、かの楊貴妃は美容を保つために毎日食していたとか。滋養強壮、コレステロールを下げ、動脈硬化、心臓病にもいいとのこと。しかし、それよりなによりこうやってちょこっと食卓に添えるだけで今日一日を幸せに振り返る、精神衛生を健全に保つためには効果絶大な森の白い宝石です。







Art Bears - In Two Minds



Art Bears
さて、この曲が精神衛生上どんな効果をもたらすかは定かではありませんが、今日のように森に分け入るといつの間にか口ずさんでいる私の大好きな曲、これってちょっと変態でしょうか。
アート・ベアーズ、イギリスのアヴァンギャルド・ロック・バンド、ヘンリーカウ/HENRY COWのメンバー三人 クリス・カトラー/Chris Cutler (percussion, texts)、フレッド・フリス/ Fred Frith (guitar, bass guitar, violin, keyboards)、ダグマー・クラウス/ Dagmar Krause (vocals; previously of Slapp Happy)がヘンリー・カウ解散後新たに結成したアバンギャルド・ロック、プログレッシブ・ロック・バンド。ボーカルのダグマー・クラウスはスラップハッピーでも、その歌声を聞かせるドイツ人のボーカリスト、以前、過去記事『霧のドライブ』でも紹介しました。
今夜の曲が収録されているアルバム、『Hopes and Fears』は私がまだ、音楽の森で右も左もわからずさ迷っていたころ、突然頭上に降り注いだ暖かな木漏れ日のような、自閉症の少年に未来を指示しめしてくれた、自分にとってはとても大切な一枚、プログレの迷宮から少年を救ってくれた奇跡の作品です。とかく難解なアプローチが際立っていたヘンリー・カウから三人組のシンプルな構成になって、より肉体的に、グルーブ感のあるセッション・バンドに進化しています。そこはバンドの中核であるクリス・カトラーのパーカッションの役割が非常に大きい、一見とっつきづらい音楽ですが三人の個性がぶつかり合う音と音のバイブレーションがダイレクトに体幹を突き動かす魂の一枚です。



過去記事 『霧のドライブ』










派遣社員

2018.02.09 (Fri)
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農閑期のこの季節。
毎年、冬は派遣社員として働いている。
今年の職場は大手工業製品製造業。



時間ピッタリに一斉に始動する。
巨大な工作機械の動く地響き。
窓から差し込む真白な冬の光。
金属はこすれあい、蒸気が噴き出し、鋼がきしんでゆく。

一日のノルマに向けて。
一心不乱にねじを巻く。
いつもはうまくいかない三番目の手順が。
一発でパッチっとはまれば。
自然と鼻歌まで出てしまう。

心地よい手にしたスパナが打ち付けあう音色。
トルク調節の目安が手元で小さく『カチッ』となる。
初めての工場。
派遣社員のくせに一部門を独りで任されて意外と楽しくやっている。






Einstürzende Neubauten - Kollaps





アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン
80年代、西ドイツ、ベルリンの重工業インダストリアル・ミュージックの最右翼。鋼鉄を切ったり削ったり叩いたりするバンドです。当時の西ドイツにはこんなバンドがいっぱいあって新譜が出るのがとても楽しかった。
この時代、世界は資本主義と社会主義で真っ二つに分断されて、ベルリンの壁に象徴されるように二つの世界は文字通り巨大な壁で隔てられていた。彼らはお互いがお互いを威嚇し合い、けん制し、その上それぞれの真の姿は壁に遮られ相手の様子さえ垣間見ることは不可能でした。世界が巨大化し社会が熟しきった20世紀後半、アンチテーゼとして巻き起こったパンクムーブメントから始まる一連の音楽革命。それは日々変容し、増殖し、混沌を極め、時には今夜の曲のように非常に攻撃的で暴力的でした。
しかし、それら表現された『暴力』、発露される『狂気』が、実は危ういバランスながらも二つの巨大国家によって管理され抑制されていたというのを私たちは気付いている。どんなに目の前のショーが暴力的に見えたとしてもそれは所詮舞台の上でのこと。観客と演者、敵と味方、悪と正義。世界は強大な力をもってにらみ合ってはいたが、それは非常に均整のとれたとてもシンプルでわかりやすい世界だった。
しかし、東西冷戦が終結した今、それまで、画面の中でおとなしくしていた『暴力』や『狂気』がブラウン管の外、日常の世界に堰を切ってあふれ出してきている。もうすでにあなたのすぐわきに赤い歯茎を見せながら彼らが佇んでいる。そんな日常、そんな現代に『表現』というオママゴトの持つ影響力はどれほどのものなのか。芸術という名のリアリティの郷愁、そこに希望はあるのでしょうか。






『フィリピン・南国の光』 ふるさと

2018.01.07 (Sun)
今日は友達の生家のある村に二時間かけていってきます。

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途中、田植えをしてました。
写真を撮りたかったけどわざわざ停めるのも悪いと思って言い出せません。今考えれば無理にでも撮っておけばよかった。人力で二十人程の人出が田んぼの中に入ってました。フィリピンでは田植え機というものは皆無だそうですべて人力で収穫されています。
水を張って田植えを待つ田んぼ、青々と茂って穂を垂れている田んぼ。すっかり刈り取られて茶色く乾いた田んぼ。フィリピンでは二期作が当たり前、多いところは年三回収穫されるそうです。
米はすべて一年草の長粒米。パサパサのあれですね。味はインドの長粒米より劣るイメージ、粘りがなく砕けやすく粉っぽい。



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庭というかジャングルというか、密林の中に家が建っています。
私たちが想像する東南アジアのジャングルのなか。





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ヤシの木の密林、こういう風景を見るとどうしてもナパーム弾とか火炎放射器とか、戦争をイメージしてしまうのは不謹慎でしょうか。
戦争映画の観過ぎか、日本軍もひどいことをこの国ではしていますし。



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家の裏には小さな豚舎
狭いコンクリートの囲いの中で私の来たのにおびえています。
今日は二日後のパーティの準備で訪問。
パーティ当日、もしかしてと豚舎を覗いてみましたら三匹元気にそろってました。どうやらあの豚の丸焼きは違う豚さんだったようです。



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ヤシの木に登ってヤシの実を落とす青年。
ヤシの木に登れなければ立派なフィリピン男子ではありません。
次々と落としてはなたで割って飲ませてもらいました。
新鮮なヤシの冷えた果汁をたたき割った穴から口を付けて直接飲み干す。これほどおいしい飲み物は世界に二つとありません。

― おまえ、ヤシの木登れるか?
― オフコース!当然だよ!! でも、今はおなかいっぱいだから後で登ってみせるから・・・・

落としてくれたヤシの実を残さぬように、歓待のご好意を無駄にしてはいけないと椰子のジュスーと椰子の白い果実で到着早々はらいっぱいです。



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タロイモ、バナナ、パパイヤにマンゴー



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ジャックフルーツ





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ビリンビ / bilimbi
土地の人はロコバルと教えてくれたけど調べても出てこなかった。とっても酸っぱい。塩をつけて食べたりタマリンドと同じように酸味を加えるためにカレーやスープで調理します。ジャックフルーツもそうですが南国の果実は木の幹からいきなり生えるものが多いです。





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ポメロ
フィリピンのグレープフルーツ、おいしいです。





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親類の子供たち。
友人は11人兄弟なのでこれはほんの一部です。






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子供たちとお母さんを生家に残して帰路へ。すっかり外は暗くなり雨まで降ってきました。
帰りに寄ったレストラン。ジョリビーはちょっと・・・と申し上げたらその隣のチョウキン Chowking・ 超群 へ





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中華料理のファーストフード店。コーラと肉まんとワンタンメン?かな。これが今夜の夕食です。
肉まんは大きくて、味のほうはフィリピン料理の常ですがちょっと甘い。それでもそこそこおいしかった。食事のほうは見ての通りの相変わらず。不味いです。ジョリビーもそうですがなんだか味が寝ぼけていてどこかピントがずれてる何を食べてるのかさっぱりわからない。タイでもインドでも、商業施設のちょっとしたフードコートがそこそこ気の利いた地元の食事を提供してくれたのに、フィリピンのファーストフードは今のところまったく真心というものを私に見せてはくれません。食をその国の文化のバロメーターと考えている私にとって現在のフィリピンに対する評価は非常に残念。厳しいようですがこの数日間、これまでのところ、この国は落第点です。





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で、今日口にした一番のごちそう。
村の街道を散歩していた時に出会った露店の串焼き屋。
鳥の頭と鶏の足をスパイシーなソースで漬け焼きした焼き鳥屋さん。頭が二つ刺さって8ペソで一本20円也。食べるところはほとんどないですがビール片手に田舎の夕陽を見ながらぶらぶら歩きでとてもおいしかった。小学校の校門のわきにあるお店、子供たちが集まっていたところを見ると子供のおやつなのでしょうか。かみ砕いて吐き出した頭の小骨は野良犬のおやつ。



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Dschinghis Khan / ジンギスカン




1979年に世界中で大ヒットしたなんちゃってディスコソングの一つ。で、今日までのフィリピン旅行ってこの曲みたいな感じ。
でも退屈なわけじゃないよ。ただ、これがフィリピンだ!てのが未だにわからないってだけ。でもほんの数日間で分かっちゃうのもなんだからゆっくり、ビール飲みながらぶらぶら眺めていこうと思います。
ところでこの6人、『ジンギスカン』てドイツ人だって知ってた?









交通事故

2015.06.14 (Sun)
長野は一見のどかだが運転は荒い
荒いというか雑である





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インド映画の段取りで忙しくブログから遠ざかっていたけどこんなことがあればそれに乗っかって描いてみるよ



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この峠は実に事故が多い



うらやまの畑まででっかい音が響いた

そのうち救急車のサイレン
続いて聞きなれないけたたましい音
レスキューだ


はさまれていた運転手は命に別状なし

集まってきた新聞記者に再来週のインド映画撮影の取材を要請する私





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写真を撮るのは事故当事者には気の毒だがなにぶんこの道路は不届きものが多すぎる
今回もスピードの出しすぎが事故の原因


野良仕事に出かける軽トラを煽るやつ
大型禁止の道を平気で通るやつ
挙句の果てにのどかな村のあぜにごみを投げ込むやつ


この機会にはっきり言おう、
諏訪の人間は運転がへたくそだ

一見分別のあるようなことをいいながらまるで自分だけの道路のような振る舞いをする。
とりあえずウインカーだけでもだそうな




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事故現場もこの村ではのどかな一場面

ちなみにこの花特定外来種、駆除対象ね







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さて今夜も曲の時間だ






Rammstein - Pussy



Rammstein - Pussy (Official Video) from LINDEMANN on Vimeo.




でかいって?
ちっこすぎる?
そんなことどうでもいいこった

小さいってか でかいってか
ああ、まだまだ大きくなるぜ

ベンツでかっ飛ばすアウトバーン
俺は一人で突っ走るんだ
旅に出るんだ 遠くまで 駆け抜ける快感
俺に恋をしろだと、心ゆくまで楽しむまでさ

だって、ちょっとね、ほんのちょっとだけ

お前のpussy! 俺のdick!. 
なんか文句あるか?
さあ 早くおっぱじめようぜ!!






東ドイツ出身のバンド
平均身長191cm

あとはWikipediaでも見てくれ



そうそう
諏訪ってソープランドこれまでに存在したことないんだよね








巨大グーパンチ!

2013.06.25 (Tue)
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天の怒りか!はたまた人類への警鐘か!
大空に振りかざされた巨大なグーぱんち!!










この後バケツをひっくり返したような大雨になりましたとさ




ではグーパンチな曲。どうぞ!




DAF - Die Lüge




いろんな意味でノックダウンでした。



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妄想・ドイツ機甲師団 第1話

2013.06.08 (Sat)
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新たにわが隊に配備されたグロスフスMG42機関銃。おくの歩兵銃と比べるとその威力がうかがい知れる。


その日は師団長の命令で幕を開けた


『周りの畑は、みな草刈してきれいになってるづら。お前んとこも、もうそろそろ手をつけんといけねえぞ!』

いざ出陣、わが隊自慢のMG42機関銃を引っさげて敵陣深く強行偵察に出発だ!



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MG42機関銃を引っさげてパトロールに出発する少彦名


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ひっそりと静まり返ったプロバンスの森。ここを抜けるとそこは敵の真っ只中だ。


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近づいてくる原動機の音。敵だ!中隊長の右腕が近くの草むらを指す、あご紐を汗がつたい落ちる。





1時間の激闘の末、大地には再び静寂が訪れた


わが隊が通った跡は、文字どうり草木一本残らない    P6081035a.jpg


敵の魔の手から開放された市民たち。その笑顔に思わず私の顔もほころぶ。   P6081043a.jpg





要は新しく草刈を買ったんだな。ちょっと自慢したかったんだな。っと








いよいよ野良が始まる

2013.04.30 (Tue)
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と、その前に山菜を摘みます


4月も終わりというのに山はまだ芽吹いておらず CIMG0140A.jpg
        野原は福寿草でいっぱい


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肥料をまいた田んぼに工作機械が入ります
有機肥料を使っているので蒔いたはじから耕さないといけません


見よ!少彦名の勇士を!!気分は『ミハエル・ヴィットマン』  CIMG0147A.jpg








野良ということで『ノラ』うちの家の裏山で  CIMG0149A.jpg




今夜はミヒャエル、ドイッチェランドということで



Michael Rother - Silberstreif






ミヒャエル・ローテル/熱地帯


大好きな一枚。『 Neu! 』の元ギタリスト、ミヒャエル・ローテルの4枚目のソロアルバム。ドラムを担当するのは西ドイツ(当時)の誇る伝説的バンド『CAN』のドラマー、ヤキ・リーベツァイト (JAKI LIEBEZEIT)。当時、まだほんの少年だった私は毎晩のように彼のアルバムを聞いて逃避飛行に出かけていた。そうです、彼の曲は飛べるんです!おかげで僕のヘッドフォンは雨にぬれた犬のようにくさくなりました。
彼の自然でシンプルなメロディーもさることながら、ヤキのドラミングがまたすばらしい!何の変哲もないドラムだけど、これ聴いてピンと来ないミュージシャンいたら音楽あきらめたほうがいい!言い切っちゃいます。
ほかのアルバムもお勧めだけど(かたくななまでにスタイルは一緒)すでに廃盤かな。今度、CDあったら取り寄せてみよ。




さて、次は『 Neu! 』のドラマー、ハンマービートの生みの親、クラウス・ディンガー(Klaus Dinger)が『 Neu! 』解散後に結成した『La Duesseldorf 』から一曲



La Duesseldorf! - Viva



惜しいことに2008年にお亡くなりになりました。“ハンマー・ビート”の考案者。ドイツニューウエーブにおける孤高のミュージシャン。ちなみにクラウス・ディンガーとミヒャエル・ローテルは、クラフトワーク(Kraftwerk)最初期の元メンバー。購入当時はそんなことは全く知らずにインスピレーションで買った貴重な一枚、月日は経って、いったい今の私にこの一枚を手に取ってレジに向かう勇気はあるのだろうか?。jジャケットもそうですが、なんだか一回転して正面向いたらいっちゃったシンプルで妙に明る衣のが素敵です。


今夜は、もう一曲、三曲目はドイツニューウエーブに燦然と輝く名曲です。





Persian Love - Holger Czukay





ホルガー・シューカイ ペルシャン・ラブ

ドラムのヤキ(JAKI LIEBEZEIT)が参加した盟友ホルガー・シューカイ(Holger Czukay)による名曲。あいかわらずディティールの隅から隅までそのセンスが冴え渡ってます。今夜紹介した彼らの音楽は『ドイツ・プログレッシブ』などといわれることもあるけど、逆にプログレの闇(プログレファンならわかってくれる?)に落ちてゆく私を救ってくれた。
あらためて聞いても、いい曲はまったく色あせない










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