お田植え

2020.05.17 (Sun)
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仕事が終わって軽く夕食を食べている30分の間に開け放った軽トラの窓枠を鬼蜘蛛の赤ちゃんに占領されてしまった。







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なので、鬼蜘蛛の赤ちゃんと軽トラで一緒に畑の最終見回り、今日の仕事の締めくくり。






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本日お田植え完了。
『あと』の高さを調節して、水の加減を管理して。
田植えが終わって一つ仕事をやり終えたというより、前からの仕事が終わらないうちにまた一つ仕事が増えちゃったってところ。








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夕闇の蜘蛛といえば思い出すことがあります。

まだほんの幼いころ、親戚のお姉ちゃんと一緒に入った田舎の離れのお風呂。
離れ屋になっている風呂の小屋まで、蛙の声の鳴り響く真っ暗な広い庭を、裸で、手ぬぐい一つ、夕闇落ちた薄暗い中を素足の木のつっかけがコツコツと敷石伝いに横切って、たどり着いたお風呂の入り口には飴色に輝く裸電球。その電球のシルエットに今まさにお互いが飛び掛からんとする鎌を振りかざした大きな蟷螂と、それを待ち構える握りこぶしのような大きな鬼蜘蛛。真っ裸の二人はそんな鬼気迫る頭上の光景を見上げながらしばし磨りガラスの開きの前でたたずんでいました。
それまではしゃいでいた幼い私は裸の彼女と二人っきりになったとたん一言もしゃべらない。静かに波打つお湯の音に、古い木の香りと、むせかえるような湯気と、檸檬色に照らされた彼女の乳房が美しかった。










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植え付けを待つ野菜苗に銀色のアルミシートを布団のようにかけてやる。保温というよりも地下から湧き上がってくる土壌の水分保持。
一時でも早く畑に植えてやらないと。







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23 SKIDOO - LANGUAGE








twenty-three Skidoo
忘れかけていたちょっと古めの音盤を引っ張り出してきました。1979年結成のイギリスのポストパンクバンド、インダストリアルミュージック集団。現在も解散せずに活動中とのことです。80年代当時、この辺のアンダーグラウンドな音楽グループは好んでファンク的要素を取り入れていました。音楽雑誌等ではアヴァント・ファンク、前衛ファンクなどと呼ばれていたようです。とかく頭でっかちになりがちなこの手の実験的ムーブメント、ファンク的リズムの肉体的要素を前面に押し出して理性を凌駕する衝動としての音楽を表現した。そんな風に解釈すると何となく腑に落ちる気がします。サビのリフレインは『LANGUAGE』をさかさまに組変えて読んでるのかな?シングル盤にもライナーノーツが載ってないので何もわかりません。
1984年発表、『Urban Gamelan』の中の一曲。途中日本語で女の子がなんか言ってます。メンバーの中に武術をやってる人がいて『アチョー』とかブルース・リーのオマージュもあったりして。紹介したPV版は動画として面白いのですが音質がちょいと悪いので音源のいいものも同時に引っ張ってきました。
たまにこうやって古いものを引っ張り出して久々聴いていると、当時の鬱屈した少年期の、もやもやした気持ちも相まって、ちょっと不安にさせる思春期の水面に自分自身を改めて浮かべてみることができます。















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春蝉忘備録 2020/5/14

2020.05.14 (Thu)
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ハルゼミが鳴いた。
畑の上の山の頂上と右隣の稜線の松林で一匹ずつ、同時に鳴きだしました。今年はちょっと早め、2016年の12日に次いで二番目。2015年と同じ14日に鳴きました。
ハルゼミの鳴くころは私も大忙しです。





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お田植えを待つ早苗。
苗から育ててます。






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今年は
ビニールハウスも新調して耕作規模も去年の4倍。
作ったはいいけどコロナのせいでしっかりお金にできるのかどうか、でも、やらなきゃ何も始まらないし、去年からの約束だし計画だし。とにかく朝から晩まで走り回っているせいでいたって健康。その代わりブログの方はおろそかになっちゃってます。
なんたって10時には眠くなっちゃうし。







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どういうわけか豆でもなんでも蔓仕立てのものが多くなって毎日トンネルを建てるのに大汗かいてます。
資材調達にお金はかかるし、上野の畑は石が多いので造設も一日3本がやっと。こればっかりやってるわけにもいかないし、とにかく一人でやっつけるのは相当しんどい。あと十通りは建てないといけない。鋼材の新品購入はかなりつらいから、と、思ってたら助の船で廃材寸前のアングルを村の先輩から大量ゲット。
でも、これでもきっと足りないんだけどね。








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今朝も寒くて早朝の気温は5時の時点で2度、一週間おきに霜が降りるような気温になってます。
さすがに明日から野菜の植え付け始めます。明後日は雨のようだから水の心配もなさそうだし、もう気温がここまで下がることもないだろうと願って。








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仕事終わりの余韻に浸りながら畑でビール。
飲み始めた時、頭のはるか上を飛んで行ったジェット機の飛行機雲が、カラになった頃にはすっかり風に流されて消えていってしまいました。






Tomando el centro - Yusa





ジューサ
キューバの女性ミュージシャン、ユサではありません。歌手、作曲家、ギーター、ベース、ピアノ、パーカッション、あらゆる楽器を自在にこなすスーパーマルチプレイヤー。カリブの音楽をベースにジャズ、ファンク、R&B、多彩な音楽要素を織り交ぜたまさにワールドワイドなミュージシャンです。本来テクニカルな音楽、テクニックに走るミュージシャンにはあまり興味のない私ですが彼女のような才能は全くの別格。あふれ出る才能と情熱に感服です。
紹介したのはファーストアルバム『YUSA』からの一曲目。彼女についての予備知識なくとも一曲目から最後の一音まで堪能できる隠れた名盤。聞き流すもよし。じっくり向き合ってのめり込むもよし。あふれ出る彼女の才能、多彩な音楽性を十分に知ることのできる一枚です。







Yusa - Dime si eres tu - Encuentro en el Estudio
 - Temporada 7





Yusa - De colores - Encuentro en el Estudio
 - Temporada 7




Yusa - Walking Heads - Encuentro en el Estudio
 - Temporada 7





使ってるギターはヤマハのSG-50かSG-70ですね。1970年代のジャパンビンテージ、現行のSGシリーズの前身のギターです。フェンダーやギブソンなどの王道ギターを使用せずに、まだ評価の低かった国産楽器の黎明期、古い日本製を使っているところなんか、きっと本当にこのギターの音が好きで愛用してるのでしょう。サスティーンの長い枯れた、とっても甘い音でなってます。

で、今気づいたのですが、次に紹介するビデオでもヤマハのサイレントギター使ってるし6弦ベースなんかもヤマハの製品だったりして、ヤマハ贔屓なのかもしれません。日本人としてはちょっぴりうれしいです。

と思っていろいろと画像検索してみたら古いYAMAHA製のプレシジョンのコピーモデル(昔はヤマハほどの大手メーカーもコピーモデルを堂々と売ってたりしました)なんかも持ってたりして、彼女の抱えている楽器のほとんどがヤマハの製品でした。




Yusa - Tomando el Centro (ライブ)









Yusa





少彦名のきのこ図鑑9 シャグマアミガサタケ

2020.05.06 (Wed)
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4月29日
マツまじりの竹林の土手で発見。







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赭熊網笠茸、赤熊網笠茸、Gyromitra esculenta

シャグマは赤い熊と書いて赭熊、なんともおどろおどろしい形をしています。この異様な姿を見て食べようと考える人は少ないと思いますが、下手をすると死ぬこともある猛毒のキノコ。
しかしながら学名の『esculenta』は食べることもできますよという意味だそうで、実際にフィンランドやスウェーデンでは毒抜きして普通に食べているそうです。ただ、毒抜き最中の湯気を吸っても中毒するということでなかなかの強毒を持つ恐ろしい菌には間違いありません。







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もちろん私も食べようなんてこれっぽっちも思いません。
シイタケやらヒラタケやら、山に入ればもっとおいしいキノコがそれこそ山とありますから。






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4月上旬
今年の仕事始めはビニールハウスの再建から。
育苗した苗は今か今かと植栽の時を待っています。










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上野大根の加工場で使われなくなった大型の漬け桶を貯水タンクに転用。水やりばかりではつまらないので古代蓮で有名な『大賀蓮』を沈めます。

いらなくなったたくあんの漬け桶
もう3年もすれば村名産の上野大根も、作る人がいなくなって消えていく。このまま新たな後継者がいない限り消え去っていく運命です。







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冬に雪で倒れたねむの木の大木。
調べてみたらヒラタケの原木になるということで片付け傍ら家の裏の軒下に運び込みました。今年の秋はシイタケにナメコにヒラタケも加わってお鍋の中はより一層にぎやかになりそうです。
ちなみに、この畑にはあの青汁の『ケール』を植えました。派遣の時に友達になったブラジルの友人が食料品店を営んでいるのでそちらで売ってもらいます。









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Au Revoir Simone - Shadows







Au Revoir Simone
前回に引き続きブログ最初期に紹介したバンドを引っ張り出してきました。オゥ・ヴォワー・シモンヌ (オウ・ルヴォワール・シモーヌ)。フランス語で
オゥ・ヴォワーはさよならって意味。英語圏の人は『るぼわーる』って呼んでるのかな?
旅行中の電車の中で偶然知り合った女の子がそのままバンドを組んじゃった、ニューヨーク発信、三人ともキーボードの不思議でなんだか幸せな音楽グループ。女の子にとっては気持ちのいい音なんじゃないかな。男性の中に隠れている乙女心さえもくすぐる、可憐でノスタルジックな三人組です。





Au Revoir Simone - Another Likely Story




Au Revoir Simone - Sad Song




Au Revoir Simone-The Lucky One




















信州みのわ花街道

2020.05.02 (Sat)
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ゴールデンウイーク
外出自粛でどこにも行けないあなたへ。





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農業資材調達のついでに箕輪までドライブしてきました。






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信州みのわ花街道
道路の両側を何キロにもわたり紅白の桃の花が埋め尽くしています。






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去年、母親と訪れた時に、ふと、『死んだら、きっとこんなところに来るんだろうな』と、しみじみつぶやいたのを思い出します。






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今の時期にはちょっとシャレにならないけど。

梅でもない、桜でもない。天国は桃の花が咲き誇ったこんなところ。桃源郷とはよく言ったものです。






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帰り道、寄り道してたらとんでもない場所に行き当たりました。







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ちょっとした規模のフラワーガーデン。
でも、どこにも公園の看板や案内板がありません。









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園の芝生に手書きで『癒しの丘』と記してあるばかり。
こりゃまたベタなネーミング。
もしやと思い、犬の散歩で通りがかった近所のご婦人に聞いてみました。






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まさかとは思いましたが、思った通り。
この、手の行き届いた素晴らしいお庭は個人の方が管理している私有地。それも老夫婦二人だけで手入れをしているという。








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垣根があるわけでもなく、門があるわけでもなく。
だれもが自由に散策できる素晴らしい場所。






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こんなにきれいなところは思い出しても記憶にないくらい。







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自宅からそれほど遠くない場所にこんな素晴らしい公園があったなんて。
ちょっと感動しております。






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雪柳はもうすぐ、これからですね。







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当然、地図にもナビにも出てきません。
花街道より分かれて山側の道、辰野に入って大きな用水路の流れるところ。





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駐車場なんかはないですよ。






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今日はお出かけして本当に良かったです。










CAMERA OBSCURA
  - Lloyd, I'm Ready To Be Heartbroken






ブログ始めた初期の記事で紹介した曲。カメラ・オブスクラ、グラスゴー出身、トラシアンヌ・キャンベル / Tracyanne Campbell を中心としたイギリスのバンド。ポップでキャッチー、それでいて演奏もなかなかのもの。ライブなんか見るといい感じに素人ぽくってそこがまた良かったりして。キーボードのキャリー・ランダーが病気で亡くなってから主だった活動は休止しているようですが未だ解散しているというわけではなさそう。紹介した曲は映画『P.S. I Love You』のオープニングに使われた軽快な一曲。華やかに舞い踊る舞台は夜の街Tokyo、コロナが消え去って映画のように踊り歌う日は再び来るのでしょうか。







Camera Obscura - French Navy













ブログ七年目

2020.04.01 (Wed)
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エイプリルフールに始めたブログ。
嘘のように7年も続きました。



工場の仕事も昨日で終わって、さあ始めようと思ったらあいにくの大雨。
畑にも出れずに二度寝したら今になっちゃった。

派遣社員の季節労働だったけど、歓送迎会もしていただいて。
総務部所属だったからパソコンも机もあって、朝礼でみんなの前で話までして。
最後はあいさつする時間までいただいた。
感無量。

今日はブログさぼっちゃおうかなと思ったけど、せっかく7年も続けてきたのだから節目として。
また春に向けての再出発として。



いつの間にか集まったアコースティックギター。

後ろ
クラシックギター、松岡良治№20
左から
ヤマハのFG-151
モーリスW-40 サイド、バックはハカランダ!
オベーションのトラベルギター 一緒に世界中を旅してます
ジャンボ、型番不明
手前がヤマハフォークギター黎明期の作品、ダイナミックギター10


みんな40年以上前のジャパン・ビンテージ
ダイナミックギターに至っては50年代、もう60年以上前のもの。
愛された故の傷をボディーにまとって、どれもこれも年季の入った傷だらけの風貌ですが楽器としては立派な現役。
道具としてのコンディションは音色も含めて最高です。
ダイナミックギターの枯れた甘い音色もさることながら、直近に破格の値段で手に入れたジャンボのギターは秋の鈴虫の音色のようでコロコロとした美しい高音が素晴らしい。
ジャンボってメーカーは実は全く知らずに買ったのですが、最初はJunboじゃなくってGunboだろうと思ってましたが、なんてことない、我が街、諏訪に昔々存在していたギターメーカー、田原楽器。きらきらとした高音を聞かせる、それでいて中低音も豊かに鳴ってくれる、弾いていてとても楽しいギターです。

今年はとても大変な一年になりそうですが皆さん頑張ってまいりましょう。












三月の蛙

2020.03.19 (Thu)





今、帰ってくる山道で、ヘッドライトに光るカエルの、前を跳ねて横切ってゆくのを見た。
慌ててハンドルを切って、轢き殺さずに済んだ。
小さかったのでアマガエルだろう。
3月に蛙を見るのは初めて。
ちょっとびっくりしたので書き留めておく。

明日の伊那の予報は晴れ時々雪。












かみ雪

2020.03.14 (Sat)
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モモが死んだ。
キミちゃんの膝の上で抱かれながら死んだ。
おとといの晩にそれほど苦しまずに死んだ。






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その日は朝から変な日だった。
会社に行くのに財布も携帯も、今まで忘れたことが無い物まで家に置いてきてしまった。
一日中地に足がついていないようなふわふわした感じがした。
同僚に、何か悪い予感がすると朝一番に伝えた。







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今回の工場勤めはなかなか過酷なものだった。
この会社でも一番大変な部署だった。
工場で扱う材料を管理する部門、短期の季節労働者、派遣社員なのに事務所内に机をあてがわれ、パソコンを与えられ、当たり前の残業。扱う材料の種類は300品目を越えた。
頭だけじゃない、材料の移動はかなりの重労働。そこそこ体力がないと持ち上げられないものもある。
おかげで体は一回り大きくなった。






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そんな工場勤めももうすぐ終わり。春の訪れを告げるかみゆきが今日は吹雪のように舞っている。
上雪は普段雪の少ない諏訪あたりで冬の終わりごろ降る湿った重たい雪。東京あたりで普通に雪と呼んでいる雪のこと。
信州で降るのは極寒のパウダースノーや粉雪、だから私たちが普通にイメージする今日の雪を特別に上雪と呼んで区別するのだろう。







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モモは倒れる前にギャッと叫んだそうだ。
夜中だったけどキミちゃんはそれに気づいて家の中でモモを看取ってあげられた。
モモはキミちゃんの膝の上で尻尾を振りながら息を引き取った。







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この写真を撮ったすぐ後にモモが死んだことを知らされた。
モモはこの村に来て一番最初の友達。モモにとっても僕が一番最初の男友達。
それまで、モモは見ず知らずの人、特に男の人を怖がって近づけば噛みついていたから。
彼女を最後に撫でてやったのは死ぬ三日前だった。








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せめて暖かくなるまで










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あたりはかみゆきで真っ白。
モモの上に毛布のようなかみゆきで真っ白。











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もうすぐ春がやって来る。










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話のおしまい / sukunahikona






春蝉忘備録 2019

2019.05.23 (Thu)
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2019年5月22日

午前中の日が差して、肌がひりひりと熱くなった一時、少しの時間だけいつもの松林からハルゼミの合唱が聞こえた。
去年より一日遅く、一番早かった2016年から10日遅れでハルゼミが鳴いた。
今年は寒い春で5月になって遅霜が降った。おかげで唐辛子の第一陣は半分以上が枯れてしまい、去年よりも大幅に生育は遅れている。方々で苗が枯れる被害が出ているようで野菜苗も品切れ状態。セミたちも昨日の豪雨でうっかり寝坊するところを起こされたような恰好。

20日にお田植、映画の話が延び延びになってアジェイが各方面に頭を下げている。






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Der Plan - Hey Baby Hop in 日本





前回の記事でドイツのレコードレーベル (当時は西ドイツ)『Ata Tak』に触れたので、今回はAta Takに所属していたバンドを三つばかり紹介。


DAF
Ata Tak レコードの前身、『Warning』レコードがリリースした二枚目、DAFのファーストアルバム『Produkt der Deutsch-Amerikanischen Freundschaft』。DAFはアルバムの表題にもなっている『Deutsch Amerikanische Freundschaft』の略、ドイツとアメリカの友情という意味。当時は クルト・ダールケ / Kurt Dahlke (keyboards),、ロベルト・ゴール / Robert Görl (drums)、ミヒャエル・ケムナー / Michael Kemner (bass) 、 ヴォルフガング・シュペルマンス / Wolfgang Spelman (guitar)ガビ・デルガド / Gabi Delgado(vocals) の5人編成。アルバム制作にの際に作業に対する不満からガビ・デルガドが一時的にグループを離脱して作品自体はヴォーカル抜きのインストールメンタルになった。のちに、DAFはガビとロベルトの二人組となりジャーマン・エレクトリック・ビートの急先鋒として世界に鳴り響くのだが、このデビューアルバムではインダストリアル・ノイズ・ミュージックの色合いが濃い実験的でアバンギャルドな仕上がりになっている。バンドの中核であった クルト・ダールケはこの作品でDAFから離れアタ・タクの立ち上げと、同じくアタ・タクレーベルの中心的バンド、デア・プランを結成してノイエ・ドイチェ・ヴェレ / ドイツの新しい波 運動の中心人物として多くのミュージシャンを世に排出した。

それでは二人組になったDAFの曲も併せてどうぞ。踊ってるのがガビ、黙ってたたずんでいるのがロベルト君です。ちなみにロベルト君は仏教徒だそうです。




Produkt der Deutsch-Amerikanischen Freundschaft



DAF - Liebe auf den Ersten Blick








Der Plan
デア・プラン。モリッツ・ライヒェルト / Moritz Reichelt (AKA "Moritz R")、フランク・フェンスターマ / Frank Fenstermacher、前出のクルト・ダールケ / Kurt Dahlkeの三人組。アタ・タク・レーベルは彼らのプライベートレーベルとして出発したもの。ユーモアと諧謔にとんだ明るい曲調が特徴。ライブでのパフォーマンスは単なるコンサートではなく演劇的要素を取り入れた気合の入った素晴らしいものだった。紹介する二曲は日本公演の『着ぐるみパフォーマンス』で披露されたもの。日本公演のサントラ盤に収録されているドイツ・ニューウエーブの名曲。





Der Plan - Space Bob




Der Plan - Gummitwist









Holger Hiller
ホルガー・ヒラー、ドイツのミュージシャン、プロデューサー。現在では至極当たり前になったサンプリングの手法をヨーロッパで初めて手掛けたシーケンス音楽の先駆者。実験的な音楽の中にもポップで軽快なわかりやすい作風が特徴。映像も含めて当時の音楽シーンを意欲的に牽引したミュージシャンの一人。現在は英語教師をしているそうです。



Holger Hiller - Johnny du Lump






いかがだったでしょうか?ちょっと古い映像が続きましたが今聞いてもなかなか斬新で新鮮な作品なのではないでしょうか。
当時、メジャー、マイナー問わず、多種多様な音楽が無秩序と言えるくらいに日々世に送り出されていました。まるで、生物の進化が劇的に発展したカンブリア爆発のように、音楽シーンの有様は日々変化していました。そんな中にあって『Ata・Tak』 レーベルは他に見ないそのポップで親しみやすい音楽性で確固とした地位を築きました。そんな彼らの音楽性の雰囲気を感じていただくために、ダメ押しのディア・プランからもう一曲。映像の中には原宿での日本公演の模様も盛り込まれています。ベルリンの壁が崩壊してドイツが再統一される6年前の雰囲気も併せて、どうぞ。






Der Plan - Alte Pizza










【輸入盤】Ein Produkt Der Deutsch Amerikanischen Freundschaf [ DAF ]

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【メール便送料無料】DAF / GOLD UND LIEBE (REIS) (輸入盤CD)
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【メール便送料無料】Der Plan / Japlan (輸入盤CD)

腐敗のルツボ [ ホルガー・ヒラー ]


ATA TAK ザ・コレクション・ボックス2 [ (V.A.) ]




映画のお仕事

2019.05.06 (Mon)
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映画の撮影が決まった。
今回の仕事で6本目か、7本目か。





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ビザの申請に問題がなければ今月の25日にクランクイン。
長くて20日間の日本ロケになる。




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18日にはスケジュールの打ち合わせ。遅くとも20日にはインドの撮影隊と顔合わせ、段取りに取り掛からないといけない。前回の撮影の時はレフ板忘れたとか言って急遽調達するのに大変だったな。



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それよりなにより、あと10日ばかりで畑も田んぼも一通り終わらせなけりゃならない。
百姓にとってはこの季節が一年で一番大切な時。そして一番楽しい時。
大事なようだとは言え長い間山を離れることを考えると心が痛む。映画も大事な仕事だが、私の本業はあくまで農家だから。





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やらなきゃいけないことの半分もまだできていないけど、今やらなければ、この時期にコケたりするとそれこそ今年一年棒に振ってしまう。





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もう少し早く日程が決まっていれば誰かしら雇ってやっつけることもできたけれど、一人というのはこういうときには本当につらい。
後、10日間。一年の間のほんの一瞬、頑張って頑張って、全くすっきりした気分で撮影に臨みたい。








Kozhu Kozhunnu Porandhvale / Theeya Velai Seiyyanum Kumaru






令和の唐辛子

2019.05.01 (Wed)
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令和元年。おめでたい初日はあいにくの雨でした。
でも、却って良かったんじゃないかな。陛下の御即位を家族みんなで見れたんじゃないかな。
そんな雨のゴールデンウイーク。かくいう私は雨に濡れながら泥だらけになって唐辛子の苗を植えました。





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10連休のゴールデンウイークで休まず働きづめなのは私と陛下くらいなもんじゃないかな。峠を走るバイクの連中に次々とごぼう抜きにされる真っ赤なトラクター。ごとごとのろのろと走っている私は、何故か不思議と労働にいそしんでいることへのおかしな優越感に浸りきって、顔についた泥んこをぬぐいもせづ、まだ冷たい春の風に目を細めています。
ところで、『令和』って、ちょっと冷たい響きで嫌だなと思った。レイって、霊とか冷とか、ゼロ戦の零とか、命令もそうだけどちょっと冷たくって胸に刺さるような気がする。少しでも好きになろうと思っていろいろ考えたら『令和天皇』って読んでみたらなんだかすっきりした。クールでかっこよくって聡明な感じがしていい感じ。
陛下の言葉の中に、これはいつもの事なんだけど『戦争のない平和な世界』と必ず述べられる部分があるけど、今まで昭和天皇も、平成天皇も同じように私たちにおっしゃっていたのとは今回は随分と感じ方が違っていて、きっと彼が私たちと同じ『戦争を知らない世代』だからこそ、その言葉はより深く私たちの心の奥に響いてくる。今までの天皇陛下は私たちが生まれるずっと前からいたような、平成天皇も戦前の生まれだし、遠い歴史上の人みたいに思えたけれど、彼は私たちと同じ戦後の世代、戦争が終わってから生まれた平和な日本しか知らない私たちとおんなじ日本人だから、彼の言葉はより一層リアルに親近感をもって私たちの心に響いてくる。
陛下が言ってるんだ。戦争はいけないことなんだなって。




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インドの唐辛子。
苗づくりはプランターに種をばら撒いて。こんなにいい加減なつくり方をする農家はほかにいないと思います。でも、このやり方が一番効率的で理にかなってる。
唐辛子は気温が20度以上にならないと絶対に発芽しません。セオリー通りに苗を起こそうとするとかなりの設備と資金が必要。ハウスなり暖房設備なり。労力だって一人でできる範囲じゃありません。でも、実は唐辛子は芽さえ出てしまえばあとは簡単。遅霜と根付くまでの水切れさえ気を付ければあとはどんどん大きくなります。私は家庭用の温室に暖房器具を入れて発芽させています。




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植え付けもこんなに小さいうちから。
プランターに密生したまま大きく育ててもモヤシみたいになって植え付けた後に倒れてマルチに張り付いてしまったりいろいろと障害が出てしまうので。
植えた直後は枯れたようにしなびてしまうのですが唐辛子はとっても丈夫。水を与え続ければ二三日で立ち上がってきます。今日のような雨の日は移植には絶好の日、移植するには雨降りの前日がベストです。




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見たこともない作物ばかり。
インド人指定のインドの野菜たち。





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メティ
別名フェヌグリーク。インドやアフリカ、中東で栽培されるハーブ、香辛料。
この間の雪に耐えて枯れなかったところを見ると寒さにも強いみたい。もう少し大きくなったら間引きします。





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今年の冬は暖かかったせいでニンニクもいつになく青々と大きいです。
さて、売り先を考えなくては。





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先月村で設置したソーラパネル式LSD街灯。街道沿いに10基ほど建てました。
売電事業で潤う過疎の村に、はたして明るい未来はあるのか。





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ROUGEさんにいただいたバラが元気に芽を出しました。これから咲く花もきっととてもきれいなのでしょう。真っ赤な赤いバラはもちろん好きですが、私は草木の芽吹く様子がわくわくして一番好きです。






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60㎝水槽の『エバーグラディ・ピグミーサンフィッシュ』  Pygmysunfish は私のブログIDです。
手前が雄、水草の陰にいるのが雌。ちなみにこの水槽の水草のほとんどは近くで採ってきた日本に自生してる草。センニンモやヘアーグラス(マツバイ)、ルドビジア・オバリス(ミズユキノシタ)などが見えます。エバーグラディ・ピグミーサンフィッシュは学名をElassoma evergladei といい、北アメリカに住む3センチの小さな魚、スズキやヨウジウオに近い仲間だそうです。水質にもうるさくなく、温帯魚なので極端に寒い地域でなければヒーターの必要もありません。ただ、餌だけは生餌以外ほとんど食べませんので冷凍アカムシやブラインシュリンプを用意しましょう。当方では、飼育中のボウフラを主に与えています。

『ボウフラを育てる』

この水槽にはほかにフレッシュウォーター・バンブルビーフィッシュ、レッドチェリーシュリンプ、そして3センチにしかならない極小のザリガニ、テキサス・ドワーフクレイフィッシュが水草の森の中に住んでいます。私はこういった小さい種類の魚が大好きで、どれも縄張りを主張する好戦的な奴らですが、ちんまいのが体を震わせて一生懸命威嚇しながらも仲良く暮らしているのを見るとなんだかとてもほっとします。エバーグラディ・ピグミーサンフィッシュは状態が良ければ繁殖を簡単に狙える魚。この小さい命が水槽に茂った森の中で永遠に命をつないでいってくれたらいいなと願っています。




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即位した陛下に真っ先にやってもらいたいこと。
陛下とお魚と一緒にしちゃいけませんが、お子さんを一人でも二人でも多くつくっていただきたい。
これから日本は本格的な少子化時代に突入してゆきます。陛下が先陣切って真っ先に家族を増やしていただければもしかすると令和ベビーブームが到来するかもしれません。皇族が増えて税金を使うなんざ、そんなことは喜んで。とにかくこの日本を元気にしていただきたいです。









遠藤ミチロウ
/ お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました




今日のブログはあっちへ行ったりこっちへ行ったり。令和元旦だからブログ『音・風・水』の三つのテーマ、音楽、収穫、熱帯魚、ついでの時々インド人でまとめてみました。陛下のおめでたい日には適当でない非常に場違いな選曲になりますがそれでもいいでしょう。彼の死は私にとってはどうしても避けて通ることはできません。先月の25日に亡くなりました。ドキュメンタリー映画『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』を見ようと思っていた矢先逝ってしまった。和光大学の粉川ゼミ、ゲリラライブには笑ったな。当時は内向的な暗い曲が好きだったから、ジョイ・ディビジョンとかそんなやつね。かっこつけて斜に構えて、そんな僕らは『スターリン』のようなダイレクトな表現者は自分にも危害が及ぶようで遠くから眺めながらそれでいてどこか馬鹿にしたようにせせら笑ってたかもしれない。暗黒大陸じゃがたらとよくつるんでたけど、下北沢の大先輩方は皆彼らと知り合いで、青二才で引っ込み思案の私にはとてもとても恐れ多くって近づくことさえできなかった。
もっと、素直に楽しんでいれば良かったなぁ。いろんなことを、怖がらずに。
遠藤ミチロウさんは体を張って時代を元気にしていた偉大な人の一人でした。










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