『続・フィリピン・南国の光』 マラゴンドン

2019.05.21 (Tue)
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友人の奥さんの生まれ故郷、Maragondon にやってきました。
何にもないところだけど、フィリピンといえば私にとってはここ、ここがフィリピンそのものなんです。









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何にもないんですけどね。
でも、そこがいいんです。
そもそも、私は田舎にあこがれて移住したのですが、いざ、生活の場を自然の中に移してみると、これが、なかなかどうして。自然を手なずけるのは相当根気がいる。というのも、わたし、百姓ですから。いわば、大自然が私の職場。萌え出づる春などと風雅なことは言ってられないんで、草が伸びれば草刈り機でぐいーんと刈り取らなきゃいけないわけです。








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そこ行くと、生活から離れて、それも普段目にすることのない南国の草花に囲まれていると、本当に解放された心の底からリラックスできる時間を見つけられる。
だからって、今の田舎生活がストレスだといってるわけじゃないですよ。ぐいーんと草刈機を回してる時でも十分リラックスしてますから。








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途中で出くわした田植えの風景。
なんだい。タバコなぞくわえて、不真面目にもほどがある、と思ってはみたものの、日本の田植えは今じゃ機械でハンドル握ってればあっという間に終わっちゃう。
こうやって、見ず知らずの外国人に笑顔で対応してくれる南国の人々。もし俺が野良仕事で忙しくしてる最中に白人がカメラ向けてきたらにっこり笑っていられる、そんな心の余裕が俺にはあるだろうか?






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村のメインストリート。ちょっと華やかになったのかな。こんな街灯一年前にあったかしら。







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遠目から外国人観光客の動向をうかがう小さなギャング。
旅行をしているとこういう瞬間が一番わくわくします。








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やおら、歓声を上げて駆け出す子供たち。








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南国の道の両脇には食べ物が普通にある。







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逃げたかと思うと、また近寄って。
不思議な日本人の後を、歓声を上げながら追ってくる。
お互いに一言も言葉を交わすこともないが、孤独な旅人にとっては、最高のコミュニケーション。









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いつの間にか集まっていた村の悪ガキども。
そっか、タイヤを転がしてた子はまだ自転車を買ってもらえないのかな。







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ススキが生えて、竹林が連なって、ヤシの木が生い茂る風景はちょっと不思議。








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部落に戻れば恒例のパーティーの準備で大忙し。







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子供たちも出し物の稽古に余念がありません。









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Fra Lippo Lippi - Some Things Never Change









Fra Lippo Lippi
1978年結成、現在でも活動中のノルウェーのバンド。83年発表の彼らのファーストアルバムからの一曲。私の記憶の中からはすっかり忘れ去られていた、このアルバムを入手した動機すら判然としない忘却の一枚。今回も記事に掲載するための選曲にあたってたまたま自分のライブラリーの中から偶然手に取ったもの。バンド名だけはどこかで聞き覚えのあるものだったがジャケットすら記憶にないところを見ると入手したのち、ほとんど聞いたこともなかったのだろう。改めて聞き返してみると過去に記憶のないメロディーだったうえに予想通りのなかなかの駄作っぷり。いわゆるニューウエーブな作品群の中にあって箸にも棒にもかからないちんけなシンセチックポップスな一枚。もし救いがあるとすればこのファーストアルバムがそれほどコマーシャリズムに走らず、アンダーグラウンドの域を出ない可愛らしい小品に収まっているところ。聴きようによっては感傷的な自主出版の個人詩集のように聞こえなくもない。その後、彼らはポップ路線に特化してメジャー進出を果たし日本のドラマなんかでも主題歌として使われていたそうです。
で、なんであらためて彼らを取り上げたかというと、これも、今回調べて分かったことなのだが、なぜか彼らの音楽はフィリピンでとっても人気があるようなのだ。現在でもフィリピンを拠点に活動を続けているのだそうで、たまたま手に取ったジャケットが最終的にフィリピンにつながっていくなんて、そんな展開、思ってもみない奇跡的なオチということになる。もし、今回偶然に目に触れることがなかったなら、所有していたことさえ一生気付かずに通り過ぎて行ってしまったことだろう。
そこで、改めて何故このアルバムを持っているのかと推理してみるに、彼らがメジャーからデビューする前の所属レーベル、ドイツの『Ata Tak』に理由がありそうだ。当時 Ata Tak にはホルガ―・ヒラー、DAF、ディア・プランなど、時代の最先端を行く私の好きなミュージシャンが多数所属していた。そんな中、
フラ・リッポ・リッピ『Small Mercies』は期待を込めて購入した一枚であったようなのだが、見事にその期待は裏切られたということらしい。今回彼らを選曲したのが奇跡的な偶然だったことは間違いないが、そう考えてみると先に駄作とかたずけてしまったこの曲の稚拙なメロディーも何やら愛おしく、そして可愛らしく心に響いてくるではないか。いろんな意味で甘酸っぱい一枚ではある。







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『続・フィリピン・南国の光』 ただいまフィリピン

2019.05.16 (Thu)
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久しぶりの夜の街にとくに羽目を外すわけでもなく、名古屋だというのにリンガーハットでちゃんぽんの大盛りを平らげ。もう何年ぶりだろうか、こうやって自由に外食を楽しんだりするのは。と、生ビールを片手に窓の外を行きかうコートとマフラーで身を固めた行きかう人々の雑踏をぼんやりと眺めながら、山の暮らしの長い禁欲生活が、こんな一般人から見れば大したことのない些細な出来事を非日常のように自分にはいたく幸福な時間に感じられて、そんな風に考えていると非常に得をしたようになって、そのままホテルなどには泊まらず、缶ビールとネットカフェの小さな仕切りの雑魚寝も遠足の前日のような興奮で夢とうつつの境をさまよいながら、まだ明けきらぬ冬の都会の街を久しぶりに乗車する空港への始発電車に乗って、朝焼けの中、消えようとしている街の明かりが尾を引いて飛び去ってゆく車窓の風景がレールをたたく音とともに旅立ちに色を添えた。








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友人夫婦と空港で待ち合わせして、ルーティーンの最後の食事のラーメンを食べて、東京からの連日の強行軍にこれから旅行だというのに疲れ果てて起きてみたらもう常夏の蒸し暑い、南国の臭気の中に僕はいた。



マニラから家に向かうハイウエーは海の真ん中をまっすぐに突っ切っているようで、カキの養殖場やら塩田やら、行きかう大型船と共にマニラ湾に広がっている。ヤシの茂みの間からはバラックのスラム街が灰色に軒を連ねていてお世辞にも綺麗な海とは言えないが、途中、屋台の海鮮やに止めてもらって、何も手土産がないものだからマニラ湾のムール貝を一抱え買い物した。








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ムール貝の塩辛。調味料のように使うのだそうだ。
昔はムール貝を『カラスガイ』『死出貝』とか呼んで日本では好んでは食べられなかった。









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刈り取られた田んぼもあれば、田植えや今が盛りの田んぼもある。いったい、フィリピンでは一年に何毛作するのだろう。









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途中スーパーに寄って。
普通に危険で危ない風景。








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トイレは手桶でセルフサービス。








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家に着いたら待っていた家人からの特に大げさなお出迎えもなく、いたって普段通り。三日ぶりの帰宅のように、到着するなり当たり前にくつろいでる。
カレーリーフさんから届いた包みの中に入っていた『ナショナル手拭』今は無きサトームセン葛飾柴又店、大変貴重な昭和ノベルティーグッズが今回の旅のお供。









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昨夜の名古屋の一夜のほうがよっぽど自分にとっては世間離れした非日常だったな。






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フィリピン最初の食事。
近所の小さなローカルハンバーガー屋と、キンキンに冷えたレッドホースの一リットル瓶。この後地元の悪い友達と買ってきたムール貝を酒蒸しにして南国の夕べにビールで酒盛り。
一年前と全く変わりないフィリピンに「ただいま帰りました。」

案の定、次の日おなかを壊しましたとさ。












The Young Rascals - Groovin'




ラスカルズ
1964年結成のアメリカのバンド。ブルー・アイド・ソウル、黒人音楽であるソウルミュージックを青い目の白人が演奏するという意味のジャンルに分類されているミュージシャン。当初はヤングラスカルズと名乗っていたが後にラスカルズと改名。出会った当時、身なりも行動もとんがっていた私にとっては最新のダンスミュージックや超過激なアバンギャルドよりもこの古ぼけた楽曲たちのほうが、それはそれは飛び切り新しい「超新鮮」な音楽だった。彼らの演奏を一通り通しで聞いていると、改めて音楽に対する姿勢みたいなものを再認識させられる。派手さや目新しさこそないが、肩の力の抜けた、それでいてキャッチーな音楽本来の持つグルーブがそこにはある。近頃の余白をすべて音で埋め尽くしてしまった、辛抱のない、街中で騒々しくなっている『音楽』のような物、PCのキーボードで打ち込んだ隙間のないシュミレートミュージックやジャストの音程を保ち続ける無機質なボーカロイドばかりしか聞かないきょうびの若い連中こそ、こういったグルービーなリズムに耳を傾けてほしい。一家に一台、迷った時の常備薬、気づけば体の芯から健やかに効いてくる漢方薬のような音楽です。







THE YOUNG RASCALS - A Girl Like You










【中古】 アンソロジー /ザ・ラスカルズ 【中古】afb


Rascals ラスカルズ / Very Best Of The Rascals 【SHM-CD】




映画のお仕事

2019.05.06 (Mon)
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映画の撮影が決まった。
今回の仕事で6本目か、7本目か。





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ビザの申請に問題がなければ今月の25日にクランクイン。
長くて20日間の日本ロケになる。




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18日にはスケジュールの打ち合わせ。遅くとも20日にはインドの撮影隊と顔合わせ、段取りに取り掛からないといけない。前回の撮影の時はレフ板忘れたとか言って急遽調達するのに大変だったな。



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それよりなにより、あと10日ばかりで畑も田んぼも一通り終わらせなけりゃならない。
百姓にとってはこの季節が一年で一番大切な時。そして一番楽しい時。
大事なようだとは言え長い間山を離れることを考えると心が痛む。映画も大事な仕事だが、私の本業はあくまで農家だから。





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やらなきゃいけないことの半分もまだできていないけど、今やらなければ、この時期にコケたりするとそれこそ今年一年棒に振ってしまう。





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もう少し早く日程が決まっていれば誰かしら雇ってやっつけることもできたけれど、一人というのはこういうときには本当につらい。
後、10日間。一年の間のほんの一瞬、頑張って頑張って、全くすっきりした気分で撮影に臨みたい。








Kozhu Kozhunnu Porandhvale / Theeya Velai Seiyyanum Kumaru






令和の唐辛子

2019.05.01 (Wed)
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令和元年。おめでたい初日はあいにくの雨でした。
でも、却って良かったんじゃないかな。陛下の御即位を家族みんなで見れたんじゃないかな。
そんな雨のゴールデンウイーク。かくいう私は雨に濡れながら泥だらけになって唐辛子の苗を植えました。





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10連休のゴールデンウイークで休まず働きづめなのは私と陛下くらいなもんじゃないかな。峠を走るバイクの連中に次々とごぼう抜きにされる真っ赤なトラクター。ごとごとのろのろと走っている私は、何故か不思議と労働にいそしんでいることへのおかしな優越感に浸りきって、顔についた泥んこをぬぐいもせづ、まだ冷たい春の風に目を細めています。
ところで、『令和』って、ちょっと冷たい響きで嫌だなと思った。レイって、霊とか冷とか、ゼロ戦の零とか、命令もそうだけどちょっと冷たくって胸に刺さるような気がする。少しでも好きになろうと思っていろいろ考えたら『令和天皇』って読んでみたらなんだかすっきりした。クールでかっこよくって聡明な感じがしていい感じ。
陛下の言葉の中に、これはいつもの事なんだけど『戦争のない平和な世界』と必ず述べられる部分があるけど、今まで昭和天皇も、平成天皇も同じように私たちにおっしゃっていたのとは今回は随分と感じ方が違っていて、きっと彼が私たちと同じ『戦争を知らない世代』だからこそ、その言葉はより深く私たちの心の奥に響いてくる。今までの天皇陛下は私たちが生まれるずっと前からいたような、平成天皇も戦前の生まれだし、遠い歴史上の人みたいに思えたけれど、彼は私たちと同じ戦後の世代、戦争が終わってから生まれた平和な日本しか知らない私たちとおんなじ日本人だから、彼の言葉はより一層リアルに親近感をもって私たちの心に響いてくる。
陛下が言ってるんだ。戦争はいけないことなんだなって。




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インドの唐辛子。
苗づくりはプランターに種をばら撒いて。こんなにいい加減なつくり方をする農家はほかにいないと思います。でも、このやり方が一番効率的で理にかなってる。
唐辛子は気温が20度以上にならないと絶対に発芽しません。セオリー通りに苗を起こそうとするとかなりの設備と資金が必要。ハウスなり暖房設備なり。労力だって一人でできる範囲じゃありません。でも、実は唐辛子は芽さえ出てしまえばあとは簡単。遅霜と根付くまでの水切れさえ気を付ければあとはどんどん大きくなります。私は家庭用の温室に暖房器具を入れて発芽させています。




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植え付けもこんなに小さいうちから。
プランターに密生したまま大きく育ててもモヤシみたいになって植え付けた後に倒れてマルチに張り付いてしまったりいろいろと障害が出てしまうので。
植えた直後は枯れたようにしなびてしまうのですが唐辛子はとっても丈夫。水を与え続ければ二三日で立ち上がってきます。今日のような雨の日は移植には絶好の日、移植するには雨降りの前日がベストです。




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見たこともない作物ばかり。
インド人指定のインドの野菜たち。





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メティ
別名フェヌグリーク。インドやアフリカ、中東で栽培されるハーブ、香辛料。
この間の雪に耐えて枯れなかったところを見ると寒さにも強いみたい。もう少し大きくなったら間引きします。





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今年の冬は暖かかったせいでニンニクもいつになく青々と大きいです。
さて、売り先を考えなくては。





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先月村で設置したソーラパネル式LSD街灯。街道沿いに10基ほど建てました。
売電事業で潤う過疎の村に、はたして明るい未来はあるのか。





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ROUGEさんにいただいたバラが元気に芽を出しました。これから咲く花もきっととてもきれいなのでしょう。真っ赤な赤いバラはもちろん好きですが、私は草木の芽吹く様子がわくわくして一番好きです。






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60㎝水槽の『エバーグラディ・ピグミーサンフィッシュ』  Pygmysunfish は私のブログIDです。
手前が雄、水草の陰にいるのが雌。ちなみにこの水槽の水草のほとんどは近くで採ってきた日本に自生してる草。センニンモやヘアーグラス(マツバイ)、ルドビジア・オバリス(ミズユキノシタ)などが見えます。エバーグラディ・ピグミーサンフィッシュは学名をElassoma evergladei といい、北アメリカに住む3センチの小さな魚、スズキやヨウジウオに近い仲間だそうです。水質にもうるさくなく、温帯魚なので極端に寒い地域でなければヒーターの必要もありません。ただ、餌だけは生餌以外ほとんど食べませんので冷凍アカムシやブラインシュリンプを用意しましょう。当方では、飼育中のボウフラを主に与えています。

『ボウフラを育てる』

この水槽にはほかにフレッシュウォーター・バンブルビーフィッシュ、レッドチェリーシュリンプ、そして3センチにしかならない極小のザリガニ、テキサス・ドワーフクレイフィッシュが水草の森の中に住んでいます。私はこういった小さい種類の魚が大好きで、どれも縄張りを主張する好戦的な奴らですが、ちんまいのが体を震わせて一生懸命威嚇しながらも仲良く暮らしているのを見るとなんだかとてもほっとします。エバーグラディ・ピグミーサンフィッシュは状態が良ければ繁殖を簡単に狙える魚。この小さい命が水槽に茂った森の中で永遠に命をつないでいってくれたらいいなと願っています。




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即位した陛下に真っ先にやってもらいたいこと。
陛下とお魚と一緒にしちゃいけませんが、お子さんを一人でも二人でも多くつくっていただきたい。
これから日本は本格的な少子化時代に突入してゆきます。陛下が先陣切って真っ先に家族を増やしていただければもしかすると令和ベビーブームが到来するかもしれません。皇族が増えて税金を使うなんざ、そんなことは喜んで。とにかくこの日本を元気にしていただきたいです。









遠藤ミチロウ
/ お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました




今日のブログはあっちへ行ったりこっちへ行ったり。令和元旦だからブログ『音・風・水』の三つのテーマ、音楽、収穫、熱帯魚、ついでの時々インド人でまとめてみました。陛下のおめでたい日には適当でない非常に場違いな選曲になりますがそれでもいいでしょう。彼の死は私にとってはどうしても避けて通ることはできません。先月の25日に亡くなりました。ドキュメンタリー映画『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』を見ようと思っていた矢先逝ってしまった。和光大学の粉川ゼミ、ゲリラライブには笑ったな。当時は内向的な暗い曲が好きだったから、ジョイ・ディビジョンとかそんなやつね。かっこつけて斜に構えて、そんな僕らは『スターリン』のようなダイレクトな表現者は自分にも危害が及ぶようで遠くから眺めながらそれでいてどこか馬鹿にしたようにせせら笑ってたかもしれない。暗黒大陸じゃがたらとよくつるんでたけど、下北沢の大先輩方は皆彼らと知り合いで、青二才で引っ込み思案の私にはとてもとても恐れ多くって近づくことさえできなかった。
もっと、素直に楽しんでいれば良かったなぁ。いろんなことを、怖がらずに。
遠藤ミチロウさんは体を張って時代を元気にしていた偉大な人の一人でした。










無農薬への挑戦 1

2019.04.29 (Mon)
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有賀峠に遅い春がやってきました。
村の桜は今が満開です。




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ただでさえソワソワするこの季節は百姓にとってそれ以上に落ち着かないあわただしい季節の始まりです。




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さて、今年も完全有機、完全無農薬米に挑戦。







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内城菌
この村で稲作、野菜全般に使っている土壌改良剤です。菌の塊なのですごい臭いです。田んぼでは一反歩につき20kgを10袋、200kg以上を肥料と共に敷設します。効果としては内城菌を撒くことで作物が病気になりにくくなります。結果、農薬の使用が抑えられます。米は香り豊かに風味が増し、野菜は見違えるように甘くなります。連作障害も防ぐことができ、実際に村のトマト農家さんは内城菌を使い始めて以来、以前は壊滅的な被害に毎年のように悩まされ続けお手上げ状態だったハウス栽培の連作障害が使用した途端に嘘のようにぱったりとやみました。従来の化学肥料を使った農薬をばらまく農法だと土が年を追うごとにやせていって地力が無くなってしまいます。しかし、こういった自然の力を利用した新しい農法は耕せば耕すほど土の力が増してゆき土地が肥えて若返っていくのが手に取るようにわかります。長く内城菌を使っている田んぼの米は同じ作り方をしても使用を始めた若い田んぼとまったく味が違ってきます。年々作物がおいしくなる楽しみが内城菌農法にはあるのです。
ただ、それなりに値段も高いです。内城菌は肥料ではないのでこのほかに有機肥料もまかなければいけませんから普通の農家の3倍以上はコストがかかります。この村では内城菌を使わないと出荷できない品目を自主的に定めています。





私たちの村では大元の研究施設で製造した内城A菌を直接購入しています。
こちらの商品はネットで見つけた内城菌B菌を使用した他社の商品。
他にも何社か販売しているようなので興味のある方は探してみてください。

☆内城菌使用上の注意
種まき、植え付けの二週間前までに内城菌を投入し日を開けずに耕作しておきましょう。内城菌を投入した直後は藁や草などの畑の有機物が急激に発酵し硫化水素ガスが発生します。内城菌投入直後に植え付けや種まきをしても発生した有毒ガスのために作物は育つことなく枯れてしまいます。必ず余裕をもって畑の準備をしておきましょう。


有機肥料 健やかファーム 30kg(15kg×2袋)


健やかファーム 400g × 1袋



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じつは、その昔、この村の米はまずいことで有名だったそうです。寒いし標高は高いし、苗づくりの技術も未熟だったので作付けできる品種にも限りがありました。実際、言われてみればおばちゃんに毎年送ってもらっていたお米が子供心にあまりおいしくなかったのを覚えています。それがおいしくなったのはいつのころからだったか、藁をもつかむ思いで導入したこの内城菌。現在では学校給食に採用されるほどの美味しい安全なお米になりました。
カラスに食い破られた内城菌。シートで覆っておいてもカラスが突っつきに来ます。内城菌は動物たちにとっても腸の調子を整える健康食品のようです。水を浄化する作用もあります。水槽に入れると水もきれいになって魚たちが喜んで食べてくれます。
この村は自家用にコメを作っている農家さんがほとんどですから、すべての農家が稲作に内城菌を使っているわけではありません。その中でも除草剤すら使わない完全無農薬を実践しているのは私だけ。当然収量もかなり減りますし反対に労力は普通の倍以上かかります。では、なんでそこまで苦労して無農薬米にこだわるのか?新参者の意地というのもありますし、おいしくできた時の達成感もありますが、なんといっても待っている人がいるのが大きいです。その友人は重い化学部質過敏症で普通に生活するのもままなりません。




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諏訪市豊田の西山公園。
ひょんなことから隣町の花見会にお邪魔させてもらいました。
あいにく今年は桜の開花が少し早くって葉桜になってしまいましたが西山公園の桜はそれは見事なもので山の山腹がすべてピンク色に染まります。植樹してから50年を過ぎ、老木の更新時期が近付いていると聞きます。ここの桜を見れるのももしかするとあと数年、東京の母親が今まで見た桜の中で一番だったといいますから皆さんも機会があれば花見に来てください。

では、次回はお田植のころにまたお会いしましょう。










Music Machine / Talk Talk






今日は以前『なずな ねんぼろ 蕗の薹』で紹介したガレージロックの第二弾。ガレージパンクと呼ばれた60年代のアメリカのミュージシャンたちを彼らの代表作を中心に一緒に見ていくことにいたしましょう。




The Music Machine / Masculine Intuition




ガレージロック・ムーブメントの中にあって、ミュージック・マシン、彼らはやはり別格です。素晴らしい楽曲と攻撃的なサウンドはすこぶるいかしてます。現在でも十分通用するスタンダードなカッコよさ。






The Seeds / Pushin' Too Hard !





ザ・シーズ
このバンドも大好き。カルフォルニアのサイケデリックバンド。独特の雰囲気を持ったバンドです。突如裕福な中流家庭に現れた怪物たちは当時のアメリカ社会を象徴してるようで面白いです。







The Trashmen / Surfin Bird





ザ・トラッシュメン
1962年にミネアポリスで結成されたサーフィンバンド。ガレージロックというのも一見正体不明なムーブメントですが、サーフィンミュージックという流行も俯瞰で見るとこれがよくわからない。特に現在のサーフィンミュージックと呼ばれる音楽たちはよっぽどスタイルはバラバラで、ただ単にサーフィン好きの音楽家が演奏したというだけのくくりみたいです。
キューブリックの映画『フルメタル・ジャケット』の挿入歌として使われました。ベトナム戦争当時のことはよくわかりませんが時代の雰囲気を端的に感じさせるキューブリックのセンスの良さが光ります。




The Byrds / Eight Miles High




ザ・バーズはフォークロックに分類されるバンドですがこの曲はガレージロックの名作といってもいいですね。
麻薬をにおわせる歌詞だとして放送禁止になってます。







Blue Cheer / Summertime Blues






究極のスリーピース、ヘビーメタルの創始者、本家ヘビメタサウンド総本舗です。2009年ディッキー・ピーターソンが肝臓がんで亡くなるまで現役を貫き通した正真正銘のロックンロールバンド。






Dick Dale & The Del Tones / Misirlou




映画『パルプ・フィクション』で一躍有名になった曲。やはりサーフィンミュージックとして分類されるミュージシャンです。右利きギターを左利きでそのまま弾いているので太い弦が一番下とすべてが全部さかさまになってます。






The Monkees / Steppin' Stone




モンキーズもガレージパンクじゃ全くないけれどこの曲はラインナップに挙げてもいいんじゃないかな。シンプルなスリーコードのイカシタ曲。ライブでやるとめっちゃかっこいいので若い人も学祭に向けて今から頑張って練習してみよう。







MC5 / Kick Out The Jams





1964年デトロイトで結成、R&B色の濃いヘビーサウンドを聞かせるガレージ・パンクバンド。イギー・ポップ率いるThe Stooges と双璧を成すパンクムーブメントの第一人者。現在もDTK/MC5として活動しています。




MC5 / Tonight

















蛙の行列

2019.04.25 (Thu)
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雨の降る夜中に山の中の湧き水を取りに行った。
雨に濡れる森の山道を大小さまざまな蛙が行列を作っている。
ヘッドライトに照らされて小さく跳ねる彼らを恐る恐るよけながらゆっくりと車は山の奥へ奥へと分け入ってゆく。




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ということで、この際この辺の山にはどんな蛙が生活しているのか、とっ捕まえて研究です。




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ナガレヒキガエル
体色が緑色なのとこの辺には溜池や水田がなく流れのある渓流で繁殖していると思われるのでナガレヒキガエルとしました。
どうでしょう?インスタ映えしているでしょうか?






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アマガエル
冬眠していた割にはでっぷりと太った大きな個体。
おなかにたくさん子供を抱えてるんですね。ということでお母さん。




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モリアオガエルに恋をしたヤマアカガエル。
どちらも山の中にしかいない珍しい種類の貴重なツーショット。
モリアオガエルは目の虹彩の色がだいだい色でシュレーケルアオガエルは虹彩の色が明るい黄色。この個体は斑紋のない青緑一色の綺麗な個体でした。ヤマアカガエル君、一生懸命抱き着いているけど大きさからするとこの子は男の子だと思うのですが。





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ヤマアカガエルの雌。
顎から腹の斑紋でヤマアカガエルと判断しました。ただ、水槽に放したときに体の皮膚がぶよぶよにふやけたようになる個体もいたのでもしかすると前出のカエルも含めてタゴガエルやナガレタゴガエルの可能性もあります。
これを機会に少し勉強したいと思います。




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あまり跳んだりしないところも赤ガエルらしくない気もしますがただ単におなかに卵を抱えているからかもしれません。ナガレタゴガエルは渓流に卵を産む森の中に住む蛙です。





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ニホンアカガエルとヤマアカガエルの見分け方は背中の二本の筋がまっすぐか曲がっているところ。
写真のようにヤマアカガエルは目の後ろの部分が外に三角に曲がっています。おなかの部分が黄緑色に発色した個体でした。





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蛙が苦手な人にはショッキングな映像が続きましたが、好き嫌いを克服するにはまず相手をよく知ること。苦手な相手がもしいたなら、相手のことをよく見てよく観察すること。よくよく観察すれば今まで見つけられなかったいいところも発見できるかもしれません。
相手のことが理解できれば、目は真ん丸で口が大きくて、噛みつくこともないんだからきっとそんなに怖がることもなくなります。







Rupert and the Frog Song
/ Featuring Paul McCartney's 'We All Stand Together






ポール・マッカートニーと奥さんのリンダ・マッカートニー、1984年プロデュースの短編アニメーション。ルパートベア / RUPERT、Bill、 Boy Frog の三役でポール・マッカートニー自身も出演しています。










『続・フィリピン・南国の光』 名古屋の夜

2019.04.19 (Fri)
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ついこの間、やっとフィリピン旅行の記事を書き終えたと思ったら再び再渡航です。
今回は名古屋で一泊、前日まで東京で祖母を見送って、そのまま長野の自宅へは戻らずに高速バスで名古屋入り。
名古屋の街はナナちゃんのメイド姿でお出迎え。田舎暮らしの長い私は久しぶりの華やいだ夜の街に、葬式帰りというのも忘れてのお上りさん気分丸出しです。






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大きなバックを抱えて街を歩き倒し、一通り名古屋の街を散策した後、東京の母親に電話をした。

「戒名変えることにしたから」

100歳のばあちゃんが死んだ。ばあちゃんが死んで葬式の準備という時に母親が電話をかけてきた。「おばあちゃん、西だっけ東だっけ?」と唐突に素っ頓狂な電話をかけてきた。
西か東か?西本願寺か東本願寺かってことらしい。しかし、そんな相談は今まで受けたこともないし、当然ながら今までそんなことは考えたこともない。身内の葬式は爺さん以来、もう何十年ぶりのことだ。

「いろいろ周りに聞いてみる」

そのまま電話を切ったものの、こちらの親戚に聞いても、そりゃ、長野にはつれあいの爺さんの縁故はいないからわかるはずもなし。それでも心当たりを方々あったてみたが、また母親から「大丈夫だから」と電話がかかってきた。

急ぎ帰郷して、当日葬式始まったら、うちは親せきが少なくって家族葬ということにはしたものの集まったのは東京にいる10人と長野の私だけ。そんな少人数ということもあって葬式の段取りなど相談できる人も少ない。みんな顔をそろえたところでお通夜が始まってみると、あれ?なんだかいつもと様子がちょっと違う。おや?聞いたことないお経だな?坊さんの説教もなんだか変な感じ。大体お経が平明な口語体で聞いててあらかた意味が解るような。

で、どういうことかというと、そもそもの宗派、浄土宗と浄土真宗を間違ってたわけ。

「西だっけ東だっけ?」

いやいや、浄土宗?真宗?て聞かれてたら、「そりゃ、浄土宗だろ」って答えてたのだろうけど。いきなり電話口で東西を問われたら、それはどっちだっけ?ってなってしまいました。

爺さんも、ばあちゃんの親類もみんなみんな浄土宗なのに、違う宗派の戒名つけられて、違う船に載せられて、せっかく100歳まで生きたのに、今じゃ、みんなと違うところに独りで送られてきっとばあちゃん、今頃此処は何処?って迷ってるよ。








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「お経あげなおしてもらって戒名も浄土宗に変えてもらったから。」

何ともあっけらかんとしたものだ。うちの家族はいつもこんな感じ。そそっかしいし、一番肝心なところが抜けている。

ばあちゃんは痴ほう症を患って10年近く施設に入っていた。入所した当初は体も弱っていて一年持たないんじゃないかと思っていたが、都会のマンションで一人で暮らしているより施設の生活のほうがあっていたのか、あれよあれよと見る見る元気になってとうとう100歳の天寿を全うした。そもそもうちの母方の家系は長生きが多いようで、中にはお通夜の晩に生き返った人もいる。お経を読んでいる最中に棺桶からむっくり起きだして「腹減った。なんか食わせろ」と言ったそうだ。葬式用に並んでいたおにぎりを三つ、ぺろりと平らげて、そのばあさまはまた三日後に棺桶に逆戻りした。






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もう、フィリピンへの飛行機の予約はしてあったし、父親も旧友たちと沖縄旅行を予定しており、二人の姪っ子、ばあちゃんにとってはひ孫の二人はともに受験で追い込みの日程は超過密だし、母親は実の母の宗派も間違えるで、そんな家族が右往左往する中でとうのボケてしまっていたはずのばあさんが一番しっかりしていたようで、みんなが一人も欠けずに集まれるように家族の多忙な日程を縫ってピンポイントにその日と選で100歳の長い人生に幕を下ろした。


二日前にばあさんの葬式を済ませた私は、長距離バスに揺られて西も東も分からない名古屋の街についたばかり。まばゆいばかりの大都会のネオンを眺めながら夢なのかうつつなのか、なんだかふわふわしたようで、そのうえ、明日には飛行機でフィリピンへ。久しぶりの都会で羽を伸ばそうと夜の街の客引きの声に耳を傾けてはみたものの、なんと、名古屋のキャバクラの相場がそれはそれは高いこと。東京なんかよりも二割は高い。

「今夜はおとなしく、やめておくか。」

母親の電話を切った後、冷たいベンチに腰を下ろしながらコンビニで買いこんだ飲みかけの缶ビールを片手に街のネオンを眺めていた。
暮れの賑わいに雑踏の行きかう夜の街。ばあちゃんのお見舞いに行ったとき、老人ホームの近くの公園で、車いすを押しながらばあちゃんと一緒に大声で歌った『木曽節』を今夜は独りで口ずさむ。

「心置きなく楽しんでおいで。」

そう、ばあちゃんが言ってくれているような気がした。






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Vashti Bunyan - Just Another Diamond Day






覚書;18日に稲の苗起こし、今日はインド野菜の畑準備、マルチ敷設。明日はモロッコインゲンの畑の石灰処理。ジャガイモ準備。
以前『アクアテラリウム』で紹介した『ヴァシュティ・バニヤン』の名作。
いろいろ考えるのがめんどくさい時、畑仕事で疲れた時はいつもこの曲。












なずな ねんぼろ 蕗の薹

2019.04.09 (Tue)
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今日はラリーぱぱさんのリクエストにお応えして春の山菜取り、実況中継です。






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併せておばちゃんにご指導いただき山菜のイロハを私も勉強させていただきます。







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まずは山菜の王様、フキノトウ。
王冠のように見えるのは畑の畔などに生えるノブキの花。てんぷら、味噌和え、おひたし、あえ物、蕗の薹は山菜の万能選手。灰汁が強いのでおひたしなどはあく抜きしてから使いましょう。高血圧や肝機能、抗がん作用や健胃効果があるんだって。








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こちらは一回り大きいミズブキの蕗の薹。
灰汁はこちらの方が少なく食べやすいですが、やはりノブキよりも味が一段落ちます。ノブキのほうが苦みがあって香りも強く山菜らしい滋味があります。







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ナズナ
都会の公園なんかでもよく見かけます。ぺんぺん草と呼ばれてますね。ナズナといえば春の七草で有名ですが「これがナズナだよ」と言われてみると、あら、これがナズナなのね、と今まで目に入っていなかったかのようにあらためての再認識。
栄養価はとても高く、それはほうれん草をしのぐほど。民間薬として肝臓病や解熱など昔から野菜、薬として広く利用されていました。







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採るときはこんな感じ。小さいわりに根が深いので引っ張って取るとちぎれてバラバラになってしまいます。







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ネンボロ
一般にノビルと言われているねぎの一種。まだ季節的に少し早いですかね。






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根がとても深いのでかなり掘り下げないと採れません。
玉ねぎみたいな球がついていてねぎ特有の香味がします。下処理が面倒だということで今回は調理してもらえませんでした。
洗って生でかじって酒の肴に。







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奥がアサツキ、手前はカンズコ
アサツキはねぎの中で一番細い種類。ハーブのチャイブに似ています。薬味やてんぷらに、バラのコンパニオンプランツとしても利用されるそうです。
カンゾウ、この辺ではカンズコと呼んでいます。ほかの地域ではよく利用されるようですが諏訪の人は何故かほとんど食べません。食べ過ぎると腎臓に悪いそうです。夏になるとユリのようなオレンジの花を咲かせます。天ぷら、あえ物、漢方薬としても有名ですね。人によっては食べ過ぎると下痢をすることがあるそうです。何を隠そう、この私も腹を下しました。







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夕食は久しぶりにおいちゃん、おばちゃんと一緒に山菜の食卓を囲みました。





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なずなのおひたし。
思ったより癖がなく食べやすいです。いかにも植物繊維豊富といった歯ごたえ。適度に苦みがあってこれは癖になります。





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蕗の薹の酢味噌和え、蕗の薹のヌタ。
これは絶品です。都会では味わえない田舎者の贅沢です。ご飯何杯でも行けちゃいます。






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蕗の薹とアサツキのてんぷら。
蕗の薹はもちろんおいしかったのですが意外だったのがアサツキのてんぷらが思いのほかおいしかったこと。





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そして、これが問題のカンズコの酢味噌和え。癖がなくてとてもおいしくいただきました。
ほかの二人は食べつけないので今夜はご遠慮。食べた私だけが下痢をしたので犯人はこいつかと。
伊那や山梨なんかではよく食べられるようで販売なんかもしていますから私は体質的にたまたま合わなかったのかなと。
今春中にもう一度トライしてみて検証したいと思います。だって、とっても美味しいんだもの。







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さて今日の選曲は牧歌的な雰囲気から打って変わって、ガレージロックと呼ばれるアメリカで起きたムーブメントのミュージシャンを紹介しましょう。




The Music Machine - The People In Me







ガレージロックとは当時世界を席巻していたイギリスのマージ―ビートと呼ばれる一大ブーム、ビートルズやローリングストーンズ、キンクスなどの影響を強く受けたアメリカの若者たちがエレキギターを中心に生み出していった音楽活動の総称です。その名称の由来は、アマチュアバンドの練習場の多くが車の車庫だったことに由来しています。

ところでこの曲、日本のグループサウンズで誰だかカヴァーしていた気がするんですが。



The Music Machine - Trouble




今日紹介するミュージック・マシンは1966年にアメリカのカリフォルニアで結成されたバンド。ファズを深くかけてひずませたギターの音とオルガンが印象的な5人組のバンド。中古屋で買った音盤を初めて聞いた後、私は即ロジャー・メイヤーのAxis Fuzzを買いに走りました。他のブリティッシュロックに影響されたアメリカ大陸でのグループサウンドとは一線を画すオリジナリティーにあふれた攻撃的なサウンドを聞かせてくれる。その新鮮さはミュージックマシンを知った当初、これはポストパンクの新しいバンドかなと勘違いしたほど。




The Music Machine - Talk Talk





海を渡りイギリスから輸入されたビートミュージックはアメリカで独自の発展を遂げ、70年代後半そのサウンドはふたたびイギリスに逆輸入されて、パンクムーブメントの大きな起爆剤となりました。ミュージックマシンもパンクムーブメントの勃興と同時に再評価され80年代のパンクバンドに大きな影響を与えました。
ガレージ・ロックと呼ばれるバンドにはほかに、ブルー・チアー / Blue Cheer、ザ・シーズ / The Seeds、エム・シィー・ファイヴ / MC5、イギー・ポップ&ザ・ストゥージズ / Iggy Pop & The Stooges、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド / The Velvet Underground なども含まれます。音楽的志向性が様々なのはガレージ・ロックという名称が必ずしも音楽的特徴に由来しないことの現れでしょう。しかしながら彼らに共通して言えるのは、彼らの持つエネルギーがアマチュア時代に小さなガレージでロックンロールにあこがれ練習した、若者たちの情熱の生々しさをダイレクトに表現しているということ。長い年月を隔てて、そのサウンドは今でも我々に新鮮な共感を呼び覚まします。
それでは今回はこの辺で。紹介しきれなかったミュージシャンについてはまたの機会に。













ブログ開設6年

2019.04.01 (Mon)
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4月1日、エイプリルフール。
どうせ長続きしないだろうと思って、6年前のエイプリルフールに始めたこのブログ。今日でまる6年が経過しました。
早かったようで長かったようで、振り返ってみるといろんなことがありました。







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三日坊主で始めたブログですが長続きしそうな予感はありました。
『音・風・水』この表題を思いついた時に、あ、これは続けられそうだと感じてました。
題名を考えるときに気を付けたのは先ずシンプルなこと。わかりやすい日本語で、覚えやすいこと。あと、テーマを絞り過ぎないこと。






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ブログを書くにあたって一つ決めたルールは「ルール―を作らない」こと。テーマやスタイルを決めてしまうとどこかで行き詰ってしまうかと思って制約はなるべく排除しようと、そう決めて書いていたら結果、現在のスタイルになりました。ただ、漠然と書き続けるというのもなかなかむづかしいので、音=音楽、風=収穫、水=熱帯魚と、柱を三本立てて、そのうえで時々インド人と、逃げ道を作っておいたというところです。主題をかなり絞り込んで長年にわたって書き続けている強者ブロガーの方もたくさんいらっしゃいますが私には一点にかける情熱を長年維持する自信がない。議論でも部下の指導でもそうなんですが、必ず逃げ道を作っておかないと最後は追い込んでしまってどうにもならなくなります。







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能書きついでに、アドバイスじゃないですが参考になれば。ブログのデザインにはかなり気を使いました。といっても使っているテンプレートは借りものなんですが。レイアウトはシンプルで見やすいもの。写真を中心に紙芝居のように書いていけたらと思っていたので写真の大きさをしっかりとれるものを選びました。あと、これ、意外と重要なんですが、背景になるシートの色。私は写真が映えるようにと暗色系を選んだわけですが、ここでひとつ気をつけなければいけないのがバックに『黒』を選ばないということ。真っ黒の背景は個人的には避けた方がいいと思います。現在お借りしているテンプレートも、真っ黒に見えますが実は暗い灰色。比べてみるとわかるのですが真っ黒の背景だと読んでいて非常に目が疲れるのです。写真を見る時も同じで真っ黒な画面に白い色がハレーションを起こして非常に見づらくなります。なので、バックは多少明度を上げた暗色系、できれば文字は真っ白ではなくごくごく淡い白色を選択したほうが格段に読みやすくなります。これはバックが真っ白の場合もおなじ、文字の黒に色身をほんの少し与えると柔らかな雰囲気になるようです。





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こちらも参考になればですがブログに掲載する写真の圧縮古いソフト、Microsoft Office 2010の Picture Managerを使っています。現行のソフトだと画像のサイズをそろえて圧縮するのが面倒なのですがOffice Picture Managerだとウエブ用、メール用と何段階かにサイズが指定できるので非常に楽です。
Picture Managerはすでにサポートは終了してデフォルトでは搭載されていませんが現在でもダウンロードできる方法はいくつかあるようです。





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さて、時代も『令和』になり今日は晴れてのブログ開設6周年ということで、本日は作者のわがまま、過去に書いてきた記事の中から、ぜひ読んでもらいたい作品をピックアップさせていただきました。ブログに掲載されなかった没写真と共に、どうぞ。






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とら  猫にまつわる不思議な話
https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-74.html





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謎の守屋神社-インドと古代日本との関わりについての一考察

https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-104.html








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おうまがどき
https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-168.html





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4匹目の小犬 / 犬にまつわる不思議な話

https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-108.html





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歌詞和訳  Lost on You / LP

https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-277.html






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Yegna  明日への切符
https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-249.html






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アイヤッパへの道 vol.11
https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-214.html

アイヤッパへの道 vol.12
https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-215.html





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たこ八郎
https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-285.html




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モード
https://pygmysunfish.blog.fc2.com/blog-entry-53.html







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ブログを書くにあたってルールはないと先に書きましたが、唯一決めているルールがあるとすれば多くの人に読んでもらうために、どんどん露出すること。どんな手段を使っても多くの人の目に触れることを最優先にするのは書き続けていくうえでまずやらなければいけないことかなと思ってまいます。閲覧の足跡のおかげで今までにいろいろな人に出会うことができました。最初は閲覧数を稼ぐだけのあざとい行動でも結果的には人と人をつなぐ輪が広がってゆきます。たとえが適切かわかりませんが音楽の世界でも自分の周りにいた有名になったやつは、彼らはいいセールスマンでした。才能よりも何よりもマネージメントが優れていました。彼らは効果的に露出をして計画的に行動しました。決して待っていることはしなかった。人目につかなければ彼らの才能も埋もれていってしまいます。
今後ブログを書こうとする方には『FC2ブログ』一択とあえて申し上げておきます。いろいろ悪口を言う方もたくさんいるようですが交流のしやすさとデザイン性の豊富さなども考えるとここか一番いいです。




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最近はツイッターやフェイスブックに押されてブログ人口もめっきり少なくなっているようですが、ブログにはブログの良さがあります。ただ単につぶやくのとは違ってブログを書くというのはそれなりの責任が伴います。たとへ人の目にも触れず埋もれていってしまう文章だとしても、文章というものは公の場にいつまでも消えずに残ってゆくものですから、そこはひとかどの物書きとして、責任感だけは持って書いていかなければいけません。多くの人に読んでもらうことを前提に書いているのですから楽しんでもらうことを第一に書いていこうと決めています。素人のつたない文章家ではありますが六周年を迎えて、それだけは守って書いていこうと思っています。





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月を見てたら









インド映画ロケハン 富山

2019.03.30 (Sat)
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ロケハン二日目
飯山から一路、富山県へ





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朝から大雪
インド人とスキーヤは大喜びです。





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五箇山
以前、撮影に訪れたのもちょうどこのころ。






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周辺の野山に響き渡るくらい、ひっきりなしにけたたましく笛を吹き鳴らしている子供がいます。

と思ったら、合掌造りの屋根の上に何やらうずくまっている大きな影。







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望遠レンズを忘れてきたので写真を無理やり引き伸ばしてみました。
なんて名前の鳥でしょうか?鷹でもないしトンビでもないし。
鳥類に詳しい方、教えてください。







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あ、こっち向いた。







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雪は残っていますがもう春がそこまで来ています。標高でいえば私の村よりも600メートルも低い標高400メートル。雪の多い里山では田んぼに水をひかずとも雪解けの水で自然と水に浸かります。







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まるでミニチュアですね。
富山県は観光促進のためにこういった映画撮影のロケに全面的に協力する自治体。
我々が撮影してきたインド映画の公開後、飛躍的にインド人の観光客が増えていると聞きます。






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山から海へ。
新湊。
私の生まれ故郷、東京深川の昔の姿を思い出します。






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東京から信州へ。
海のない場所に引っ越して早5年。ロケハンでなかったら一日中居れそうです。








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富山湾。
やっぱり海はいい。観光ではないのでゆっくりしていられないのが残念です。






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内山邸
こういった県の文化財でも撮影のために開放してくれるのは富山県の強み。
理解のない自治体だととやかくうるさくって。日本は映画を撮るにはとっても不便な国です。






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逆にインドだと文化財だろうが世界遺産だろうが気軽に使いすぎちゃってそれもどうかなって思うのだけど。







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奥の間の掛け軸。
これはネズミでしょうか?モグラでしょうか?






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内山家は富山藩当時の大庄屋だとか。
私の祖先も伊那地方を治めた高遠藩の大庄屋。今ではただの小作人ですが。





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今回の映画はコメディーになるそうです。
といってもアクションあり、恋愛ありのいつものフルコースなんだと思うのですが。






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インドの皆様、日本のわびさびを堪能していただけたでしょうか?






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鋳物の街、金屋町
東京と違って空襲を受けなかった街には古いものがたくさん残っています。






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最期は富山空港。
私はここから東京へ戻る彼らと別れて一気に諏訪まで。






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松本方面なら高速乗らず一般道の方が早いかも、と地元の方に道順を教えてもらって、いざ日本アルプス走破。
途中鹿にぶつかりそうになり、タヌキを4回轢き殺しそうになり、寝静まった秘境の温泉を尻目に死ぬような思いで帰ってまいりました。今までのドライブで一番怖かったかも。
そして驚いたのが峩々として険しい山奥で、見たこともないような大きな工場に突然出くわしたこと。
後で調べたら『神岡鉱山』かもしれません。イタイイタイ病の原因になった亜鉛鉱山。

旅の終わりはいつも不思議な場所。再訪しようと強く心に決めたのは新しい旅の始まりなのかもしれません。






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THE GIST - Love At First Sight




前回のショーケンの記事でちらっと紹介した『The Gist』の知られざる名曲。大好きな曲なので以前にも何度か紹介しています。私の持っているのはヤング・マーブル・ジャイアンツ、ウイークエンドのオムニバスアナログ盤。そのほか収録盤はどれも絶版になっているのか中古でも5000円以上の高値がついています。
他人にラブソングの中で一番好きな曲はと聞かれたときは迷わづこの曲を選びます。題名の通り、出会ったときにぱっと目の前が明るくなるなったような、イントロを聞いた瞬間から文字通りひとめぼれをしてしまった一曲。恋愛でも『一目ぼれ』を今でも固く信じています。





Embrace the Herd【中古】



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