アイヤッパへの道 vol.14

2017.09.26 (Tue)
ポンディシェリにて 映画監督

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その日はべンガル湾を望む瀟洒なホテルに宿をとると、助監督のヘムラージと運転手さん、三人で海岸に臨むトップルーフのレストランでビールを傾けながら海風に吹かれて今日の長旅の疲れを洗い流す。インドに到着した当日からののどの痛みと下がらない熱に浮かされて海岸に打ち付ける波の色は夕日に照らされてにじんで見える。


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海のない信州に越して以来、こうして波の音をゆっくりと眺めているのは本当に久しぶりだ。よく、山の空気に心が洗われる、と言うが、海の風ならばどうだろう?
何故かわからないが、海の風は私たちの心を幸せで満たしてくれる。心の、ぽっかり空いた隙間にじんわりしみ込んでくる。



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近くのテーブルで日本人らしき老人が3人の、それは美しい、男に対して美しいという表現はちょっとおかしいのだが、3人の若者を従えて食事をしている。酔ったせいもあるが、席を立ったついでに声をかけてみた。「日本の方ですか?」
日系アメリカ人、今はパリに住んでいるそうだ。今は引退してらっしゃるということでもともとはブロードウエーの舞台監督、演出家だったそうだ。大変な人に声をかけてしまったらしい。ネットで調べれば名前ぐらい出てくるよと言っていた。それにしても付き従えている三人の若者、フランスの白人と黒人の二人、イスラエスの美少年、妖しくどこか男色の香りを漂わせたこの三人は駆け出しのダンサーだそうだ。領収書の切れ端に書いてもらった氏名とパリの住所は映画畑のヘムラージに渡してしまった。

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男色といえば少年のころよく痴漢にあった。男が痴漢とはこれまたおかしなものだが、「なんだお前?」ということがちょくちょくあった。
パリ近郊のブローニュの森とはご存じだろうか?名前の響きは軽やかでさぞ美しいところだと思うだろう。しかし、いざ行ってみると草むらの小道には使用済みのコンドームが点々と捨ててあり、森の茂みに足を踏み入れれば背丈ほどの草むらから抱き合った裸の男同士がぎょっとこちらを振り返り汗で光った肌を手で覆い隠す。
ここでもナンパされた私は ― その時はそうとは気づかなかったが ― その、人の好さそうな小太りの中年男のアパートで自家製のきっと今まで飲んだ中では最高な黄金色のシードルと彼がジャーナリストだった頃の思い出話と、以前同居していた日本の青年の話と、ベットルームには小さな白黒のテレビ、ソニーのトランジスタラジオだけがぽつんと置いてある質素な部屋で夏の真っ白な日差しが注ぎ込む大きな窓を背にパリの孤独な中年おやじの幸せそうな笑顔を眺めていた。どうして、それは幸せなはずだ。二人でバスを降りるときに、近所の知り合いだろうか。黒人のおばちゃんがその小太りのおじさんと連れられた私を交互に見ながらニヤリ、右のこぶしで力ずよく親指を立てたのを思い出す。
外国人に最初に唇を奪われたのは女性でなはなく男性だった。私はつたないフランス語でなんとかその場を言いつくろい、明日必ず来るからと嘘をついてその場を逃げだすことができた。地下鉄を乗り継ぎ逃げ帰った私は、それでもその男の寂しそうな笑顔と一人孤独にパリの家具もないがらんとしたアパートで暮らす男の姿がどこか不憫で、なぜだか後ろ髪を引かれる思いだった。その日のうちに、当時お世話になっていた大学の助教授に頼んで電話をしてもらった。そちらには二度と行かないこと、嘘をついたことを謝ってもらった。
彼が私に声をかけたブローニュの小さな池は人肉事件で佐川一政が女性の死体を捨てたその現場だった。





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帰る途中、映画の撮影現場に行き会った。
ヘムラージの友人もたくさんいたのでしばらく見学させてもらった。


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運転手さんはドライバー用の仮眠室へ。
咳が止まらない、その日は眠れなかった。半病人の隣でヘムラージには申し訳なかった。




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翌朝、だるい体を引きずって再び海岸へ出る。せっかくの旅行なので一瞬たりとも時間を無駄にしたくはない。
朝のラジオ体操だろうか?
みんなでヨガをしている。



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マハトマ・ガンジー、塩の行進の姿だろうか。
友人の息子が教えてくれたのだがインドで一番人気のあった大統領はアブドゥル・カラーム(Avul Pakir Jainulabdeen)、タミルのムスリム教徒、ミサイルの開発者、インドの核弾道ミサイルの生みの親なんだそうだ。ガンジーの無抵抗主義とは全く逆、インドは、非公認の核保有国、領土紛争の敵対国、中国の核に対抗しての開発だ。隣国のパキスタンもインドに対抗して核の保有に成功している。ミサイルが飛びかう日本上空、国民一人一人がガンジーのように殴られても打たれても無抵抗を貫く聖人のような人であるならばこのままの平和国家でもかまわないかもしれない。
ムンバイに住む友人の知り合いの映画監督がガンジーの本当の姿を題材にした作品を撮ったそうだ。結果上映延期、ガンジーは半ば神格化された存在、世間で物議をかもしているという。来年の三月のインド旅行でこの映画監督と会わせてくれるらしい。



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再び映画の撮影。
やはりヘムラージの知り合い、観光地のポンディシェリでは映画の撮影は頻繁にあるようだ。



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「考えてる映画の脚本があるんだけど聞いてくれる?」

日本を舞台にした恋愛ドラマだった。悪くない、いつまでも助監督でうじうじしている自分がじれったいだろう。
映画を撮るためには莫大なお金が必要だ。


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「それじゃ、僕も映画のアイデアを持ってるから、一つ話そうか」
そんなものもってやしない。行き当たりばったりで話を作ってみる。
「題名は“アタック・オブ。ザ・ココナッツ” 」・・・どこかで聞いた名前だがインド人の彼にはわからないだろう

「ある日突然、インド各地でココナッツが降り注いで人を殺し始めるんだ。 これは後々解明されるんだが、原因は環境問題、増え続けるインドのごみについに堪忍袋の緒が切れたヤシの木が人々を襲い始めるんだ。犠牲者が続出し、国の機能は麻痺し、ついには国家存亡の危機にまで追いつめられる。しかし、科学者の懸命な調査で、ある地域のほんの狭いエリアではヤシの木は人々を襲うことはなかった。そこの村にはゴミ一つ見ることはなく、ある男のおかげで村は常に清潔に保たれていたのさ。かくしてインドの命運はその一人の貧しいゴミ清掃員の手に託されることとなった!荒れ狂うヤシの木の大群にたった一人立ち向かうわれらがヒーロー、孤独なギャベッジマンの運命やいかに!!」


なにそれ?ヘムラージはけげんな表情。






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塩田







「ところで、僕の脚本はどう?日本で撮影できるかな」


ヘムラージが帰りの後部座席に揺られながら言った。


「そうだなー。いいとは思うんだけど、どうも何かもの足りない気がするんだ・・・・
ココナッツアタック、そうだ、劇中にココナッツの雨を降らせれば君の映画はきっと完璧だよ!」

二人して顔を見合わせて笑った







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EP-4 / COCO




ココナッツってことでこの曲。キッド・クレオール&ザ・ココナッツでもよかったけどなんか柄でもないから。
かなり前に紹介した記憶があるんだけど当時、他所で並行してブログを書いていたことがあるからそちらだったかな。佐藤薫率いる都市型ファンクバンド


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昭和崩御ってすごいね。こりゃ今なら大問題になるよ。
で、実際当時も問題になって発売延期、結局「昭和大赦」って書き換えて、写真も金属バット殺人事件の現場住宅、それもどうかと思うけど、リニューアルして何とか日の目を見る。このアルバム発売直前、一か月前ぐらいから地下鉄や電柱や、街のいたるところに「EP-4 5・21」って書いたスッテッカーが張られまくって薄気味悪いと巷では話題になったっけ。
EP-4をウィキで調べてみたんだけど、この昭和崩御のアナログ盤、発禁10年後に元のジャケットで再販したって書いてあるんだけどどう考えても発禁直後に、いたいけな少年はなけなしのお小遣いをはたいて買った記憶があるんだ。レコ倫で引っかかったジャケットデザインだけど書籍として出せば言論の自由ってことでお咎めなし。御茶ノ水の三省堂の隣にあった和泉書店だったか、不屈の本屋って言われて結構危ないものも取り扱ってたんだけど、そこでこのお蔵入りになった昭和崩御のアナログ盤に新たにブックレートつけて( ブックレートが商品、レコードはおまけ )販売したって記憶がある。とすればこれって、その書店でしか手にはいらなかったかなりのレアものってことなのかな?こんなもの買うなんて俺ってずいぶんませてたんだな。改めてみたらレコード盤に非売品て書いてあるしw










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アイヤッパへの道 vol.12

2017.09.16 (Sat)
政府転覆 第二節

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  (前記事からの続き→政府転覆 第一節を読む) 

一般住居に描かれた『ドラーヴィダ進歩党 / Dravida Munnetra Kazhagam ; DMK 』 のポスター。
第一節で紹介した『 AIADMK 』 の対立野党。
もともと、現在の与党、AIADMK はこのドラーヴィダ進歩党から分裂したもの。それ以来骨肉の抗争を続けている。
カースト根絶などを掲げ、結党当時はインドからのタミル・ナードゥ独立を謳っていた。貧困層からの支持が厚く、真っ黒な制服で統一された支持者たちの集会は一種異様なものさえ感じる。
改めて書かせていただくと、AIADMK も DMK も、タミル・ナードゥの二大政党はドラヴィダ人を中心とした南インドの地方政党。デリー中央政府とは距離を置いた一線を画す存在である。



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警察官に保護されるサシカラ・ナタラジャンの妹の旦那。インドに到着して初めてテレビで見たニュースの報道です。
いきなりショッキングな画像で申し訳ないがインドの政治の雰囲気というものを感じていただくためにあえて掲載しました。
州首相の死去に伴ってタミルの政治は混とんを極め、その状況は現在も続いている。混乱の中、党首の後釜に座ったサシカラ・ナタラジャン、その義理の弟を襲撃したのは何を隠そう、同じく彼らの所属する政党、『 AIADMK 』 の幹部と支持者たち。警官に助け出された彼自身もそのまま逮捕されることになります。


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首相の死をきっかけに、堰を切ったがごとく腐敗の噴出するタミル・ナードゥの政治。混沌を極める政府を映し出すテレビの画面と同時に、一般庶民の生活は、そこにはそれ以上に過酷なさらに厳しい現実が映し出される。

私がインドについたのが12月29日、埃にやられのどを壊し高熱に浮かされた一か月間には実は理由があるのです。
私が滞在していたこの一か月間、一日、いや一瞬たりともここには雨が降らなかった。それどころか、私がインドに渡る一か月前から、乾季でもないのに一滴の雨も降っていなかった。農業にとって一番大事な時期、収穫の秋にここタミルでは過去最大規模の大干ばつが起こっていたのです。
政治の混乱を報道する映像とともに毎日、欠かさぬことのように農民たちが困窮のどん底にあえいでいる映像が映し出されます。毎日、5人、10人と集団自殺する村人の映像が映し出されます。二階家の低い屋根から次々と飛び降りて地面に頭をたたきつける一家の映像がそのままテレビ画面に流されます。悲しいです。恐ろしいです。混乱の中、自己保身に走る政治家たち、彼らに見捨てられた農民たちが虫けらのように死んでゆく。彼らにはもはや苦しんでいる民の声など聞こえません。



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方や、テレビではますます尊大にふるまうサシカラ・ナタラジャン女史の姿が。周りを取り囲む真っ白なクルタをまとった長老たちが彼女に向かって手を合わせます。それを見ているインドの民衆は冷ややかにせせら笑い。
しかしながら政治の流れは止められない。
彼女を担ぎ出すことによって得する政治家がごまんといるのでしょう。操り人形としてはもってこい。そのうえ議員を選ぶ総選挙は5年に一度、たとえ首相が亡くなったとしても現与党、AIADMKから後釜を選出するのは変わらない。次期タミルナード首相はサシカラ・ナタラジャン、彼女しかいないわけです。



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民衆に愛されて亡くなった前首相、J・ジャヤラリタ女史、人々は彼女のことを『インドの母』と慕いあがめます。
彼女が政治の世界に躍り出たきっかけは初代党首、銀幕の大スター、M・G・ラマチャンドランとの親密な関係でした。俳優時代、何度も共演した彼ら黄金コンビ、AIADMK を立ち上げた元タミル首相とは長い間、愛人関係だったようです。そのうえ、ラマチャンドラン首相が亡くなった後、ラマチャンドランの奥様、彼の後継として党を率いた新首相をその剛腕でトップの座から引きづり降ろし、あっという間に政治の頂点に昇り詰めた、インド史上一、二位を争う女傑なのであります。首相在任中に汚職疑惑で逮捕されたこともあり、しかし、裁判では勝訴、再び返り咲いた彼女を『タミルの妖怪』と揶揄する声も実際は多いのです。



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日本でも加計学園の問題だとか森本学園の問題とかいろいろ騒ぎになってます、インドのこの政変を眺めているとこんなもの大したことはないですね。自分の近しい人、信頼できる人に大事を任せるのは自分にてらしてみれば至極当たり前のことで、中枢にいる権力者の周りにはどこの馬の骨ともわからない偽右翼の金の亡者がハエのようにわらわらと寄ってくる。法律に抵触しようが他人から痛くない腹探られようがそこは人、人情というものがあればそれに引きずられて時には石ころに躓くこともあります。
少年たちと、日本とインド、戦ったらどっちが強いかって、大の大人が大人げなく、日々大論争したものです。彼の母親がわきでほほ笑む中、日本は絶対に負けないという勝利宣言を勝ち取ることはできたのですが。さて、日本で右翼思想というと日本大好き、軍備拡張、憲法改正ということなのでしょうが、今回も含め外国人と話していて確信したことなのですが日本で右翼的といわれる考え方は海外ではいたって普通、一般的な人の意見だということです。憲法9条は日本の宝でしょう。唯一の被爆国という現実は変わりません。しかしそんな感傷に浸っている時間はあまり無いようです。世界のほとんどの人が日本の憲法など、まして9条の存在など知る由もなくもし9条を知っている知日家がいたならば、彼らはその内容を絵空事だと馬鹿にし、一笑にふすでしょう。『あんたの国は9条のせいで何もできないね。日本人は憲法と心中すればいいよ』
今朝も北朝鮮からミサイルが飛んで来ます。もしかしたらこの記事が私の最後の記事になるかもしれません。



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インドの友人は5年以内に政治家で立候補するといっています。
遠くに行かないでほしいな。できるなら彼のそばにいて何かしら役に立てれば、彼は優しいからおかしなことに巻き込まれないように、間違った道に進みそうなら道にそれないように。家族や身内、人情の厚いインドの世界では正義を貫くのは日本以上に難しいようです。




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 J・ジャヤラリタ首相の死から二か月後、2017年2月14日、私が帰国した直後サシカラ・ナタラジャン / V. K. Sasikala が遂に逮捕されました。青天の霹靂、同じ党内のライバル議員からさされたようです。三つに分裂してしまった党内を立て直すための人身御供だったといううわさもあります。彼女は死亡した元首相とともに長年、国家の予算を着服し、資金洗浄する役目を果たしてきました。同僚議員の告発で彼女らの側近、手を染めていた彼女の家族ともども連行されてしまいました。故タミル・ナードゥ首相、インドの母と慕われたJ・ジャヤラリタ女史の隠された悪行もこれで公になったわけです。次期首相の座を狙っていたサシカラ、彼女の野望もこれでついえました。政治の混乱はいまだ続いています。



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さて、おなかがすきました。ラーメンでも食べてきます。急いで書きましたから誤字脱字多々あるかもしれません。帰ってきてからゆっくり校正しますのどうかよろしく。


では、最後に、亡くなったJ・ジャヤラリタ女史とM・G・ラーマチャンドランの競演シーンでお別れです。
この物語の始まりの時
きっと彼らが一番輝いていた瞬間に








MGR Jayalalitha super hit songs
எம்ஜிஆர் ஜெயலலிதா சூப்பர்ஹிட் ஜோடி பாடல்கள்




全二部作、渾身の大河ドラマ
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アイヤッパへの道 vol.10

2017.08.03 (Thu)
第10話 インド人の日常

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連日のパーティは乾いた朝の光の中に溶けてゆき、遠方からやってきた親類、友人たちはまたの再開を誓い三々五々ホテルを去ってゆく。

写真は笑うブッタ / Laughing Buddha 日本でいう七福神の布袋さんです。流行しているのか、いろいろなところで目にします。
私たちも誰もいなくなったホテルを後に、チェンナイ市街の友人の家に移動します。




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リビングで就寝中の友人
アイヤッパ巡礼が終わるまではベットの上で寝てはいけません。
でも、巡礼云々に限らずインドを旅行していると普通に雑魚寝している姿を目にします。というか、ちゃんとベットで寝ているほうが珍しい気がします。

ということで、今夜はインドでよく見るインド人の日常、少彦名が見たインドのあるあるをご紹介いたしましょう。






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“朝起きると知らない人がたくさんいる”

家族なのか親戚なのか、はたまた友人なのか。入れ代わり立ち代わりたくさんの人が何食わぬ顔で普通に出入りしてます。そのうえ見ての通りに我が家のごとくにリラックス。どこからどこまでが家族でどの人が友人で、あ、この人はドライバーさん?主人も奥さんも特に気に留めるでもなく一緒に食事をして一緒にテレビを見てくつろいでおります。
赤いギターは私の旅の道ずれ、私が旅してきた国々を一緒にめぐって見分してきた気心の知れた相棒です。








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お手伝いさんの娘さん。
特に遠慮する様子もなく、家族のように接していました。
朝、一緒に朝食をとってこれから学校です。










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“テレビのチャンネルが500以上ある”

インドは 29 の州と、7つの連邦直轄領に分かれています。当然テレビ局もそれぞれがそれなりに放送していますから、全部まとめたらととんでもない数になるわけです。子供たちが楽しみにしているアニメはほとんどが日本製、ハットリくんもボタン一つで、タミル語からマラティ、ヒンディー語とバイリンガルで放送されています。
でも、どの地方の放送でもやっぱり決め台詞は『ニンニン』でした。

家で退屈しているときは大概 NHK を見てました。日本で見る番組よりも外国人向けにより日本色を前面に出した番組ばかりで、私も知らない日本があったりしてなかなか楽しめました。それにえらくおしゃれな構成で、美しい映像ばかり。おかたい日本の番組とは大違いです。日本食のクッキング番組には早見優さんがレギュラーで活躍してました。
番組と番組の間にちょっとしたコンサートのコーナーがあるのですが、それがまた出色のプログラム。海外のヒット曲を日本の楽器で演奏するのですがそれがまた誇らしいやら美しいやら、涙が出るほど素晴らしいのでちょっと一つだけご紹介しましょう。





Stairway to Heaven-Led Zeppelin
Japanese Cover-Nijugen-Koto



天国への階段  レッド・ツェッペリン 


それでは
お琴の美しい音色を楽しみながらお話の続きを










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“インド人は日本が大好き”

『一般参賀で集まった国民に手を振る天皇陛下御夫妻』
他国の元首のニュースが普通に新聞の記事になっています。取り立てて何があったわけでもないのに天皇陛下の写真が頻繁に新聞に掲載されます。もしかしたら日本の新聞より登場頻度が高いかもしれません。ちなみに、「私は日本から来ました」と答えると間髪入れずに「スーパーカントリー!!」と笑顔で叫びます。





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“笑顔が素敵”

もう、これは皆さんもよくご存知ですね。





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“南インドのほうが食事がおいしい”

これ、バックパッカーの常識。日本で普段目にするインド料理というといわゆるドロッとした北インドスタイルがほとんど。油が多めのこってりしたものを想像すると思いますが南インドのカレーは油控えめ。さらっとさっぱりした味付けが特徴。ハーブ系のフレッシュスパイスも多用して疲れた胃袋にも優しいさわやかでヘルシーな料理です。
南インドで定食を頼むと基本食べ放題です。お皿が空になるとつかつかっと小僧がやってきて無言で無造作にカレーをお皿に放り込んできます。もういりませんといわない限りこの無間地獄は続きますのでインド旅行の際はどうかご注意を。
スパイスは北に比べると辛い傾向にあって中には私でも食べられないのがあったりします。もし辛いの苦手という方はイドゥリやドーサなどを頼んでみてください。全くスパイスを使っていない食事もたくさんあるのでインドにつかれたときは南インドで胃袋を休めます。



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売り上げに貢献しないとね





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“インドのお菓子は甘い!”

甘すぎます!!砂糖の塊を食べているようです。手も口もすべてのものがベタベタになります。でも、慣れてくると無性にそれがたまらなくなります。乾燥した気候のせいでしょうか、熱風に吹かれて当てもなくさまよう体には即効果のあるカンフル剤です。





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“太ってます”

特に南インドの人は。お金持ちになればなるほどおなかが出てきます。そして太ってる人は、もてます。映画でもタミルの女優さんはふっくらしてます。ヒロインとしてはたぶん日本だとアウトのレベルです。でも、私は好きです。ふっくらしてる女性のほうが落ち着きます。
先ほど南インドの料理は油控えめでヘルシーとお話しさせていただきました。でも、あれだけ食べたら太るのは当たり前です。そのうえ夕食は就寝する直前に食べることが多いです。深夜、おなか一杯のまま布団に入ります。




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“非常に信仰深い”

誰もが知ってるインドのイメージですね。写真は友人のマンションにあるガネーシャの祠、インド人の生活はすべて宗教を中心に動いています。インドという国は地方で言葉も文化も人種も違う様々な国の寄せ集め、でもそれを一つにまとめているのが宗教。生活習慣からものの考え方から倫理観まで、すべては宗教を基本にしています。ヒンドゥ教=インドといってもいいかもしれません。インド人ならばイスラム教徒でもキリスト教徒でも、根底に流れるのはヒンドゥの教理のようです。
だからと言って日本人の私たちが彼らに引け目を感じることなどありませんよ。インドに行くたびに彼らと接触するたびに、私は日本人の持つ宗教性を深く感じることができます。私たちが普段意識することのない日本の日常にいきわたった良き日本の神々、「日本人は無宗教だから」などと脅しを使って近寄ってくるカルト信者にはくれぐれもご注意を。





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カーリーが憑依した人、みんなからお賽銭貰ってました。



“幽霊を異常に怖がる”

これは日本とインドの環境の違いからじゃないかと考えてます。
だって、インドで闇夜に山の中歩いてたらトラに食われるか蛇にかまれるか象に踏んづけられるかして死んでしまいますから。






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“カメラを向けるとポーズをとる”

別にあなたをとってるわけじゃないんだけど・・・








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“カラスが小さい”

というか日本のカラスがでかい。








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“ポトスがでかい”

おなじみの観葉植物、人の顔ぐらいあります。でも、これはまだ小さいほう。雨期になるともっとでかくなって子供一人乗れそうです。



ほかにも、シャワーは朝浴びるとか、朝起きたら忙しくてもチャイは必ず飲むとか、う〇こは左手で拭くとか、お金は右手で渡すとか。
インドのことがなんとなくわかったところで、最後に、インドの食事風景をご覧ください。お皿はバナナの葉っぱ、右手でひたすらにぎにぎしています。食べ終わった後はまるで舐めたかのようにお皿の上はピッカピカ。よくも指だけであんなにきれいに食べられるものかといつも感心します。
インド人の食べる様子を見ていると日本でよく話題に上る『カレーとご飯は混ぜるべきか』という議論がいかに不毛なものかよく理解できる事でしょう。そう、カレーの食べ方にはルールはないのです。けっこう、左手も使ってるし。





カレーを食べる人








松本城ビールフェスティバル中止

2017.07.31 (Mon)
緊急報道

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松本市教育委員会は今春改正した松本城公園の使用許可の運用を定める内規に基づき今年九月に開催される予定だった「ビアフェス信州クラフトビールフェスティバルin松本」の自粛を要請、中止に追い込んだ。
イベントの中止を決定したのは教育委員会の構成員
たった5名のロートル



『飲酒を伴うイベントは、史跡の品格にふさわしくないと判断した』



品格あるお前ら、一生酒飲むんじゃねーぞ!





教育部 教育政策課
〒390-0874 長野県松本市大手3丁目8番13号(大手事務所4階)
電話:0263-33-3980 FAX:0263-33-3934

追記
松本市教育委員会に電話で問い合わせたところ中止の理由をお堀周りの通路の拡張工事とイベントに伴うテントの造営等で一般の観光客の写真撮影等に支障をきたす恐れがあるため中止要請をかけたと説明を受けた。『品格』という報道はあくまで誤解で本意ではないとの言い分だった。
ビールフェスティバル開催予定日の一か月後、『信州・松本そば祭り』は予定通り開催される。あの説明は嘘のようだ。ある特定の文化を標的に圧力をかける行為はファシズムの何物でもない。






Throbbing Gristle / Hot on The Heels of Love



長野県は『教育県』 進学率が全国で29位。下から数えるほうが早い






アイヤッパへの道 vol.6

2017.07.19 (Wed)
第6話 盲目の音楽家

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今年の正月はインドで、尚且つインドのインフルエンザで一月一日から寝込んでいました。
ホテル内は来賓のお客で大賑わいしている中、独り青い顔で寝込んでいる日本人、
今年は元旦から何もかもが普通とは違います



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2017年、病み上がり最初の食事
日本人はお蕎麦でしょってことでお勧めで出てきたけど、麺にはうるさい日本人だから・・・
申し訳ないけどやっぱり正月は雑煮ですね



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そのうち部屋が満室ということで移動することに
一部屋を一人で独占することはできないのでみんなと相部屋に
彼らインド人はそれこそ雑魚寝には慣れていて逆に一人で寝ることのほうが少ないくらい
病人なのでベットは何とか確保できましたが寝ているそばから連日のパーティーで酔っ払って帰ってきたのが床で寝るわ鼾はかくわ、頼むからクーラーだけはかけないでねとあれだけ言ったのに凍えるくらいにクーラーかけ始めてインドでも東南アジアでも馬鹿みたいに冷房をかけておかげで旅行のたんびに体調を崩すという経験は旅慣れた人なら一度や二度は経験しているはず。このままでは本当に殺されてしまうと、今夜はもうベットで寝るのはあきらめよう。毛布片手に部屋を抜け出して廊下のソファーにシーツにてくるまって熱い体を休めていたら、いったいなんでそんなとこに寝ているととがめられ、これこれしかじか、やんごとなき理由を話しまして、それだったらこっちの部屋でおやすみなさい、先客がいるけど彼は冷房かけないから。

寝ている先客を起こさないように真っ暗な中忍び足で指定された部屋のベットに。荷物は明日取りに行けばいいし、とりあえずこのまま寝てしまいましょう。暗闇の中電気も点けづにこっそりと、でもよくよく考えてみたら同室になったのは目の見えないお目くらさんのミュージシャン。電気つけようがつけまいが一向に関係なかったんです。





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おかげさまで次の朝は昨日よりもだいぶ調子が戻って、のどは相変わらず痛いけれども気持ちよく目覚めることができました。隣のベットでは先客が何も知らずにすやすや眠っています。テレビをつけるわけにもいかず、シャワーを浴びることもできず、ただぼけっと外を眺めていますとのど元がむずむずと、ついに我慢しきれず、喉の底の胸の奥から大きな咳を続けざまにこんこんと。突然の咳の音で起きてしまった同居人、もぞもぞとシーツの中で寝返りを打ち半身を引き起こして「誰ですか?」と虚空を見上げて問いかける。

「私はジャパニ、おはようございます!」

その時の彼のあわてっぷりったらなかったです。「あ、いや、日本人、これは、その、とんだことで、こりゃ大変、大変な失礼を・・・・」
今まで寝ていたベットから飛び起きて、まるで宙を泳ぐように手足をバタバタさせて、最終的にはベットの上で正座してしまいました。その様子を腹を抱えて笑う私は、咳と笑いでむせ返りながら自分の名前とあいさつと、そんなに慌てなくていいですよと彼をなだめるのとをいっぺんにしなければいけませんでした。



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同室のよしみ、これからしばらく、どうぞよろしくお願いします

彼は音楽の教師で、でも正規雇用ではないので暮らしはなかなか厳しいそうです。子供が一人いて奥さんも優しい人。
どこの国でもそうですが特にインドだとハンディキャップのある人にはとても親切な印象があります。目が見えないのも、足が不自由なのも神様のお考え、神様が与えた何かのしるしのように神聖視することもあります。
お目くらさんといえば私の好きな作家、内田百閒の作品にちょくちょく顔を出す宮城道雄を思い出します。いわずと知れたお琴の大家で百閒とは親友の中、幼少のころに失明し百閒は彼のことを『お目くらさん』と親しみを込めて呼んでいます。百閒が彼の家に行くといつも部屋は真っ暗で右も左もわからない、その様子を宮城検校は、健常者というものは誠に不便ですね、と揶揄します。



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事あるごとに彼の世話をし、彼も安心して私に何かを頼んでくる
風呂場の歯磨き粉を取ってあげたり、笛がニ十本も入っている重いバックを持ってきてあげたり。こんなことを言うととても僭越ですが人の役に立てるのは至極気持ちのいいこと、正月から思わず心安らかな平和な日々を新しい友と過ごすことになりました。



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夜は初詣、なのかな?
インドに初もうではあるのか知らないけど、だいたい事あるごとにお寺に行きますから初も最後もないのかもしれませんけど、私としては心新たに迎える新年ですから何かいいことがあるようにと強くお願い申し上げます



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この旅は観光地というものにまず縁がない旅行なのでインド紀行としては物足りないかもしれませんがしばしお付き合いを
それでは今夜はお話の最後に彼の演奏を聞いてください。
路傍の花売りも、海岸の魚屋も、盲人の笛吹きも、今は遠く離れた友人たちに思いをはせて
















最後は音楽の先生によるかわいい授業













アイヤッパへの道 vol.4

2017.07.14 (Fri)
第4話 アイヤッパ インドの神々

Ayyappa アイヤッパ




アイヤッパ Ayyappan または Ayyappa

Ayyanは敬意を表す言葉。Appanは父親。ケララやタミルナードの南インドを守る神の一人。守護神の頂点に君臨する鎮護の最高神です。
乳海攪拌の神話、アイヤッパは神々と悪魔の争い、呪いによって力を失った古い神、インドラやスーリヤを助けに来たシバ、ビシュヌ、ブラフマーの連合軍とアスラ達(阿修羅)の戦いの過程で生まれた英知の神です。ドルバサの怒りを買い呪いをかけられた神々の霊力を取り戻すため、不老不死の妙薬、アムリタ(甘露)を作り出そうと神々は曼荼羅山を回転させてミルクの海をかきまわします。乳海攪拌は月や太陽など世界の様々なものを生み出し、ついには、ビシュヌたちはアムリタを手にすることに成功しました。しかし、再びアムリタをめぐって神々と悪魔の争いが起き Amrita はアスラたち魔族の手におちてしまう。一計を案じたビシュヌは美しい娼婦、モヒーニ / Mohini に変身、悪魔たちを誘惑し、そのすきにアムリタを無事奪い返します。しかし、それを見ていたシバはその美しい娼婦に一目ぼれ、彼女がビシュヌの化身とは知らずに激しくアタック。その結果アイヤッパ神が生まれました。








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英知と勇気の神、アイヤッパはシバとビシュヌの子供。男神同士の子供であり、と同時にビシュヌのアバターの一つでもあります。南インドのみ、北インドでの信仰は見られません。マハーバーラタやバーガヴァタ・プラーナに現れる乳海攪拌の物語を読んでいただき、そこから感じられる通り、この神話では古くからの神々が実力を失い新しいヒンドゥの神が台頭してゆく。世代交代の過程が描かれています。現在、古い神のいくつかは人々から忘れ去られ、またある神は姿を変え、またある神は悪魔に身を落としてゆく。そんな中、ケララの一地方神であったアイヤッパがヒンドゥの神々と習合して生き残ってゆく過程が見て取れます。北から侵入してくるアーリア人の文化と飲み込まれてゆく古いインドの伝統が混然一体となってミルクの海に溶けてゆく。時に名を変え、時に姿を変えてあらゆる神々が再編成されてゆく。この辺がヒンドゥ教の面白いところ。キリスト教世界のように他者を否定し異文化を蹂躙し完膚なきまでに滅ぼしてしまう。黒か白かの一神教と違ってすべてをあるがままに容認し、分け隔てなく尊重し、なおかつ共存してゆく。平和で争いのない社会を築くための優れた選択が東洋の英知として目の当たりにできる物語です。








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日本の国産みの神話、伊邪那岐と伊邪那美が海(女陰)に天の沼矛(男根)を差し込み、かき混ぜ、抜き取った時に落ちたしずくが日本列島になったという神話に似ていますね。
とすれば日本は神々が作り出した甘露、日本のこのおおらかさはインドや東南アジアに共通するものかもしれません。







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今日はチェンナイのアイヤッパ神社にお参りに来ています。この旅行の一番の目的、サバリマラ巡礼はアイヤッパ神を信仰する人々が一所に集まる世界でもまれな大巡礼の旅。村の代表として巡礼に選ばれたこの若者たちは各地に点在するアイヤッパ神の別院で出発前の祝福を受け、皆に代わって神となり、巡礼の終わるまで菜食に徹し、睡眠は床でとり、たばこや酒はもちろんのこと様々な禁欲生活の中でアイヤッパの山を目指すことになります。






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お参りを終えて、その後、お友達のところを挨拶回り
インドに招待された日本人の大事なお仕事です。中にはとんでもなく偉い方もいらっしゃいます。









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この子は特には偉くないですが、ちょっと変なお顔してますね。
昔、インドではあまり見かけませんでしたが最近は犬をかわいがっているのをよく目にします。
インドで犬は『クッタ』。汚い下等な動物とみなされていました。インドで犬がペットとして受け入れられ始めたことは動物が好きな私にとってもうれしいこと。ゴムまりのように女の子の後について走り回っていました。
ちなみに、ご飯を食べた後「あー食ったクッタ」というとインド人が笑います。









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インドの占い『アガスティアの葉 / Nadi astrology』のナディ・リーダー、インドでも20人いない導師の一人です。とてもすごい先生なのですが全く屈託のない笑顔のかわいいチャーミングな人。アガスティアに関しては別稿で書きたいと思いますが本当に読める人は世界にもほんのわずかしかいないということだけ今は記しておきます。






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インドで年の瀬、今日はお休みなのでしょうか。
この辺の海は波が高いです。泳いでいる人は見たことがありません。波と戯れる平和な風景。
半月後、この静かな海岸はある事件がきっかけに大群衆で埋め尽くされることになります。
少彦名も大活躍、こうご期待!









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海岸沿いに開かれた露天市
南の人は魚をよく食べます。
確か十年以上前にこの海岸には訪れた記憶があります。
その頃は砂浜の上に建てられたゴミや流木で作った掘立小屋に裸同然で漁師たち家族が暮らしていました。
今では政府からの援助で一区画にアパートをあてがわれ、それなりの生活水準で暮らしていけるようになったといいます。








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日本で見る魚も、見ない魚も、サメなんかも食べるんですね。
安くしとくよ、兄さん買ってきなさいよ。






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「写真撮るならお金置いていきなさいよ。私、こう見えても高いんだからね!」

こちらも負けてはいられません

「漁師の村の女性は何でこんなにも綺麗なんですか?笑った顔がまたチャーミング!やっぱり毎日魚を食べてるからそんなにきれいなんですよね。」

あーらやだよこの人ったら!
彼女は照れてそれでも嬉しそうに隣の売り子たちと笑っています。
どーやらこの勝負、私の勝ちのようですね。






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チェンナイの空気が悪いのか、のどが痛くて体がだるいです。
第一話でもちょっと触れましたが到着早々、埃と排気ガスでのどをやられたみたいです。あらら、明日はハッピーニューイヤー、ホテルで年越しのパーティーがあるのに。私は風邪をひくと高熱に悩まされる体質。特にのどは少彦名のウイークポイントです。実際、この旅の間一か月、いや、帰ってからも半月以上、咳が止まらず時に高熱に侵される毎日でした。
どうぞ、海外に出掛ける際は日本製のマスクをお忘れなく。







Chennai Driving to Nivedhanam






インドの車窓から
クラクションなりっぱなし、車線無視の無法地帯。割り込み、逆走何でもあり、牛がいないだけまだましです。







加計学園

2017.06.23 (Fri)
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少彦名はインドで政治活動なんかもしましたよ。
目の前で国が動いた瞬間、僕の行動がそのきっかけの小さな一つになりました
『政治と宗教の話はするな』ってよく言われるけど、
これから書こうとしてるインドの話はそこんとこ抜きじゃ話せない部分もありますから
で、帰ってきた日本じゃ、相変わらずつまらないこと騒いでるね
もっと大事なことが山ほどあるっていうのに。ま、それだけ日本の政治がインドなんかに比べたらうまく行ってるってことなんだろうけども
で、その詰まんないことの一つとして

加計学園の問題ってどこが悪いんだろう?

現場を良く知る人と意見を交換して、
交流を深めて気が合えばお友達になる。彼らとの交流を通じて互いに影響しあい一人じゃ気づかなかった問題点があらわになる。
志を共にする仲間とビール片手に夢を語る、今まで懇意にしていた人だし国を変える大きなプロジェクトがあれば気心の知れた信頼のおける人間に任せるのは当然でしょ。
日夜サラリーマンが汗水流して頑張ってる間、のほほんと遊んでいる役人のせいでせっかくの大事な仕事が進まないから
「出会い系バーなんか行ってないでちゃんと働け!このぼんくら!!」
と怒鳴ったら逆切れされたって話でした。
籠池みたいな偽物ビジネス右翼は政治家の周りには蠅のようにごまんといるから振り払うのも一苦労だろうね

そんなことより小林麻央さん、亡くなられてしまいました。
頑張っているみんなのためにも元気で帰ってきてほしかった。







Fauré - Requiem, Op. 48 - Pie Jesu



あっさりしていてフォーレのレクイエムの中では好きな一枚です




Punkな夜

2017.05.31 (Wed)
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常世神少彦名神はいまだインドから帰ってござらぬ。
ビシュヌとの語らいに浮世を忘れ、アイヤッパとの酒盛りに月日を忘れ、サラスバティとの道行きに我を忘れ・・・

そろそろお戻りになるころ合いですのでその時は、薫さん、カレーリーフ久美子さん、上野大根特集しますからお待ちくださいね!





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カールが製造中止ということで、ビール片手にカールチーズ味を頬張りながら裏山に行ったわけさ。
空には猫の目のような三日月が青く光っていて、何の音もしない、風すら吹いてない時間の止まったような森の中で、「なぜカールが発売中止なんだ!」と一声叫んでみたわけさ。
そしたら、僕の左の斜面の森の中から「ヒュー」と鹿の鳴き声が答えるの。
こちらも負けじに、雄たけびすると
間髪入れづに牡鹿が叫ぶ

この、作物荒らしがー!
「ふぉー!」
お前なんか汁にして食っちまうぞ!
「ふぉー!」

ということで、今夜は眠れぬ夜、ならぬ『眠らない夜』
パンクな夕べの開幕です






The Sex Pistols - Anarchy In The U.K





今の子はこんなの知らない人も多いんだろうな。
初めて見たときはなんて汚ったないいお兄さんだと思ったよ。私はビートルズ一番、ビートルズ最高少年だったから彼らが暴れるのを見ながら「こんなの音楽じゃない!」てそのたびに叫んでた。でも、彼らのビデオがテレビに映るのを、そもそも彼らの映像が流れそうな番組を新聞のテレビ欄で探し出しては密かに心待ちにしていた。彼らの曲が流れるたびに彼らを拒絶するそんないたいけな気持ちとは裏腹に僕の目は画面に釘付けになっていた。少年の既成概念を粉々に打ち砕く、そんな瞬間を体験できたあの時、それは本当に幸せな時間だった。あの時の心の震えは今も忘れない。



Sex Pistols - Holidays In The Sun




自分の国の女王さんをネタにしちゃうんだから、日本じゃ大変なことになるね。イギリスの王様はおう様の中で一番強くて偉い人ってくらいで昔の日本でいえば家康みたいなものだから天皇とは比べられないけど、イギリスは身分制度が今でもきっちり残ってる古い社会だからロックスターになるかサッカー選手で有名にならない限りいい女は抱けないわけで、ブルーハーツなんかの日本のロッカーとはイギリスの連中は気合が違うわけね。「りんだりんだ」なんか、カラオケで騒ぐにはちょうどいいって。でも、彼らが売り出す前に下北沢で初めて見たときにはとても新鮮だったな。





Discharge-Hear Nothing See Nothing Say Nothing





ディスチャージ
パンクって役立たずとか青二才とかチンピラって意味なんだってね。とり方いろいろだからどこからどこまでがパンクだかよくわからない。
この人たちはハードコアパンクってジャンルの人たち。『蒙古タンメン中本』ってラーメン屋あるじゃない?ほら、カレーでもラーメンでも辛い物を追及してゆくと歯止めが利かなくなるでしょ?きっとそれと一緒。でも、これ以上いっちゃうとパンクではないようになるです。メロコアとかパンクにもいろいろカテゴリーあるみたいですけどもうそうなってくるとヘビメタとどこが違うのかよくわからん。パンクがならず者ならヘビメタはきっと青二才でもろくでなしでもないとっても社会性のあるいい子ってことなのかな。




Crass - Bata Motel





クラス
80年代のUKパンク正当後継者。社会から離脱して共同生活していたアナーキスト集団。“Do It Yourself” 何でも自分でやりましょうの『D.I.Y』をスローガンに掲げていたバンド。ならず者といいながらとってもまじめな人たちです。真面目といえば日本にも町田町蔵というパンクミュージシャンがいました。目がとてもギラギラしていて、すごく背が小さいのにびっくりしたけど、きっと誠実で真面目な人なんだろうなとライブハウスで見かけたときにそう思いました。



Christian Death - Spiritual Cramp




クリスチャン・デス
この人たちはポジティブ・パンクって呼ばれる人たち。パンクなのに『ポジティブ』って何事?てとこだけど、このままポストパンク、ニュー・ウェーヴって流れになってくわけです。いまの、ビジュアル系、ゴチック系の元祖です。それでも女装して歌ってる薄い奴らとは違ってまだまだ骨はあります。
独り言で紹介したキリング・ジョークなんかもこの辺にカテゴライズされてます。このころのアンダーグラウンド・ミュージックは百花繚乱でした。






Malaria! - Geld/Money








マラリア!
ドイツにもパンクはありました。それも女性でご紹介
ちょっと、インダストリアルっぽい味付けですけど。1982年のリリース。なぜか日本盤持ってるんだよね。なんか恥ずかしいw
女性パンクバンドといえば以前『諏訪姫』で紹介したスリッツも初めて見た少年は何だこりゃ!と拒絶反応起こしたんだよね。本当に好きになったのはかなり後の事。
ドイツにはニナ・ハーゲンってすっごい女性もいましたけど彼女はまた機会があったら。なんてったって彼女、強烈すぎるんだもの。
そうそう、マラリアってなぜかびっくりマークつくんですよね!


今あるポップミュージックのあらゆる形がパンクムーブメントの中で出来上がったのですね。それも当然、パンクって規制のものをこわすのがかっこよかった時代だから。壊せば新しいものが生れてくるしそれをまた壊せばまた新しいのが生まれるの繰り返し。壊し続けて気がついたらあたり一面色とりどりの花であふれかえっていた。
壊すことをやめちゃったら創造の世界は途端に退屈なものになってしまう。予定調和で終わる世の中のヒット曲は一年後には当然のように忘れられてゆく。私も一曲でいいから骨のある世界に傷を残せる曲を作ってみたいものだ。








Television - Friction







テレビジョン
パンク・ロックのルーツってアメリカなんだって。ニューヨーク・ドールズとかラモーンズとかね。『暗夜行路』で紹介したイギー・ポップなんかはパンク界のカリスマです。
テレビジョンもUSパンクの代表的なバンド。この曲ライブでカバーしたな。とても盛り上りました。このガレージな感じ、また気の合う奴がいたら一緒にやりたいな。





Tom Robinson Band - Glad To Be Gay





トム・ロビンソン
自身が同性愛者であることを前面に出してあらゆる差別と闘ったイギリスのミュージシャン。
音的には全くパンクではないけどきっとこれこそ正真正銘のパンク。
僕はゲイではないし、この曲を初めて聞いたときは英語なんかからっきしだったけど心をかきむしられるなにかがあった。パンクって音がでかけりゃいいてもんじゃないんだよね。
歌心と言ってしまえばそれまでだけど、まだまだ音楽には僕の知らない魔法が隠れている。








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勝手にしやがれ!!<35周年記念デラックス・エディション>


Hear Nothing,See Nothing,Say..


Penis Envy


Deathwish


Compiled 1981-1984


Marquee Moon


Anthology 1977-1979






音楽中心のブログを書くとコメントが少ないんです。レアな曲ばっかり紹介するし、そもそも、音楽ブログって自己満足的でみんなにわかる共通語で語ってないものが多いからね。
今回はマニアックな中でも超メジャー、ピストルズを中心にご紹介。『セックス・ピストルズ』聞いたことない、知らなかった、って若い人がいたらどんどんコメントください!もちろん若くない方もよろしくお願いします♪






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眠れぬ夜

2017.05.27 (Sat)
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すごい雨の音で起きてしまった。
時計を見たらまだ夜中の一時、明日もこの雨じゃ畑には入れないな。ぬかるんだ畑に入ると土が締まって固くなる。

「雨が降っても風が吹いても百姓はびくびくするより能がねえ」

『七人の侍』の老人の台詞
一人で起きているのが悔しいので、この時間に遊びに来てくれた人にちょっとした嫌がらせ

人を不安にさせる暗ーい曲でお楽しみください。








Lady & Bird - La Ballade of Lady and Bird






La Ballade of Lady and Bird

[Bird] Lady?
[Lady] Yes, bird?
[Bird] It's cold
[Lady] I know
[Lady] Bird...I cannot see a thing
[Bird] It's all in your mind
[Lady] I'm worried
[Bird] No one will come to see us
[Lady] Maybe they come but we just don't see them What do you see?
[Bird] I see what's outside
[Lady] And what exactly is outside?
[Bird] It's grown-ups
[Lady] Well maybe if we scream they can hear us
[Bird] Yeah, maybe we should try to scream
[Lady] Ok, Bird
[Lady] & [Bird] Heeeelp, Heeeelp!! Can you hear us now? Hello! Help! Hello, it's me...hey, can you see? Can you see me? I'm here... Nana, come and take us! Hello? Are you there? Hello?
[Lady] I don't think they can hear us
[Bird] I can hear you, lady
[Bird] Do you want to come with me, lady?
[Lady] Will you be nice to me Bird?
[Lady] You're always nice to me because you're my friend
[Bird] I try, but sometimes I make mistakes
[Lady] Nana says we all make mistakes
[Bird] Maybe we should scream more
[Lady] Yes bird, let's scream more
[Lady] & [Bird] Help! Help us! Come on! Help! Hello? Help! Hello? We're lost!
[Lady] I don't think they can see us
[Bird] Nobody likes us
[Lady] But they all seem so big
[Bird] Maybe we should just jump
[Lady] What if we fall from the bridge and then nobody can catch us?
[Bird] I don't know... let's just see what happens
[Lady] Okay
[Bird] Come with me
[Lady] Shall we do it together?
[Bird] Yeah
[Lady] & [Bird] 1, 2, 3...AAAH!!
[Bird] Lady?
[Lady] Yes, bird?
[Bird] It's cold
[Lady] I know
[Lady] Bird...I cannot see a thing
[Bird] It's all in your mind



シンガーソングライターのケレン・アン/Keren Annとアイルランドのバンド、バン・ギャング/Bang Gangのリードボーカル、バルディ・ヨハンソン/Barði Jóhannsonのユニット。Lady & Bird [2006]とLa Ballade of Lady Bird [2009]の二枚のアルバムをリリースしています。
アコースティックで端々しい小品をちりばめた陰鬱な輝きを放つ作品、徹底した暗さは半ばシャレで作っているようにも思えますがシンプルで軽めな楽曲の割には通しで聞くとどっと疲れる、人の生気を吸い取ってしまう危険な作品集です。
それぞれの活動も一聴に値するもので、特にケレン・アンさんの歌声は私の好み。この暗さの演出はどちらかというとヨハンソンの趣味でしょうか。
さて、この二人、『SUICIDE IS PAINLESS』なんかも当然のようにカバーしています。過去記事、「ノーベル文学賞」(そちらには和訳も掲載しています)で、以前紹介した曲ですが、ハーモニーが美しい分、元曲よりもシャレにならないことになってます。オリジナルは悲しみなんか笑い飛ばしちまえ見たいな乗りがどこかにあって、気持ちの余裕があってこそ成立するブラックジョークのようなものだと思うのですが、こちらのほうは動画をアップした人がいたずらでつけたピーナッツブックのアニメーションも相まって聞いた人にとっては“やっちまったなー”的な限りなくほろ苦い味付けになっております。




Lady & Bird: SUICIDE IS PAINLESS









ついでですが、こちらも眠れぬ夜に夢で見そうな震える映像、これも過去記事「女子スキージャンプ」で紹介していました。
なかなかに乙な後味でございます。



Young Dreams - Young Dreams







雪村いずみさんの曲で恐ろしいほどに暗い、救いようのない気持ちになる一曲があるのですが、夜中にひきつけでも起こされると困るので今夜はこの辺で。
皆さんのリクエストがあればいつかまた紹介いたしましょう。

それでは、皆様、よい夢を。アディオス、チャオ♪










Lady & Bird









少彦名のきのこ図鑑5 マツオウジ

2017.05.21 (Sun)
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5月16日 撮影
青大将に遭遇した付近で見つけました
休耕地の土留めに使っていた木に生えていた立派なキノコ
見るからに重厚で手に取ってみるとずしりと重い、非常にしっかりしたキノコです。香りがとても強く松茸に感じるようなメントールというか松脂系のさわやかな木の香りがする。いかにもおいしそうなキノコなのです。
シイタケにしては白すぎるし生えていた木も樹皮は腐って剥がれ落ちてはいるが見た感じこの周辺に生えているアカマツのよう。持ち帰って調べてみると針葉樹に生えて姿が似てるのはマツオウジ、シイタケも時に針葉樹に生えると聞いてはいたが自信がないので保健所に持ち込んで見ました。
採取してから判別するのに少々時間がかかってしまって獲った茸は捨ててしまいましたが、もしやと思い先ほど真っ暗な中、青大将の山の中へ、同じ場所に行ってみたら小さいやつが一本、同じ場所からちょこんと生えておりました。

早速持って帰って定番の汁物に。以前はよく食べられたキノコのようですが最近になって中毒例が報告されているとのこと、人によっては吐いたりするようです。果たして自分がそれに該当する者なのかどうかは実際食べてみなければわかりません。覚悟を決めて実食です。
食感はコリっとしたしっかりした歯ごたえ。ちょっと苦みがあります。気のせいか舌が痺れるような。火を良く通せば中毒しないなどと書いたものもありますが、事実、加熱で無毒になるのであればこいつの毒は気化するこの香りにあるのでは。毒キノコといいながらなぜか栽培物も出回っていると聞くし、とすれば地域や環境で性質の変わる毒成分の強い亜種が別に存在するのではないのか。いやいや、もしかすると汁物にしたのはいけないことだったか。なんてったって毒成分がたっぷり溶け出すとすれば、それは黄金色に香り漂うこのお出汁の中なのだから・・・・
いろいろと恐る恐る考えているうちにいつの間にか完食です。舌を痺れさせる苦みも、鼻に抜ける山の香りもなかなか癖になる後引きなお味でございました。食毒を気にせず食べられるのであればこのきのこはとっても優れた美茸でございます。



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今夜は毒キノコっぽい曲で



Fleetwood Mac - Dragonfly





And when the roses are half-bud soft flowers
And lovely as the king of flies has come
It was a fleeting visit, all too brief
In three short minutes, he had been and gone
He rested there upon an apple leaf
A gorgeous opal crown sat on his head
Although the garden is a lovely place
Was it worthy of so fine a guest
Oh...
Oh...
Oh...
Oh...
Dragonfly, dragonfly ...



フリートウッド・マックは以前紹介したことあったよな・・・と調べてみたら三年前に書いてました。 / 一休み・・・再び


変容の激しいバンドなので前回紹介の曲と聞き比べてみると面白いです。
「Dragonfly」は1970年の作品、ウエールズの詩人、W.H.デイヴィスの詩に曲を載せたものです。71年にシングル化されましたが、なぜかアルバムには収録されてません。ごらんになったビデオは西ドイツのテレビ番組,『ビート・クラブ』で収録されたもの。ダビングなしの一発録りのようです。1971年発売のベスト盤でしか聞くことができないレアもの、力の抜けたいい曲なんですけどね。








The Best of Peter Green's Fleetwood Mac [FROM UK] [IMPORT]







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