アイヤッパへの道 vol.17

2018.11.24 (Sat)
インドのキリスト教

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インド洋に浮かぶ小島、北センチネル島で一人のキリスト教徒が殺された。
この島に住むセンチネル族は外界との接触を一切拒絶し、インド政府も文化保護と渡航者への安全のため半径5キロ範囲は立ち入り禁止としている。そんな島にこのアメリカ人宣教師は布教活動と称して違法に上陸し殺された。

事あるごとに露呈する西洋人たち、キリスト教徒のこういった傲慢さ、独善的な発想にはほとほとあきれるばかりだ。









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チェンナイを出てアイヤッパの聖地へ向かう途中、最近建てられた、または建築中の真新しい教会を少なからず目にすることがあった。訪れた町という町であのとんがった塔の上の十字架を目にした。キリスト教会の建設ラッシュ、こういった動きはここ数年のことのようだ。以前訪れたときには見られなかった光景である。




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テレビのチャンネルでもキリスト教専門のチャンネルがあった。信者たちに向かって絶叫する女性宣教師の顔がアップで写っていた。彼女のポスターがどこの街に行っても張られていた。言葉がわからない私には彼女のまなざしに狂気しか感じることはできなかった。




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奇しくも印度から帰国した当時、『沈黙 -サイレンス-』という映画が話題になっていた。遠藤周作原作、マーティン・スコセッシが監督した江戸時代に起きたキリスト教徒弾圧の物語である。いろいろと細かいことは長くなるので書かないでおくが、私はこの時代に起きたキリスト教徒の殉教、弾圧による多くの犠牲の本当の責任はインド洋で起きた宣教師の殺人事件と同じ、西洋人の思い上がり、キリスト教の無軌道な布教活動の結果だと考えている。踏み絵、隠れキリシタン、島原の乱、どの教科書を見てもキリスト教徒が迫害された事実ばかりで私たち日本人にとってはネガティブな歴史しか描かれていない。が、そこに至った理由と日本政府がバテレン禁止令に踏み切らざるを得なかった原因は当然としてあるはずだ。事実、キリスト教徒に焼き討ちされた寺社仏閣が日本各地に多数存在した。略奪され、女は強姦され、虐殺され、ついには全滅してしまった島や村々があったこと、イエズス会の真の目的が布教に名を借りた日本の占領、植民地化であったこと。そういった歴史上の事実はどういった政治的配慮があるのかわからないが一切教科書に出てくることはない。ちから姫様も指摘してくださったように日本人を奴隷として海外に売買していたのは神に仕えるはずの宣教師たちであった。ただ幸いなことに、当時の日本は戦国時代を終えたばかりの世界有数の軍事大国。鎖国政策をとることで西洋列強の力を排除することができた。方や同時代の他のアジア諸国に目を移せばその姿は惨憺たるものがある。その最たる国は今はキリスト教国家となったフィリピンだろう。この国は文化も宗教も国家も、民族の歴史すらも彼らキリスト教徒の手で破壊し尽くされてしまった。
『フィリピン・南国の光』 オリジン













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この記事を苦々しく思い読んでいる方もきっと少なくないだろう。
私のインドの友人で一番古くから付き合ている親友は何を隠そうキリスト教徒である。私の前妻は白人女性、当然キリスト教徒、同じ一神教のイスラム教徒の友人もたくさんいる。インドで一緒に船旅を楽しんだ美しい女性もムスリムだ。そして彼らは私が一神教に対しては懐疑的だということをよく知っている。少しピントがずれるかもしれないが教祖が未だに生きているカルト集団、オームや幸福の科学や学会など、それもまた一神教の派生形として私はとらえている。さて、考えてみると一神教とは宗教の世界では特異な存在だ。一神教こそが宗教のスタンダードだ、みたいな印象を持っている人は多数いるのかもしれないが、実際は世界に存在する一神教は、ユダヤ教とキリスト教、そしてイスラム教の三つだけ、あとの大多数はすべて多神教なのである。
繰り返すが、神が一人しか存在しない宗教には致命的な大きな欠陥がある。経典にどんなにすばらしいことが書かれていようと、信者さんがどんなに清らかな心を持っていようと、神が一人しかいない排他的な構造を持った宗教は人類が乗り越えなければならない最後の大きな障壁だと私は考えている。

『信じる者は救われる』と彼らの神は言う。それは同時に『信じないものは救われない』ということである。そんなケツの穴が小さいやつが神であろうはずがない。この罰当たりがとお怒りになる方もいるかもしれない。しかしよく考えてもらいたい。今から30年前、『悪魔の詩』を翻訳した筑波大学の教授が殺害されるという事件があった。宗教批判に加担したことで命を奪われてしまったのだ。しかし、もし、「ブッタは狂人だ!」と叫んだとしても彼を殺そうと思う人はそうそういないであろう。ある特定の宗教を批判したときにそれを不謹慎だと強く感じるかどうかはその宗教宗派の持っている特性を知るうえで一つの指針になり得るようだ。






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南インドでは金に物を言わせて次々と新たなキリスト教教会が建設されている。インドの社会の歪を利用してどんどんと信者を増やしている。その国の宗教を否定して、文化を無視して、人を救うことが果たして本当にできるのだろうか。それは人々の新たな対立を生むだけではないのだろうか。そして何より一番恐ろしいのは布教して歩く末端の信者たちがそれを善行だと信じて疑わないことだ。社会の貧困に付け込んで人々を勧誘するその行為は悪魔が人の弱みに付け込んで巧みに誘惑する、そういう姿にしか私の目には映らない。




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建設中の教会を見ながらインドの友人に「なんで多くの人々がヒンドゥからキリスト教に改宗するんだい?」と聞いてみた。
彼は苦々しい顔をしながらすかさず右手を突き出して指で輪っかを作って見せた。

「ようは金だ。それだけさ」

古くからのインド人キリスト教徒と近年のキリスト教への改宗者とはかなり性格が違うということだけは事実のようである。








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Alisha Chinai - Made In India










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暁のマコモダケ 決起集会

2018.11.21 (Wed)
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上野大根諏訪湖姫、引き続き受付ます。
欲しい方はこちらのメールまで。
suwakohimedaikon@gmail.com





思い付きで新たに立ちあげた新団体『暁のマコモダケ団』
マコモダケへの愛と情熱を再確認するこの企画、新たに5名の新団員を加えて第一回決起集会を高らかに開催いたします。

→マコモダケ




愛犬と、ちょっと気になる音楽と♪

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ももPAPA様

さっくり割いたところは真っ白な肌でとてもきれい。
大きめのものは黒いしみが出てませんでしたか?見た目と違って癖のないあっさりした味はどんな料理にでも会いそうですが私は素焼きでかぶりつくしかしたことありません。ほんのり焦げた味噌が見るからに香ばしい。



ポテトにマヨネーズ~potato with mayonnaise~

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いぼ仙人様
最近ブログをお休みすることが多かったようで、さぞ忙しくされているのかなと思いきや、なんと結婚されたとか。
こんがり焼けたマコモダケも二人で仲良く食べたのかしら。うーん、焼けるぜ。





カルメン様からはワイルドライスの情報が届きました!

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はへほ

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はへほ様
こちらは打って変わって洋風な炒め物。空心菜も東南アジア産なので相性はいいかもしれないですね。
ん、これ書いてて、ふっと思い出したのですが、もしかしたら以前、ミヤンマーに旅に出かけたときインレー湖の現地の人の招きでごちそうになった食事の中にマコモダケのような料理があったような・・・・インレー湖では浮かべたいかだにミズゴケを敷いて湖面で空心菜を栽培してたな。本当にふっと思い出しました。



他にネコロジーラボのななさんが二歳の娘さんのマコモダケにかじりついている写真を送ってくださいました。
皆さんどうもありがとう!






ベジタリアンインド料理教室 大阪 (キッチンアトリエ ガネーシャ)

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最期はインド料理のカレーリーフ・久美子さん
今回はエスニックではなく野菜炒めのようですね。周りの人にいろいろ聞いてみるところマコモダケは油との相性がいいみたい。
夕ご飯かな?なかなかヘルシーです。





番外編
野菜オタクの祭り

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カレーリーフ久美子さんが京都のビーガングルメ祭りで真菰料理が出ているのをアップしてくれました。
屋台の塩焼きそばに輪切りにしたマコモダケ、食物繊維が豊富で血糖値を抑えダイエットにもいい優れた健康食品だとか。古くから日本人に食べられてきたマコモダケ、一般の食卓でも普通に見られるようになればいいですね。












Mo-Dettes - WHITE MICE



1979年結成、80年代へたうま・ニューウエーブ・ポストパンクバンド。
丸の内のOL風で妙に色っぽいです。





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THE STORY SO FAR (EXPANDED EDITION) [ The Mo-Dettes ]




ヒメコレ2017 薫さん編

2018.10.24 (Wed)
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もう1年になるのじゃな、常世神少彦名じゃ。
昨年『姫コレクション』と名前も新たにリニューアルして再スタートした上野大根お料理フェスティバル。信州諏訪の特産品、『上野大根』を使った創作料理を出品してもらう次回で4回目の大会じゃ。『ヒメコレ』で検索すると高級美少女デリヘルがヒットしてしまうというのはちょっとしたご愛敬、しかし開催直後にインドの神様たちに会いに行ってそのまま知らんぷりで、今までほったらかしにしていて本当にごめんなさい。
さて、気付けば今年ももうすぐ上野大根収穫の季節、『第4回 ヒメコレ・フェスティバル』開催の季節となった。それに先駆けて大変遅まきながら、参加してくださった腕自慢の皆様のお料理をここに改めて振り返ってみることとしよう。
え?、なんか変なしゃべり方?
この書き出しに違和感を持たれたそこのあなた、わしが登場する場面ではもうおなじみの口上なのじゃ。年に二、三度、気まぐれで吾輩が降臨する時はすべてもったいぶった上から目線のこの調子、何を隠そうわたくし、常世神少彦名こそがこのブログの真のオーナー、ブログ『音・風・水』の主なのだ。普段書き込んでおるのは私の分身、現世すくなひこなですからね。





薫さんの上野大根に関する記事。
何を手掛けても超一流!!
皆さんも遊びに行ってみて!

『薫さんちのビーフシチュー』

ヒメコレ2017 その1
ヒメコレ2017 諏訪湖姫大根の麹味噌漬け
ヒメコレ2017 諏訪湖姫生大根
ヒメコレ2017 白い九十栗
ヒメコレ2017 その2




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今年は大根料理の王道、漬物づくしで攻めていただいた。
ただ、そこは何をやらせても素人はだしの薫御大、要所要所に他人にはまねのできない創意工夫が盛り込まれておるぞ



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薫さん自家製の麹と自家製味噌。
これはあっぱれ !! 普通にこんなことしちゃうんだから神様も脱帽じゃ。
大根のお返しで特製味噌をいただいたが粒粒がおいしいスペシャルなお味噌汁が出来上がったぞ。ただ残念なことにおいちゃんおばちゃんに強奪されて「美味しい美味しい」とあっという間に食べられてしまったわい。



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上が味噌漬けじゃな。一緒に送った唐辛子も上手に使っていただいた。
さっき朝ごはん食べたばっかりだけどおなかがすいてきたぞ。



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いっしょに送ったカボチャ、おいしかったでしょ?この村のカボチャを食べると他のかぼちゃが食べられなくなるというくらい評判がいいんだぞ。


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とにかく楽しんでもらえるのが何より。
こんなにおいしくいただいてもらって諏訪湖姫ダイコンも本望だろうて。
百姓みょうりに尽きるおいしい記事の数々でした。









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さて、次回は
『カレーリーフ久美子と愉快な仲間たち』です。
こうご期待 !!







I Don't Feel It Anymore - William Fitzsimmons





以前も紹介した歌う伝道師、ウィリアム・フィッツシモンズの名曲。デュエットは同じくアメリカの女性シンガー、プリシラ・アーン。彼女はスタジオ・ジブリの大ファンでジブリ映画のカバーアルバムなんかも出している。マツモトキヨシのCMソングや映画『思い出のマーニー』にも曲を提供、NHKの『被爆70年特集ドラマ・赤レンガ』にも女優として出演しているので彼女のほうが日本では有名かもしれません。
ウィリアム・フィッツシモンズ、盲目の両親のもとで生まれた彼、小さなころから演奏家であった両親と音楽に包まれて育ちました。だから彼の曲はどれも優しい曲ばかり。この曲が収録されたアルバム『The Sparrow and the Crow』は彼自身の離婚をテーマに書かれた作品。なのでとってもさみしい悲しいメロディーばかりですが秋になると無性に聴きたくなる。記事とはアンマッチかもしれませんがちょうど傍らにあったもので。さて、日が差してきました。畑に行ってこよう・・・




Priscilla Ahn - Stop, Look, Lie マツモトキヨシCMソング



Fine On The Outside / Priscilla Ahn 
『思い出のマーニー』主題歌
















とんぼの卵を採取する方法

2018.10.22 (Mon)
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日に日に赤とんぼの数も少なくなって、日中の日差しも山の斜面に斜めに差し込んで暖かい中にも乾いた空気が秋の深まりを感じさせます。





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それでも、玉ねぎを植える私の頭上にはまだまだたくさんの蜻蛉たちがくるくると円を描きながら、時には耳元にまで飛んで来てぶんぶんとつぶやいては去っていきます。
と、ここで唐突ですが、この赤とんぼの群れの中に交じって『馬鹿とんぼ』という一群がいるのを皆さんご存知でしょうか。











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見かけは全く普通の赤とんぼとなんら変わりありません。
では、どこが違うのか。
普通の赤とんぼは田んぼや池に、水のある所に卵を産みますよね。でも、今僕の頭の上を群れを成して飛んでいるトンボたちは川や池の水の中にではなく私の敷いた畑の中の農業マルチの上に卵を産み付けているのです。







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これがその農業用ビニールマルチ。田舎に行けばよく見かけると思います。で、何のために敷くかというと保水や保温、保肥、雑草の防除のため。これを敷かないと後々草取りで大変なことになります。
そんな長く敷きこんだマルチの上に、彼ら『馬鹿とんぼ』達は一心不乱に卵を産み落としています。私が「そこは池じゃないんだよ」と何度いっても一向に聞く様子はありません。農作業をしている傍らで、夢中になって産卵をする蜻蛉たち。ビニールの太陽にきらきら光る様子が水面のそれにそっくりに見えるのでしょう。哀れです。いじましいです。あんまりかわいそうなので私はこんなものを用意しました。











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『馬鹿とんぼ専用産卵シート』
とんぼのカップルが池と間違えてこちらにも産卵するように。わざわざ網を振り回してトンボを捕まえてこなくてもいいわけです。農作業が終わったときにはビニールの上に卵がいっぱい産み落とされているという寸法です。







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馬鹿といえばちょっと前に『バカマツタケ』の人口栽培が話題になりましたね。いつかは自分の足で採取して味わってみたいと思っていたキノコ。松茸なんかよりもいっそう好奇心の沸く自分にとっては幻のキノコです。ですから人工栽培と聞いたときはそれこそ小躍りして喜びました。人類始まって以来の快挙だと。でも、これってよくよく考えてみるといったい誰が得するのでしょう。私の村の、山を挟んで隣村、後山集落はマツタケの名産地、広大な山を管理し、整備された赤松の林でマツタケの採集を続けています。松茸の生える山はそれはそれは手の行き届いたきれいな山、もし、バカマツタケが一般に出回ることがあれば彼らマツタケ業者にとっては大打撃、これで生活している生産者には死活問題です。一方、私たち消費者にとってはどうでしょう。安くなるからいいんじゃない?って、私はそんなに単純な話でもないような気がします。高嶺の花だった松茸がパック売りで簡単に手に入る。そりゃ、最初は皆さん飛びつきますものね。当然松茸の値段も下がってくる。もしかするとバカマツタケを松茸と偽って販売する業者も出てくるかもしれません。結局松茸自体の価値が下がってゆき、もはやありがたいものではなくなってしまう。ただ単に松茸の値崩れを引き起こすだけじゃないのかなと。そもそもマツタケは高価で珍しいから話題になるのであって、これがシイタケと何ら変わりなくスーパーに並んでいたら・・・・私ならためらわずシイタケを買います。だって、いうほど松茸っておいしいキノコじゃない。季節のもので特別のものだから食べてみたくなる、『松茸』はいわゆる日本の風物詩、松茸の山が荒れてゆくのを私はみたくありません。松茸が安くなったら誰も見向きもしない駄菌になってしまうのではないか、松茸を食する楽しみを日本人から奪ってしまうのではないのか。素晴らしいこの技術、一部の企業や研究者だけが金儲けをするような限定的なものではなく、より多くの人が幸せになるような技術として普及することを願うばかりです。








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百姓は馬鹿じゃできないといいます。同時に利口でもできないといいます。あんまり頭がいいとこんな効率の悪い、金にもならない重労働はそれこそばかばかしくなりますから。
そういう意味では、私は立派な馬鹿、とんぼのことを笑うわけにもいきません。持ち帰ったとんぼの卵は水槽の中へ。乾燥して死んでいなければ、来年、水の温む頃にはヤゴとして泳ぎ回っていることでしょう。







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サエキけんぞう&ぶどう÷グレープ「母子受精」





産み落とすといえばこの曲、ハルメンズの『母子受精』、日本語の曲で一番二番に好きかも。

「産み落とせ街の落とし子、母の街をかけろ」

6年前、一度お会いしたことがあったけど覚えてないだろうな。
いまは、街を離れ奥深い山の中だけどたまにはそんな気持ちで緑の野山を駆け巡る。




戸川純とヤプーズ 『母子受精』 カバー 
(歌詞が聞き取りやすいと思って)







ハルメンズの20世紀 +8 [ ハルメンズ ]



少彦名のきのこ図鑑6 シロキクラゲ

2018.10.20 (Sat)
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10月1日撮影
折れて朽ちた地面の枯れ枝に生えていました。広葉樹の森のなかではよく見かけるキノコ。名前の通り真っ白に透き通った木耳です。
それほど珍しくはないにしても一度に取れる量はほんのひとつまみ。それでも癖がなくおいしいキノコなので見つけたら必ず持ち帰っています。





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さっと湯がいて酢の物に。
ほんとにちょびっとですね。飲み屋のお通しにもなりません。
味はつるつるとして癖のない歯ごたえ。キノコが嫌いな人でも抵抗なく食べられるんじゃないかな。
最近は栽培物も流通しているようで、世界三大美女の一人、かの楊貴妃は美容を保つために毎日食していたとか。滋養強壮、コレステロールを下げ、動脈硬化、心臓病にもいいとのこと。しかし、それよりなによりこうやってちょこっと食卓に添えるだけで今日一日を幸せに振り返る、精神衛生を健全に保つためには効果絶大な森の白い宝石です。







Art Bears - In Two Minds



Art Bears
さて、この曲が精神衛生上どんな効果をもたらすかは定かではありませんが、今日のように森に分け入るといつの間にか口ずさんでいる私の大好きな曲、これってちょっと変態でしょうか。
アート・ベアーズ、イギリスのアヴァンギャルド・ロック・バンド、ヘンリーカウ/HENRY COWのメンバー三人 クリス・カトラー/Chris Cutler (percussion, texts)、フレッド・フリス/ Fred Frith (guitar, bass guitar, violin, keyboards)、ダグマー・クラウス/ Dagmar Krause (vocals; previously of Slapp Happy)がヘンリー・カウ解散後新たに結成したアバンギャルド・ロック、プログレッシブ・ロック・バンド。ボーカルのダグマー・クラウスはスラップハッピーでも、その歌声を聞かせるドイツ人のボーカリスト、以前、過去記事『霧のドライブ』でも紹介しました。
今夜の曲が収録されているアルバム、『Hopes and Fears』は私がまだ、音楽の森で右も左もわからずさ迷っていたころ、突然頭上に降り注いだ暖かな木漏れ日のような、自閉症の少年に未来を指示しめしてくれた、自分にとってはとても大切な一枚、プログレの迷宮から少年を救ってくれた奇跡の作品です。とかく難解なアプローチが際立っていたヘンリー・カウから三人組のシンプルな構成になって、より肉体的に、グルーブ感のあるセッション・バンドに進化しています。そこはバンドの中核であるクリス・カトラーのパーカッションの役割が非常に大きい、一見とっつきづらい音楽ですが三人の個性がぶつかり合う音と音のバイブレーションがダイレクトに体幹を突き動かす魂の一枚です。



過去記事 『霧のドライブ』










すくなひこな、ルージュと会う

2018.10.15 (Mon)
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10月6日 土曜日
少彦名がルージュさんと会いました。
その日はあいにく台風が来る直前で今にも雨が降りそうな荒れた天気。
それでも私の心は遠足に行く子供のようにうきうきしています。
なんてったってルージュさんに会うのですから。





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6時43分
上野村を出発。
10月というのに台風のせいで夏の朝のようにしっとりと温かです。






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まずは身だしなみ。
行きつけの平湯温泉に行ってのんびりと朝湯を楽しみます。
写真は冬に撮ったものなので雪など写ってます。

信州風呂巡り 第一番  湯の脇 平湯温泉







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霧ヶ峰スキー場
もともと放浪癖があるので途中いろいろと寄り道してしまいます。
ここまで登ってくるとさすがに辺りは秋の景色。
上野大根の疎抜きも終わって人心地、しばらく写真など撮りながらぼぉっとします。




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バブル当時に建てられたであろう廃ホテル。
この辺はこういった廃墟が古代の遺跡のように点在していてなかなか面白いんです。私も忙しい農作業からしばし羽を伸ばして道行がてら取り留めない自由写真旅行。




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10時18分
改めて目的地の白樺湖に向かいます。
高原のハイウエーには霧が出始めました。





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霧で5メートル先も見えません。
さすが霧ヶ峰、なかなか幻想的です。



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と、いくらも進まないうちにまた寄り道。





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11時03分
霧の白樺湖を見下ろしながらルージュさんはどの辺にいるんだろうと再びぼんやり眺めます。






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11時45分
遂に目的地到着!
初めて会うルージュさんの熱い抱擁に、心を奪われる。





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おやじマニアが集うラジコンカーの大会。
子供の時に買えなかった高価なラジコンバギーでいい歳した大人たちが童心に帰って集う夢のような集会。

私も小さいころすごくあこがれたなぁ。





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ルージュさんを盗み撮り。
何を隠そう、伝説的ガールズパンクバンドの元ボーカリスト。
とてもよくしゃべる元気のいい女性でした。明るくてオープンな屈託のない人。
すごく元気だったので病気だなんて本当は嘘じゃないの?
もし仮病だったら一通り怒った後でみんなでお祝いの祝杯を挙げるんだけど。




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最期のじゃんけん大会で本日の目玉、エンジン付きラジコンバギーを見事ゲットしたルージュの旦那さん!
それまで全て初回で敗退していたのにここぞという時に力を発揮するできる男と私は見た。
ルージュさんもバギーのミニチュアをゲットして二人そろって幸運な夫婦でした。いやー、びっくりした。






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そうそう、本日ルージュさんに会った目的はこちらのバラをいただくため。ローズシネルジック(ローズシナクティフ)という名前のバラ、香水にも使われるほどとてもいい香りがします。

併せてお菓子もいただいて。
大事に育てて必ず大きな花を咲かせますよ。





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帰路は更にもましてすごい霧。
バラをいただいてすぐ帰る予定が結局大会最後までご一緒させていただきました。

霧の白樺湖の楽しく不思議な一日、写真の多さでこの日の気持ちは御察しあれ。





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In my mind / Dave Mason







Dave Mason
デイブ・メイソン、イギリスのミュージシャン。元、トラフィック / Traffic のギタリスト。現在72歳、ロック殿堂入りの音楽界の重鎮。バンド、ソロを含め多数の名盤を世に送り出し、セッションした有名ミュージシャンは数限りない。デレク&ドミノス、キャス・エリオット(ママス&パパス)、ホリーズのグラハム・ナッシュとバーズのデヴィッド・クロスビー(後のクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)、ジョージ・ハリソン、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズにジミー・ヘンドリックス、スティヴィー・ワンダー、マンハッタン・トランスファー、挙句にはマイケル・ジャクソンなど、挙げだしたらきりがない。本日紹介したのはそんな彼の3枚目のソロアルバム「Headkeeper」から二曲。数ある傑作の中にあって埋もれがちな一枚だが前半の抒情的なスタジオワークと後半のパワフルなライブ盤という一粒で二度おいしい楽しめる一枚。メイスン自身はこのアルバムを「海賊版」と非難していたようで、レコード会社とのトラブルの最中、会社が勝手にリリースしちゃったといういわくつきの作品。
秋になるとこういったカントリーロックっぽいのが無性に聴きたくなる。最高のミュージシャンたちと最高の演奏を聴かせてくれる数少ない優れた音楽家の一人。なぜ、日本でほとんど知られていないのか不思議でなりません。

とりとめのない秋の風景と共にウイスキーでも傾けながら、どうぞ。






To Be Free / Dave Mason






こちら は『Alone Together』と『Headkeeper』を一枚にした再発盤です。


Dave Mason デイブメイソン / Let It Flow: 流れるままに 【CD】




諏訪市立湖南小学校後山分校

2018.08.20 (Mon)
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今年中の取り壊しが決定しました。
以前、ブログで紹介した後山分校。また一つ、懐かしい風景が日本から消えてゆきます。






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私の家からは隣村。こちらに引っ越してすぐ、偶然見つけたときの衝撃は今でも忘れられません。

過去記事霧のドライブ』






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丘陵地に建てられた立派な校舎。
分校と言われる割にはとても凝った、一度目にしたら忘れられない不思議なたたずまいがあります。






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裏山の斜面に向けて二階から空中スロープが突き出ています。
何のための廊下でしょう。






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映画やドラマのロケ地にも多数なっているようです。
代表的なものにフジテレビの『ゴーイング マイ ホーム』や映画では『ひぐらしのなく頃に』などがあります。
私はどちらも見たことがありませんが。







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近所の方からは夏のうちに取り壊しと聞いています。
消えてなくなってしまう前に出来るだけ記録にとどめておこうと思います。






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トイレですかね。
煙突は肥溜めのガスを抜くためのもの。臭突と呼ぶのだそうです。





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廃校 廃墟
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図書室だったのでしょうか。『文』の文字が読めます。棚の上には捨て忘れた野球のグローブ。






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木造二階建てなのですが、斜面に建てられているために一見すると3階建てのように見えます。






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体育館。
正面から見て左側面。








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校門の石垣にアケビがなってました。
子供たちがいればきっと取り合いっこになってたでしょうね。










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お盆を過ぎたとたんに急に秋めいてきました。
眩しかった夏の日々は過ぎてゆき、またつらい冬がやってきます。








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Aretha Franklin - (You Make Me Feel Like) A Natural Woman




アレサ・フランクリンが16日に亡くなりました。
偉大な女性ソウル歌手、彼女に代わる人はやはり見当たりません。
過ぎ去ってゆく全てのものを偲んで。






雨乞い

2018.08.16 (Thu)
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ここ一か月、まともに雨が降っていない。
世間ではゲリラ豪雨と連日方々で騒々しいが、方や、この峠の村は雨雲に嫌われているかのように全く雨が降っていない。
数えてみてもこの一か月、雨が降ったのはたった二日だけ。それもほんの一時の通り雨と、お付き合い程度の霧の雨。
畑にトラクターで入れば二、三分で車も体も真っ赤赤のほこりまみれ。流砂に埋まるように、ついにトラクターは乾いた土に飲み込まれて動かなくなった。



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それでも夕方には雨が降り始めて。まとまった雨はこの夏初めての待望の雨。今まで行ったこともない山林の山道を雨乞いの雨の匂いに誘われて奥へ奥へと分け入って。




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開けた草原に大きな角を広げた雄鹿が悠然とこちらを眺めている。あまりの見事さにこちらも呆然とにらみあう。




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雨のない日が続いているのにこんこんと湧き続ける谷間の湧水。
手で受け取ってのどに流し込むその掌が凍えるほどに冷えて冷たい清流の泉。




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この一か月、一滴も雨を降らせなかったお天道さんはよりにもよって、花火大会の当日に久々の恵みの雨。






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しかし、百姓の私にとっては一年に一度の花火大会よりも大切な、大地に降り注ぐ今夜の雨。ゲリラ豪雨だろうと集中豪雨だろうととにかく気のすむまで雨を降らせてくれ。
そういえば諏訪の花火はいまだかつて見に行ったことがない。大会の日に行かなくとも夏の間、諏訪湖のほとりでは毎日15分間、観光客のために打ち上げ花火があがる。大体いつもは忙しく、花火大会の日程なんて毎年すっかり忘れてしまう。
ところで、夕立とゲリラ豪雨ってどこが違うんだ?テレビ局から流れる言葉は増々下品になってゆく。






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峠の上から眺める花火。
雨露に濡れた夏草にうずくまって一人眺める夏を見送る湖面の花火。














Alice Fredenham   'My Funny Valentine'









アリス・フレドナム
イギリスのジャズボーカリスト。Britain's Got Talent / ブリテンズ・ゴット・タレントで一躍注目を浴びプロデビューの道を開く。デビューアルバムはコアなファン達からの出資で製作開始、2015年には発表される予定でしたが、伸びに伸びて去年の2017年2月にあの懐かしのチェリーレッド・レーベルから発売の運びとなりました。
このアルバム、すべてジャズのスタンダード、カバー曲を集めた一枚になりますが、彼女の謳うマイ・ファニー・ヴァレンタインを聴く為だけでも手に入れる価値あり。子供の時に聞いたヘレン・メリルが歌う“My Funny Valentine”の衝撃は今でも鮮明に覚えていますが、星の数ほどいる女性ボーカリストの中で、これほど切なく、この名曲を歌い上げる鬼気迫る姿はなかなか見れないのではいかと思います。
彼女のどこか危なっかしいキャラクターを生かすだけのコンセプト、バックを固める優秀なミュージシャンやアレンジャー、技術屋、コンポーザーがそろえばさらにいい作品ができるのではないかな。二枚目に期待。


“My Funny Valentine” を初めて聞いたのはサラボーンでもなくチェット・ベイカーでもなく、ましてやオリジナルのフランク・シナトラでもありません。そのうえ、私の手に入れたヘレン・メリルのミニアルバムは市販されていたものではなく何かオーディオ雑誌の付録でついてきた24bit試験録音の視聴盤。オーディオファンのためにわざわざ来日して収録した貴重なものでした。それ以来、ジャズボーカルといえばヘレン・メリル。彼女のハスキーな歌声は今夜紹介したアリス・フレドナムと通じるものがありますね。ところで、一時期聴きまくっていたその視聴盤、今でも実家を探せばあるのかな。


Alice Fredenham - Hushabye Mountain











たこ八郎

2018.08.05 (Sun)
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ある日、いつもの公園から帰ってくると家の中がすっごく臭かった。
昼間からカーテンを閉めて薄暗いリビングに母親がこっちを向いて鼻をつまみながらソファーのほうを指さして苦笑いしている。
並べられたソファーには見たこともない浮浪者がいびきをかいて眠っていた。

それがたこさんとの初対面だった。

たこ八郎。本名、斎藤清作。元日本フライ級チャンピオン、日本屈指の名コメディアン。父とは同じボクシングの仲間、一つ下の後輩、階級も彼のほうが軽い一つ下のフライ級。
現役の時はよくスパーリングの相手をさせられた。させられたというのもたこさんとやるのが本当に嫌だったそうだ。父のほうが彼より一つ重いバンタム級(当時はスーパーフライ級という階級はありませんでした。1980年新設)。当然試合をすれば圧勝なのだが、たこさん、これがどれだけ打ったって倒れない。打たれても打たれても手をぶらっと下げたままノーガードで頭から突っ込んでくる。しまいには相手が根負けしてみんなリングから逃げだしちゃう。『あしたのジョー』、矢吹丈のモデルになった伝説のボクサー。

たこさんは僕のことを『お坊ちゃん』と呼んでいた。お酒を飲むとすぐに酔っぱらった。というかお酒を飲んでないたこさんを見たことがない。酔うと子供の時の話ばかりした。僕のような子供を相手に楽しそうにお酒を飲んでいた。飲めば故郷が懐かしいとこぼした。終いにはいつも必ず泣き出した。おねしょしたカーキ色の作業ズボンを母親が洗ってた。

「お坊ちゃん、子供のころ、学校帰りに、毎日、麦畑に寝転んで、あの青い空を眺めながら、あれだよ、オナニーをするんだよ。きもちよかったなあー。あの真っ青な空。あの日に帰りたいなぁ。本当にあの青空はきれいだったなぁ。」

そういいながらいつものようにおいおい泣いていた。母親はたこさんがいるときはいつも黙って苦笑い。私は、とっても嬉しそうに話すたこさんが実はとっても寂しそうなんだなって。昼間、父が留守の家でたこさんの相手するのは私。酔っ払いのわけのわからない苦だ話になぜだかいつまでも付き合ってた。父ら友人の間では「迷惑かけて、ありがとう」というのが合言葉のようだった。  

ある日、明日CMの撮影がハワイであるので飛行機に乗らなきゃいけないという日に、家で、前日から飲み続けてべろんべろんに酔っぱらってて。仕事に行きたくないよーっ、て子供のように駄々をこねた。母親がタクシー呼んで無理やりに車に押し込めた。
「空港に行くにはね、こうこうこの電車に乗って、この時間には間に合うようにこうしてああして・・・運転手さん、お願いしますね。」
次の日たこさんから電話がかかってきた。飛行機に乗り遅れたって。山手線で眠りこけてぐるぐる回ってる間に飛行機、飛んでっちゃったって。
こんなこともあった。
カルビーだったかな?ポテトチップか何かのCM撮りでスポンサーの社長に製品の感想を聞かれたら、「おいしいけど、ちょっとしょっぱいね」って。
結局CM降ろされちゃった。

忙しくなって顔を見せなくなっても、よく電話だけはかけてきた。

「たこです。え、っと・・・・清作です。お坊ちゃまでいらっしゃいますか?お母上はいらっしゃいますか。」
「はい代わりました、はい、そうよ。仕事行ってる?ちゃんと食べてる?お酒ばっかり飲んでちゃだめよ。ご飯ちゃんと食べなさいね。」

ー 何の電話だったの?
ー 今何時かって、家に時計がないんだって。 
  
たこさん、他の人の話は駄々をこねて聞かなかったけど母親の言うことだけは素直に聴いていた。  




それから何年かしたある夏の日、たこさんが死んだ。お酒を飲んだまま海に入ってそのまま帰ってこなかった。
その日から直前、ここ半年、一年間はたこさんからかかってくる電話は長電話が多くなっていた。いつも母親は困ったような、深刻な顔で親身になって相談に乗ってあげていた。
電話口でいつも泣いていた。結婚するのがどうしてもいやだって。あるひとにずいぶんと言い寄られて、それこそ家にまで押しかけてくるようで困っているって。確かそのころはほとんど彼女と一緒に暮らしてたみたい。たこさんもその人がとっても面倒見のいい、良い人で好きだって言ってたらしいけど、でも自分には結婚する自信がないんだって。怖いんだって。いつまでも自由でいたいんだって。相手は名前は出さないけど、今でも芸能界で活躍してるあの人。母親はたこさんの話を聴きながらその彼女のことをずいぶん強引な人だと怒ってた。
           あき竹城   自殺
亡くなる一か月前は特に頻繁に電話がかかってきた。毎週、それこそ毎日。そして、あの日、たこさんは戻ってこなかった。私たち家族の間では、口には出さないけど、みんな、たこさんは自分で行っちゃったって思ってる。
たこさんの思い出。いやだなって思ったのは最初の日の、あの酒臭い、お風呂にも入っていない、強烈なあの匂いだけ。
ただただ思い出すのは人のいい笑顔と子供のようなあの泣き顔と。


夏の青空の下、いつものように酔っぱらったまんま、たこさんは自由の海に帰っていっちゃった。






 Somewhere over the Rainbow - IZ
  
 


イズラエル・カマカヴィヴォオレ
Israel Kaʻanoʻi Kamakawiwoʻole 愛称“IZ”ハワイアンの伝説的歌手。38歳の若さで死去。たこさんと一緒で神様に愛された人。
この曲、前にも紹介したけど、たこさんのための選曲となるとどうしてもこの曲しか思いつかない。僕も何かあると彼のアルバムを引っ張り出して聞いている。今も聞きながら涙が出てきて止まらない。

本当は日本ボクシング連盟の話を持ってこようかと思ってたけど、僕のたこさんと同列に書くにはあまりにあの会長は低俗すぎて。
たこ八郎の、斎藤清作さんの爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。

たこさん、ブログになんか書いちゃって、ごめんね。








女医さん

2018.08.04 (Sat)
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この間。ブログにも書いたけど、突然目が見えなくなったじゃない。見えないって書くと衝撃的だけど全部じゃなくって視界の一部がね。

その時見てもらった先生が女性だったのね。諏訪中央病院の若い女の先生。
まだ経験も豊富なわけじゃないけれど一生懸命診察してくれて、分かりやすく説明してくれて。
すっごく安心できたのね。
仕事休んでまで来てよかったなって。

東京医科大の事件/東京医大入試 女子一律減点
患者さんのためにしっかりした能力のあるお医者さんを育てるつもりが全くないんですね。他の大学も多かれ少なかれ同じようなことやってるんだって。私たちは高い能力のある、それに見合う努力を惜しまない、しっかり患者の目線で考えてくれる、女だろうが男だろうが、本当にいいお医者さんにかかりたいの。
こういうふざけた大学は『東京』とか名乗っちゃだめね。
東京の名も汚れるし、第一紛らわしいから。

ついでだけど日本大学もダメ。
学生のころは、『日本大学株式会社』って馬鹿にしてたな。
自主創造だっけ。笑わせるよな。学生たちがかわいそうみたいな報道が多いけれど、いつから大学生って『こども』になったんでしょうか。前にテレビで、あの事件に関するインタビューを当該学生に聞いてたのが流れてた。「興味ないから」「自分には関係ないから」みたいなのがほとんどだった。
「アメフト監督が解雇されましたけど?」
「自分には関係ありません」
これってアメフトの学生の発言ね。事件自体より実はこれが一番びっくりした。
何かあったら自分たちで変えてみろよ。これだけのことが起きてるのに学内で何も起こらない。これって普通に考えて異常だと思います。大学生っていつから『ガキ』になったんだろうか?
日本大学に『日本』の名称を許可した覚えはありません。



Swans - Big Strong Boss







スワンズ
アメリカのポストパンクバンド。一時期こんなのばっかり聞いてた時期がありました。てゆうか、結構長い期間、音楽に本当に目覚めたころはこんなのばっかり大音量で聞いてました。
で、なんで今夜この曲かっていうと、なんか強くなったような気分になるじゃない?
ただの自己顕示、強がりでございます。




Swans - Stay Here












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