インドで民衆に向け警官が発砲

2018.07.15 (Sun)


インドの友人がフェイスブックにアップした動画
詳細確認中。







調査結果

結論から言うとこのビデオはフェイクです。実際はこのビデオがアップされたのは去年の11月、『Moke Dreal of Khunti Police』と題されてアップされた警察の訓練の様子です。




別角度からの映像






ただし、このビデオが関連づけられて報道されているマディヤ・プラデーシュ州、マンドサウル/ Mandsaur でのデモ隊への発砲事件は、警察による銃撃、暴行で6人の被害者を出しているようです。農作物の価格を見直してほしいと抗議に集まった非武装の農民に対して警察隊が無差別に発砲。一人は警察署内での暴行で亡くなったと考えられているようです。

今回、この映像に関しては誤報ということになりますが、本物の映像だと全く疑わずに動画をアップしてしまったムンバイ出身のインドの友人の行動にも十分理解できる節があるようです。というのも、今回この事件、映像の真偽を多数のインドの友人に問い合わせてみたところ、この手の『インドの警官』に関する犯罪はごくごく普通にインド各地で日常的に起きているからです。





今年の5月、マンドサウルの事件のほんの少し前、タミル・ナードゥで起きた抗議集会に警官が発砲したときの映像です。ショッキングな内容が含まれますのでご視聴は自己責任でお願いいたします。


トゥーットゥックディの大虐殺の動画
Thoothukudi massacre / トゥーットゥックディの大虐殺 Wikipedia


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2018年5月22日、Thoothukudi Tamil Nadu タミル・ナードゥ州トゥーットゥックディ。長年悩まされていた工場による環境破壊に抗議するため集まった地元群衆に無差別に発砲、13人の犠牲者を出しました。

事件は集会の最終日に起きました。集会も終わりに差し掛かり三々五々家路に帰ろうとしている人々に突如警官隊からの無差別な発砲がありました。その際、警官からの威嚇射撃などは一切なく、警告すらないままに突然銃撃が始まったとのことです。政府の言い分としては一部の群衆が暴徒化し放火、投石を始めたことへの警告だったと公表しています。実際、映像の中でも車や建物が燃えている様子が映し出されていますが、たぶんこれは警察自身が自ら放火した自作自演のものでしょう。マンドサウルでも同様ですが、警察による暴力的煽動によって現場の状況を悪化させ、それを理由に実力行使に出るのはインドの政府では常套手段です。過去、タミルの闘牛、私も大活躍したジャリカットの復活大集会でも、密かに警察官が車に放火している映像が多数アップされています。残念なことに先のこの事件でも無抵抗な市民が大勢虐殺されました。近日『アイヤッパへの道』で改めて報告させていただくつもりですので今しばらくお待ちください。



shree parthaSarathy
Parthasarathy



私の名前は『スクナヒコナ・パルタサルティ』
期せずしてインドの警察権力に対する抗議記事になってしまいました。
私の誤報から、かえって皆様に日々成長し発展してゆくインド社会の陰で増長してゆく負の力をお目にかけることになりました。
これからもインドのホットな生きた情報をお伝えして行きたいと思っています。









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雪の御射鹿池

2018.06.07 (Thu)
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まずはビノート君のセクシーショットから今夜はスタートです。





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ブログを一時期お休みしていた最中の写真。
今年の冬は結構いろいろと充実して忙しかった。




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雪の高島城
ドカ雪が降ったのは3月の21日だったか。
春分の日に雪が降るのはこの辺じゃ珍しいことではないけど、この日は普段雪が降らない場所でも大雪だったんだって?




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お蔵入りにするのはもったいないので季節はずれではありますがブログでアップ。






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石遊の湯
三度目の訪問。前回はインドの美女と遊びに来ました。
この日は豪雪のため我々の貸し切り状態。露天風呂はなかなかの解放感。残念ながら混浴はありません。







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一日の締めくくりは御射鹿池で吹雪の中、カメラ片手にしばしまったりと。







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インドではこんな風景はめったにお目にかかれないのでインドの友人も至極喜んでましたっけ。






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心静かな信州は早春の侯。
記憶に残る一日でした。






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LP - Lost On You






ローラ・ペルゴリッジ / Laura Pergolizzi
イタリア系アメリカ人のシンガー・ソングライター。ステージ名は『LP』。インドの友人たちが『彼』は絶対男だと自信満々に言い張るものだからなんだか私もどっちだかわからなくなりました。実際、彼女の胸に描かれた帆船のタトゥーは同性愛者としての誇りを意思表示したものだとか。
『ロスト・オン・ユー』は2016年リリースのアルバム『Lost on You』の表題曲。ネットにはいくつかの日本語訳詞が掲載されているけどどれもなぜか誤訳ばかり。今度暇を見て彼女の代表曲、唯一無二のこの名曲を翻訳してアップしたいと思ってます。








夏の御射鹿池はこちら



横谷峡 氷瀑群  

2018.02.20 (Tue)
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前にも一度訪れました。冬の横谷渓谷にやって参りました。



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諏訪インターから車で30分。とっても気軽に来れる隠れた秘境です。
写真は乙女の滝、公共の駐車場に車を停めたら歩いて5分。こんなに手軽に見れる絶景もなかなかないと思います。



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さて、なんで再訪しているかといえば職場で仲良くなったインドの友人が車もなく休みの日は何もすることがないと嘆いていたのでそれではと軽トラの助手席に押し込んで連れてきた次第であります。




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ささ、皆様も私たち二人についてほんの少しだけ氷の世界を散策と参りましょう。



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友人のビノートクマール君。私もよく知っているチェンナイ市から来たタミル人のエンジニア。氷の滝、氷柱の大きさと比較してもらうために登場していただきましょう。



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この日はとっても暖かな日で時折差し込む光で氷の柱がまぶしく輝いたりします。インドの友人も驚くやら感激するやら、あれだけ喜ぶんだから本当に連れてきてよかったな。



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途中ホテルの敷地が道を遮る形になるのですがそこであきらめずに再び沢に降りて進んでゆくと予想もしない風景にぶち当たります。ここまで駐車場からほんの20分、足元さえしっかり整えてくれば誰でも歩けるなだらかな氷の道です。



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以前紹介したのはこちらの記事
氷瀑群 横谷渓谷
もう二年も前になるんだ。



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夏は新緑、秋は紅葉。
長野県茅野市蓼科温泉郷、帰りは日帰り温泉にでも浸かって、近くには御射鹿池なんてこれまた隠れた名所がありますからなかなか楽しめるエリアではあります。

御射鹿池


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この日はお弁当やらお菓子屋らたくさん買い込んで雪の上でちょっとしたパーティー。
女っ気がないのが玉に瑕です。


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そうそう、この記事の写真のどれかにかわいいキャラが隠れているからみんなで探してみてね。




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Little Girl - Hanne Hukkelberg



ハンネ・ヒュッケルバーグ
ノルウェーのシンガーソングライター、プロデューサー。
今夜紹介した彼女のデビューアルバム、「 Little Things」ではワイングラスをこすったり自転車の車輪を回したり、身の回りにあるもので音を出したりしています。彼女の曲を聴いていて何故か全然イメージは違うんだけどニューヨークのミュージシャン、ローリー・アンダーソンを思い出します。女性の実験的な音楽っていつも思うのですがどこかいたずらの延長線にあるようでとてもリラックスした気負っていない自然体な姿勢なものが多いです。これって男じゃ絶対できない、子宮で考えるんだろうなって感じます。そこ行くと男どもが作り出す実験ていつでも狂気に満ちていて・・・・ただ単に狂気を演じているというのが正しい・・・・・音楽でいうとキングクリムゾンとかピンクフロイドとか、あのての肉体から離れちゃった乱痴気騒ぎって離れてみてるといとも滑稽でなんだか大学の教授が黒板に向かって講義してるけどねてる学生には何にも届かないみたいな。聞けよ!って言ってもだれも聞かないんだよな。あんまりいうとプログレファンに怒られますがケイトブッシュが彼ら実験的ミュージシャンをバックバンドに引き連れて行った数々のパフォーマンスを見れば一目瞭然、彼女のボーカルのおかげでとたんに肉体のある音楽になりました。
とにかく、彼女たちの『実験』にこの身をゆだねるのは子宮のゆりかごに揺られているようにちょっと懐かしくちょっと不安で甘酸っぱい、ほんとの意味での不思議な気持ちになれるのです。






Hanne Hukkelberg - searching




Hanne Hukkelberg - A Cheater's Armoury





アイヤッパへの道 vol.16

2017.12.14 (Thu)
アガスティアの葉

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Agastya
多少長い文章になりますがインドという国を知る手掛かりになれば。





二台のマイクロバスはチェンナイを離れ、いよいよ巡礼の旅に向かいます。
友人一族にとっては一年でもっとも重要な一大事。巡礼の初めとして、まずはアガスティア・ナディ・アストロロジー『アガスティアの葉』の先生の事務所に挨拶に向かいます。

アガスティアの葉 / Nadi astrology
今から3000年前、聖者アガスティアの予言を起源とする占い。何千、何万というアガスティアの葉と呼ばれる古代文字の書かれた一枚の葉に一人の人間の一生が書かれている、その人の前世から前世で行った善行、罪悪、前世から影響を受けるであろう彼の現世での運命、彼らが誕生した時から死に至るまで、彼ら、彼女らの死に至る原因と死ぬであろうその日時まで、一人の人間の一生が一つの物語としてその葉っぱに描かれている。彼らの人生が語られる言葉は古代タミル語で記され、アガスティアの葉がこの世に生まれてから3000年の間、何百回となく連綿と新しい葉に書き写され代々受け継がれてきた。被験者の親指の指紋をもとに該当するアガスティアの葉を探し出し、ナディ・リーダーと呼ばれるアガスティアの葉の詠み人が、彼、彼女の運命を事細かに読み聞かせる。現在、この正統なナディー・リーダーは世界に10人余りしか存在しない。


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事務所と呼んでいいのだろうか。意外とこじんまりしている。一階の待合室には順番を待つ顧客がずらりと、薄緑色のソファーに神妙な面持ちで座っている。中にはこれから結婚を考えている恋人同士だろうか。不安げに手を取り合って自分たちの運命をその列の中にゆだねている。現代のインドでも占いの結果次第で結婚相手を決めることが普通にある。両親たちが占星術で娘、息子の結婚相手の相性を計るのだ。恋愛結婚はまだまだ少なく、それなりに財力、地位のあるものでない限り、大概は古い習慣に縛られてしまう。それがいいか悪いかはわからない。インドの家族を見たときに、こんなに仲のいい家族は世界探してもないのじゃないかと思う。自由恋愛の日本で離婚率が高いのとは正反対だ。
しかしながら、自分の望んだ幸せを遂げることができない若者も現実には存在する。恋愛に関して思い通りになることはむしろまれなほうだ。インドの個人のお宅に呼ばれたとき、壁に若い女性の写真がぽつんと飾ってあることがよくあった。聞けば自ら命を絶った娘だという。理由は聞かない。聞かなくとも想像はつく。




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Agasthiyan Durai Suburathinam Nadi Jothida Nilayam



アガスティアの葉は古代タミル語で書かれている。インド人であろうと誰もが読めるものではない。ナディ・リーダー / Nadi Astrologer は幼い頃から師匠の家に泊まり込み身の回りの世話をしながらアガスティアの予言を学んでゆく。彼ら少年は生まれた時からナディ・リーダーになることを運命ずけられている。選ばれたもののみがアガスティアの予言を紐解くことができるわけだ。
インターネットを旅していると日本人でもアガスティアが読めると公言している人間がいる。断言しておく。彼は偽物だ。旅に出るとよくいる、不思議の国、インドに寄生する『おかしな奴ら』である。嘘だと思うなら試しにナディー・リーダーをお願いしてみるといい。きっと根掘り葉掘りいろいろなことを聞かれることだろう。心理学を学んだものならば簡単にそのトリックが見透かされる。
本物のナディー・リーダーは初見であなたの現状にはほとんど触れることはない。親指の指紋と、せいぜい年齢性別を聞くとても事務的な質問のみだ。採取された指紋をもとに数えきれない葉っぱの中から該当する一枚を探し出し解読する。無ければなかったことをそのまま報告する。インドの近代化が進み、それに伴って金儲け目的のあさましい輩、インド伝統文化を食い物にする人間が増えてきた。インドの伝統文化は好奇の目で見られている。それはインド国内でも同じ。いかがわしい偽宗教家が幅を利かせ世間をにぎわしている。そもそもアガスティアの葉を自ら保管していないのになぜそれを読めるのか?もしやレンタル?業務委託?インドの近代化、自由主義、資本主義とはこういったものなのかと相変わらずくさくさする。


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アガスティアの予言には Nadi astrology / アガスティアの葉の終焉に言及する予言があるらしい。
今から3000年後、数えればそれはちょうど今のこの現代、アガスティアの葉を悪用して人をだます人間が世界中に現れるだろうから、その時が来た日には自らこの予言に幕を引き我々のアガスティアの予言をこの世界から葬り去ってほしい。聖者アガスティアは自ら作りだしたナディ・アストロロジーの終わりを作り出したその時に予言していたのである。事実、アガスティアの葉を伝承する正当な導師は今や存在しない。アガスティアの予言を後世に伝える正当な老師は何十年も前に後継を定めることなくこの世を去っていた。友人たちを含め今残っている Nadi Astrologer たちが最後のリーダー。彼らがこの世を去ったとき、それはアガスティアの葉が終わりを迎える瞬間なのだ。


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彼と付き合うきっかけは運命的でも宗教的でもなかった。彼の素性も全く知らず、いつの間にか楽しい時も苦しい時も分かち合う仲になった。私は、彼が占いをやろうが崇高な宗教者であろうが全く関係はない。私にとっては仲のいい友達、話の分かる友人に他ならない。彼の仕事が占いだということを知ったのは付き合いだしてからかなり時間がたってからだ。彼自身も、日本で占い師だといえばいかがわしい存在と思われてしまうことを身をもって知っていた。だから、長い間私には隠していたのだという。さて、彼は占い師、だからと言って彼に対する見方が変わったわけではない。私は自分の目で見たものしか信じない。噂話など聞く耳は持たない。彼が崇高な宗教者だろうがいかがわしい占い師だろうが私の知ったことではない。

彼はアガスティアの葉を『科学』だという。インド文明が何千年にわたって集積してきたデーターの集大成だという。
なるほど、そんなものか。占星術にしろ血液型占いにしろ何かしら根拠があるはず。ああなるほど、そんなものか。ただ、彼のオカルト、不思議に対する考え方、スタンスが聞けただけでも安心した。彼のバックボーンは友情に無関係といいながら、実のところまったく気にしなかったわけではない。多少は気にはなっていたということ。ちなみに彼は幽霊をとても怖がる。

私は『幽霊』を信じている。唐突に何?てところだが、私のオカルトに対するスタンスも同時に披露しておきたい。ついでだがスピリチャルという言葉が大嫌いだ。なんだか軽すぎて裏っ側が透けて見えてしまう。
さて、その『信じる』というのはこうだ。
『幽霊』は在る。『幽霊』は存在するのではなく『幽霊』は在るように『在る』のだ。必死に幽霊の存在を証明しようとするオカルト信奉者のが言うように『幽霊』が実際に存在すると言い切ってしまったならば、もし科学的にその存在がエネルギーなり実態なり、存在として立証されてしまったなら、その瞬間、きっと『幽霊』は我々の目の前から消えてなくなってしまう。幽霊実在の証明によって幽霊は幽霊たる根拠を失うのだ。幽霊の存在を科学的に証明することが現実に起きたならば、それは『幽霊』を抹殺すること。そう、死んだものをもう一度我々は殺すことになる。
『幽霊』は『在る』。見た人間がいる以上幽霊はこの世にある。日本に山や川や美しい自然があるのと同様に。たとえ幻だろうと何かの見間違いだろうと。幽霊は日本の長い歴史と文化を身にまとい、人間の不完全さを嘲笑し、未だ見ぬ死への憧憬と畏怖を体現する。科学が進んだこの世の中にも、幻とも現とも計り知れない世界に幽霊はあるように『在る』
反対に幽霊や不可思議な現象をことさらに否定しようとする人間もいる。私は幽霊を見た時の感動を否定するほど無味無臭な人間でもない。ちょいとまえ、同じようなことを言っていた人をテレビだったろうか、見た記憶がある。『在る』という言葉を使って幽霊の存在を語っていた。以前にも同じようなことをこのブログで書いた気がする。はてさて、彼はどこで私の卒業論文を読んだのだろう。それとも人の考えることというのはたいして差がないということか。卒論は『内田百閒』についてだった。


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友人の言っている『科学』というものを何となくわかったふりをして深く考えることもなく「そういうものか」と理解したふり ー見て見ぬふりー をしたまま友人として付き合ってきた。たとえ、彼の占いが世間によくあるまやかしのたぐいだとしても彼に対する友情は何ら変わらない。そう思いながら友人関係を長く続けてきた。そんなある日、彼の驚くべき能力をまざまざと見せつけられる事件が起きた。




ある日、食事を終えリラックスした友人は突然こんなことを私に向かって言い出した。

― この紙に何か言葉を書いてみてくれないか?
― そしたらその紙を小さく折りたたんで右手で握ってくれ。
― 今から君が何を書いたか当てて見せるから。

僕の左手を友人は握りながら

― 生まれた年は?
― 生まれた月は?日にちは?
― 母親の名は?お父さんは?
― 好きな色は?

私の手を握っている反対側の手
彼は左手の指の関節を使って何やら数を数えている。

― あなた、『LOVE』て書いたでしょ。

当たってた・・・・

目の前で書いたから指の運びで分かったのか
ありきたりの言葉だから当てずっぽうで当てたのか
友人に、周りの人間にも見えないように隠れて書いた。
最後はトイレにこもって日本語で、それも漢字で、書いた紙をゴマ粒のように小さくたたんで右手でぎゅっと握りしめた。
彼は3回も、それもいとも簡単に私の書いた単語を当ててしまった。
涙が出た、恐ろしさで紙を持った右手が震えるのを隠せなかった。




それでも彼との関係は変わらない。
たぶん彼と一番喧嘩する相手がこの私だ。








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アガスティアの葉 瞑想室にて
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後記
野村沙知代さんもアガスティアの葉の信奉者だったようですね。彼の顧客だったかどうかは確認してみないとわかりませんが、占った方を聞けば政界、財界、芸能界、それはそれはそうそうたる方々です。
彼女が幸せに人生を全うできたのも彼らの力は小さくなかったと思います。



第3回 諏訪湖姫大根お料理コンテスト 2017

2017.11.26 (Sun)
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永らくご無沙汰しておりました。当ブログの真のオーナー、常世神少彦名でございます。
忙しさにかまけていったんブログから離れてしまうと、どうも帰ってくるのがおっくうになってしまうこの季節、そうこうしているうちにカメラは壊れるは大根は始まるは・・・
上野大根の漬けこみがやっと終わり心配事が一つ減ったおかげでこうして戻っ参った次第。

さて、今年も恒例、第三回目を数えます『上野大根お料理コンテスト』を大々的に開催したいと思うとります。今年で3年目のこの大会、未だご存じない方にはまずは過去記事、こちらを御覧下され。

諏訪湖姫たくあん
第一回諏訪湖姫大根お料理コンテスト 2015
第一回諏訪湖姫大根お料理コンテスト グランプリアローズ
第二回諏訪湖姫大根お料理コンテスト グランプリアローズ

参考資料 
伝統"上野大根"フェア
(諏訪湖周辺のレストランで上野大根の特別メニューが出品されます)


さて、今回の主役、上野大根なるこの漬け大根。古くから諏訪上野地区でのみ栽培されてきた地方特産、信州の伝統野菜。その中から種子を選別してより原種に近い品種として確立したのがこの上野大根『諏訪子姫』なのです。部落二十軒余りの農家でしか栽培されないこの辛味大根を『我こそは!』と名乗りを上げていただいた料理自慢の猛者においし~くお料理していただこうというのがこの企画の趣旨になりますのじゃ。だが、しかし、この諏訪子姫を甘く見てはいけませんぞ。見た目は真白で可憐じゃが、一皮むけばそれはそれは頑固で一途な一刻もの。多くの猛者がその辛味に舌をやられ、彼女の足元にひれ伏したもの幾千人。さればこそ、そなたの自慢のその腕を試して見るのも御一興かと。まずは私、神様の気まぐれ、深山の酔狂と思うて皆々様方、そろってご参加されたい。巷ではめったにお目にかかれないこの珍しい大根をどうぞお楽しみあれ。

ところでじゃが、毎年この時期になると思うことがありまして。
実は、このコンテスト、一番を決めるというのがわしの心痛に障るというのを三回目にしてやっと気が付いたというわけなのじゃ。せっかく作っていただいたお料理に優劣をつける、これこそわしの柄ではないということに三年目にして心当たったわけじゃ。
ということで今回から大会名を改めて新たに企画継続いたしたいと思うとります。
題して、



『第三回 上野大根・諏訪子姫コレクション2017』



略して『ヒメコレ』。どうじゃ、これなら皆も気軽に心置きなく楽しめるであろう。わしも、あえて審査する必要も、今後は邪念なく皆さんの記事を堪能することができようもの。多くの方が楽しんでもらえればそれでわしは本望じゃ。
ということで、薫さんちのビーフシチュー殿、カレーリーフ・久美子殿にはすでに大根を送り付けてやったぞ。歴代グランプリのお二人には否応もなく強制参加なのだ!

さてさて、あまり長々とお話ししても要点がつかめませんので、わしの話はこの辺で。応募要項等は現世すくなひこなにお任せするとして、またしばらくのお暇じゃ。今年の冬は寒いから皆体には気を付けて風邪などひくのじゃないのだよ。
それでは、またお会いする日まで、さらばじゃ、アディオス!
・・・あ、そうそう、今回のカメラの故障はヤマダ電機の5年保証で対応してもらったぞ。皆の者も家電を買うときはくれぐれも長期保証に入って万が一にも安心じゃ。・・・チャオ!



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こんにちは、現世少彦名です。
早速ですが、ご参加いただける方はその旨を当ブログのコメント欄に書き込みお願いいたします。確認後、ブログ、またはご指定があれば指定連絡先にご返信させていただきます。
☆送料は着払い、お客様負担でお願いいたします。
☆大根は無料、お送りするのは15㎝程度の小ぶりなもの10本程度になります。傷、割れ等、二級品の配送になりますが食味には問題ありません。(そもそもこの大根の食味自体が疑問ですが・・・)
☆お料理いただいた記事をブログ、SNS等にご掲載をお願いいたします。後日当ブログにてご紹介させていただきますのでその旨も併せてご了承お願いいたします。

☆また、同時に私の作ったカボチャも販売いたします。ご希望の方は同梱いたします。
☆中玉(3㎏前後)=900円 大玉(4㎏前後)=1200円
個数、大きさ等ご指定ください。かぼちゃの代金の振り込みは郵便局にてお願いしています。
☆品種は「白い九重栗」、白いカボチャでほくほくした甘みの強いものになります。

近々、運送料が値上がりしてご負担が大きくなりますが諏訪子姫ダイコンはまず市場に出回ることのない珍しい大根です。諏訪子姫ではない普通種の上野大根でも一本100円~200円程するようです。なにとぞご理解ください。





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日本では沢庵でしか利用できない、この辛~い漬け大根。収穫の時に手伝いで来てくれたインドの東北部、ガドワル地方のインド人が地元の大根と同じ味だとカレーと一緒にがりがり生で食べていました。




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さて、本日はこの辺で
気軽にご参加お待ちしております。





アイヤッパへの道 vol.11

2017.09.14 (Thu)
政府転覆 第一節

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泊めてもらった友人のアパートはチェンナイの超高級住宅街。
隣にはインドで知らぬ人がいない映画俳優のお宅が。すぐ裏にはタミルナードの首相 の豪邸が控えています。




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政治家や映画俳優、軍関係者や企業の社長など、国の要人や著名人が居住する一等地。区画の入り口にはバリケードが設置され警察官が常時、警戒に当たっています。



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特にここ一か月は警備も百人単位で増員され、町中が警官だらけ。見るも物々しい超厳戒態勢です。

というのも、2016年12月4日、時のタミル・ナードゥ州総理大臣、友人宅の裏手に居を構える Chief Minister 『 J・ジャヤラリタ /J. Jayalalithaa 』が首相在任中に病気で死去してしまったからです。
その日から彼女の邸宅のあるこの街には何百人という警官たちがあふれ、日々報道陣がカメラをもって首相宅の門前に押しかけてきました。



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J・ジャヤラリタ女史
元タミルの映画女優、国民からアンマ・お母さんと慕われ、14年にわたって首相の座に君臨した大物女性政治家です。
政治に興味がなくともインドに行った方なら一度はその顔を見かけたことがあるかと思います。チェンナイを訪れれば街のあちこちに彼女の肖像画を見かけることができます。彼女は元女優、タミル・ナードゥの伝説的ヒロイン。彼女に限らずインドの政治家は映画出身者が非常に多く、彼女が所属した『 全インド・アンナー・ドラーヴィダ進歩党 』の創設者、MGラマチャンドラン / M. G. Ramachandran も往年の映画俳優、銀幕の大スターでした。




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AIADMK歴代党首、若かりしときのお二人

インド人は映画が大好き。それも私たちが理解できないほど熱狂的に。スクリーンを見つめる観衆達は物語の主人公とともに悪党をバッタバッタとやっつけて、弱きを助け、絶世の美女と恋をする。初めてインドを旅した時に感じたのは彼らインド人はもしかしたら映画やテレビに映る架空の物語とニュース報道やパキスタンとの戦争の映像をごっちゃにして見ているのじゃないのかと、家族みんなでテレビの前に集まり瞬きもせず食い入るように見つめるそのまなざしには一種の恐怖すら覚えたものです。そんな彼らには画面に映し出された俳優たちを、主人公さながらに神格化してしまうのはお茶の子さいさい、映画スターのブロマイドがシバやビシュヌ、ブッタやキリストなどの神様達に交じって一緒くたに売られている。一度走り出したらもう手が付けられない、群衆の力の一端がその瞳の奥に垣間見えるようです。




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さて、彼女の死後、そのどさくさに紛れて党首の座に就いたのがこの人。ジャヤラリタの付き人で古くからのお友達、『V. K. Sasikala / サシカラ・ナタラジャン』です。過去、全く実績のない一介の秘書、元チーフ・ミニスターの身の周りのお世話をする単なる付き人だった彼女が、亡くなった女性首相のお友達だったというだけで突然州のトップに躍り出たのだから当の世間は大騒ぎ。国家の式典や記念行事、ことあるごとにテレビ画面に登場し、亡くなった前首相の弔いにさめざめと泣いて見せるその様子は部外者の私が見ても痛く滑稽で至極胡散臭く見えてしまう。この期に乗じて民衆たちは各支持政党に結集し、統一された真黒な衣装に身を包み、各地でデモ行進を繰り広げ気勢を上げる。たちまちタミルナードの政治は混乱の極みに達し、テレビの報道は日本さながらワイドショーの様相を呈してゆく。赤と黒を基調にした各党の党旗が町中を埋め尽くして、一触即発の事態のようです。

党旗のもと集まり来た群衆の周りを縫って走る白い車列、政治家が乗る車には赤や青のパトライトが付いていて、政治家御用車は緊急車両と同じ扱い。パトライトを点滅させれば信号無視もスピード違反も天下御免、警察や政治家、軍隊などの国家権力はそれはそれは絶対で民衆にとっては守ってくれる存在というよりは恐れおののく強大な暴力のようにみえます。



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インドの政治はしばしば暴力事件に発展します。インドの政治家はマフィアより怖いと友達は言います。
そういえば、何年前だったか、その友人が突然帰国することがあって、何かあったのかと聞くと彼の友人の政治家が殺されたから。今回のこの騒動でも、私が帰国した後のことですが、IADMKの議員がついに狂暴の犠牲になってしまったそうです。殺人の映像がネットにアップされているとかいないとか。ショッキングなものに耐性のある方は自己責任で探してみてください。

書いてるうちに私も暴走してしまったようです。今回のこの記事は独断、私見もかなり混じっているので、皆さま、すべてをうのみにすることなく、客観性を若干欠く部分もあるかとは思いますが何分実際に見てきた事柄をそのままの体温でお伝えしたいとその辺を重視しての筆の誤り、ご承知の上ご容赦のほどを。
さて、政府転覆第一節、初めての二部構成でございますが今夜はこの辺でお暇を。続く第二話も相変わらずのダークなトーンでの書き出しになりますがちょっと長いトンネルだと思って皆様しばしのお付き合いを。






The Au Pairs - it´s obvious








The Au Pairs - it´s obvious

あんたらは平等、でも違ってる
あんたらは平等、でも違ってる
あんたらは平等、でも違ってる
あんたらは平等、でも違ってる
あんたらは平等、でも違ってる
あんたらは平等、でも違ってる
あんたらは平等、でも違ってる
あんたらは平等、でも違ってる

そんなの見え見え
そんなのバレバレ
そんなの見え見え
そんなのバレバレ


           訳 少彦名






アイヤッパへの道 VOL12 へ続く









アイヤッパへの道 vol.10

2017.08.03 (Thu)
第10話 インド人の日常

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連日のパーティは乾いた朝の光の中に溶けてゆき、遠方からやってきた親類、友人たちはまたの再開を誓い三々五々ホテルを去ってゆく。

写真は笑うブッタ / Laughing Buddha 日本でいう七福神の布袋さんです。流行しているのか、いろいろなところで目にします。
私たちも誰もいなくなったホテルを後に、チェンナイ市街の友人の家に移動します。




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リビングで就寝中の友人
アイヤッパ巡礼が終わるまではベットの上で寝てはいけません。
でも、巡礼云々に限らずインドを旅行していると普通に雑魚寝している姿を目にします。というか、ちゃんとベットで寝ているほうが珍しい気がします。

ということで、今夜はインドでよく見るインド人の日常、少彦名が見たインドのあるあるをご紹介いたしましょう。






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“朝起きると知らない人がたくさんいる”

家族なのか親戚なのか、はたまた友人なのか。入れ代わり立ち代わりたくさんの人が何食わぬ顔で普通に出入りしてます。そのうえ見ての通りに我が家のごとくにリラックス。どこからどこまでが家族でどの人が友人で、あ、この人はドライバーさん?主人も奥さんも特に気に留めるでもなく一緒に食事をして一緒にテレビを見てくつろいでおります。
赤いギターは私の旅の道ずれ、私が旅してきた国々を一緒にめぐって見分してきた気心の知れた相棒です。








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お手伝いさんの娘さん。
特に遠慮する様子もなく、家族のように接していました。
朝、一緒に朝食をとってこれから学校です。










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“テレビのチャンネルが500以上ある”

インドは 29 の州と、7つの連邦直轄領に分かれています。当然テレビ局もそれぞれがそれなりに放送していますから、全部まとめたらととんでもない数になるわけです。子供たちが楽しみにしているアニメはほとんどが日本製、ハットリくんもボタン一つで、タミル語からマラティ、ヒンディー語とバイリンガルで放送されています。
でも、どの地方の放送でもやっぱり決め台詞は『ニンニン』でした。

家で退屈しているときは大概 NHK を見てました。日本で見る番組よりも外国人向けにより日本色を前面に出した番組ばかりで、私も知らない日本があったりしてなかなか楽しめました。それにえらくおしゃれな構成で、美しい映像ばかり。おかたい日本の番組とは大違いです。日本食のクッキング番組には早見優さんがレギュラーで活躍してました。
番組と番組の間にちょっとしたコンサートのコーナーがあるのですが、それがまた出色のプログラム。海外のヒット曲を日本の楽器で演奏するのですがそれがまた誇らしいやら美しいやら、涙が出るほど素晴らしいのでちょっと一つだけご紹介しましょう。





Stairway to Heaven-Led Zeppelin
Japanese Cover-Nijugen-Koto



天国への階段  レッド・ツェッペリン 


それでは
お琴の美しい音色を楽しみながらお話の続きを










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“インド人は日本が大好き”

『一般参賀で集まった国民に手を振る天皇陛下御夫妻』
他国の元首のニュースが普通に新聞の記事になっています。取り立てて何があったわけでもないのに天皇陛下の写真が頻繁に新聞に掲載されます。もしかしたら日本の新聞より登場頻度が高いかもしれません。ちなみに、「私は日本から来ました」と答えると間髪入れずに「スーパーカントリー!!」と笑顔で叫びます。





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“笑顔が素敵”

もう、これは皆さんもよくご存知ですね。





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“南インドのほうが食事がおいしい”

これ、バックパッカーの常識。日本で普段目にするインド料理というといわゆるドロッとした北インドスタイルがほとんど。油が多めのこってりしたものを想像すると思いますが南インドのカレーは油控えめ。さらっとさっぱりした味付けが特徴。ハーブ系のフレッシュスパイスも多用して疲れた胃袋にも優しいさわやかでヘルシーな料理です。
南インドで定食を頼むと基本食べ放題です。お皿が空になるとつかつかっと小僧がやってきて無言で無造作にカレーをお皿に放り込んできます。もういりませんといわない限りこの無間地獄は続きますのでインド旅行の際はどうかご注意を。
スパイスは北に比べると辛い傾向にあって中には私でも食べられないのがあったりします。もし辛いの苦手という方はイドゥリやドーサなどを頼んでみてください。全くスパイスを使っていない食事もたくさんあるのでインドにつかれたときは南インドで胃袋を休めます。



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売り上げに貢献しないとね





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“インドのお菓子は甘い!”

甘すぎます!!砂糖の塊を食べているようです。手も口もすべてのものがベタベタになります。でも、慣れてくると無性にそれがたまらなくなります。乾燥した気候のせいでしょうか、熱風に吹かれて当てもなくさまよう体には即効果のあるカンフル剤です。





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“太ってます”

特に南インドの人は。お金持ちになればなるほどおなかが出てきます。そして太ってる人は、もてます。映画でもタミルの女優さんはふっくらしてます。ヒロインとしてはたぶん日本だとアウトのレベルです。でも、私は好きです。ふっくらしてる女性のほうが落ち着きます。
先ほど南インドの料理は油控えめでヘルシーとお話しさせていただきました。でも、あれだけ食べたら太るのは当たり前です。そのうえ夕食は就寝する直前に食べることが多いです。深夜、おなか一杯のまま布団に入ります。




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“非常に信仰深い”

誰もが知ってるインドのイメージですね。写真は友人のマンションにあるガネーシャの祠、インド人の生活はすべて宗教を中心に動いています。インドという国は地方で言葉も文化も人種も違う様々な国の寄せ集め、でもそれを一つにまとめているのが宗教。生活習慣からものの考え方から倫理観まで、すべては宗教を基本にしています。ヒンドゥ教=インドといってもいいかもしれません。インド人ならばイスラム教徒でもキリスト教徒でも、根底に流れるのはヒンドゥの教理のようです。
だからと言って日本人の私たちが彼らに引け目を感じることなどありませんよ。インドに行くたびに彼らと接触するたびに、私は日本人の持つ宗教性を深く感じることができます。私たちが普段意識することのない日本の日常にいきわたった良き日本の神々、「日本人は無宗教だから」などと脅しを使って近寄ってくるカルト信者にはくれぐれもご注意を。





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カーリーが憑依した人、みんなからお賽銭貰ってました。



“幽霊を異常に怖がる”

これは日本とインドの環境の違いからじゃないかと考えてます。
だって、インドで闇夜に山の中歩いてたらトラに食われるか蛇にかまれるか象に踏んづけられるかして死んでしまいますから。






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“カメラを向けるとポーズをとる”

別にあなたをとってるわけじゃないんだけど・・・








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“カラスが小さい”

というか日本のカラスがでかい。








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“ポトスがでかい”

おなじみの観葉植物、人の顔ぐらいあります。でも、これはまだ小さいほう。雨期になるともっとでかくなって子供一人乗れそうです。



ほかにも、シャワーは朝浴びるとか、朝起きたら忙しくてもチャイは必ず飲むとか、う〇こは左手で拭くとか、お金は右手で渡すとか。
インドのことがなんとなくわかったところで、最後に、インドの食事風景をご覧ください。お皿はバナナの葉っぱ、右手でひたすらにぎにぎしています。食べ終わった後はまるで舐めたかのようにお皿の上はピッカピカ。よくも指だけであんなにきれいに食べられるものかといつも感心します。
インド人の食べる様子を見ていると日本でよく話題に上る『カレーとご飯は混ぜるべきか』という議論がいかに不毛なものかよく理解できる事でしょう。そう、カレーの食べ方にはルールはないのです。けっこう、左手も使ってるし。





カレーを食べる人








アイヤッパへの道 vol.9

2017.07.28 (Fri)
第9話 Kabali

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マハーバリプラムの町は相変わらず鄙びていてそれでもバーだとかヨーロピアン好みのお店が増えました。
本当の一人旅なら一週間くらいはここで沈没してるでしょう。




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あてもなくバスに揺られているのは気持ちのいいものでインドのバスの座席はとてもリラックスできるしろものでもないですが、やっぱり帰りも学生さんたちが群がってきてゆっくり寝かせてはくれません。
退屈しないあっという間の二時間のバスの旅。






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初めて来たときはホームレスの子供がわんさかいたのですが今回はそう言った風景をほとんど目にしませんでした。
たぶんそんな場所にあまり行かなかったせいもありますが生活水準は目に見えてよくなっているようには思えます。





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夜はいつものようにいろいろな人が来て飲んだり食べたり歌ったり




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時には高級ホテルで映画界のセレブ達と優雅なお食事
同席したのは誰もが知ってる芸能人、そしてテーブルに並んだ高級料理は・・・やっぱりカレーなんですけども






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タミルナードのビール
なぜか金魚が「強いでっせ!」とプロデュース。インドのお酒に共通するのですが、発酵が中途半端なのか穀物の甘みというか雑味というかのど越しがあまりよくないんです。インドのビールはアルコール度数が高めでどれも鼻に重い香りが残ります。『British empire beer』 ラガービールで度数は6度。







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映画関係の人が多かったですね。
それもかなりの有名人、俳優さんだったり女優さんだったり、作曲家だったり監督だったり





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Ramya NSK タミルナードの有名歌手


ここでちょっとタミルの映画事情などを一つ
この方はインドでもとんでもなく有名な人のご家族。インドのチャップリンとまで言われたインド映画創世記のコメディアン、クリシュナン / N S Krishnan のお孫さん ラマヤ NSK です。
祖父の N S Krishnan は1950年代に活躍した俳優、歌手で初期のタミルナード映画界において重要な役割を担った人です。The Nadigar Sangam / South Indian Artistes' Association、南インド芸術家組合の初期会長も務め、その活動は芸術分野にとどまらず政治活動にも深く及んでいます。実際、何度か殺人を含む事件に巻き込まれ彼自身も刺されるなど相当危ない思いもしているようです。タミルタイガーという名前で思い出される方もいらっしゃるでしょう、彼が深くかかわったスリランカの内戦問題。当時のニュースだとタミルタイガーはタミル人の民族主義的テロリストと報じられることが多かったようですがタミルの人から聞く限りでは残虐の限りを尽くしていたのは当時のスリランカ政府、ジェノサイド『民族大虐殺』と非難されてもおかしくない状況だったようです。テロリストが乗っていると称して女、子供でいっぱいの難民船を襲撃、皆殺しにしたりタミル人の集落を襲っては焼き払うなど極悪非道の行いは日常茶飯事、一年間に5千人以上のタミル人が虐殺されたという記録も残っています。彼らタミル人の言を総合すると私たちが新聞やニュースの報道で見てきたものは偏向報道の度をはるかに越えている感があります。というのもインドの中央政府はデリーにある北インド中心、彼らにとってはスリランカ、および、スリランカをバックで支援するアメリカ、イギリスなどの欧米諸国と事を構えるよりもパキスタンのイスラム国家との紛争のほうが重大事案であり南インドで起きていることを国際問題として大きく取り上げることはあえてしなかったようなのです。要は日本に伝わる情報はすべてスリランカからの発信で、殺されてゆくタミルの民衆の声は世界には届かなかった。ともあれ、インドの映画界は政治とは非常に深いかかわりがあり、特にタミルナードは昔から政治的な関心が強い場所、もともとインドに古くから住んでいたドラビダ人の国、インドの古い伝統を担う誇りと中央政府との軋轢が特殊な政治観をこの地域に生み出しています。実際、私がインドにいた時も国を揺るがす大きな政治的問題がいくつも同時に起こっていて、先の俳優クリシュナンさんが会長を務めていた South Indian Artistes' Association に赴いて政治的支援に参加する羽目になったことはタミルナードという土地がインド国内でどういった位置にあるのかを改めて認識させられる出来事だったと感じています。
ちなみに、インドは29の州に別れ、タミルだけでも一億を超す日本よりも大きな国。インドとはそれぞれに言語文化の違う独立国家の集合した共和国と考えたほうがしっくりくる場合が多いです。

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タミルナードを知ってもらうためにちょっとばかり話が脱線しましたが、宴会はとても和やかに。彼女もプロの歌手で映画などで活躍する芸術家、おじいさんの歌った歌をみんなで合唱しました。








ENGHKEY THEYDUVEYN / N S Krishnan




アイヤッパ寺院への巡礼の旅、マイクロバスの長い長い道中の間、何本もタミルの映画を見せられました。言葉もわからず長いし退屈極まりなかったのですが何本かは見ていて、なるほどなという作品がありました。印象としては昔のようにただ歌って踊って恋をしてというファンタジー的なものよりもよりリアルで時には残酷でやるせない気持ちにさせる物語が多くなってきているようです。『太陽がいっぱい』を下敷きにしたのでしょうか、優しかった父親の死後、浮気を続ける母親と浮気相手が密会している自宅に火をつけて焼き殺してしまう子供、更生施設で十分な教育を受け出所した直後、ひょんなことで他人の名をかたりなりすまして大学に通うことになる。ルームメイトの大金持ちとは親友の中、しかし彼に自分の素性がばれそうになった時、もみ合って倒れた友人はテーブルに頭を打ち付けてそのまま死んでしまった・・・・思いがけぬ事件が重なり追い詰められてゆく孤独な一人の青年の一生を描いた悲しい物語。あいにく旅の都合で最後まで見ることができなかったのですが、この映画だけはもう一度見ておかないとと思ってます。題名は・・・・忘れました。


最後までしっかり見れた映画といえば日本でも『踊るマハラジャ』でおなじみのラジニカーント、セリフがわからないながら一気に退屈することなく見れた2016年、去年大ヒットした映画『カバリ/Kabali』です。スーパーヒーローの今回の役柄は、なんとダーティーな暗黒街のボス、冷酷非道なマフィアの親分です。『ロボット/Enthiran』などの以前の映画では、おとぎ話の主人公、完全無欠のヒーローを演じていた彼ですが、今回のこの作品では年齢も彼の実際の年齢そのままで、リアルちょい悪親父、等身大のラジニカーントを堪能できると大いに話題になりました。インド版リアル任侠やくざ映画です。死んだはずの人が生きていたり思いもよらない人が自分の子だったりとストーリー的に「ン?」てところも多少ありましたが、北野武のアウトレイジでも見ましたか?というほど殺し方がなかなかえげつない本格バイオレンス。次回作撮る気満々のエンディングもなかなかスタイリッシュでインド映画に全く興味のない映画ファンでも十分楽しめる力作に仕上がっています。巷の若者の間では「カバリラ!」が合言葉のようになっていました。





さて、今夜はちょっと、観光から離れて映画の評論の真似事などを。内容もいつになくハードな、初めての映画レビューでした。
それでは等身大で復活したスーパースター
「ラジニカーント」の活躍をお楽しみください。





Kabali / Rajinikanth / Neruppu Da






インドの友人はラジニさんとちょっとした知り合い
一度お会いしたいです




アイヤッパへの道 vol.8

2017.07.24 (Mon)
第8話 Mahabalipuram


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旅の途中で出会った美しい人、中国は上海のSandyさんに別れを告げ、後ろ髪を引かれる思いで少彦名は独り、マハーバリプラムの丘を登ってゆきました。
再び彼女の写真を載せた理由ですか?それは単なるアクセス稼ぎ、私のような世のスケベ紳士が放っておくはずはありません。

さてと、気を取り直して




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抜けるような青空、とにかく暑いです
海から近いので風がしっとり湿気があって暑いといってもまだまだいいのですが、それでも病み上がりの体にはこの直射日光はさすがに堪えます。



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7世紀から8世紀の古代遺跡、マハーバリプラムの寺院は岩山を切り出して作られています。それはそれはすさまじい熱意と労力です。

さて、今夜はこの少彦名がインドの名跡をガイドいたしましょう。
『マハーバリプラムの歩き方』 ささ、皆さま、くれぐれも私からはぐれないように。




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まずは牛の神様 『ナンディ』 
どこのお寺に行っても大概出会うことができます。第4話の乳海攪拌で生まれた牝牛と聖仙カシュヤパの子、シバはこの牝牛に乗って移動します。






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クリシュナをまつった洞窟寺院です。
クリシュナはビシュヌのアバター。維持の神、ビシュヌの化身の一つ。この寺院に描かれているのは、インドラとクリシュナの戦いの物語。古い神、雷神インドラを人々が恐れまつる様子を見て、そんな自然を恐れるよりも真理を学び人心を整えなさいと、今年のインドラ祭り中止!って村人達を諭したものだから当のインドラ怒りまくって大洪水を起こしちゃった。クリシュナはゴーヴァルダナ山を片手で差し上げて大雨からみんなを守りました。戦いにも勝ってインドラを撃退。バラモン教の神々がヒンドゥの新たな神にとって代わられる過渡期を描いた神話です。大洪水の話は旧約聖書などほかの宗教のなかでもいろいろと語られてます。






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マハーバリプラムにあって中心的彫刻
『Arjuna's Penance』 アルジュナの苦行です。アルジュナはマハーバーラタに出てくる英雄、シバとアルジュナの友情の物語です。インドの神様オールスター出演、真ん中の割れ目がインドの聖地、ガンジス川、その周りをインドの神話が巻物のように描かれています。レリーフの語る物語には様々な解釈があるようで、今後も新しい発見があるかもしれません。






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お父さんがお母さんの毛づくろいをしてあげてます。赤ちゃん子ザルがおっぱいを飲む仲睦ましいおさるの家族。





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石を積んで作ったのではありません。
岩をくりぬいて彫り出したガネーシャのお寺。ここにはこんな寺院がゴロゴロあります。





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Varaha Cave Temple
ビシュヌの化身、イノシシの顔を持つヴァラハとバラハの妻。母なる海、大地の母、ブーデヴィ / Bhuma DeviまたはBhudevi です。
バラハの手にはシャンカとチャクラ、 shankha はホラ貝、日本で仏事にホラ貝を吹いたり戦いのときに時の声として吹いたりするのはここからきています。chakraは法輪、チャクラムという鉄の輪でできた武器のこと。仏教でも煩悩を断ち切るものとして語られています。チャクラムと日本とのかかわりを謎の守屋神社のなかでちょこっと触れてますので興味があればのぞいてみてください。イノシシの神、バラハも大洪水から人々を守る神として神話の中に現れます。






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インドの人って写真が大好き
さあ、撮ってもらいなさい、お母さんの言われるままにカメラの前ではにかむ女の子。特に写真送ってとか後でいうわけではないんですけどね。





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Trivikrama、トリビクラーマ、またの名を Vāmana / ヴァーマナ。これまたビシュヌの化身です。
子供の乞食の姿でこの世に現れ三歩歩いた分だけ土地を頂戴と約束してそのあといきなり巨大化、世界を全部取っちゃった悪い子です。周りの神様たちがひえーと恐れおののいております。







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空が綺麗ですね
でも暑いです。カラータイマーが点灯し始めました。






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ヴィシュヌかな?ホラ貝とチャクラムを持っていると思われます。




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お隣、三神の中央はシヴァ。リンガ、石塔がありますから。




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左側がブラフマー
世界のすべてを作り出した創造神です。
しかし今ではほぼ信仰の対象となっていません。この辺がキリスト教と大きく異なるところ。ヒンドゥは世界を作り出した創造神に絶対的権力を与えることはなかったのです。






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紹介するのを忘れてました
Varaha Cave Temple のGajalakshmi、ラクシュミはビシュヌの奥さん、ガジャは象のこと。両側を象が囲んでいるのを特別に区別してガジャラクシュミと呼びます。ラクシュミは日本では吉祥天のこと。ちなみに吉祥天と双璧をなす美女の象徴、弁天様はサラスバティ、ブラフマーの奥さんです。ガジャラクシュミの二頭の白い象はブッタの誕生の象徴だといいます。また、ガジャラクシュミをブッタの母、Mahamaya 摩耶夫人と同一視することもあるようです。が、しかしながらこれらは後年、後付けでくっつけた民間信仰の一つでしょう。バラモン教から誕生した二つの宗教、仏教とヒンドゥ教はその様相を磁石の両極端として、ヒンドゥ教は世界のすべての神々を肯定し受け入れることで世界に安定をもたらし、仏教はあらゆる神を否定することで現世に平和を願った。やり方は全く異なりますが目指すところは一緒のようです。ちなみにブッタもヒンドゥではビシュヌの化身の一つになります。







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最後に紹介するのはバターボール。
丘の斜面で踏ん張っている不思議な大岩です。
写真は観光客にしっぽを踏んづけられていそいそと逃げだす一匹の野良犬。また新しく日陰の寝床を見つけなければなりません。






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ここ来るとみんなこれやります。
わかっていても見ているほうはハラハラします。






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今夜の少彦名観光ツアーはこれでおしまい。
でも、実は見どころの半分もご紹介していません。やっぱり病み上がりにこの暑さはしんどい。前に一度来て見ているし、またくることもあるかとおもって帰ってきました。でも、結局マハーバリプラムに再度訪れることは無く、無理してでも周っておけばよかったと今になって後悔しています。写真は帰りのバスであった女の子、メヘンディというヘナで手のひらに模様を描くインドのおしゃれです。








Daler Mehndi - Bolo Ta Ra Ra





この方はインドのミュージシャン、ダーラ・メヘンディ、先ほどのおしゃれ、‎MEHNDI と同じ名前です。私がひそかに音楽の師匠とお慕いしてる方。インドの西方、砂漠の地、ラジャスタンの出身です。インド国内で不動の地位を獲得した彼でしたが、日本で行われたコンサートの来日の際に人身売買目的で同行者の不法入国を斡旋、逮捕された上に本国で実刑を受けその名声は一瞬で地に落ちました。それでも彼の音楽は輝きを失ってはいない。芸術自体には罪はないですから。




Daler Mehndi - Dardi Rab Rab Kardi




Daler Mehndi - Ho Jayegi Balle Balle




Daler Mehndi - Tunak Tunak Tun













アイヤッパへの道 vol.7

2017.07.21 (Fri)
第7話 初めてのおつかい

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その日も朝早くから起きだして、みんな明け方近くまで騒いでいましたので起きているのは私一人。同居人を起こさないようにシャワーを浴びてひげをそって、カメラと着替えのTシャツをナップザックに詰めたら、おっと、かぜ薬も持って行かないと。レストランで軽く、ウタパンとオレンジジュースで朝食を済ませてホテルのガードマンさんに聞いていたとおりにハイウエーを横切ってローカルバスのバス停に向かいます。










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バス停といっても日本のように目印があるわけでもなく、三々五々、人が集まっているところに、『この辺かなぁ』とあたりをつけて一緒になってバスを待ちます。







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ちょうど通学、出勤の時間だったのでバスの中は結構混んでます。
大学生かな、女学生がたくさん、ファッションのこととか話してるのでしょうか、学校までの道のり、友達と思い思いに会話を楽しんでいます。
みんなには黙って出てきてしまいましたからあとでこっぴどく叱られるんでしょうね。でも、せっかくインドまで来たんですから一日ホテルでボケっとしているわけにはまいりません。体の調子もあまりよくないけれど具合が悪くなったら引き返せばいいことだし、とにかく今年初めての『初めての一人旅』なのであります。





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途中、目の前の席がちょうど空きまして座らせていただきました。本来なら女性に席を譲るところですがそういう訳にも参りません。
これは決して体の調子が悪いからというわけではなく、なぜならインドのバス、インドのほかの地域は知りません、チェンナイの市内バスは右の座席が男性、左の座席が女性、そう決まっているのです。混んでいましたが吊革につかまって立っている男性は私一人、あとは女性ばかりです。気兼ねなく座らせていただきます。






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乗り換え地点、タンバラム/Tambaram に到着。大きな町です。近くに駅もあってバスターミナルとしてもかなり巨大なチェンナイ郊外の交通の要所、当然排気ガスもすごいです。また喉をやられてしまいます。





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雑踏の行き交う歩道の地べたに店を広げている露天でバナナ買って、そのバナナをつまみながら次のバスはどこかいな、出発前はすぐに見つかると高をくくっていましたがこれだけ巨大だと初めての訪問者としては、それもタミル語のわからない日本人にとって乗り換えのバスを見つけるのは至難の業、目的地まで出るバスの本数はそれほど多くないとみてますし、乗り遅れてこんなところで待ちぼうけでは病み上がりの体は干からびてしまいます。それでもあちこち聞きまくった挙句やっと乗り換えることができました。
でも、こういったハラハラ感って一人旅の醍醐味なんですよね。









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一番前の席に陣取って、左側の席だけど大丈夫?ほかのお客さんに目くばせしたら皆さん座っていいですよって。混んでいなかったからいいのか、この路線はいいのか、私が日本人だからよかったのかわかりませんが絶対に右が男性、左が女性ということでもないようです。





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途中、海の見える海岸線を走り二時間近くかけてやっと到着いたしました。南インド屈指の観光地、マハーバリプラムです。





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二度目の訪問、一度目に訪れたのはもうずいぶんと前、10年以上昔のことです。そのころとは街の様子は変わっているでしょうか?以前は石屋が点在していたほんの小さな村だった記憶があります。
さて子手始めに終着駅のすぐ目の前、スタルラサヤナ・ペルマル寺院 / Sthala Sayana Perumal Temple にお参りです。
二枚上の写真が全景、南インド寺院特有のゴプラム、塔門が見えます。
現在修復中のようですが屋根の上に『 アナンタ / Ananta 』寝そべったビシュヌの化身を見ることができます。ということはこの寺院はビシュヌをまつったもの、第4話でもお話ししましたがビシュヌはたくさんのアバターを持っています。ヒンドゥ教はたくさんの神話、無数の土着の神々が集合してできたもの、形があってないような不思議な宗教です。しかし一定の経典もない、一見とらえどころのない神話と教理、教義の集合体ですが、しかしながら私はこれこそが自然な形の本当の宗教だと思っています。
マハーバリプラム / Mahabalipuram は古代インドの寺院群が見れる考古学的に貴重な場所です。ガイドブックに載っている名跡を見て回るのもいいですが、現在、こうして日常的に機能している寺院もぜひ訪れたいものです。





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中は暗く静かで、ちょうどお昼時でしたから信者の方の数も少なくゆっくりお参りすることができました。昨夜の初もうではあいにくお寺が閉まっていましたのでこれが本当の今年初めての初もうで、途中、白髪の老人が手招きして私の全くわからないタミル語でお寺のガイドを始めましたが境内を連れ立って歩くその途中、私の目の隅に一瞬映った麗しきたおやかなる人影、その影は寺院の暗闇の中を柱から柱へ、私の前を蝶のように見え隠れしては通り過ぎてゆきます。
もうすでに、老人の声は耳に届きはしません。




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長い長い説明の後、予想していた通り右手を目の前に差し出す老人。彼には申し訳ありませんが追い払う意味もかねて最初から予想していた案内料のチップを渡すと、私、普段ならそんなお金を容易に渡すなんて、そんなことしませんよ。勝手に近づいてきて説明し始める人って観光地にはよくいます。まれに寺男の方が説明してくれる時がありますがそういう人はあちらからチップを請求する事はありません。そういう時はこちらから感謝の意味も込めてお布施致します。
でも、正月だし、おじいさん、とても人がよさそうだし、目的を果たした老人は小さい体をくの字に曲げてその場を離れていきましたから、二人きりになったところを見計らってさっそく彼女に話しかけてみました。見た感じ、地元の人とは見えないし、ヨーロッパの人でもなさそうだし、彼女もこちらには興味があったみたいで快く挨拶をしてくれました。






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上海からやってきた中国の方だそうです。
今年初めて会った、それも特別美人なお嬢さん。もう明日にはデリーに発ってしまうということで、残念、再開は果たせずじまいでしたがこんなきれいな人と一瞬でも巡り合えたのは本当に幸運なことなのでしょう。
メルアドやら電話やらしっかり聞けばいいものを、私のブログの文面では全く感じることはできないでしょうが私は元来女性に対しては非常に奥手な者で、え、信じられないって?この日のようにこちらから声をかけるなんて本当に珍しいことなので、しかしながら寺院の中で私と彼女二人きり、旅行者同し無視するのも後々気まずいし。勇気を振り絞って声をかけた次第でございます。ちょっと話は変わりますが、私の長い人生の中でいまだかつてこちらから女性に交際を申し込んだことはありません。だいたいが女性のほうから、いわゆる逆ナンてやつです。しかしそれも今は昔、遠い過去の物語。だいたい山にはシカやキツネはいても女性は森には生えていませんから。






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誠にやることなすことじれったい少彦名ですが、今夜のお話はこの辺で。
肝心のマハーバリプラムの観光写真は次回掲載いたしましょうか。観光地の写真は巷に溢れていますので特に目新しい記事にはなりませんけど、折角撮ってきた写真だから次回もお付き合いのほどをよろしくお願いいたします。









Wo Wo Ni Ni 我我 你你 ‐ Dick Lee






当ブログ、唯一の二度目の登場
もう二度と会うことのできないあの人に













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