たこ八郎

2018.08.05 (Sun)
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ある日、いつもの公園から帰ってくると家の中がすっごく臭かった。
昼間からカーテンを閉めて薄暗いリビングに母親がこっちを向いて鼻をつまみながらソファーのほうを指さして苦笑いしている。
並べられたソファーには見たこともない浮浪者がいびきをかいて眠っていた。

それがたこさんとの初対面だった。

たこ八郎。本名、斎藤清作。元日本フライ級チャンピオン、日本屈指の名コメディアン。父とは同じボクシングの仲間、一つ下の後輩、階級も彼のほうが軽い一つ下のフライ級。
現役の時はよくスパーリングの相手をさせられた。させられたというのもたこさんとやるのが本当に嫌だったそうだ。父のほうが彼より一つ重いバンタム級(当時はスーパーフライ級という階級はありませんでした。1980年新設)。当然試合をすれば圧勝なのだが、たこさん、これがどれだけ打ったって倒れない。打たれても打たれても手をぶらっと下げたままノーガードで頭から突っ込んでくる。しまいには相手が根負けしてみんなリングから逃げだしちゃう。『あしたのジョー』、矢吹丈のモデルになった伝説のボクサー。

たこさんは僕のことを『お坊ちゃん』と呼んでいた。お酒を飲むとすぐに酔っぱらった。というかお酒を飲んでないたこさんを見たことがない。酔うと子供の時の話ばかりした。僕のような子供を相手に楽しそうにお酒を飲んでいた。飲めば故郷が懐かしいとこぼした。終いにはいつも必ず泣き出した。おねしょしたカーキ色の作業ズボンを母親が洗ってた。

「お坊ちゃん、子供のころ、学校帰りに、毎日、麦畑に寝転んで、あの青い空を眺めながら、あれだよ、オナニーをするんだよ。きもちよかったなあー。あの真っ青な空。あの日に帰りたいなぁ。本当にあの青空はきれいだったなぁ。」

そういいながらいつものようにおいおい泣いていた。母親はたこさんがいるときはいつも黙って苦笑い。私は、とっても嬉しそうに話すたこさんが実はとっても寂しそうなんだなって。昼間、父が留守の家でたこさんの相手するのは私。酔っ払いのわけのわからない苦だ話になぜだかいつまでも付き合ってた。父ら友人の間では「迷惑かけて、ありがとう」というのが合言葉のようだった。  

ある日、明日CMの撮影がハワイであるので飛行機に乗らなきゃいけないという日に、家で、前日から飲み続けてべろんべろんに酔っぱらってて。仕事に行きたくないよーっ、て子供のように駄々をこねた。母親がタクシー呼んで無理やりに車に押し込めた。
「空港に行くにはね、こうこうこの電車に乗って、この時間には間に合うようにこうしてああして・・・運転手さん、お願いしますね。」
次の日たこさんから電話がかかってきた。飛行機に乗り遅れたって。山手線で眠りこけてぐるぐる回ってる間に飛行機、飛んでっちゃったって。
こんなこともあった。
カルビーだったかな?ポテトチップか何かのCM撮りでスポンサーの社長に製品の感想を聞かれたら、「おいしいけど、ちょっとしょっぱいね」って。
結局CM降ろされちゃった。

忙しくなって顔を見せなくなっても、よく電話だけはかけてきた。

「たこです。え、っと・・・・清作です。お坊ちゃまでいらっしゃいますか?お母上はいらっしゃいますか。」
「はい代わりました、はい、そうよ。仕事行ってる?ちゃんと食べてる?お酒ばっかり飲んでちゃだめよ。ご飯ちゃんと食べなさいね。」

ー 何の電話だったの?
ー 今何時かって、家に時計がないんだって。 
  
たこさん、他の人の話は駄々をこねて聞かなかったけど母親の言うことだけは素直に聴いていた。  




それから何年かしたある夏の日、たこさんが死んだ。お酒を飲んだまま海に入ってそのまま帰ってこなかった。
その日から直前、ここ半年、一年間はたこさんからかかってくる電話は長電話が多くなっていた。いつも母親は困ったような、深刻な顔で親身になって相談に乗ってあげていた。
電話口でいつも泣いていた。結婚するのがどうしてもいやだって。あるひとにずいぶんと言い寄られて、それこそ家にまで押しかけてくるようで困っているって。確かそのころはほとんど彼女と一緒に暮らしてたみたい。たこさんもその人がとっても面倒見のいい、良い人で好きだって言ってたらしいけど、でも自分には結婚する自信がないんだって。怖いんだって。いつまでも自由でいたいんだって。相手は名前は出さないけど、今でも芸能界で活躍してるあの人。母親はたこさんの話を聴きながらその彼女のことをずいぶん強引な人だと怒ってた。
           あき竹城   自殺
亡くなる一か月前は特に頻繁に電話がかかってきた。毎週、それこそ毎日。そして、あの日、たこさんは戻ってこなかった。私たち家族の間では、口には出さないけど、みんな、たこさんは自分で行っちゃったって思ってる。
たこさんの思い出。いやだなって思ったのは最初の日の、あの酒臭い、お風呂にも入っていない、強烈なあの匂いだけ。
ただただ思い出すのは人のいい笑顔と子供のようなあの泣き顔と。


夏の青空の下、いつものように酔っぱらったまんま、たこさんは自由の海に帰っていっちゃった。






 Somewhere over the Rainbow - IZ
  
 


イズラエル・カマカヴィヴォオレ
Israel Kaʻanoʻi Kamakawiwoʻole 愛称“IZ”ハワイアンの伝説的歌手。38歳の若さで死去。たこさんと一緒で神様に愛された人。
この曲、前にも紹介したけど、たこさんのための選曲となるとどうしてもこの曲しか思いつかない。僕も何かあると彼のアルバムを引っ張り出して聞いている。今も聞きながら涙が出てきて止まらない。

本当は日本ボクシング連盟の話を持ってこようかと思ってたけど、僕のたこさんと同列に書くにはあまりにあの会長は低俗すぎて。
たこ八郎の、斎藤清作さんの爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。

たこさん、ブログになんか書いちゃって、ごめんね。








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女医さん

2018.08.04 (Sat)
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この間。ブログにも書いたけど、突然目が見えなくなったじゃない。見えないって書くと衝撃的だけど全部じゃなくって視界の一部がね。

その時見てもらった先生が女性だったのね。諏訪中央病院の若い女の先生。
まだ経験も豊富なわけじゃないけれど一生懸命診察してくれて、分かりやすく説明してくれて。
すっごく安心できたのね。
仕事休んでまで来てよかったなって。

東京医科大の事件/東京医大入試 女子一律減点
患者さんのためにしっかりした能力のあるお医者さんを育てるつもりが全くないんですね。他の大学も多かれ少なかれ同じようなことやってるんだって。私たちは高い能力のある、それに見合う努力を惜しまない、しっかり患者の目線で考えてくれる、女だろうが男だろうが、本当にいいお医者さんにかかりたいの。
こういうふざけた大学は『東京』とか名乗っちゃだめね。
東京の名も汚れるし、第一紛らわしいから。

ついでだけど日本大学もダメ。
学生のころは、『日本大学株式会社』って馬鹿にしてたな。
自主創造だっけ。笑わせるよな。学生たちがかわいそうみたいな報道が多いけれど、いつから大学生って『こども』になったんでしょうか。前にテレビで、あの事件に関するインタビューを当該学生に聞いてたのが流れてた。「興味ないから」「自分には関係ないから」みたいなのがほとんどだった。
「アメフト監督が解雇されましたけど?」
「自分には関係ありません」
これってアメフトの学生の発言ね。事件自体より実はこれが一番びっくりした。
何かあったら自分たちで変えてみろよ。これだけのことが起きてるのに学内で何も起こらない。これって普通に考えて異常だと思います。大学生っていつから『ガキ』になったんだろうか?
日本大学に『日本』の名称を許可した覚えはありません。



Swans - Big Strong Boss







スワンズ
アメリカのポストパンクバンド。一時期こんなのばっかり聞いてた時期がありました。てゆうか、結構長い期間、音楽に本当に目覚めたころはこんなのばっかり大音量で聞いてました。
で、なんで今夜この曲かっていうと、なんか強くなったような気分になるじゃない?
ただの自己顕示、強がりでございます。




Swans - Stay Here












歌丸さん

2018.07.12 (Thu)
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歌丸さんが死んだ
なんだか嘘みたいだ

テレビで見たときからお爺さんだった
笑点では毒舌の憎まれ役だった
創作落語の出だとは知らなかった

私は東京の下町育ち
五代目三遊亭圓楽、『若竹ビル』のすぐ隣に住んでいた。
初めて見た落語はそこで見た円楽師匠の高座。
円楽さんは朝早くから箒片手に近所の路地を掃除していた。

歌丸さんの高座はきっと見たいときにいつでも見れると思っていた。
気がついたら一度も見ないで終わってしまった。
改めて思うのは
当たり前だけど『歌丸さん』て一人しかいなかったんだなと。
なんかミック・ジャガーとかデヴィッド・ボウイとか、そんなロックスター達と全くおんなじ。

歌丸さんが死んだ。
本当にかっこいい男が死んじゃった。




Shivaree - Goodnight Moon











ひぐらし雑記帳

2018.07.02 (Mon)
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6月28日
ひぐらしが鳴き始めた。
夕暮れの森の中で一匹だけさみしく鳴いていた。
ひぐらしの鳴き始めは記録してないから確かにはわからないがいつもの年よりかなり早い気がする。
梅雨も梅雨らしい日が一日もないままに一週間も早く開けてしまった。

6月27日
食堂で突然目がおかしくなった。
右の視界の上からぐるりと半円をかいてナイフで切ったように切れ込みが入った。その切れ込みから虹色の炎のようなものがめらめらと噴き出していた。そんな状態が10分余り続いた。食事をしている周りの友人の声が聞こえてはいるが何故か頭に入ってこない。吐きっぽい気がする。座っているのに立ち眩みのようだった。
仕事を半日で切り上げて大きな総合病院に行った。救急外来、きれいな見習の女医さんだった。帰りしなに『専門は?』と聞いてみたら『駆け出しでまだないんです』とのことだった。今度CT検査で頭の中を見てもらおうと思う。

猛烈に忙しい。
朝、二時間畑で仕事して、泥のついた長靴のまま会社に出る。
仕事が終わってからまた畑に出て日が暮れて暗くなっても山間の耕地で一人うろうろとしている。それでも全く追いつかない。
今日はやっとモロッコのトンネルを一本だけ建てた。豆の苗がもう伸びきっていて網でひっかけて少し痛めてしまった。風が強い、弦が風で折れてしまわないように明日も朝早く起きて夕方までにはもう一通り支柱を仕上げてしまおう。

キース・ジャレットを聞きながらせかされるように書いてる。
終わったらジャズを流しながらワールドカップを観戦しよう。





Keith Jarrett Standards Trio








Keith Jarrett キースジャレット / Standards, Vol.2 (Uhqcd) 【Hi Quality CD】


Keith Jarrett キースジャレット / Standards, Vol.1 (Uhqcd) 【Hi Quality CD】



ロリコン

2018.06.04 (Mon)
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千葉ベトナム女児殺害

まず、今夜こんなことを書くつもりではなかったこと。
ニュースで、事件の被告が検察の捏造だと罪状否認したこと。
日本人に幼児性愛者が異常に多いこと。

SMはいい。スカトロも許す。みんな隠しているが変態なんてきっと山ほどいるだろう。
叩かれるのが好きならたたくのが好きな奴と暮らせばいい。うんこが好きなら誰かに食べさせてもらうがいい。しかし、ロリコンだけはだめだ。需要と供給が一致してるなら、何をやってもいい。人を傷つけなければ何をやってもいい。しかし、子供だけはだめだ。

高校の時、後ろの席がロリコン野郎だった。大柄な色黒の男だった。毎日ニヤニヤしながら幼い女の子の話ばかりしていた。数学の授業中、いつものようにニヤニヤしながらまた奴が始めやがった。

「小学生の、特に年少の女の子ってとってもいいよね。あの子の白いパンツが欲しいな・・・・」

気がついたら殴りかかっていた。授業の真っただ中、きっと周りは何が起きたのだろうとさぞびっくりしただろう。私は目立たない引きこもりの生徒だった。同じ教室で私のことなど覚えている同級生はきっといない。担任にはなぜ殴ったかのか、その理由は最後まで言わなかった。

アニメは日本の文化?もとい、人を感動させられるアニメ作品はそもそもアニメである前に立派な映画だが。
漫画は文化?だとか、アニメは日本が誇る世界に通用する財産?だとか。フン、あんなものが文化である筈がない。
かつての電気街、オーディオの街「アキハバラ」が今や変態の一大聖地になっている。アニメという疑似文化の盛り上がりに隠れて『ロリコン』と呼ばれる妖怪どもがまるで世界中から支持され市民権でも得たかのように堂々と大手を振って街を闊歩している。



ある夜、古い友人が私に向かって自分の秘密を告白した。

「俺は幼女が好きだ・・・」友人は宙を見つめながらポツリと話し始めた。
「生まれついての志向、生まれついての性癖を人は決して選ぶことができない。性の対象を、性的嗜好を自分の意志で変えることは決してできない。勇気をもって告白するけれど、俺は子供の女の子が無性に好きだ。幼い少女が大好きだ。幼い子供でしか興奮することができない、成熟した女性より、未熟で未発達な少女の体でしか欲情ができない。幼女に異常に執着する自分、生まれついての性的嗜好を自分では変えることができないんだ。そうさ、俺は怪物だ。生まれついての醜い怪物だ。自分自身、そのことに気づいた時、自分が自分のことを怪物であると自覚した時、その瞬間がどんなに絶望に満ちた苦しいものなのか、これから先、自分が怪物であることを隠し続けて生きていくことがどんなに残酷なことなのか、君にこの地獄が、この生きた地獄が少しでも理解できるか?」

彼は安いウイスキーをあおりながら絞り出すように泣いた。まるでオオカミが夜空に遠吠えするかのように。天に向かって血を吐くかのように苦しそうに泣いていた。




Alizee - Moi Lolita




こんなテーマで、あんな事件のさなかにこんな曲を紹介するのは非常に不謹慎で的外れな感がありますが、このぶつけようのない怒りを何かで少しでも慰めてもらうように。
アリゼ。以前紹介したろうか。フランスのアイドル歌手。アイドルを絵にかいたようなお嬢さん。歌詞もどぎついし、思わせぶりな笑顔もどこか影があるけどそこは能天気な日本人、文化もバックグランドも関係なしで今日のように疲れて何も考えたくない時にはよく聞いてます。

ロリータコンプレックスの語源はナボコフ作の小説、「ロリータ」。男子のたしなみと思い読んではみましたが、下巻の最初で挫折したままです。きっとこのまま一生読まないんだろうな。だいたい、主人公が冒頭で人を殺すって、殺人者の独り言なんて興味ないし、そもそもこんなもの、文字に書かれた空想の産物、当時はもっと背徳的で甘美な世界に生きていたものですから♡  うふふ・・・・






開設5周念プレゼント 当選者発表!!

2018.05.29 (Tue)
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お待たせいたしました。
『ブログ開設5周年記念プレゼント企画』 お米15キロ、当選者の発表です。


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皆様ご応募ありがとうございました。
でも、思ったより正解者が少なかったのは、思いのほか問題が難しかったのでしょうか?
『くんざん』さん、長野にはオットセイはいないですよー。いくら寒くてもここは北極じゃありません。


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さて、正解はこちら!

つららの間にだれが置いたか知らないが、ちっちゃなかわいい雪だるまがちょこんと座っているのが見えますでしょうか。
オコジョと答えた『ちから姫』様もおーまけにまけて正解とさせていただきました。


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それでは、いよいよ当選者の発表です!
厳正な抽選の結果、見事、無農薬新米をゲットされた方は・・・・



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『よっこたん』様!!
おめでとうございます!!!

アメコカリキの世界
・・・・アメコカリキの世界・・・当初は何かよからぬことを密かに計画している秘密結社かなにかかと思って怖かったです。



皆様楽しんでいただけたでしょうか。
出題者としては悩んでる皆様の姿が目に見えるようでちょっと楽しかったです。
これに味をしめて来年もまたやってみようかしら。


追記
『雪だるま』じゃなくても6枚目の写真に小さく何か写ってます!て時点で皆さん正解にしてますよ。はずれた方、次回に期待です!!!








Blondie - One Way Or Another




ただ単に今夜は好きな曲で。
ブロンディはたくさん名曲もってるけど、なんか、彼女、この曲歌ってる時が一番生き生きとしてる気がするんだよね。
こういうシンプルで勢いのある曲は元気が出ていいです。











ブログ開設5周年記念プレゼント企画

2018.05.15 (Tue)
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ブログ開設5周年 超得大プレゼント!


(下にヒント追記しました)




以前紹介した横谷渓谷の記事、そこにかわいい○○が映り込んでおりますよ!とご案内させていただいたにもかかわらず、意外にも読者皆様、予想に反しての見事に全くの無反応。あまりの無関心、何の反応もないことについに業を煮やした少彦名。

ブログ開設5周年記念!母の日も重なったこの時期に行き当たりばったり、やけっぱちの思い付き企画!『○○を探しておいしいお米をゲットしよう!』をここに開催致します。





Girma Beyene / Ene Negn Bay Manesh








完全有機、完全無農薬。生産農家でしか決して口にできないおいしいお米、15キロ相当(送料の関係で14キロ弱)をクイズ正解者の中から抽選で一名様にプレゼント致します。

ブログ記事、横谷峡 氷瀑群 にアップした写真、掲載した写真の何枚目かにかわいいキャラがこっそり隠れています。見事見つけた方は『何枚目の写真に○○が写っていますよ!』とコメント欄にお書き込みください。なお締め切りはこちらの気分次第、皆さまどしどしとご応募お願いいたします!
正解者の中から抽選で一名様に私の育てた『完全有機無農薬米15キロ相当』をお届けいたします。なお、送料については着払い、ご本人ご負担の上でお願い致します。(クロネコヤマトで長野県諏訪市発送、1500円くらいでしょうか) ご了解いただける方のみご応募お願いいたします。

では、楽しいことは自分から。「常世の国に栄光あれ‼」

横谷峡 氷瀑群



5/17
それじゃ、まだ見つけられない人のためにヒントね

 『冬といえば雪、雪といえば・・・・・』

誰がそこに置いたのか。小っちゃなかわいいあの存在♡
○○に見えるとか心霊写真とかそういったものではないですよー







[CD] THE VERY BEST OF ETHIOPIQUES




Girma Beyene / Ene Negn Bay Manesh
70年代に活躍したエチオピアのミュージシャン。エチオピア版オールデイズベストからの一曲です。私の持っている一枚はすでに廃盤になっているらしく中古で5000円とか8000円とかの高値がついていました。全28曲の超お買い得の二枚組、腰を直撃すること間違いなしの超ゆるゆる、なまぬるーい名盤です!






ありがとう

2018.05.10 (Thu)
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『くんざん』さんから夏ミカンが届いた。
手作りの自家製味噌と一緒に。







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畑の合間にみんなで夏みかんを頬張った。
そういえば寒い信州では夏ミカンを見かけることがあまりない気がする。

仕事のほうは順調。
派遣社員のくせに研修に来た新入社員に一日付きっ切りで仕事を教えている。
おかげで一日の作業はあっという間に過ぎてゆく。








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職場で知り合ったインドの青年。
食堂での自分の居場所がなかなか見つからずたまたま座った席の隣がインド人の集団だった。
それも私がよく知っているチェンナイのエンジニア。
『イチド、ハタケヲテツダッテミタイデス』
お、いったな♪ ということで先月休日返上で無理やり畑に連れ出してジャガイモを植えました。
今年はあきらめていた畑仕事、ふたを開ければ村の誰よりも早く仕事を始めています。
そういえば、アイヤッパの旅、書きかけの『南インド紀行』
いつになったっら完結するのだろう。









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やりたいこと。やるべきこと。やらなければいけないこと。
やらなければがたくさんあり過ぎて心が痙攣してしまう。
レナードの朝のあの病気のように、激しい痙攣はまるで死んでしまったように私の心を縛り付けてしまう。
気持ちばかりが焦って春のとめどない季節の流れをただ見送るばかり。
走ってもいないのに動悸ばかりが激しく胸を打っている。








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『ぽっけ』さんからバレンタインデーにもらった大きなチョコレートの包み。
とてもおいしかった。食べ終わるのに一か月かかった。
簡単に『とてもおいしかった』と書くのははばかれるほどおいしかったのに・・・・
何もお礼できるものがないなあと思っていたらホワイトデーにメールが届いて、おかえしがないぞー、コラ。と怒られた。
仕事は順調だ。しかし、いつの間にか日常に安心して私の心は痙攣で動かなくなった。









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『カレーリーフ・久美子』さんからもたくさん贈り物をいただいた。
金山寺味噌やらシガレット・チョコやら手作りギーやら。
会社帰りのスーパーで夕方セールの半値になったお刺身を買って、酢飯に乗せた即席ちらし寿司にいただいた和歌山のたまり醤油をかけていただく。これが最近の私の夕飯。
トロリと少し甘みがあって、九州で頑張っていた時にいつも使っていた甘いお醤油を思い出す。
夏みかんに、大きなチョコレートに、特製たまり醤油。考えてみればなんて贅沢な毎日なのだろう。あーあー、と一人めそめそしている場合ではない。








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今年は毎月、新曲をアップしようと心に誓ったのにもうすでに挫折しかけている。
あらら、また動悸だけが激しくなる。
鬱の人に「頑張れ」と声をかけるのはいけないと聞いた。しかし、それでも頑張れと自身に声をかける。









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日頃のお礼に、贈り物をいただいた皆さんに、上野大根の糠漬けを送りました。
去年はあまりに寒くて大根が凍ってしまって漬けあがりがいまいちだけど、おいしく食べてください。
しかし慌てて送ったのでポッケさんとカレーリーフさんの荷物を取り違えて送ってしまいました。
お詫びの電話をして初めてカレーリーフさんとお話をした。早口のかわいらしい声の人だった。どんな人かなと考えたことはなかったけれど話してみたら何となく想像していた感じだったのでちょっと可笑しかった。









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「今夜は必ずブログを更新します。そういう決意で今家に帰っているところです。」
そう言い切って電話を切ったがあまりにつかれていてパソコンの前で気が付いたら眠っていました。
春の山は日々色を変えて私を置いてきぼりにする。
もうすぐ夏が来るよ、さあがんばれがんばれ。








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出来ないことを可能にするために力を注ぐより、出来ることをこなしてゆくほうが実はとても難しい。
自分の中にあるものをひとつづつ形にしてゆく。
書き留めることでひとつづつ形にしてゆく。
今まで簡単にできたことが何故かむづかしく感じられる。
あたらしい本を開くのにとてつもなく勇気が必要になる。
日常に埋没する恐怖。日常の安心の中によどんでゆく病。
ああ、いけないイケナイ、ガンバレガンバレ。









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『くんざん』さんから頂いた手作り味噌、『ズク』がない私は真っ白なご飯にそのまま載せていただいている。
自分で作った新米の香りと手作りの麹の香り。
なんて贅沢な食事でしょう。

そうだ、今日あたり『お化けの猫』さんから贈り物が届く。
彼に会わなかったら・・・実際は未だあったことがないのだが・・・彼と出会わなかったらブログも書いていなかったし、もしかしたら長野にも引っ越ていなかったかもしれない。
未だあったことのない友達、送られたお酒を開けるときはまだ見ぬ友を想って独り乾杯をする。











Soha - Mil Pasos





Soha
ソア。『ソア』と呼ぶのか『ソハ』なのかは知りません。フランス語では『H』は発音することがほとんどないので。しかしお名前なので例外もあります。アルジェリア系フランス人の女性歌手。2007年のアルバム『D'Ici Et D'Ailleurs』からの一曲。
言葉もわからないし旋律も日本のものとはかけ離れている異国のものだけど何故か郷愁を誘う。こういった成熟した音楽を聴くと低俗でつまらない雑音で満たされている日本の街を飛び出してバック一つ、見知らぬ国をさまよっている自分の姿を夢想してしまいます。









音・風・水 ブログ開設5周年

2018.04.02 (Mon)
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5年前のエイプリルフール。
何日続くかわからないいつもの通りの三日坊主が、
何とかかんとかあれから本日が5周年。

当初は水槽のブログにしようかなと、
それでも最後は好きな曲で〆るスタイルは今も変わらず。
題名の『音・風・水』が浮かんだ時点で長続きしそうだという予感はあったけれど、
それでも振り返ってみればいろいろなことがあったなと。
つたない構成からよくもここまで育ってきたなと。

さあ今日でおしまい。
さて、本日でこれっきり。
そう言い切ってかっこつけたい気持ちもあったけど、
駆け足になったり、とぼとぼ歩いてみたり、
時には立ち止まってみたり。
変に気取らないで自然体でこれからも書いていこうと思っています。

この5年間
言葉に残してきて本当によかった。





Devendra Banhart - Little Yellow Spider





一回目の選曲はデヴェンドラ・バンハートの『Carmensita』でした。
ビデオの中の女優、映画『ブラックスワン』のナタリー・ポートマンは彼と別れ二人目の子供を出産し、バンハートはキリストのような長い髪をバッサリと切り落としてこぎれいな書斎のソファーに身を沈めています。


派遣社員

2018.02.09 (Fri)
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農閑期のこの季節。
毎年、冬は派遣社員として働いている。
今年の職場は大手工業製品製造業。



時間ピッタリに一斉に始動する。
巨大な工作機械の動く地響き。
窓から差し込む真白な冬の光。
金属はこすれあい、蒸気が噴き出し、鋼がきしんでゆく。

一日のノルマに向けて。
一心不乱にねじを巻く。
いつもはうまくいかない三番目の手順が。
一発でパッチっとはまれば。
自然と鼻歌まで出てしまう。

心地よい手にしたスパナが打ち付けあう音色。
トルク調節の目安が手元で小さく『カチッ』となる。
初めての工場。
派遣社員のくせに一部門を独りで任されて意外と楽しくやっている。






Einstürzende Neubauten - Kollaps





アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン
80年代、西ドイツ、ベルリンの重工業インダストリアル・ミュージックの最右翼。鋼鉄を切ったり削ったり叩いたりするバンドです。当時の西ドイツにはこんなバンドがいっぱいあって新譜が出るのがとても楽しかった。
この時代、世界は資本主義と社会主義で真っ二つに分断されて、ベルリンの壁に象徴されるように二つの世界は文字通り巨大な壁で隔てられていた。彼らはお互いがお互いを威嚇し合い、けん制し、その上それぞれの真の姿は壁に遮られ相手の様子さえ垣間見ることは不可能でした。世界が巨大化し社会が熟しきった20世紀後半、アンチテーゼとして巻き起こったパンクムーブメントから始まる一連の音楽革命。それは日々変容し、増殖し、混沌を極め、時には今夜の曲のように非常に攻撃的で暴力的でした。
しかし、それら表現された『暴力』、発露される『狂気』が、実は危ういバランスながらも二つの巨大国家によって管理され抑制されていたというのを私たちは気付いている。どんなに目の前のショーが暴力的に見えたとしてもそれは所詮舞台の上でのこと。観客と演者、敵と味方、悪と正義。世界は強大な力をもってにらみ合ってはいたが、それは非常に均整のとれたとてもシンプルでわかりやすい世界だった。
しかし、東西冷戦が終結した今、それまで、画面の中でおとなしくしていた『暴力』や『狂気』がブラウン管の外、日常の世界に堰を切ってあふれ出してきている。もうすでにあなたのすぐわきに赤い歯茎を見せながら彼らが佇んでいる。そんな日常、そんな現代に『表現』というオママゴトの持つ影響力はどれほどのものなのか。芸術という名のリアリティの郷愁、そこに希望はあるのでしょうか。