副業は映画製作

2019.06.01 (Sat)
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このあいだ、SNSで知り合ったインド人にこの写真を見せたら、

「彼はシバじゃないか!君は今売り出し中の一流コメディアンと一緒に映画の仕事をするといういうのかい!?」

と、びっくりされた。
ごめんなさい、私は彼のことを全く知らない。もしかすると一緒に映画に出る羽目になるかもしれません。


さてと、
ちょっとの間、映画撮影という副業のために愛おしい田畑や美しい山野を留守にいたします。







"Zooby Zooby" Dance Dance




『アイヤッパへの道 vol.1』 『アイヤッパへの道 vol.5』 で紹介したインドの問題児 Bappi Lahiri / バッパ・ラヒリ作曲、映画『ダンス・ダンス』の挿入歌。歌うは、こちらも以前『アイヤッパへの道 vol.17』でご紹介したインドの歌姫、Alisha Chinai / アリーシャ・チナーイー。
アリーシャ・チナーイーの名曲『Made In India』はインドでは珍しく映画のサントラとしてではなく独立した楽曲で大ヒットした数少ない作品。



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映画のお仕事

2019.05.06 (Mon)
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映画の撮影が決まった。
今回の仕事で6本目か、7本目か。





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ビザの申請に問題がなければ今月の25日にクランクイン。
長くて20日間の日本ロケになる。




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18日にはスケジュールの打ち合わせ。遅くとも20日にはインドの撮影隊と顔合わせ、段取りに取り掛からないといけない。前回の撮影の時はレフ板忘れたとか言って急遽調達するのに大変だったな。



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それよりなにより、あと10日ばかりで畑も田んぼも一通り終わらせなけりゃならない。
百姓にとってはこの季節が一年で一番大切な時。そして一番楽しい時。
大事なようだとは言え長い間山を離れることを考えると心が痛む。映画も大事な仕事だが、私の本業はあくまで農家だから。





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やらなきゃいけないことの半分もまだできていないけど、今やらなければ、この時期にコケたりするとそれこそ今年一年棒に振ってしまう。





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もう少し早く日程が決まっていれば誰かしら雇ってやっつけることもできたけれど、一人というのはこういうときには本当につらい。
後、10日間。一年の間のほんの一瞬、頑張って頑張って、全くすっきりした気分で撮影に臨みたい。








Kozhu Kozhunnu Porandhvale / Theeya Velai Seiyyanum Kumaru






スリランカ同時多発テロ

2019.04.21 (Sun)
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スリランカで爆弾テロが発生しました。
スリランカはインドのタミルナードとは深い因縁のある国。タミルの友人が多い私にとっては決して他人事ではない事件です。
取り急ぎざっと、簡単に書いてみます。




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スリランカは10年前までタミル人とシンハラ人の民族紛争による内戦が続いていた国。一説によると犠牲者の数は10万人とも20万人ともいわれています。

今回のテロで私が一番危惧するところ。
再び民族紛争に発展すること。タミル人の何らかの団体が今回の事件に関与していないことを祈っています。

そこで、私なりに今回の事件の実行犯を推理してみます。





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タミル・タイガー。
可能性は低いと思われます。
タミル・イーラム解放のトラ。スリランカ内戦時、スリランカ政府と敵対したテロリスト集団。私見ですが、タミル・タイガーはスリランカ政府のタミル人に対する民族浄化、弾圧に対抗するためのタミル人自警団と私個人は考えています。日本、欧米諸国がタミル・イーラム解放のトラをテロ集団と認定しタミル人に対する虐殺、弾圧の事実を無視して報道し続けていたのはスリランカ政府との親密な関係から。(民族紛争の直接の原因を作ったのも今は紳士面をしているイギリス、現代に残る紛争の全てはこの国が作り上げたものです)スリランカ政府の悪行が明るみに出たことでやっと動いた国際社会の仲裁により26年ぶりに停戦協定が結ばれました。
結論としては彼らが事件を起こす可能性は非常に低いと思われます。理由としてキリスト教会を攻撃する理由がないこと。結果として国際世論を味方につけることはできないこと。タミル人のキリスト教徒が多数いること。

タミル人イスラム団体。
こちらも可能性は低いと思われます。
今までイスラム教徒によるテロがスリランカでは行われたことがないこと。
おなじタミル人がいるであろう教会を爆破することになること。
タミル人の故郷、インドのタミルナード州ではヒンドゥ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒はともに助け合いながら仲良く共存しています。洪水などの大きな天災が多い中、彼らは宗教の区別なくともに助け合って生活しています。なお、パキスタン系テロリストが起こしてきたテロは主にムンバイやデリーなどの北インドです。

結論
外国のイスラム過激派による犯行。国内情勢を不安定にして活動拠点の拡大を図る。
シンハラ人の謀略。タミルの分裂を図りタミル人社会を弱体化する。
今回高級ホテルも標的にされたということですが対外的に衝撃を与えるという意味では国際テロ集団の可能性が高いと思われます。




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しかし、どうしても釈然としなのでお見舞いもかねてスリランカの友人に電話で聞いてみました。ちなみに彼はイスラム教徒です。

回答
スリランカでは近々に大きな国政選挙を控えている。投票日を前に政府転覆を狙う野党のブラックキャンペーンの可能性がある。
10年前の停戦以来、スリランカでは長い安定した政権運営が行われている。安定した世の中にあって与党政府を攻撃する口実が野党には皆無である。
インドやスリランカでは選挙前にこういった過激な事件を起こして国内を混乱させる手法は珍しいことではない。
国内情勢を不安定にし政権与党に今回の事件の責任をとらせる。
タミルタイガーにキリスト教徒を攻撃する理由が見当たらない。タミル解放のトラのメンバーには多数のキリスト教徒が存在する。
タミル系イスラム教徒による過激なグループはスリランカには存在しない。スリランカ国内では未だかつてムスリムテロが発生したことがない。

結論
あくまで彼個人の見解としてですが、この事件は選挙を控えて野党グループが仕掛けた世論操作のためのテロの可能性が高いとのこと。もし、このまま犯行声明なり犯人逮捕が無いようであれば政治的な偽装テロの可能性が高いでしょう。
政治グループ、政党の構成メンバーはシンハラ人、タミル人が混在しています。人種的な差は政治勢力の中には存在しないとのことです。





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もしこれが事実だとすれば、ただの権力抗争で100人以上の人命を奪うなどとは日本では全く想像できない暴挙です。にわかに信じられることではないですが、テロ直後のスリランカ国内では国民の多くがこのことを噂しているとのことです。
もし今後、外国人テロ組織の関与が浮上したとしても彼らを国内に手引きした黒幕が国内の政治の世界にいないとも限らない。そんなことまで疑ってしまうような彼の発言でした。
世界有数の観光地、スリランカでこのような事件が起きてしまったのは本当に残念なことです。スリランカの少数派であり私の大事な友人であるタミルの名前がテロリストの中から見いだされないことを切に願います。やっと手に入れた平和をこんな事件で手放すことのないよう、今こそ国内が一致団結し、人種や宗教の垣根を越えて平和で強固な社会を作り上げてゆくことを切に願います。





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南インド料理 シリバラジ 11周年

2019.04.12 (Fri)
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中目黒の南インド料理レストラン、シリバラジで11周年を記念したアニバーサリー・ビュッフェを、4月14日、日曜日に開催いたします。メニューは御覧の通りの豪華なラインナップ。ドリンクもついて食べ放題でご提供させていただきます。都内でも珍しい南インド料理。北インドよりもあっさりしていて油はすくなめ。タミルのカレーはちょっと辛いけど旅行慣れしてる人の言うには南のほうが断然おいしいというのが定説です。
さて、メニューの中には馴染みのない料理もちらほらあるのでここで皆さんと一緒におさらいしてみましょう。






Green Salad
これはわかる。サラダのことですね。


Tossed Salad トス・サラダ
トスサラダ?野菜とドレッシングをあらかじめ和えたサラダをトスサラダて呼ぶんだって。これは知らなかったなぁ。




Papad パパド パパード
南アジアのクラッカー、インドの定食には必ず出てきます。そのまま食べたり、カレーをつけたり、砕いて料理に振りかけたりしていただきます。


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Kadalai Parupu Thalipu
ひよこ豆を焼いたり炒めたりした料理って意味らしいんだけど。


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Dahi Vada ダフィ・ワダ
ダヒはヨーグルト、ワダはドーナツみたいな揚げ物。

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Spicy Chicken Kebab
鶏肉のケバブ。もうおなじみですね。スパイシーでエスニックなインドの焼き鳥

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Kanchipuram idli  
イドリ―は私の大好物。米粉を発酵させたインドの蒸しパン、南インドの朝食です。カンチ―プラム風となっているので普通のイドゥリとちょっと違うのかな。カンチ―プラムは南インド、タミルナードの古い都。大きな寺院がたくさんあってとてもいいところです。

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Chicken Veppudu / vepudu
ヴェプード、肉をスパイスで炒めたもの。汁のないカレーっていえば想像つくかな。


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Hyderabadi Lamb Keema
羊のキーマカレー、ハイデラバード風。普段のキーマとは一味違う。

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Dalcha Veg
野菜のダルチャ。ダルチャは同じくハイデラバードのカレーだそうです。

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Garlic naan・Roti ナンとロティ
北インドのナン、南インドのロティ。個人的にはナンよりロティのほうが好き、インドで食べられるパンです。シリバラジではどちらもしっかり窯で焼きあげてます。

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chicken dum biryani ビリヤニ
インドの炊き込みご飯。炒めてないからチャーハンじゃないよ。ちなみに焼き飯はPulaoと呼びます。一般家庭では残ったカレーやビリヤニを炒めて次の朝プラーオとして食べたりします。プラーオが東に行くとチャーハン、西に行くとピラフ。どちらもインド起源です。(アジェイに聞いたら現在プラオは一般的に辛くない炊き込みご飯のことを指すんだって。焼き飯は今ではフライドライスと呼んで区別しています。)

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Raita ライタ
ヨーグルトのサラダ。辛いスパイスで腸内をきれいにしてヨーグルトで優しくコーティング。インドの食事はよくできてます。
ビリヤニにかけたり、カレーに混ぜたり。これがないとカレーを食べた気がしません。

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ladu &Gulab Jamun
自家製ラドゥと自家製グラブ・ジェムン。どちらもインドの代表的なスイーツ。特にグラブ・ジェムンはこれでもかというほどの甘さ。本格インドを体験するにはもってこいの締めくくりアイテムです。


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ラッシー、ワイン、生ビールもサービス。
場所は中目黒駅の正面口を出て右。山手通りをひたすら歩いて通りに面した左側、目黒警察署のすぐ隣です。当日は通常メニューも食べられるということです。芸能人もお忍びて来店するようで運が良ければ会えるかも。皆さまこぞってお出かけください。
(水道橋店も併せてよろしくお願いします。)


追記 
三歳以下の幼児は無料。幼稚園の子は500円。小学生は1000円だそうです。家族そろって食べに来てください。
なお、当日混雑も予想されますので特に遠方の方は念のためお電話で確認してくださいとのことでした。





シリバラジ 中目黒店
〒153-0061
東京都目黒区中目黒2-7-14
TEL 03-5724-8995
東急東横線・東京メトロ日比谷線中目黒駅から徒歩10分
JR・恵比寿駅から徒歩15分
JR・目黒駅から徒歩15分
営業時間
11:00〜15:00(LO14:30)
17:00〜23:00(LO22:30)
定休日 無休


Screenshot_2019-04-12 シリバラジ - Google 検索




10年前のアジェイ氏。なかなかいい男だよな。
まだ若くて腹も出てないし。






インド映画ロケハン 富山

2019.03.30 (Sat)
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ロケハン二日目
飯山から一路、富山県へ





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朝から大雪
インド人とスキーヤは大喜びです。





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五箇山
以前、撮影に訪れたのもちょうどこのころ。






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周辺の野山に響き渡るくらい、ひっきりなしにけたたましく笛を吹き鳴らしている子供がいます。

と思ったら、合掌造りの屋根の上に何やらうずくまっている大きな影。







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望遠レンズを忘れてきたので写真を無理やり引き伸ばしてみました。
なんて名前の鳥でしょうか?鷹でもないしトンビでもないし。
鳥類に詳しい方、教えてください。







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あ、こっち向いた。







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雪は残っていますがもう春がそこまで来ています。標高でいえば私の村よりも600メートルも低い標高400メートル。雪の多い里山では田んぼに水をひかずとも雪解けの水で自然と水に浸かります。







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まるでミニチュアですね。
富山県は観光促進のためにこういった映画撮影のロケに全面的に協力する自治体。
我々が撮影してきたインド映画の公開後、飛躍的にインド人の観光客が増えていると聞きます。






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山から海へ。
新湊。
私の生まれ故郷、東京深川の昔の姿を思い出します。






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東京から信州へ。
海のない場所に引っ越して早5年。ロケハンでなかったら一日中居れそうです。








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富山湾。
やっぱり海はいい。観光ではないのでゆっくりしていられないのが残念です。






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内山邸
こういった県の文化財でも撮影のために開放してくれるのは富山県の強み。
理解のない自治体だととやかくうるさくって。日本は映画を撮るにはとっても不便な国です。






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逆にインドだと文化財だろうが世界遺産だろうが気軽に使いすぎちゃってそれもどうかなって思うのだけど。







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奥の間の掛け軸。
これはネズミでしょうか?モグラでしょうか?






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内山家は富山藩当時の大庄屋だとか。
私の祖先も伊那地方を治めた高遠藩の大庄屋。今ではただの小作人ですが。





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今回の映画はコメディーになるそうです。
といってもアクションあり、恋愛ありのいつものフルコースなんだと思うのですが。






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インドの皆様、日本のわびさびを堪能していただけたでしょうか?






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鋳物の街、金屋町
東京と違って空襲を受けなかった街には古いものがたくさん残っています。






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最期は富山空港。
私はここから東京へ戻る彼らと別れて一気に諏訪まで。






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松本方面なら高速乗らず一般道の方が早いかも、と地元の方に道順を教えてもらって、いざ日本アルプス走破。
途中鹿にぶつかりそうになり、タヌキを4回轢き殺しそうになり、寝静まった秘境の温泉を尻目に死ぬような思いで帰ってまいりました。今までのドライブで一番怖かったかも。
そして驚いたのが峩々として険しい山奥で、見たこともないような大きな工場に突然出くわしたこと。
後で調べたら『神岡鉱山』かもしれません。イタイイタイ病の原因になった亜鉛鉱山。

旅の終わりはいつも不思議な場所。再訪しようと強く心に決めたのは新しい旅の始まりなのかもしれません。






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THE GIST - Love At First Sight




前回のショーケンの記事でちらっと紹介した『The Gist』の知られざる名曲。大好きな曲なので以前にも何度か紹介しています。私の持っているのはヤング・マーブル・ジャイアンツ、ウイークエンドのオムニバスアナログ盤。そのほか収録盤はどれも絶版になっているのか中古でも5000円以上の高値がついています。
他人にラブソングの中で一番好きな曲はと聞かれたときは迷わづこの曲を選びます。題名の通り、出会ったときにぱっと目の前が明るくなるなったような、イントロを聞いた瞬間から文字通りひとめぼれをしてしまった一曲。恋愛でも『一目ぼれ』を今でも固く信じています。





Embrace the Herd【中古】



インド映画ロケハン 中山道

2019.03.27 (Wed)
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今年も恒例のインド映画撮影です。
急遽呼び出されてとりあえずの鉄板、中山道へ。





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岐阜県 馬籠宿
奈良井宿とはまた違った風情の、坂の多い宿場町です。
中山道沿いにはこうした宿場町が点在しているので時間があればはしごで見比べるのも面白いです。





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時間がないのでほとんど駆け足で。
仕事なのでゆっくり観光というわけにはいきません。





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途中寝覚めの床をチラ見





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以前もロケ地で撮影させてもらった奈良井宿。
前日の雪の、見事な雪景色にインド人も大喜び。





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何度来てもいいですね。
雨でも雪でも曇り空でも本当に絵になります。
もしこれで道路が舗装されていなかったらどんなに凄みのある風景になっているかと住民の方の便利性は全く無視して想像してみます。端っこに見切れている自転車はご愛敬。







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侍の村でインド人は何を思う。
何故か今回の撮影は俳優より監督よりプロデューサーより、カメラマンが何よりえらい。
有名な映画を何本も撮影しているという今回の主任カメラマン。







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『Saagasam』の撮影の時に大変お世話になった『長泉寺』さん。
先代のご住職の案内で本堂の中を拝見。

有難くも家宝である400年前のお茶ツボまで見せていただき再び歓待していただきました。3代将軍徳川家光、御茶壷道中当時のものですね。『茶壷に追われて戸をピッシャン』の、あの茶壷です。それこそ落として割れたらと思うとひやひやでした。





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お蕎麦屋で遅い昼食。いつものことですがインド人の始動が遅いものでもう夕方になってしまいました。





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蕎麦屋 『こころ音』
今回で二度目の来店。日本風にてんぷらせいろで舌鼓。
日本食が食べられないスタッフのために持ち込みのインドカレーも店内で広げさせていただいた、こころ音さんの広い『こころ』には大感謝です。
『こころ音』さん、本当にありがとうございました。





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『中村邸』
もう日も暮れて時間外だったのですが特別に中を見せていただきました。
奥様は昔インドに行かれたことがあるそうでコルカタのマザー・テレサの施設でボランティアをされたとか。
なつかしいお話も含め、中村様にも重ね重ねありがとうございました。







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今夜の宿泊は飯山の木島平。
我々の熱烈なサポーター『Hotel Radiant』で。






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こちらも特別に時間外にもかかわらず開放していただいたホテルの大浴場。完全貸し切り状態です。
何から何まで至れり尽くせりで、協力していただいた皆様、本当にありがとうございました。






Saahasam - Official Trailer





もう四年前になるのですか。月日の流れるのは早いものです。
当初、タイトルは『Saahasam』となっていましたがウィキペディアなどで調べてみると『Saagasam』とクレジットが変更になっています。どういういきさつか今度聞いてみよっと。アマンダさん含めみんな元気にしてるかな。





アイヤッパへの道 vol.17

2018.11.24 (Sat)
インドのキリスト教

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インド洋に浮かぶ小島、北センチネル島で一人のキリスト教徒が殺された。
この島に住むセンチネル族は外界との接触を一切拒絶し、インド政府も文化保護と渡航者への安全のため半径5キロ範囲は立ち入り禁止としている。そんな島にこのアメリカ人宣教師は布教活動と称して違法に上陸し殺された。

事あるごとに露呈する西洋人たち、キリスト教徒のこういった傲慢さ、独善的な発想にはほとほとあきれるばかりだ。









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チェンナイを出てアイヤッパの聖地へ向かう途中、最近建てられた、または建築中の真新しい教会を少なからず目にすることがあった。訪れた町という町であのとんがった塔の上の十字架を目にした。キリスト教会の建設ラッシュ、こういった動きはここ数年のことのようだ。以前訪れたときには見られなかった光景である。




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テレビのチャンネルでもキリスト教専門のチャンネルがあった。信者たちに向かって絶叫する女性宣教師の顔がアップで写っていた。彼女のポスターがどこの街に行っても張られていた。言葉がわからない私には彼女のまなざしに狂気しか感じることはできなかった。




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奇しくも印度から帰国した当時、『沈黙 -サイレンス-』という映画が話題になっていた。遠藤周作原作、マーティン・スコセッシが監督した江戸時代に起きたキリスト教徒弾圧の物語である。いろいろと細かいことは長くなるので書かないでおくが、私はこの時代に起きたキリスト教徒の殉教、弾圧による多くの犠牲の本当の責任はインド洋で起きた宣教師の殺人事件と同じ、西洋人の思い上がり、キリスト教の無軌道な布教活動の結果だと考えている。踏み絵、隠れキリシタン、島原の乱、どの教科書を見てもキリスト教徒が迫害された事実ばかりで私たち日本人にとってはネガティブな歴史しか描かれていない。が、そこに至った理由と日本政府がバテレン禁止令に踏み切らざるを得なかった原因は当然としてあるはずだ。事実、キリスト教徒に焼き討ちされた寺社仏閣が日本各地に多数存在した。略奪され、女は強姦され、虐殺され、ついには全滅してしまった島や村々があったこと、イエズス会の真の目的が布教に名を借りた日本の占領、植民地化であったこと。そういった歴史上の事実はどういった政治的配慮があるのかわからないが一切教科書に出てくることはない。ちから姫様も指摘してくださったように日本人を奴隷として海外に売買していたのは神に仕えるはずの宣教師たちであった。ただ幸いなことに、当時の日本は戦国時代を終えたばかりの世界有数の軍事大国。鎖国政策をとることで西洋列強の力を排除することができた。方や同時代の他のアジア諸国に目を移せばその姿は惨憺たるものがある。その最たる国は今はキリスト教国家となったフィリピンだろう。この国は文化も宗教も国家も、民族の歴史すらも彼らキリスト教徒の手で破壊し尽くされてしまった。
『フィリピン・南国の光』 オリジン













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この記事を苦々しく思い読んでいる方もきっと少なくないだろう。
私のインドの友人で一番古くから付き合ている親友は何を隠そうキリスト教徒である。私の前妻は白人女性、当然キリスト教徒、同じ一神教のイスラム教徒の友人もたくさんいる。インドで一緒に船旅を楽しんだ美しい女性もムスリムだ。そして彼らは私が一神教に対しては懐疑的だということをよく知っている。少しピントがずれるかもしれないが教祖が未だに生きているカルト集団、オームや幸福の科学や学会など、それもまた一神教の派生形として私はとらえている。さて、考えてみると一神教とは宗教の世界では特異な存在だ。一神教こそが宗教のスタンダードだ、みたいな印象を持っている人は多数いるのかもしれないが、実際は世界に存在する一神教は、ユダヤ教とキリスト教、そしてイスラム教の三つだけ、あとの大多数はすべて多神教なのである。
繰り返すが、神が一人しか存在しない宗教には致命的な大きな欠陥がある。経典にどんなにすばらしいことが書かれていようと、信者さんがどんなに清らかな心を持っていようと、神が一人しかいない排他的な構造を持った宗教は人類が乗り越えなければならない最後の大きな障壁だと私は考えている。

『信じる者は救われる』と彼らの神は言う。それは同時に『信じないものは救われない』ということである。そんなケツの穴が小さいやつが神であろうはずがない。この罰当たりがとお怒りになる方もいるかもしれない。しかしよく考えてもらいたい。今から30年前、『悪魔の詩』を翻訳した筑波大学の教授が殺害されるという事件があった。宗教批判に加担したことで命を奪われてしまったのだ。しかし、もし、「ブッタは狂人だ!」と叫んだとしても彼を殺そうと思う人はそうそういないであろう。ある特定の宗教を批判したときにそれを不謹慎だと強く感じるかどうかはその宗教宗派の持っている特性を知るうえで一つの指針になり得るようだ。






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南インドでは金に物を言わせて次々と新たなキリスト教教会が建設されている。インドの社会の歪を利用してどんどんと信者を増やしている。その国の宗教を否定して、文化を無視して、人を救うことが果たして本当にできるのだろうか。それは人々の新たな対立を生むだけではないのだろうか。そして何より一番恐ろしいのは布教して歩く末端の信者たちがそれを善行だと信じて疑わないことだ。社会の貧困に付け込んで人々を勧誘するその行為は悪魔が人の弱みに付け込んで巧みに誘惑する、そういう姿にしか私の目には映らない。




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建設中の教会を見ながらインドの友人に「なんで多くの人々がヒンドゥからキリスト教に改宗するんだい?」と聞いてみた。
彼は苦々しい顔をしながらすかさず右手を突き出して指で輪っかを作って見せた。

「ようは金だ。それだけさ」

古くからのインド人キリスト教徒と近年のキリスト教への改宗者とはかなり性格が違うということだけは事実のようである。








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Alisha Chinai - Made In India










インドで民衆に向け警官が発砲

2018.07.15 (Sun)


インドの友人がフェイスブックにアップした動画
詳細確認中。







調査結果

結論から言うとこのビデオはフェイクです。実際はこのビデオがアップされたのは去年の11月、『Moke Dreal of Khunti Police』と題されてアップされた警察の訓練の様子です。




別角度からの映像






ただし、このビデオが関連づけられて報道されているマディヤ・プラデーシュ州、マンドサウル/ Mandsaur でのデモ隊への発砲事件は、警察による銃撃、暴行で6人の被害者を出しているようです。農作物の価格を見直してほしいと抗議に集まった非武装の農民に対して警察隊が無差別に発砲。一人は警察署内での暴行で亡くなったと考えられているようです。

今回、この映像に関しては誤報ということになりますが、本物の映像だと全く疑わずに動画をアップしてしまったムンバイ出身のインドの友人の行動にも十分理解できる節があるようです。というのも、今回この事件、映像の真偽を多数のインドの友人に問い合わせてみたところ、この手の『インドの警官』に関する犯罪はごくごく普通にインド各地で日常的に起きているからです。





今年の5月、マンドサウルの事件のほんの少し前、タミル・ナードゥで起きた抗議集会に警官が発砲したときの映像です。ショッキングな内容が含まれますのでご視聴は自己責任でお願いいたします。


トゥーットゥックディの大虐殺の動画
Thoothukudi massacre / トゥーットゥックディの大虐殺 Wikipedia


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2018年5月22日、Thoothukudi Tamil Nadu タミル・ナードゥ州トゥーットゥックディ。長年悩まされていた工場による環境破壊に抗議するため集まった地元群衆に無差別に発砲、13人の犠牲者を出しました。

事件は集会の最終日に起きました。集会も終わりに差し掛かり三々五々家路に帰ろうとしている人々に突如警官隊からの無差別な発砲がありました。その際、警官からの威嚇射撃などは一切なく、警告すらないままに突然銃撃が始まったとのことです。政府の言い分としては一部の群衆が暴徒化し放火、投石を始めたことへの警告だったと公表しています。実際、映像の中でも車や建物が燃えている様子が映し出されていますが、たぶんこれは警察自身が自ら放火した自作自演のものでしょう。マンドサウルでも同様ですが、警察による暴力的煽動によって現場の状況を悪化させ、それを理由に実力行使に出るのはインドの政府では常套手段です。過去、タミルの闘牛、私も大活躍したジャリカットの復活大集会でも、密かに警察官が車に放火している映像が多数アップされています。残念なことに先のこの事件でも無抵抗な市民が大勢虐殺されました。近日『アイヤッパへの道』で改めて報告させていただくつもりですので今しばらくお待ちください。



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Parthasarathy



私の名前は『スクナヒコナ・パルタサルティ』
期せずしてインドの警察権力に対する抗議記事になってしまいました。
私の誤報から、かえって皆様に日々成長し発展してゆくインド社会の陰で増長してゆく負の力をお目にかけることになりました。
これからもインドのホットな生きた情報をお伝えして行きたいと思っています。









アイヤッパへの道 vol.16

2017.12.14 (Thu)
アガスティアの葉

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Agastya
多少長い文章になりますがインドという国を知る手掛かりになれば。





二台のマイクロバスはチェンナイを離れ、いよいよ巡礼の旅に向かいます。
友人一族にとっては一年でもっとも重要な一大事。巡礼の初めとして、まずはアガスティア・ナディ・アストロロジー『アガスティアの葉』の先生の事務所に挨拶に向かいます。

アガスティアの葉 / Nadi astrology
今から3000年前、聖者アガスティアの予言を起源とする占い。何千、何万というアガスティアの葉と呼ばれる古代文字の書かれた一枚の葉に一人の人間の一生が書かれている、その人の前世から前世で行った善行、罪悪、前世から影響を受けるであろう彼の現世での運命、彼らが誕生した時から死に至るまで、彼ら、彼女らの死に至る原因と死ぬであろうその日時まで、一人の人間の一生が一つの物語としてその葉っぱに描かれている。彼らの人生が語られる言葉は古代タミル語で記され、アガスティアの葉がこの世に生まれてから3000年の間、何百回となく連綿と新しい葉に書き写され代々受け継がれてきた。被験者の親指の指紋をもとに該当するアガスティアの葉を探し出し、ナディ・リーダーと呼ばれるアガスティアの葉の詠み人が、彼、彼女の運命を事細かに読み聞かせる。現在、この正統なナディー・リーダーは世界に10人余りしか存在しない。


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事務所と呼んでいいのだろうか。意外とこじんまりしている。一階の待合室には順番を待つ顧客がずらりと、薄緑色のソファーに神妙な面持ちで座っている。中にはこれから結婚を考えている恋人同士だろうか。不安げに手を取り合って自分たちの運命をその列の中にゆだねている。現代のインドでも占いの結果次第で結婚相手を決めることが普通にある。両親たちが占星術で娘、息子の結婚相手の相性を計るのだ。恋愛結婚はまだまだ少なく、それなりに財力、地位のあるものでない限り、大概は古い習慣に縛られてしまう。それがいいか悪いかはわからない。インドの家族を見たときに、こんなに仲のいい家族は世界探してもないのじゃないかと思う。自由恋愛の日本で離婚率が高いのとは正反対だ。
しかしながら、自分の望んだ幸せを遂げることができない若者も現実には存在する。恋愛に関して思い通りになることはむしろまれなほうだ。インドの個人のお宅に呼ばれたとき、壁に若い女性の写真がぽつんと飾ってあることがよくあった。聞けば自ら命を絶った娘だという。理由は聞かない。聞かなくとも想像はつく。




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Agasthiyan Durai Suburathinam Nadi Jothida Nilayam



アガスティアの葉は古代タミル語で書かれている。インド人であろうと誰もが読めるものではない。ナディ・リーダー / Nadi Astrologer は幼い頃から師匠の家に泊まり込み身の回りの世話をしながらアガスティアの予言を学んでゆく。彼ら少年は生まれた時からナディ・リーダーになることを運命ずけられている。選ばれたもののみがアガスティアの予言を紐解くことができるわけだ。
インターネットを旅していると日本人でもアガスティアが読めると公言している人間がいる。断言しておく。彼は偽物だ。旅に出るとよくいる、不思議の国、インドに寄生する『おかしな奴ら』である。嘘だと思うなら試しにナディー・リーダーをお願いしてみるといい。きっと根掘り葉掘りいろいろなことを聞かれることだろう。心理学を学んだものならば簡単にそのトリックが見透かされる。
本物のナディー・リーダーは初見であなたの現状にはほとんど触れることはない。親指の指紋と、せいぜい年齢性別を聞くとても事務的な質問のみだ。採取された指紋をもとに数えきれない葉っぱの中から該当する一枚を探し出し解読する。無ければなかったことをそのまま報告する。インドの近代化が進み、それに伴って金儲け目的のあさましい輩、インド伝統文化を食い物にする人間が増えてきた。インドの伝統文化は好奇の目で見られている。それはインド国内でも同じ。いかがわしい偽宗教家が幅を利かせ世間をにぎわしている。そもそもアガスティアの葉を自ら保管していないのになぜそれを読めるのか?もしやレンタル?業務委託?インドの近代化、自由主義、資本主義とはこういったものなのかと相変わらずくさくさする。


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アガスティアの予言には Nadi astrology / アガスティアの葉の終焉に言及する予言があるらしい。
今から3000年後、数えればそれはちょうど今のこの現代、アガスティアの葉を悪用して人をだます人間が世界中に現れるだろうから、その時が来た日には自らこの予言に幕を引き我々のアガスティアの予言をこの世界から葬り去ってほしい。聖者アガスティアは自ら作りだしたナディ・アストロロジーの終わりを作り出したその時に予言していたのである。事実、アガスティアの葉を伝承する正当な導師は今や存在しない。アガスティアの予言を後世に伝える正当な老師は何十年も前に後継を定めることなくこの世を去っていた。友人たちを含め今残っている Nadi Astrologer たちが最後のリーダー。彼らがこの世を去ったとき、それはアガスティアの葉が終わりを迎える瞬間なのだ。


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彼と付き合うきっかけは運命的でも宗教的でもなかった。彼の素性も全く知らず、いつの間にか楽しい時も苦しい時も分かち合う仲になった。私は、彼が占いをやろうが崇高な宗教者であろうが全く関係はない。私にとっては仲のいい友達、話の分かる友人に他ならない。彼の仕事が占いだということを知ったのは付き合いだしてからかなり時間がたってからだ。彼自身も、日本で占い師だといえばいかがわしい存在と思われてしまうことを身をもって知っていた。だから、長い間私には隠していたのだという。さて、彼は占い師、だからと言って彼に対する見方が変わったわけではない。私は自分の目で見たものしか信じない。噂話など聞く耳は持たない。彼が崇高な宗教者だろうがいかがわしい占い師だろうが私の知ったことではない。

彼はアガスティアの葉を『科学』だという。インド文明が何千年にわたって集積してきたデーターの集大成だという。
なるほど、そんなものか。占星術にしろ血液型占いにしろ何かしら根拠があるはず。ああなるほど、そんなものか。ただ、彼のオカルト、不思議に対する考え方、スタンスが聞けただけでも安心した。彼のバックボーンは友情に無関係といいながら、実のところまったく気にしなかったわけではない。多少は気にはなっていたということ。ちなみに彼は幽霊をとても怖がる。

私は『幽霊』を信じている。唐突に何?てところだが、私のオカルトに対するスタンスも同時に披露しておきたい。ついでだがスピリチャルという言葉が大嫌いだ。なんだか軽すぎて裏っ側が透けて見えてしまう。
さて、その『信じる』というのはこうだ。
『幽霊』は在る。『幽霊』は存在するのではなく『幽霊』は在るように『在る』のだ。必死に幽霊の存在を証明しようとするオカルト信奉者のが言うように『幽霊』が実際に存在すると言い切ってしまったならば、もし科学的にその存在がエネルギーなり実態なり、存在として立証されてしまったなら、その瞬間、きっと『幽霊』は我々の目の前から消えてなくなってしまう。幽霊実在の証明によって幽霊は幽霊たる根拠を失うのだ。幽霊の存在を科学的に証明することが現実に起きたならば、それは『幽霊』を抹殺すること。そう、死んだものをもう一度我々は殺すことになる。
『幽霊』は『在る』。見た人間がいる以上幽霊はこの世にある。日本に山や川や美しい自然があるのと同様に。たとえ幻だろうと何かの見間違いだろうと。幽霊は日本の長い歴史と文化を身にまとい、人間の不完全さを嘲笑し、未だ見ぬ死への憧憬と畏怖を体現する。科学が進んだこの世の中にも、幻とも現とも計り知れない世界に幽霊はあるように『在る』
反対に幽霊や不可思議な現象をことさらに否定しようとする人間もいる。私は幽霊を見た時の感動を否定するほど無味無臭な人間でもない。ちょいとまえ、同じようなことを言っていた人をテレビだったろうか、見た記憶がある。『在る』という言葉を使って幽霊の存在を語っていた。以前にも同じようなことをこのブログで書いた気がする。はてさて、彼はどこで私の卒業論文を読んだのだろう。それとも人の考えることというのはたいして差がないということか。卒論は『内田百閒』についてだった。


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友人の言っている『科学』というものを何となくわかったふりをして深く考えることもなく「そういうものか」と理解したふり ー見て見ぬふりー をしたまま友人として付き合ってきた。たとえ、彼の占いが世間によくあるまやかしのたぐいだとしても彼に対する友情は何ら変わらない。そう思いながら友人関係を長く続けてきた。そんなある日、彼の驚くべき能力をまざまざと見せつけられる事件が起きた。




ある日、食事を終えリラックスした友人は突然こんなことを私に向かって言い出した。

― この紙に何か言葉を書いてみてくれないか?
― そしたらその紙を小さく折りたたんで右手で握ってくれ。
― 今から君が何を書いたか当てて見せるから。

僕の左手を友人は握りながら

― 生まれた年は?
― 生まれた月は?日にちは?
― 母親の名は?お父さんは?
― 好きな色は?

私の手を握っている反対側の手
彼は左手の指の関節を使って何やら数を数えている。

― あなた、『LOVE』て書いたでしょ。

当たってた・・・・

目の前で書いたから指の運びで分かったのか
ありきたりの言葉だから当てずっぽうで当てたのか
友人に、周りの人間にも見えないように隠れて書いた。
最後はトイレにこもって日本語で、それも漢字で、書いた紙をゴマ粒のように小さくたたんで右手でぎゅっと握りしめた。
彼は3回も、それもいとも簡単に私の書いた単語を当ててしまった。
涙が出た、恐ろしさで紙を持った右手が震えるのを隠せなかった。




それでも彼との関係は変わらない。
たぶん彼と一番喧嘩する相手がこの私だ。








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アガスティアの葉 瞑想室にて
Agasthiyan Durai Suburathinam Nadi Jothida Nilayam 





後記
野村沙知代さんもアガスティアの葉の信奉者だったようですね。彼の顧客だったかどうかは確認してみないとわかりませんが、占った方を聞けば政界、財界、芸能界、それはそれはそうそうたる方々です。
彼女が幸せに人生を全うできたのも彼らの力は小さくなかったと思います。



アイヤッパへの道 vol.15

2017.12.11 (Mon)
巡礼前夜

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永らくお待たせいたしました。少彦名、南インド紀行『アイヤッパへの道』連載再開でございます。
今回のインド旅行はアイヤッパ神の大巡礼に同行することが主な目的。いよいよ、その巡礼に向かうための準備を整えるべく、我々はチェンナイの街に繰り出すのでした。

まずは、総勢二十人余りの大旅団になりますから手頃なマイクロバスを2台、手配しなければなりません。向かった先はこぎれいでおしゃれな旅行代理店。カウンターの女性も洗練された美しいお方。残念ながら写真はありませんが大きな水槽のある映画に出てきそうな広々とした店舗。近代的なビルディングの一階をワンフロア―使った大手会社のよう。レンタカーの手配をこのモダンな旅行代理店でしようというわけです。しかしながら道を挟んで向かいっかわは上の写真でごらんのとおり。かたや大きなビルディングが建ち並び、かたや朽ち果てるばかりのつたに覆われた雨染みで黒ずむ家屋が連なっている。こういったアンバランスな風景が普通に対峙しあっているのが今現在のインド。急激に近代化するスピードが目に見えるモザイクのようです。中央の門の上、よく見るとアーチの中央に黄色い魔除けの仮面、以前紹介したドゥリシティ・ボゥマイが見えます。興味のある方は過去の記事『アイヤッパへの道 vol.3』を読んでみてください。街のいたるところに近代と古代、テクノロジーと宗教が混然と入り乱れています。



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Drishti Bommai


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タイヤのサイズが違うんですかね。こんな車が普通に走っているのもインド。道路を渡る時は気を付けて。世界で交通事故が一番多い国です。


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途中友人の女優さんのうちに寄りました。
南インドはぽっちゃりしてる人のほうがモテるのです。



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帰りに子供たちを迎えに学校に寄りました。
ぱっとみアパートかマンションみたいですね。金持ちのお坊ちゃまが通う進学校だそうです。



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8年生の小中一貫校。制服が年少と年長で違いますね。インドの義務教育は小学校、中学校の八年間です。


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無事用事を終えて、子供たちと一緒に我が家へ。
そこに待ち構えていたのは、整体の先生、指一本ですべてを治す指圧のプロフェッショナルです。



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涼しい顔して触診してらっしゃいます。私もあとでやってもらいましたがこれが痛いのなんの!
患者さん、ただ寝っ転がっているわけじゃないんですよね。現場は部屋中に響き渡る絶叫の渦、大悶絶のあらしでございます。



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体がすっきりしたところで、遅い昼食、今日のカレーはデリバリーの出前です。


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アイヤッパ巡礼期間は肉は食べてはいけません。菜食主義のベジタリアン料理です。
今日は体の中から、外から健康的な一日でした。

久々の再スタート、今夜は軽めにこの辺で。
明日からのアイヤッパへの道、さて、我々のゆく道には何が待っているのでしょう。


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Michael Rother - Silberstreif




以前も一度紹介した曲。まっすぐな道をのんびりドライブしてるととっても気持ちいい。
ミヒャエル・ローター、彼に興味ある方はこちらの記事で。昔の記事読むと、なかなか上ずっ多文章で顔がほてります。


Michael Rotherに関する記事
いよいよ野良が始まる
祝!一周年!!






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