『フィリピン・南国の光』 台風

2018.01.28 (Sun)
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パーティーが終わるころ、夜には雨が降り出していた。
南国といえども季節は冬、夜となればうっすらと肌寒く、宵闇に包まれたジャングルのテラスでコンピューターエンジニアのマニエルとビール片手に話し込んでいた。


「キリスト教が来る前の君たちの文化のことを教えてくれないか?」


私は、以前、こちらの記事で書いた長年の疑問を彼に投げかけてみた。もしかしたら君の気分を害する質問かもしれない。もしそれでも差し支えなかったら教えてくれないか。そう許しを乞うた上で彼に質問した。


「スペインはフィリピンのすべてを破壊していったよ。フィリピンは永い間スペインの奴隷で、アメリカに統治され、そう、戦争中は日本だったね。フィリピンの文化は征服者に粉々に壊されてしまったんだ。」


私が錦糸町のフィリピンパブで感じた疑問を率直に答えてくれたのは彼が初めてだった。


「でも、君はクリスチャンだよね」

「ああ、そうさ。フィリピンの抱えている問題はそんなに簡単ではないんだよ。」









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パーティの席で女の子に、「なんで、あなたたちは日本を許してくれたの?」と聞いてみた。
戦争当時、フィリピンではずいぶんひどいことをしてきた私たちの遠くない先祖。「昔は日本人のことを憎んでました。でも、日本にたくさんの『ジャパゆきさん』が行くようになって、日本人は実はいい人たちだ。私たちの想像していた鬼のような人たちとは違いました」と、たくさんの女性たちが日本のことを持ち帰って、今ではみんな日本が大好きになりました。
フィリピンに行く直前にマニラ市内に『慰安婦像』が建てられた。韓国人よ、日本とフィリピンの友情を頼むから邪魔しないでほしい。日本は中国でもフィリピンでも随分とひどいことをやった。朝鮮を併合したというのとはわけが違う残忍なことをだ。それでもフィリピンや中国の人は私を許してくれる。中国人の少女が上海空港で私に耳打ちした。「あそこにカメラがあるから大きい声では言えないけど、みんな中国政府はうそつき、大嫌いって思ってるのよ。」



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危惧していた通り旅行中もフィリピンの人から慰安婦像の話が出た。頼むからあの国の話はやめてくれ。しかし昔から私がこんな感情を持っていたわけではない。私は東京の下町生まれ。彼らの住む大規模部落が近くにあった。子供のころ親たちの世代が彼らを差別的にみているのに腹が立った。しかし、それにはそれなりの理由があるのを知るのにはそれほど時間はかからない。
闇金、パチンコ屋、ヤクザにチンピラ。長いあいだ男として生きていればいろんな人間にあう。そのなかで彼らとかかわって仕事上苦い思いをしたのは一度や二度ではない。外国に旅に出ても、そこでも彼らはついてきた。私は旅先で一度たりとも彼らの行動に感銘を受けたためしがない。
なぜ、彼らは現地の人を見下すのだろう?なぜ、平気でうそをつくのだろう?なぜ会話をしても自分のことしかしゃべらない自分語りなのだろう。ホテル代値切り倒して、レストランのレジの女の子に食ってかかって、その結果、誰にも相手にされず異国の空の下で一人さみしく食事をしているのが彼らにとってのプライドなのだろうか?ここでは書かないが、きっと、その理由は私には言い当てることができるし、そんな彼らの心に巣くっているその病巣を自ら克服し乗り越えるには相当な労力と時間が必要だろう。しかし、だからといって自己を確認するために他人を貶める行為は最低だ。自力で立つことができないからと言って他人の足を同じようにたたき折るようなことは人としては最低だ。とにかく、一言忠告だけはしておく。あなたたちには一切関係ない。私たちの友情の邪魔をするのはやめてくれ!



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台風が来ていた。
南のほうでは洪水が起きて死者も出ているようだ。
昨日まで天気が持ってくれたのは大きな幸いだった。この家族には幸運の女神がついている。


(この台風でフィリピンでは300人近くの死者を出してしまったようです)


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雨降りなのでダスマリニャスのパラパラという街、超巨大モール『SMモール・パラパラ』に行ってきた。





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『おいしい!』かっぱえびせん。





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鯉かな。ソウギョみたい。




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名前聞いたけど忘れちゃった。
今朝食べたこの上に載せた写真の料理。おなかに詰め物してとてもおいしかった。ニシンみたい、ボラかな。フィリピンではよく食べられる魚。






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テラピア。白身ですごいおいしい魚なんだよね。日本では外来種問題でいいイメージがないけどどんどん採ってどんどん食べちゃえばいいのに。一度、養殖物の刺身を酢味噌和えで食べたことがあるけど絶品でした。(野生のものは絶対火を通してね。肝臓やられるよ。)



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フィリピンはまだまだそんなに豊かな国ではないけど、購買意欲は日本の比ではないですね。ガンガン買ってがんがん楽しんでる。レジ打ちものんびりムード。並んでるお客も特にイライラする様子もなく、値段がわからないとお客ほったらかしでどっかいっちゃうし。
レジ袋のようなプラスチックの袋はスーパーやコンビニ、フィリピン国内で見ることはありません。みんなエコバックかペラペラな紙袋。きっとゴミ問題がひどかったんだろうね。最近変わったんだそうです。



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昼食はモールの中の食堂で。ジョリビーよりも数段高級なバイキング。



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ランチタイムはそこそこリーズナブルに食べられる高級レストランなんだそうです。スウィーツも取り放題でいっぱいいただきました。




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On The Road / Emi Meyer





今日はあいにくの雨だしくさくさする気分を吹き飛ばしたい時こそこんな曲で。
エミ・マイヤー、父親がアメリカ人、ハーフのジャズボーカリストでピアニスト。プリウスのコマーシャルで使われてましたね。現在まで6枚のアルバムを発表してます。どれも隙のない名作ぞろい。もちろん今夜紹介した曲もめったにお目にかかれない爽やかな名曲。なんで、本国、日本でもっと話題にならないのか?これだけ文化的に成熟した国なのにとかく音楽に関しては全く教養を感じない国。不思議です。




登り坂/エミ・マイヤー









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コメント
こんばんは!
あの国の本当の顔って言うのはまだ世界的にはあまり知られていないのかな。日本人ならうんざりするほど周知な、信用も何も出来ないあの国の本当の顔を知ったら、慰安婦像なんか鼻でせせら笑って相手にせず、友情にも影響なんて出ないと思うけど。
ちなみに京都にも大規模集落があります。歴史が長い分いろいろと闇も深いです。
薄荷グリーン | 2018.01.29 01:14 | 編集
日本では戦国時代から「からゆきさん」がありましたよね。
某所では女の子が生まれると「将来、からゆきになって金を稼いでくれる」と赤飯炊いたそうです。
実際、故郷へ戻って御殿を建てたなんて話も。

1976年に出ていた雑誌「藝能東西」、これは小沢昭一編集ですが、これに映画監督の今村昌平が「からゆきさん」の記事を載せています。一人は被差別部落に生まれて幼児期両親に死に別れてマレーシアに売られた人。

その後、妻を亡くしたインド人のハウスキーパー兼夜のおつとめになったものの、主人は亡妻の子供を残したまま新しい女と住み始めたため、その子供を育て苦労して大学まで出して医者にした。その後、いろんな人の援助で帰国。たちまちそれまでのサリーから綿入れ半天のおばあさんになったとありました。

記事を読んで「からゆきさん」の記事を思い出しました。

雨宮清子(ちから姫) | 2018.01.29 09:13 | 編集
薄荷グリーン さん

正直、韓国の話は思い出したくもないですが旅先までしつこく追っかけられたら腹も立ちますって。
在日の、確か北朝鮮系の友人が昔いて、通名でなくて本名で押し通してたやつで、「おい、朝鮮人!」「うるさい、日本人!」なんておどけあえる仲だったんだけど、彼が結婚することになって、母国の朝鮮で式を挙げることになったんです。彼はうれしいそうに張り切って出かけて行ったんだけど、帰ってきたらずいぶんしょげ返っていて、どうだったって聞いたら、朝鮮でずいぶん差別されてつらかったって。
他国で頑張ってる同胞に対してもこんな仕打ちをする国って他にありますかね。「俺は、いったい何者なんだ?」ってその夜はずいぶんと深酒していたのを思い出します。
sukunahikona | 2018.01.29 22:01 | 編集
ちから姫様
被差別部落といえば信州、「破戒」の舞台は長野県小諸でしたね。
どんな時代でもお金のない人たち、特に女性は苦労したんですね。タイなんかでも、いまだに人身売買みたいなことが行われてますし、フィリピンでは女に日本に出稼ぎに行かせて旦那はそのお金で飲み歩いてっるって普通にいます。従軍慰安婦も軍から給料もらってる娼婦なのに、あそこまでしゃあしゃと嘘がつける神経が信じられません。カラゆきさんもそうですが、金儲けしてたのは自国のアコギな女衒なんですから。
フィリピンの女性が日本に商売女としてやってきて日本の良さを伝えたって、一回まわってなんだか美しいファンタジーみたいに感じるのは能天気でしょうか。でも、飲み屋に入り浸ってる下衆な日本男子をやさしいって言わせるんだから女遊びをしない硬派な日本男児を見たら天地がひっくり返るんじゃないかしら。
sukunahikona | 2018.01.29 22:29 | 編集
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