『続・フィリピン・南国の光』 ただいまフィリピン

2019.05.16 (Thu)
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久しぶりの夜の街にとくに羽目を外すわけでもなく、名古屋だというのにリンガーハットでちゃんぽんの大盛りを平らげ。もう何年ぶりだろうか、こうやって自由に外食を楽しんだりするのは。と、生ビールを片手に窓の外を行きかうコートとマフラーで身を固めた行きかう人々の雑踏をぼんやりと眺めながら、山の暮らしの長い禁欲生活が、こんな一般人から見れば大したことのない些細な出来事を非日常のように自分にはいたく幸福な時間に感じられて、そんな風に考えていると非常に得をしたようになって、そのままホテルなどには泊まらず、缶ビールとネットカフェの小さな仕切りの雑魚寝も遠足の前日のような興奮で夢とうつつの境をさまよいながら、まだ明けきらぬ冬の都会の街を久しぶりに乗車する空港への始発電車に乗って、朝焼けの中、消えようとしている街の明かりが尾を引いて飛び去ってゆく車窓の風景がレールをたたく音とともに旅立ちに色を添えた。








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友人夫婦と空港で待ち合わせして、ルーティーンの最後の食事のラーメンを食べて、東京からの連日の強行軍にこれから旅行だというのに疲れ果てて起きてみたらもう常夏の蒸し暑い、南国の臭気の中に僕はいた。



マニラから家に向かうハイウエーは海の真ん中をまっすぐに突っ切っているようで、カキの養殖場やら塩田やら、行きかう大型船と共にマニラ湾に広がっている。ヤシの茂みの間からはバラックのスラム街が灰色に軒を連ねていてお世辞にも綺麗な海とは言えないが、途中、屋台の海鮮やに止めてもらって、何も手土産がないものだからマニラ湾のムール貝を一抱え買い物した。








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ムール貝の塩辛。調味料のように使うのだそうだ。
昔はムール貝を『カラスガイ』『死出貝』とか呼んで日本では好んでは食べられなかった。









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刈り取られた田んぼもあれば、田植えや今が盛りの田んぼもある。いったい、フィリピンでは一年に何毛作するのだろう。









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途中スーパーに寄って。
普通に危険で危ない風景。








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トイレは手桶でセルフサービス。








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家に着いたら待っていた家人からの特に大げさなお出迎えもなく、いたって普段通り。三日ぶりの帰宅のように、到着するなり当たり前にくつろいでる。
カレーリーフさんから届いた包みの中に入っていた『ナショナル手拭』今は無きサトームセン葛飾柴又店、大変貴重な昭和ノベルティーグッズが今回の旅のお供。









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昨夜の名古屋の一夜のほうがよっぽど自分にとっては世間離れした非日常だったな。






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フィリピン最初の食事。
近所の小さなローカルハンバーガー屋と、キンキンに冷えたレッドホースの一リットル瓶。この後地元の悪い友達と買ってきたムール貝を酒蒸しにして南国の夕べにビールで酒盛り。
一年前と全く変わりないフィリピンに「ただいま帰りました。」

案の定、次の日おなかを壊しましたとさ。












The Young Rascals - Groovin'






ラスカルズ
1964年結成のアメリカのバンド。ブルー・アイド・ソウル、黒人音楽であるソウルミュージックを青い目の白人が演奏するという意味のジャンルに分類されているミュージシャン。当初はヤングラスカルズと名乗っていたが後にラスカルズと改名。出会った当時、身なりも行動もとんがっていた私にとっては最新のダンスミュージックや超過激なアバンギャルドよりもこの古ぼけた楽曲たちのほうが、それはそれは飛び切り新しい「超新鮮」な音楽だった。彼らの演奏を一通り通しで聞いていると、改めて音楽に対する姿勢みたいなものを再認識させられる。派手さや目新しさこそないが、肩の力の抜けた、それでいてキャッチーな音楽本来の持つグルーブがそこにはある。近頃の余白をすべて音で埋め尽くしてしまった、辛抱のない、街中で騒々しくなっている『音楽』のような物、PCのキーボードで打ち込んだ隙間のないシュミレートミュージックやジャストの音程を保ち続ける無機質なボーカロイドばかりしか聞かないきょうびの若い連中こそ、こういったグルービーなリズムに耳を傾けてほしい。一家に一台、迷った時の常備薬、気づけば体の芯から健やかに効いてくる漢方薬のような音楽です。







THE YOUNG RASCALS - A Girl Like You










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Rascals ラスカルズ / Very Best Of The Rascals 【SHM-CD】



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コメント
こんばんわ。
再び、名古屋からフィリピン入りなのでしょうか?
国際的にご活躍なんですね。
自由に世界を羽ばたいているようでなんだか羨ましいです。
風花(かざはな) | 2019.05.17 22:24 | 編集
いいなあ、フィリピンにお帰りになったのですね!
記事を読んでいるだけで甘い芳香とそれに混じった食べ物の雑多な匂いが思い起こされますね。
あー帰りたい!嫁、金貯めろーww
pope | 2019.05.18 08:11 | 編集
やはり暑いですか 当たり前ですね
僕も明日から フィリピン入りします。
仕事などで なかなかいけてなかったので 2年半ぶりです。
ダイビング楽しんできます。

カラス貝には 気をつけます ^^

  駐在おやじ
駐在おやじ | 2019.05.18 11:04 | 編集
>刈り取られた田んぼもあれば、田植えや今が盛りの田んぼもある。いったい、フィリピンでは一年に何毛作するのだろう。

〇フィリピンでは一年に何毛作
 小生の経験ですが、雨期と乾期の2回が基本となっています。
 山間部や灌漑水のないところは年1回です。
 ミンダナオ島など雨の多いところは年3回もあります。
 草々

レインボー | 2019.05.19 10:26 | 編集
風花さん

去年の暮れの話を今になって書いてます。どうもひとつづつかたずけていかないと納得できない性分で。
ただ遊んでるだけですよ。ごんと、ただただ遊んでるだけ。
Sukunahikona Parthasarathy | 2019.05.23 22:24 | 編集
pope さん

ただいまーと言いましたけど、特に帰る当てがあるわけじゃないん背すよね。
これで奥さんが現地の人だったりすればまた旅の意味も違うのでしょうけど、僕の旅はどうも周りの人に甘えすぎているたびのようです。
奥さんが稼ぎ頭なんですか?フィリピンの女性は頑張りますからねw
Sukunahikona Parthasarathy | 2019.05.23 22:27 | 編集
駐在おやじ さん

行く季節もどうしても冬になりますからあちらについた時のほっとした気分は格別です。
本当に真宗の冬は厳しくて半分が冬ですからね、
フィリピン楽しんできてください。私はダイビングとか観光らしい観光はしてませんけどどんな楽しみ方でも旅はいいですね。
Sukunahikona Parthasarathy | 2019.05.23 22:30 | 編集
レインボー さん

ありがとうございます。
見た感じだと三回くらいあるのかなと思ってました。起こして田植えしてるとこと、青々としてるとこと何にもなくなってるとこがあったので。
うらやましいですね。一年中何かしら作れる環境は。
Sukunahikona Parthasarathy | 2019.05.23 22:32 | 編集
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