Wedding in Himachal Pradesh 6
2014.07.15 (Tue)
4月29日 街まで散歩

日が暮れて辺りに夕闇が訪れる頃、麦の穂の合間から無数の蛍が青白い航跡を曳いて湧きあがってくる。地元の子供は見慣れているのか、追いかけるでもなく、捕まえるのでもなく、眺めて物思いに耽るでもなく。
青白く漂う蛍の群れと、天上の天の川を交互に見比べながら一人、異国の夜空に思いをはせる。我が家の近くにも、松尾峡という蛍の名所がある。私はまだ行ったことがない。今年はきっと行ってみる事にしよう。
ヒマーチャルの蛍は二種類いる。日本の源氏蛍と同じくらいの大きさのもの。もうひとつは、その三倍もあろうかという巨大なもの。蛍といえば、どんなに虫が嫌いな女性でも、まー美しいこと・・・などといいながら手に乗せてその輝きをめでるものだが、この大きなインドの蛍はまさしく虫、お尻を輝かせながら左右に振りふり歩くその姿はなかなかの見ものだ。
話は変わるが、昔、ネパールの山奥を訪れたときにはさらに驚くべき光景に出くわしたことを思い出した。それは、月も出ていない夜のこと、ダサインのお祭りの頃だったので同じく4月中旬のことだったか。(これは筆者の大きな勘違いです。ダサインのお祭りは9月です。長い旅での出来事だったので完全に思い違いです。ということは、この辺の地域では年中蛍がいるということなのでしょうか?)山道を降りる露で湿った階段が延々と妙に蒼く明るいのだ。まさか、そんなところに最新の照明装置があろうこともなく、恐る恐る顔を近づけてみると5センチ以上もある黒く長細い虫の群れであった。芋虫のような大きな昆虫が青緑の光を放ちながら湿った土の上を右往左往しているのである。蛍の幼虫といえば、日本では清流にすむ水生昆虫だが、目の前にうごめいているこの虫は、一体何なのだろう。蛍以外に光る虫を私は聞いたことがない。おかげで、明かりひとつないネパールの山道を踏み外すことなく下ることが出来たのだが、それは今思い出してもなんと奇怪な体験であったことか。帰国してからも、一体自分の目で確かに見たものが、実は夢ではなかったのか、今でもそんな風に思い起こされる奇妙な体験だった。異国の、未知の国々をたびたび旅行していると、そんな驚くべき光景に何度も出くわす。そして、その度にわが目を疑うのだ。
さて、インドの優美な蛍の輝きに惑わされたわけではないが、今夜もめでたさにかこつけて集まってきた男衆との祝いの宴、ならんだ美味しいつまみとインドの地酒でにぎやかに夜は更けてゆくのでした。

インドの密造どぶろく
コメのとぎ汁にヨーグルトを溶かしたような・・・・
あんまりうまいものではないな
どんなにまずくてもさけは酒、深酒すれば次の朝はこたえるのです。

朝寝坊の私になにやらこっちに来いと声をかけるアンジェリ

通学まえに一仕事、美人三姉妹と牛の朝食の調達です。


何をするにも楽しそう

戻ってみたらテーブルの上にこんなアルバムがおいてありました

カンチャの元服式、いわば七五三ですね。
男の子も女の子も頭をくりくりに剃られ、男子はピアス、女子は鼻にもピアス。親戚郎党すべて集まって、みての通りカレー粉を塗りたくられてもみくちゃです。結婚式並みの盛大なお祝いなのですが、間違いなく本人にとっては最悪の日のようです。

カンチャのお姉さん
三姉妹のサンジェナ
昨日の歌姫と一緒に仲良く小学校へ

若い衆はというと・・・・ひまそうですね。
まだ眠そうなラッキーとピーパー。
ピーパーはニックネームでドラム缶のこと。
何でまたドラム缶なんて・・・・
オイルシード
種は小さく最初マスタードかなと思ったけれど違うようだ。
この辺でしか使われない貴重な油

パパイヤの花。とてもいいにおいがする。
デリー生まれのハリスは田舎の生活が苦手のようで、とにかく暇でどうにかなりそうだから、昨日行った町まで歩いてみないかと朝の散歩にさそってきた。

何処をどう切り取っても絵になる村。
相変わらずカメラの調子は悪いけどそんなことはまったく気にならないほど幸せな風景が広がっている。

コチョウボクの仲間

遠目で見るとまるで桜が咲いているように見える美しい花。なんという花かハリスもわからず、近所の人を見つけてたずねてみると食用の花なんだそうだ。花や、つぼみをてんぷらやアチャール(漬物)にするととっても美味。食に関してはインドは本当に恵まれた国。
帰って調べてみたら Bauhinia variegata var candida と学名はなっていた。

普通に日常が輝いている毎日。
インドの中でもこの場所は特に幸せな土地なのかもしれません。
さて、きょうの冒険はここまで
読んでくれた方には、インド人なら誰でも知ってるなつかしのヒット曲
『Ek Do Teen』で、お楽しみください♪
Ek Do Teen
ps:
写真で紹介したラッキー君、実は今日15日、心臓の手術をする日なんだ。読んでくれた人はどうか彼のために祈ってほしいんだ。

日が暮れて辺りに夕闇が訪れる頃、麦の穂の合間から無数の蛍が青白い航跡を曳いて湧きあがってくる。地元の子供は見慣れているのか、追いかけるでもなく、捕まえるのでもなく、眺めて物思いに耽るでもなく。
青白く漂う蛍の群れと、天上の天の川を交互に見比べながら一人、異国の夜空に思いをはせる。我が家の近くにも、松尾峡という蛍の名所がある。私はまだ行ったことがない。今年はきっと行ってみる事にしよう。
ヒマーチャルの蛍は二種類いる。日本の源氏蛍と同じくらいの大きさのもの。もうひとつは、その三倍もあろうかという巨大なもの。蛍といえば、どんなに虫が嫌いな女性でも、まー美しいこと・・・などといいながら手に乗せてその輝きをめでるものだが、この大きなインドの蛍はまさしく虫、お尻を輝かせながら左右に振りふり歩くその姿はなかなかの見ものだ。
話は変わるが、昔、ネパールの山奥を訪れたときにはさらに驚くべき光景に出くわしたことを思い出した。それは、月も出ていない夜のこと、ダサインのお祭りの頃だったので同じく4月中旬のことだったか。(これは筆者の大きな勘違いです。ダサインのお祭りは9月です。長い旅での出来事だったので完全に思い違いです。ということは、この辺の地域では年中蛍がいるということなのでしょうか?)山道を降りる露で湿った階段が延々と妙に蒼く明るいのだ。まさか、そんなところに最新の照明装置があろうこともなく、恐る恐る顔を近づけてみると5センチ以上もある黒く長細い虫の群れであった。芋虫のような大きな昆虫が青緑の光を放ちながら湿った土の上を右往左往しているのである。蛍の幼虫といえば、日本では清流にすむ水生昆虫だが、目の前にうごめいているこの虫は、一体何なのだろう。蛍以外に光る虫を私は聞いたことがない。おかげで、明かりひとつないネパールの山道を踏み外すことなく下ることが出来たのだが、それは今思い出してもなんと奇怪な体験であったことか。帰国してからも、一体自分の目で確かに見たものが、実は夢ではなかったのか、今でもそんな風に思い起こされる奇妙な体験だった。異国の、未知の国々をたびたび旅行していると、そんな驚くべき光景に何度も出くわす。そして、その度にわが目を疑うのだ。
さて、インドの優美な蛍の輝きに惑わされたわけではないが、今夜もめでたさにかこつけて集まってきた男衆との祝いの宴、ならんだ美味しいつまみとインドの地酒でにぎやかに夜は更けてゆくのでした。

インドの密造どぶろく
コメのとぎ汁にヨーグルトを溶かしたような・・・・
あんまりうまいものではないな

どんなにまずくてもさけは酒、深酒すれば次の朝はこたえるのです。

朝寝坊の私になにやらこっちに来いと声をかけるアンジェリ

通学まえに一仕事、美人三姉妹と牛の朝食の調達です。


何をするにも楽しそう


戻ってみたらテーブルの上にこんなアルバムがおいてありました

カンチャの元服式、いわば七五三ですね。
男の子も女の子も頭をくりくりに剃られ、男子はピアス、女子は鼻にもピアス。親戚郎党すべて集まって、みての通りカレー粉を塗りたくられてもみくちゃです。結婚式並みの盛大なお祝いなのですが、間違いなく本人にとっては最悪の日のようです。

カンチャのお姉さん
三姉妹のサンジェナ
昨日の歌姫と一緒に仲良く小学校へ


若い衆はというと・・・・ひまそうですね。
まだ眠そうなラッキーとピーパー。
ピーパーはニックネームでドラム缶のこと。
何でまたドラム缶なんて・・・・
オイルシード

種は小さく最初マスタードかなと思ったけれど違うようだ。
この辺でしか使われない貴重な油

パパイヤの花。とてもいいにおいがする。
デリー生まれのハリスは田舎の生活が苦手のようで、とにかく暇でどうにかなりそうだから、昨日行った町まで歩いてみないかと朝の散歩にさそってきた。

何処をどう切り取っても絵になる村。
相変わらずカメラの調子は悪いけどそんなことはまったく気にならないほど幸せな風景が広がっている。

コチョウボクの仲間

遠目で見るとまるで桜が咲いているように見える美しい花。なんという花かハリスもわからず、近所の人を見つけてたずねてみると食用の花なんだそうだ。花や、つぼみをてんぷらやアチャール(漬物)にするととっても美味。食に関してはインドは本当に恵まれた国。
帰って調べてみたら Bauhinia variegata var candida と学名はなっていた。

普通に日常が輝いている毎日。
インドの中でもこの場所は特に幸せな土地なのかもしれません。
さて、きょうの冒険はここまで
読んでくれた方には、インド人なら誰でも知ってるなつかしのヒット曲
『Ek Do Teen』で、お楽しみください♪
Ek Do Teen
ps:
写真で紹介したラッキー君、実は今日15日、心臓の手術をする日なんだ。読んでくれた人はどうか彼のために祈ってほしいんだ。
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コメント
祈りますとも☆彡
a-
あー
はー
綺麗だ
なんて綺麗なんだ(写真が(笑))
そしてお祈り申し上げます。
あー
はー
綺麗だ
なんて綺麗なんだ(写真が(笑))
そしてお祈り申し上げます。
花さんへ
ラッキーに伝えておきます。
恥ずかしがり屋なのできっとはにかんで微笑むのが目に見えるようです
ラッキーに伝えておきます。
恥ずかしがり屋なのできっとはにかんで微笑むのが目に見えるようです
sukunahikona | 2014.07.16 01:34 | 編集
いぼ仙人さん
アンジェリに伝えておきます。
Really!と叫びながカラカラと笑う姿が目に見えるようです
アンジェリに伝えておきます。
Really!と叫びながカラカラと笑う姿が目に見えるようです
sukunahikona | 2014.07.16 01:38 | 編集
はじめまして
ラッキー君、術後は順調でいらっしゃいますか?
インドの人々の日常がいきいきと写し出され、
とても美しいです。
インド映画は、最後にキャストが揃って踊りだしますよね?
突如・・って感じで!パワフルで楽しいダンス!
ブログの中にも音楽とダンスがよく登場しますね!
あっ、月を見てたら を聞いてから、メロディーが頭の中をグルグル回り出し離れなくなりました。
不思議の世界に連れていかれそう~
ラッキー君、術後は順調でいらっしゃいますか?
インドの人々の日常がいきいきと写し出され、
とても美しいです。
インド映画は、最後にキャストが揃って踊りだしますよね?
突如・・って感じで!パワフルで楽しいダンス!
ブログの中にも音楽とダンスがよく登場しますね!
あっ、月を見てたら を聞いてから、メロディーが頭の中をグルグル回り出し離れなくなりました。
不思議の世界に連れていかれそう~
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